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きゃっきゃっうふふ~♪ とゲイルや従魔と戯れている幼女。それを横目に静かにサブギルドマスターが2人の男に近づく……
「彼女は有望な冒険者です。今後余計な手出しはしないように……まぁ、そんな心配は必要ないでしょうが、まったく……もう少し丁寧な話し方をすれば最初から警戒されないと思うのですが?
あなたたちだからと思って、特に気にせず見守っていたのに」
話しかけたのはエアに声を掛けていた口の悪い男たち
「あ? そりゃ無理だぜ~。今更丁寧な喋りなんざ、身体がかゆくなるって~!」
「にしても……あんなちびぃのにランクCか~。なぁサブマスさん、何やったのさ?」
実はこの2人見た目厳つくて口は悪いが、冒険者仲間の間でもギルド職員の間でも有名な子供好きで、孤児院の子供達が広場で食べ残しを探していたころ、依頼が終わってお金が入るとほんの少しだったが孤児院に食べ物を寄付していたりする。
「アホ! 他の冒険者を詮索するんじゃねぇ!」
ポカリ! ではなくボカッ! と音がするほどの攻撃を相方に入れつつ冒険者としての注意をする。
本来冒険者は個人のスキル等の公表をしないし詮索などもご法度。なぜなら能力から弱点にもつながるからだが、殴られ注意された本人は何事もなかったかのようにケロリとして
「わりぃ。でもよ? あんなちびぃのにCだぞ!? 変な奴に目ぇつけられたら? ある程度の強さがないとよ~」
「大丈夫、問題ありませんよ。彼女自身も強いですが、連れている従魔もとんでもないですし、彼女の家族はAランクパーティーの"蒼の剣"ですから」
「ザック達か!? あいつら無事だったんだって!? でもそうか、あいつらなら問題ないな!」
「へ~。でもあんなに可愛いのに冒険者なのか~」
「じゃっくしゃんたち、ちってりゅにょ?」
「「うわっ!?」」
「くふふふふ。ごめしゃい? しょれで、じゃっくしゃんたち、ちってりゅ?」
3人で頭を寄せ合って話していたのは知っていたけど、話の中にザックさん達の名前が出て来たのでソ~ッと近寄りヒョッコリ頭を突っ込んでみたのだ♪ ビックリしたみたい!
どうやら彼等もザックさん達と似たような境遇だったらしく、別のパーティーではあるがよく協力し合っているらしい。
この場には2人で来ているがあと3人いて、今は少なくなったポーションなどの補充で買い物をしているらしい。
「"エアの店"を知っていますか? あの店の商品はどれも素晴らしいです! ポーションもありますよ」
「"エアの店"? そういえばあったぞ、結構な人が入ってたの見た……あれ、エア?」
「はい? エア・ルミナードでしゅ?」
「はあ~!? あれちびっこのみせなのか!? て、ファミリーネーム!?「きじょくじゃないでしゅよ!?」あ、そう?」
毎回の事なので言わせることなく否定。慣れたな♪
ハンスさんがわたしの代わりに営業活動をしてくれたおかげで、他のメンバーが来たらお店を覗いてみてくれることになってた。
サービスできれば良いんだけど、他のお客様の手前難しいしね~。ザックさん達に報告・相談しておかないとね♪
おしゃべりもして、お肉の受け渡しも終了したので、そろそろ移動。次はお店を覗いてみよう♪
『うわぁ……すごい人だね~。在庫足りるかな?』
〘エア、これは、もう一度補充分を作った方が良いのではないか?〙
〘どうやら、ポーションが良く出ているようだ〙
『え? ここから分かるの?』
〘匂いですね、作物とは違う匂いが動いています〙
『おお~! スゴイそんな事までわかるんだね!? ありがとう、じゃあ帰ったら別荘に行ってポーション作りだね!』
〘〘べっそう!? やった~! あそこすき♪〙〙
わたしの造り出した別荘は、わたしの魔力で満たされているから従魔にとって、他の誰が感じるよりも快適な暮らしやすい空間らしい……詳しくは分かんないけど、そうと決まれば急いで帰ろう!
帰り道で、お店に向かうザックさん達4人とばったり(イヤーカフで報告してたから)サービスしたいけど難しいので何か方法がないか相談したら、4人から飴ちゃんを渡すつもりだと教えてもらった(宣伝を兼ねてだって!)
ハンスさんもだけど、ザックさん達もお店の宣伝してくれてるんだね~。これからも頑張っていかなきゃだからとってもありがたい♪
別荘に行き、錬金釜でドンドン作っていく……が、本当に神様には感謝しかない。
元々神様からいただいていた錬金釜を勝手に改造したのに、高性能(一回の材料で完成品は2倍しかも小分け不要)にしてくれたから作業がはかどること!
そのお礼を兼ねて、食事時には毎回石像にわたし達が食べる物と同じ料理をお供えして、おやつなどのその時供えられない物に関しては、遅くなっても必ずその日のうちにお供えしている。
その後時々、神様の口に合ったのか調味料などが増える謎現象が発生しているので喜んでもらえているのだろう♪
ポーション類を作り終え、次にするのは……この街に来た初日に購入したままインベントリ内で眠っているスパイスの調合!
なかなか取り掛かれなかったけど、ようやくだ~!!
鑑定さんに目一杯働いてもらって、一番最適な状態まで組み合わせる。わたしの鑑定さんは神様からの贈り物だから、わたしの求める物を分かってくれているんだよ~♪
この世界には名前は違うし、使い道も魔物除けのみだけど、クミン、ターメリック、シナモン、レッドペッパー、ブラックペッパー、オールスパイスなどなど前世と同様に種類が豊富。
身体にも良く漢方薬として使われていたことを知る者としては、人によって好き嫌いがあるのも分かるけど料理に使わないなんて勿体ないと思ってしまうのだ。
作り上げたのは、子供用に刺激の強くないのと、大人用のちょっと刺激強めのカレースパイス! あとはこれを調理して子供用には甘みをプラスしたら完成かな?
カレーを作る時、お肉や野菜を炒めるんだけど、わたしはしないの!
生まれて初めてカレーを作った時以外は、ず~っと煮込みからのスタートなので、今回も炒める工程は省いてつくる。ただし今はカレールゥがある訳じゃないので、別鍋で小麦粉とバターを炒めてカレースパイスを加えてルゥを手作りしなきゃ。(錬金釜でも挑戦してみよう♪)
子供用にフルーツや野菜をたっぷり使って甘みを出したけど、もしものために辛さ対策を準備。
今まで"魔物除けの臭い"を嫌っていたビャク達が、スパイスの調合が始まった時はかなり離れた所にいたのに、調合が終わりルゥを作り始めてから少しずつジリジリと近づき、カレーが完成した時にはすぐそばにピッタリ寄り添っているのには笑ってしまった。
お口周りがキラキラしてますよぉ~、でもわかるよ。いい匂いだもん♪
野菜サラダとコマのドレッシング、カレーに添えるカツや玉子、各種フルーツジュース、お茶など含め今日の夕食準備が完成!
〔うまくできるといいね~〕
〔できたらあのおいしそうなの、かんたんにできる?〕
『そうだね~、成功したらルゥを作る手間が減るからね、野菜とか切って煮込むだけになるよ~。
カレーって言うんだけどね、わたし好きなんだ~』
〔カレーか……魔物除けの臭いは好かんが、カレーになると全く別物だ〕
〔なぜか無性に食べたくなる香りだ! ……今匂いだけなのがとても辛い〕
〔早く食べてみたいです!〕
錬金釜でのカレールゥ作成に取り掛かったんだけど、みんなの期待が痛いです。まだ"魔物除け"の状態なのに必死過ぎて側から離れない……。
錬金釜の中には、スパイスだけでなくルゥに必要な小麦粉やバターも投入。子供用には果物なども入れてクルクルクル~。ポワ~ッと光るのを確認したので蓋を閉める前に確認してみるとコロコロとした固形のルゥが!
蓋をして完成を待つ……出来上がりを見ると、ワックスペーパーに包んであった!?
『イェ~イ♪ 出来た~、大人用だけだけど! あとでパウダータイプも作ろ~っと、便利だもんね♪』
〔〔〔〔〔できた!?〕〕〕〕〕
ガッツポーズを決めていたら、ビャク達も側でヤッターヤッターとお祭り騒ぎ、これでいつでも簡単にカレーが食べられる~。
ビャク達従魔が、魔物除けの臭いに苦しんでいたころ……お店で
「あ、きた! ザック~、来たみたいだよ~」
「そうか。久しぶりだな。
ギルドでうちのエアに会ったって? 可愛い子だったろ? 俺達の家族なんだ。まぁ入ってくれ」
店の2階に案内して、久しぶりにあった事で会話が弾む。
「あのちびっちゃいのだろ!? 俺達口が悪いからちょっと睨まれたが、ニコニコ可愛い子だな。
ところで、無事でよかった。」
「ここあの子の店だって? そうだよ! あいつらに話聞いてショックだったんだぞ? それにしてもよく無事に戻ってこれたな?」
「エアさんは幼いですが才能があるんですよ。冒険者としても経営者としても。かわいいですし!」
「料理も上手なんだよ~」
「……最高……全部美味しい」
「「マジで!?」」
「小っさいんだろ? それなのに料理すんのか?」
「俺達会ってないんだよ、今いないのか?」
「家に帰ったんだよ~」
「なんだ~。そうだ! ところで、ここ最近広場に孤児院の子供の姿がないんだ……ただ俺達もこれから依頼を受けるんで準備に金がかかって何も持って行ってやれなくてな……」
やはり見た目を裏切る子供好き。広場にいた子供が気になっていたらしい。
「それなんだけど、知らせたかったことがあるんだ。
あの孤児院はもう大丈夫だ、食うに困ることもないし建物も近い内に修繕が入るぞ」
「なんでだよ? 最近ほんと酷かったんだぞ!?」
「この後なにか用事は? もしなかったら案内したい所があるんだけど」
用事はすべて済ませて来たらしいので、5人を連れて農場へ
「あれ~? にいちゃんたちだ~!」
「どうしたの? にいちゃんたち、ともだちだったの?」
農場に案内されてきた5人の姿に気付いた子供達は、よく孤児院に食べ物をくれている人だと認識していたので、みんな作業の手を止め駆け寄っていく。
「おまえら!? ここで何してんだ? てか、ここなんだよ」
「いらっちゃいましぇ~」
孤児院の子供達が全員そろっている事に驚いていた所に、関係なく突っ込んでいきお客を迎える空気の読めない(読まない)満面の笑みを浮かべたエア。
「あっ!? ちび! ザック、家に帰ったって言ってたよな?」
「わたちのいえちょにゃりでしゅ♪」
「なにいってんだ、にいちゃん。ここは、えあちゃんの、のうじょうだぞ?」
「ぼくたち、ここではたらいてるんだよ! おかねがもらえるし、おいしいものも、もらえるんだ♪」
「「「「「はああぁぁぁ~!?」」」」」
子供達の無邪気な報告に、訳が分からず目を白黒させる5人、見ていて可哀想になりザック達はいつもご飯を食べるテーブルに連れて行き説明をする事に。
「ここが、あのちびっこの土地? しかも孤児院を?」
「まじか……」
「駄目だ、頭が……理解が……わけわからん」
「彼女は有望な冒険者です。今後余計な手出しはしないように……まぁ、そんな心配は必要ないでしょうが、まったく……もう少し丁寧な話し方をすれば最初から警戒されないと思うのですが?
あなたたちだからと思って、特に気にせず見守っていたのに」
話しかけたのはエアに声を掛けていた口の悪い男たち
「あ? そりゃ無理だぜ~。今更丁寧な喋りなんざ、身体がかゆくなるって~!」
「にしても……あんなちびぃのにランクCか~。なぁサブマスさん、何やったのさ?」
実はこの2人見た目厳つくて口は悪いが、冒険者仲間の間でもギルド職員の間でも有名な子供好きで、孤児院の子供達が広場で食べ残しを探していたころ、依頼が終わってお金が入るとほんの少しだったが孤児院に食べ物を寄付していたりする。
「アホ! 他の冒険者を詮索するんじゃねぇ!」
ポカリ! ではなくボカッ! と音がするほどの攻撃を相方に入れつつ冒険者としての注意をする。
本来冒険者は個人のスキル等の公表をしないし詮索などもご法度。なぜなら能力から弱点にもつながるからだが、殴られ注意された本人は何事もなかったかのようにケロリとして
「わりぃ。でもよ? あんなちびぃのにCだぞ!? 変な奴に目ぇつけられたら? ある程度の強さがないとよ~」
「大丈夫、問題ありませんよ。彼女自身も強いですが、連れている従魔もとんでもないですし、彼女の家族はAランクパーティーの"蒼の剣"ですから」
「ザック達か!? あいつら無事だったんだって!? でもそうか、あいつらなら問題ないな!」
「へ~。でもあんなに可愛いのに冒険者なのか~」
「じゃっくしゃんたち、ちってりゅにょ?」
「「うわっ!?」」
「くふふふふ。ごめしゃい? しょれで、じゃっくしゃんたち、ちってりゅ?」
3人で頭を寄せ合って話していたのは知っていたけど、話の中にザックさん達の名前が出て来たのでソ~ッと近寄りヒョッコリ頭を突っ込んでみたのだ♪ ビックリしたみたい!
どうやら彼等もザックさん達と似たような境遇だったらしく、別のパーティーではあるがよく協力し合っているらしい。
この場には2人で来ているがあと3人いて、今は少なくなったポーションなどの補充で買い物をしているらしい。
「"エアの店"を知っていますか? あの店の商品はどれも素晴らしいです! ポーションもありますよ」
「"エアの店"? そういえばあったぞ、結構な人が入ってたの見た……あれ、エア?」
「はい? エア・ルミナードでしゅ?」
「はあ~!? あれちびっこのみせなのか!? て、ファミリーネーム!?「きじょくじゃないでしゅよ!?」あ、そう?」
毎回の事なので言わせることなく否定。慣れたな♪
ハンスさんがわたしの代わりに営業活動をしてくれたおかげで、他のメンバーが来たらお店を覗いてみてくれることになってた。
サービスできれば良いんだけど、他のお客様の手前難しいしね~。ザックさん達に報告・相談しておかないとね♪
おしゃべりもして、お肉の受け渡しも終了したので、そろそろ移動。次はお店を覗いてみよう♪
『うわぁ……すごい人だね~。在庫足りるかな?』
〘エア、これは、もう一度補充分を作った方が良いのではないか?〙
〘どうやら、ポーションが良く出ているようだ〙
『え? ここから分かるの?』
〘匂いですね、作物とは違う匂いが動いています〙
『おお~! スゴイそんな事までわかるんだね!? ありがとう、じゃあ帰ったら別荘に行ってポーション作りだね!』
〘〘べっそう!? やった~! あそこすき♪〙〙
わたしの造り出した別荘は、わたしの魔力で満たされているから従魔にとって、他の誰が感じるよりも快適な暮らしやすい空間らしい……詳しくは分かんないけど、そうと決まれば急いで帰ろう!
帰り道で、お店に向かうザックさん達4人とばったり(イヤーカフで報告してたから)サービスしたいけど難しいので何か方法がないか相談したら、4人から飴ちゃんを渡すつもりだと教えてもらった(宣伝を兼ねてだって!)
ハンスさんもだけど、ザックさん達もお店の宣伝してくれてるんだね~。これからも頑張っていかなきゃだからとってもありがたい♪
別荘に行き、錬金釜でドンドン作っていく……が、本当に神様には感謝しかない。
元々神様からいただいていた錬金釜を勝手に改造したのに、高性能(一回の材料で完成品は2倍しかも小分け不要)にしてくれたから作業がはかどること!
そのお礼を兼ねて、食事時には毎回石像にわたし達が食べる物と同じ料理をお供えして、おやつなどのその時供えられない物に関しては、遅くなっても必ずその日のうちにお供えしている。
その後時々、神様の口に合ったのか調味料などが増える謎現象が発生しているので喜んでもらえているのだろう♪
ポーション類を作り終え、次にするのは……この街に来た初日に購入したままインベントリ内で眠っているスパイスの調合!
なかなか取り掛かれなかったけど、ようやくだ~!!
鑑定さんに目一杯働いてもらって、一番最適な状態まで組み合わせる。わたしの鑑定さんは神様からの贈り物だから、わたしの求める物を分かってくれているんだよ~♪
この世界には名前は違うし、使い道も魔物除けのみだけど、クミン、ターメリック、シナモン、レッドペッパー、ブラックペッパー、オールスパイスなどなど前世と同様に種類が豊富。
身体にも良く漢方薬として使われていたことを知る者としては、人によって好き嫌いがあるのも分かるけど料理に使わないなんて勿体ないと思ってしまうのだ。
作り上げたのは、子供用に刺激の強くないのと、大人用のちょっと刺激強めのカレースパイス! あとはこれを調理して子供用には甘みをプラスしたら完成かな?
カレーを作る時、お肉や野菜を炒めるんだけど、わたしはしないの!
生まれて初めてカレーを作った時以外は、ず~っと煮込みからのスタートなので、今回も炒める工程は省いてつくる。ただし今はカレールゥがある訳じゃないので、別鍋で小麦粉とバターを炒めてカレースパイスを加えてルゥを手作りしなきゃ。(錬金釜でも挑戦してみよう♪)
子供用にフルーツや野菜をたっぷり使って甘みを出したけど、もしものために辛さ対策を準備。
今まで"魔物除けの臭い"を嫌っていたビャク達が、スパイスの調合が始まった時はかなり離れた所にいたのに、調合が終わりルゥを作り始めてから少しずつジリジリと近づき、カレーが完成した時にはすぐそばにピッタリ寄り添っているのには笑ってしまった。
お口周りがキラキラしてますよぉ~、でもわかるよ。いい匂いだもん♪
野菜サラダとコマのドレッシング、カレーに添えるカツや玉子、各種フルーツジュース、お茶など含め今日の夕食準備が完成!
〔うまくできるといいね~〕
〔できたらあのおいしそうなの、かんたんにできる?〕
『そうだね~、成功したらルゥを作る手間が減るからね、野菜とか切って煮込むだけになるよ~。
カレーって言うんだけどね、わたし好きなんだ~』
〔カレーか……魔物除けの臭いは好かんが、カレーになると全く別物だ〕
〔なぜか無性に食べたくなる香りだ! ……今匂いだけなのがとても辛い〕
〔早く食べてみたいです!〕
錬金釜でのカレールゥ作成に取り掛かったんだけど、みんなの期待が痛いです。まだ"魔物除け"の状態なのに必死過ぎて側から離れない……。
錬金釜の中には、スパイスだけでなくルゥに必要な小麦粉やバターも投入。子供用には果物なども入れてクルクルクル~。ポワ~ッと光るのを確認したので蓋を閉める前に確認してみるとコロコロとした固形のルゥが!
蓋をして完成を待つ……出来上がりを見ると、ワックスペーパーに包んであった!?
『イェ~イ♪ 出来た~、大人用だけだけど! あとでパウダータイプも作ろ~っと、便利だもんね♪』
〔〔〔〔〔できた!?〕〕〕〕〕
ガッツポーズを決めていたら、ビャク達も側でヤッターヤッターとお祭り騒ぎ、これでいつでも簡単にカレーが食べられる~。
ビャク達従魔が、魔物除けの臭いに苦しんでいたころ……お店で
「あ、きた! ザック~、来たみたいだよ~」
「そうか。久しぶりだな。
ギルドでうちのエアに会ったって? 可愛い子だったろ? 俺達の家族なんだ。まぁ入ってくれ」
店の2階に案内して、久しぶりにあった事で会話が弾む。
「あのちびっちゃいのだろ!? 俺達口が悪いからちょっと睨まれたが、ニコニコ可愛い子だな。
ところで、無事でよかった。」
「ここあの子の店だって? そうだよ! あいつらに話聞いてショックだったんだぞ? それにしてもよく無事に戻ってこれたな?」
「エアさんは幼いですが才能があるんですよ。冒険者としても経営者としても。かわいいですし!」
「料理も上手なんだよ~」
「……最高……全部美味しい」
「「マジで!?」」
「小っさいんだろ? それなのに料理すんのか?」
「俺達会ってないんだよ、今いないのか?」
「家に帰ったんだよ~」
「なんだ~。そうだ! ところで、ここ最近広場に孤児院の子供の姿がないんだ……ただ俺達もこれから依頼を受けるんで準備に金がかかって何も持って行ってやれなくてな……」
やはり見た目を裏切る子供好き。広場にいた子供が気になっていたらしい。
「それなんだけど、知らせたかったことがあるんだ。
あの孤児院はもう大丈夫だ、食うに困ることもないし建物も近い内に修繕が入るぞ」
「なんでだよ? 最近ほんと酷かったんだぞ!?」
「この後なにか用事は? もしなかったら案内したい所があるんだけど」
用事はすべて済ませて来たらしいので、5人を連れて農場へ
「あれ~? にいちゃんたちだ~!」
「どうしたの? にいちゃんたち、ともだちだったの?」
農場に案内されてきた5人の姿に気付いた子供達は、よく孤児院に食べ物をくれている人だと認識していたので、みんな作業の手を止め駆け寄っていく。
「おまえら!? ここで何してんだ? てか、ここなんだよ」
「いらっちゃいましぇ~」
孤児院の子供達が全員そろっている事に驚いていた所に、関係なく突っ込んでいきお客を迎える空気の読めない(読まない)満面の笑みを浮かべたエア。
「あっ!? ちび! ザック、家に帰ったって言ってたよな?」
「わたちのいえちょにゃりでしゅ♪」
「なにいってんだ、にいちゃん。ここは、えあちゃんの、のうじょうだぞ?」
「ぼくたち、ここではたらいてるんだよ! おかねがもらえるし、おいしいものも、もらえるんだ♪」
「「「「「はああぁぁぁ~!?」」」」」
子供達の無邪気な報告に、訳が分からず目を白黒させる5人、見ていて可哀想になりザック達はいつもご飯を食べるテーブルに連れて行き説明をする事に。
「ここが、あのちびっこの土地? しかも孤児院を?」
「まじか……」
「駄目だ、頭が……理解が……わけわからん」
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