失恋したのでVtuberはじめたら年上のお姉さんにモテました

二兎凛

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Vtuberはじめました

04:日常はネタの宝庫?

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「ん・・・ふぁぁぁ・・・」
朝になり僕は自然と目が覚めた。
目覚まし無しで起きれたのは久々かもしれない。

「思ったより寝てたなぁ・・・」
昨日寝た時間から考えるとかなり長い時間寝ていたようだった。

そして何か違和感を感じ布団をめくる。

「うわ、寝汗でびっしょりだお風呂入ろうっと。」

僕は喉がからっからだったので、お水を飲んでからお風呂に入った。

「ふぅ、さっぱりした。」

お風呂から出た僕は学校へ行く準備を終えたので簡単な朝ご飯を作る。

今日は食パンにベーコンと目玉焼きを乗せたものにした。

食パンのふわふわな食感を楽しみたいのでトーストは表面が軽く温まる程度にして、トーストした食パンの上に焼いたベーコンを乗せ、更に上に目玉焼きを乗せ塩胡椒をかけたら完成。

シンプルだけど美味しく、作る時間も短くて満足感も得られるので僕はよくこれを食べるんだ。
フォークとナイフを使うと食べやすいよ。

さくっとご飯を食べ終わったらバスが来る時間になるまでテレビやスマホを見ながら過ごすのが好きでよくぼーっとスマホやテレビを見ている。

この数十分の余裕が妙に幸せに感じるのが不思議。

そしていつものようにピヨッターを開くと妙に通知が溜まっていた。

「あれ?何かあったっけ?」
僕はよく分からずピヨッターを開いた。

すると僕の日常アカウントではなくVtuber、白姫ゆかのアカウントに通知が来ていた。

「動画の反応とか・・・かな?」

そして通知欄を見ると数百人の人からのフォロー通知が出てきた。

「うえぇ!?」
僕は、Vtuberは企業勢でも無ければ最初は人なんてそんなに集まらないって聞いていたから、ここまで一気に人が増えるとは思っていなかった。

おそらくゆる先生の絵柄の効果もあってこれだけ伸びたんだと思う。

宣伝効果はバッチリだったみたい。

早めに動画を上げないといけないね!

応援のメッセージなども届いていたので全てに返信をする事にした。

でも数が増えたら対応しきれなくなるから、こういう事が出来るのも最初だけなのかもしれないと思うと、少し寂しいね。

出来る限り応援してくれている人には応えていきたいな。

返信などを返していると気付けば学校へ行く時間になってしまった。

バス停まで向かい学校のある方面へ行くバスに乗り今日も登校する。

バスとは言っても20分もかからない場所なのであまり時間はかからないけどね。

------------
学校へ着いた僕は教室へ入り、裕翔やクラスの女子達と挨拶を交わす。

Vtuberやってる事が知られてから妙に女子受けが良くなった気がするのは間違いでは無さそうだ。

授業は真面目に受けて大事なポイントはしっかりとメモを取る。

あまり復習に時間は割きたくないので授業でちゃんと覚えていくよ。

そしてお昼休みになってお昼を裕翔と一緒に食堂で食べる事になったので食堂へ向かった。

「そういえばさ優希、昨日チャンネル開設したんだろ?」
「そうだね!開設してすぐ寝ちゃったんだけどね・・・」

「優希は昔から寝るの早いよな・・・」
「起きていられないものは仕方なくない?」
じとーとした目で見られたけれど眠いものは仕方ないよね。

「その割には成長しないよな・・・」
「イワナイデ・・・イワナイデ・・・」
思わず片言になってしまったけどそれは僕には禁句ってものだよ。

「お、おう悪い。」
「まぁ、僕も薄々これ以上成長しないと思ってるんだけどさ・・・」

「まぁ、優希の親父さんとお袋さん見たら仕方ないと思うわある意味一番男として受け継ぎたくない場所を綺麗に受け継いでるもんな・・・」
「確かにうちのお父さん年からしたら死ぬほど若く見られるし、お母さんは綺麗だよ?」

「なんでお父さんの身長とお母さん譲りの髪質に肌、整った顔立ち全部継承するかなぁ!!!」
「身長が全てを壊してるよな。」

「どこ行ってもショタ扱い下手すると女の子扱いだよ!」

「メリットとかあるのか?」
「えっと・・・スイーツ食べに行っても違和感が無い事・・・かな?」

「もはや女子じゃん。」
「僕は男だって!」

「知ってる知ってる。」
笑いながら裕翔はそう繰り返す。

「食堂着いたぞー優希。」
「むぅ・・・」

「まぁそう拗ねなさんな、優希は何食べる?」
「何食べよう、食堂で食べるの久しぶりかも。」

「普段優希自分で弁当作ってくるもんな。」
「昨日は流石に早く寝過ぎちゃったからね。」

「今思ったんだけどさ、弁当作る動画とかどうなんだ?」
「えっ?ちょっとニッチすぎない?」

「締めにさお兄ちゃんとかお姉ちゃん召し上がれとか言っといたら破壊力ヤバそうなんだけど。」
「うーんまぁ確かに色々試してみるのはありなのかな?」

「機材的には行けるのか?」
「一応僕のスマホ画質いいやつだから問題はないかな?」

「だったら試しにやってみたらどうだ?優希の作る弁当毎回美味しそうだったし、意外と需要ありそうだけどな。」
「まぁたまにならいいかな?」

「実質的な初投稿がそんな動画だったら皆びっくりするだろ。」
「うーん確かに。」

「おっと順番回ってきたな、俺は今日は牛丼の気分だし牛丼セットにしよう。」
「じゃあ僕は唐揚げ丼セットにしよっと。」

僕ら二人は食券を持って食堂のおばちゃんのところへ向かう。

「「お願いしまーす」」

「はーい、牛丼セットと唐揚げ丼セットねーすぐ出来るから待っててねー。」

「「はーい」」

そして1分程度で両方とも出てくる。
流石高校の食堂、ある程度作り置きしてあるとは言え速度が半端じゃない。

「よしじゃああそこに座るか。」
「おっけー。」

唐揚げ丼は甘辛たれがかかっていてご飯との相性が最高だった。
セットにはミニサラダとお味噌汁が付いているので、栄養バランスも悪くないよ。

そして10分ほど時間が経つ頃には二つのセットの中身はからっぽになっていた。

「「ご馳走さまでした。」」

「じゃあ教室戻るか。」
「だねー」

その後お昼の授業はお腹が膨れて死ぬほど眠かったのは言うまでもなかった。
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