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あの時、変更はしない決定と宣言したことにより、金額の変更は無かった。みんなビックリしてたけどザックさん達の援護のおかげです♪ さすがわたしの家族、良く分かってるよね~。
本当は一生懸命頑張る子供達の給金を下げたくは無かったんだけど、頑張っているからこそ下げないとっていわれたんだけど、孤児院に入れたくて頑張ってるのを知ってるから銅貨5枚にしたんだ。
串肉1本銅貨2枚だから2本半ってなると丁度昼食分って感じでしょ?
その後どんな話をするのか知らないけど、わたしはアイスクリーム作りが待ってるのでさっさと帰りま~す♪
「⦅串肉屋さんに寄って~! サイコロステーキ買いたい⦆」
「そうだな~、サイコロステーキ、上手いよな! 最初の串肉の時よりうまく感じるぞ?」
「⦅小さく切られてて、その切り口にもタレが付くからかな?⦆」
「ああ~! そうかも~!」
「あ、今日は空いてますね。エアさん、何本買いますか?」
「⦅10本……15本で! はい、お皿⦆おいしゃ~ん」
屋台に近づきながら手をブンブン振って、買いに来たよ~! と合図を……と思ったら、なぜかおいちゃんが息子さんに任せて走り出て来た!
「エアちゃん! あの肉……‹あの肉は本当にもらっても良いものだったのか?›」
「みょちりょん! で? どうでちた!?」
「柔らかくて、味が、肉汁が……たまらない旨さだった。本当に人生最初で最後の贅沢ってもんだろうな~。
そうだった! ちょっと待っててくれ、約束のを持ってくる……何本いる?」
「15本お願いします」
「よし、任せてくれ」
「エア、あの肉ってなんの事だ?」
「⦅ワイバーンのお肉をね、この間あげたんだ~。このお店のタレが欲しくってお願いしたら、タダでくれるって言うからそのお礼でね♪⦆」
ワイバーンのお肉をあげた経緯を説明すると、自宅でおいしいサイコロステーキが食べられると知りヤッターヤッターと大喜び! わたしも無理だろうと思いつつ聞いてみたらすんなりOKが貰えた時は驚いたもんね♪
う~ん、1回のワイバーンでは足りないな、また差し入れしよう。今回はダブルホーンブル、ジャイアントレッドスネーク、ミノタウロス……どれにしようかな~?
どれか一つを選ぶのは難しい……ならば簡単に解決、全部にしよう! でも一度に全部は区別が出来なくなるから1つずつね♪
お金と一緒にお肉を渡したら、おいちゃん混乱してたけどそのまま放置。下手に関われば受け取ってもらえないかもしれないから最善策です!
今度こそアイスクリームだ! ヒャッホイ♪
作りたいのは練乳、メープル、濃厚ミルク、チョコ……パリパリチョコのアイスって美味しいよね~。
カカオを実と種に分けて、種をじっくり焙煎後に粉砕して殻を取り除き(捨てないよ?)胚乳だけになったらすり潰しペースト状(カカオマス)に……ココアも欲しいから、半分をここで油脂を抽出してココアバターを取り出し、残った物をパウダー状にしてココアに。
残した半分にココアバター、砂糖、ミルクを加えてさらにすり潰し、余分な水分を減らして温度調整(テンパリング)したら、どんな使い方も出来るように板チョコ状に成型しておこう。
発酵は要らないけど……面倒な作業だ……つかれた
まだ全然できてないけど、ちょっと休憩。出来たばかりのココアを飲んでみましょう。
ココアパウダーを普通ミルクと、濃厚ミルクの2種類で溶いた物をちょこっと味見……濃厚はそのままでもあっさりだけど十分美味し♪ 普通は砂糖が欲しい!
練乳ミルクバージョンもやってみよ~……うっま~い。これ好き!
ザックさん達とビャク達にも試してもらったら……好みは分かれたけど、美味しいって!
今度はホワイトチョコ……って、ちょっとまって!? もしかしたら……カカオの実とココアバター、砂糖とミルクを投入してクルクルクル~♪ ただの板チョコで良いから蓋は無しで。
「⦅出来ちゃったよ……こんな簡単に……でも一番手のかかるチョコレートが楽に作れるようになる♪⦆」
両方をパキパキと割って、みんなで1つずつ食べてあまりのおいしさに全員で悶絶!
「「「「「ん~!!」」」」」
〔〔〔〔〔おいしい! あまい♪〕〕〕〕〕
「⦅さ~、今からアイスクリーム作り頑張るぞ~!⦆」
基本的には砂糖や塩を溶かすのに少し加熱はするけど、それ以降は冷やしながら混ぜればいいだけ。味もちょっと味見しながら調整でOK♪
パリパリチョコはどうすればいいんだろ?
湯せんで溶かしたチョコをざっくり混ぜながら混ぜ込めばいいのかな? お、おっと……粉々になった所もあるけど……上出来でしょう。
ミイカンやパナプルのフルーツアイスクリームも良いかも!
フルーツの皮を取り除いて冷凍。ほんのり温めたミルクで砂糖を溶かして、生クリームも加えて冷やしながら冷凍フルーツと一緒に混ぜる!
「⦅かんせ~い♪ いっぱい出来たね!⦆」
「……味見」
「⦅途中にしたから大丈夫よ?⦆」
希望を切り出したライルさん以外も、目をキラキラさせて注目してたけど、バッサリ却下! ごめんね?
次はワイバーン祭り用のお肉はダブルホーンブル、ジャイアントレッドスネーク、ミノタウロス、オーク、ロック鳥、イビルバイパーとお肉は色々ある。食べやすい大きさにカットし、串肉屋さんに貰ったタレに漬け込みウエストポーチにIN。
ザックさん達は焼肉の時、白ご飯をよく食べるからご飯を炊いて、スープはかき玉の中華風。焼肉には塩カボシュとキュウリのバイ和え、オオネ・キャロ・キュウリの浅漬け。
温野菜もたっぷり用意。焼き肉のつけダレにはシンプルに醤油・酒・みりん・ショガ・砂糖などで、好みで味噌やレモ汁、刻みネギを混ぜられるように準備。
他には昨日作ったウインナーやベーコン、ハムがあるから十分足りる……と思いたい。
途中に昼食も食べたし、夕食の準備も整った。食後のデザートもOK! さてこの後何しよう? ゆっくり出来てないから、別荘でのんびりか、庭の散歩どっちがいいか聞いてみると……全員一致で別荘だったので、みんなで一緒にレッツゴ~!
「エア、大丈夫か~!?」
「あんまり遠くに行かないでね~!」
「は~い! だいじょうびゅ~!」
〔〔エア~、ちゃぷちゃぷキモチ~ね~♪〕〕
すぐそばではソラとツキが上手に犬かきの最中で、砂浜ではビャクとギン、アサギが見守っている。じゃあエアはどこにいるのかって?
ピンク色の水着で黄色い浮き輪にすっぽりはまって海の中。水着は神様が作ってくれてた分で、浮き輪はゴムを材料に創造魔法で作ったんだよ。
ちょっと前までは浮き輪と一緒に作ったボートに、小っちゃくなったビャク達も一緒に乗り込んで大海原に冒険に出ていたんだ~♪
この海には外敵はいないけど魚は住んでてね、アクアスコープで覗くとすごくきれいなの♪
食べられる大きな魚ではマグロがいたよ……なんで?
元々海では浮き輪が手放せなかったから、作れてよかったよ……プールは平気なんだけど、海は潮の流れとか他にもいろいろ……なんか怖いんだよね。
この空間の海なら大丈夫かも? って思ったけどやっぱり怖い。潮の流れは魔法で水流を変えれるから問題ないのに……我ながら不思議だ。
この浮き輪、たくさん作ったら子供達に流れるプールで遊ばせてあげられる?
「あ! 見て大きい~、あれも食べれるの~?」
「……美味しい?」
「面白いですね。海は初めてではないですが、楽しむのは今回が初めてです」
「ね~!」
「海まで遠いし、何がいるか分からないからな。ここなら安全だし」
ちょっと離れた所でザックさん達も、2人乗りのボートに乗り込んでアクアスコープで楽しんでる♪
「⦅海遠いの~? 行ってみたかったな~⦆」
「行けるけど……旅になるな」
「でも落ち着いたら旅に出るのもいいかもしれませんよ? エアさんに色々な所を見せてあげたいですね。もちろん道中危険な事もあるでしょうが」
「⦅行ってみたい! 孤児院もお店も落ち着いたら、ポーションとかいっぱい作りためて行こ~!?⦆」
この世界に来て、見た事があるのは黒の森とザーリアの街のみで、早々に定住を決めてしまったので他を知らないんだよね~。冒険は良いけど、旅はしてみたい気持ちはあるのです。
まだ見ぬ街に、ない胸を膨らませながら海を満喫したら、砂浜のガーデンチェアでまったり♡
たっぷり英気を養ってそろそろ……って時にイヤーカフに来客の知らせがあり、先にザックさんが戻って対応してくれることになったんだけど、
「⦅ブルックギルマスからのお願いで、今日のワイバーン祭りに領主も参加させても良いかって言われたんだけど、どうする? 何かついうっかり自慢したらしい、そしたら愚図られたって⦆」
なんだそれ……うっかり自慢もだけど、愚図る領主もどうなんだ!? 仲良しか!
「⦅良いよ~。でもそうなると、どこでする? 家でしようかと思ってたんだけど、農場?⦆」
「⦅この際、家を見せた上で黙らせた方が良いでしょう。今後のためです⦆」
カイルさん? 黙らせるって……相手は領主ですよ~?
「⦅サブマスもカイルと同意見だ。予定通り家に来てもらうぞ~⦆」
「「「「⦅りょうか~い⦆」」」」
なんとなく孤児院であったときに感じたけど……領主様で貴族様なのに適当な扱い……のような? 夕食の時によく見てみよう。
話がまとまると"また後で"と残りの仕事を片付けに仕事に戻っていったので、わたしは時間までポーションなどの製作に取り掛かる。いつか行く旅行のために頑張っておかないとね~♪
「エア、そろそろ起きろ~」
「んぇ? にぇちぇちゃ? いちゅにょまに……」
「結構すぐだったぞ、寝たの」
「しっかり遊んだからね~」
「……お腹空いた」
余程の腹ペコさんなのか、悲しそうにライルさんがつぶやくのを聞いていたら「ぐぐぅ~」と音が……わたしのお腹だ~!
きゅるぅぅ~ くるるぅぅ~
「あう~、おにゃかが~」
遊び疲れて、お昼は食べたけどおやつは食べてないから、今になって空腹が~
「鳴り出しちゃったね~、何かほんのちょっと食べようか?」
「⦅ん~、あっさりアポルのゼリーを食べて落ち着かせよう。みんなは何にする?⦆」
「同じので!」
「「「「「〔いただきます!〕」」」」」
〔〔〔〔おいしい!〕〕〕〕
プルプルツルンのゼリー、ギンたち親子のお気に入りの一つに追加された♪ おいしいもんね~。
本当は一生懸命頑張る子供達の給金を下げたくは無かったんだけど、頑張っているからこそ下げないとっていわれたんだけど、孤児院に入れたくて頑張ってるのを知ってるから銅貨5枚にしたんだ。
串肉1本銅貨2枚だから2本半ってなると丁度昼食分って感じでしょ?
その後どんな話をするのか知らないけど、わたしはアイスクリーム作りが待ってるのでさっさと帰りま~す♪
「⦅串肉屋さんに寄って~! サイコロステーキ買いたい⦆」
「そうだな~、サイコロステーキ、上手いよな! 最初の串肉の時よりうまく感じるぞ?」
「⦅小さく切られてて、その切り口にもタレが付くからかな?⦆」
「ああ~! そうかも~!」
「あ、今日は空いてますね。エアさん、何本買いますか?」
「⦅10本……15本で! はい、お皿⦆おいしゃ~ん」
屋台に近づきながら手をブンブン振って、買いに来たよ~! と合図を……と思ったら、なぜかおいちゃんが息子さんに任せて走り出て来た!
「エアちゃん! あの肉……‹あの肉は本当にもらっても良いものだったのか?›」
「みょちりょん! で? どうでちた!?」
「柔らかくて、味が、肉汁が……たまらない旨さだった。本当に人生最初で最後の贅沢ってもんだろうな~。
そうだった! ちょっと待っててくれ、約束のを持ってくる……何本いる?」
「15本お願いします」
「よし、任せてくれ」
「エア、あの肉ってなんの事だ?」
「⦅ワイバーンのお肉をね、この間あげたんだ~。このお店のタレが欲しくってお願いしたら、タダでくれるって言うからそのお礼でね♪⦆」
ワイバーンのお肉をあげた経緯を説明すると、自宅でおいしいサイコロステーキが食べられると知りヤッターヤッターと大喜び! わたしも無理だろうと思いつつ聞いてみたらすんなりOKが貰えた時は驚いたもんね♪
う~ん、1回のワイバーンでは足りないな、また差し入れしよう。今回はダブルホーンブル、ジャイアントレッドスネーク、ミノタウロス……どれにしようかな~?
どれか一つを選ぶのは難しい……ならば簡単に解決、全部にしよう! でも一度に全部は区別が出来なくなるから1つずつね♪
お金と一緒にお肉を渡したら、おいちゃん混乱してたけどそのまま放置。下手に関われば受け取ってもらえないかもしれないから最善策です!
今度こそアイスクリームだ! ヒャッホイ♪
作りたいのは練乳、メープル、濃厚ミルク、チョコ……パリパリチョコのアイスって美味しいよね~。
カカオを実と種に分けて、種をじっくり焙煎後に粉砕して殻を取り除き(捨てないよ?)胚乳だけになったらすり潰しペースト状(カカオマス)に……ココアも欲しいから、半分をここで油脂を抽出してココアバターを取り出し、残った物をパウダー状にしてココアに。
残した半分にココアバター、砂糖、ミルクを加えてさらにすり潰し、余分な水分を減らして温度調整(テンパリング)したら、どんな使い方も出来るように板チョコ状に成型しておこう。
発酵は要らないけど……面倒な作業だ……つかれた
まだ全然できてないけど、ちょっと休憩。出来たばかりのココアを飲んでみましょう。
ココアパウダーを普通ミルクと、濃厚ミルクの2種類で溶いた物をちょこっと味見……濃厚はそのままでもあっさりだけど十分美味し♪ 普通は砂糖が欲しい!
練乳ミルクバージョンもやってみよ~……うっま~い。これ好き!
ザックさん達とビャク達にも試してもらったら……好みは分かれたけど、美味しいって!
今度はホワイトチョコ……って、ちょっとまって!? もしかしたら……カカオの実とココアバター、砂糖とミルクを投入してクルクルクル~♪ ただの板チョコで良いから蓋は無しで。
「⦅出来ちゃったよ……こんな簡単に……でも一番手のかかるチョコレートが楽に作れるようになる♪⦆」
両方をパキパキと割って、みんなで1つずつ食べてあまりのおいしさに全員で悶絶!
「「「「「ん~!!」」」」」
〔〔〔〔〔おいしい! あまい♪〕〕〕〕〕
「⦅さ~、今からアイスクリーム作り頑張るぞ~!⦆」
基本的には砂糖や塩を溶かすのに少し加熱はするけど、それ以降は冷やしながら混ぜればいいだけ。味もちょっと味見しながら調整でOK♪
パリパリチョコはどうすればいいんだろ?
湯せんで溶かしたチョコをざっくり混ぜながら混ぜ込めばいいのかな? お、おっと……粉々になった所もあるけど……上出来でしょう。
ミイカンやパナプルのフルーツアイスクリームも良いかも!
フルーツの皮を取り除いて冷凍。ほんのり温めたミルクで砂糖を溶かして、生クリームも加えて冷やしながら冷凍フルーツと一緒に混ぜる!
「⦅かんせ~い♪ いっぱい出来たね!⦆」
「……味見」
「⦅途中にしたから大丈夫よ?⦆」
希望を切り出したライルさん以外も、目をキラキラさせて注目してたけど、バッサリ却下! ごめんね?
次はワイバーン祭り用のお肉はダブルホーンブル、ジャイアントレッドスネーク、ミノタウロス、オーク、ロック鳥、イビルバイパーとお肉は色々ある。食べやすい大きさにカットし、串肉屋さんに貰ったタレに漬け込みウエストポーチにIN。
ザックさん達は焼肉の時、白ご飯をよく食べるからご飯を炊いて、スープはかき玉の中華風。焼肉には塩カボシュとキュウリのバイ和え、オオネ・キャロ・キュウリの浅漬け。
温野菜もたっぷり用意。焼き肉のつけダレにはシンプルに醤油・酒・みりん・ショガ・砂糖などで、好みで味噌やレモ汁、刻みネギを混ぜられるように準備。
他には昨日作ったウインナーやベーコン、ハムがあるから十分足りる……と思いたい。
途中に昼食も食べたし、夕食の準備も整った。食後のデザートもOK! さてこの後何しよう? ゆっくり出来てないから、別荘でのんびりか、庭の散歩どっちがいいか聞いてみると……全員一致で別荘だったので、みんなで一緒にレッツゴ~!
「エア、大丈夫か~!?」
「あんまり遠くに行かないでね~!」
「は~い! だいじょうびゅ~!」
〔〔エア~、ちゃぷちゃぷキモチ~ね~♪〕〕
すぐそばではソラとツキが上手に犬かきの最中で、砂浜ではビャクとギン、アサギが見守っている。じゃあエアはどこにいるのかって?
ピンク色の水着で黄色い浮き輪にすっぽりはまって海の中。水着は神様が作ってくれてた分で、浮き輪はゴムを材料に創造魔法で作ったんだよ。
ちょっと前までは浮き輪と一緒に作ったボートに、小っちゃくなったビャク達も一緒に乗り込んで大海原に冒険に出ていたんだ~♪
この海には外敵はいないけど魚は住んでてね、アクアスコープで覗くとすごくきれいなの♪
食べられる大きな魚ではマグロがいたよ……なんで?
元々海では浮き輪が手放せなかったから、作れてよかったよ……プールは平気なんだけど、海は潮の流れとか他にもいろいろ……なんか怖いんだよね。
この空間の海なら大丈夫かも? って思ったけどやっぱり怖い。潮の流れは魔法で水流を変えれるから問題ないのに……我ながら不思議だ。
この浮き輪、たくさん作ったら子供達に流れるプールで遊ばせてあげられる?
「あ! 見て大きい~、あれも食べれるの~?」
「……美味しい?」
「面白いですね。海は初めてではないですが、楽しむのは今回が初めてです」
「ね~!」
「海まで遠いし、何がいるか分からないからな。ここなら安全だし」
ちょっと離れた所でザックさん達も、2人乗りのボートに乗り込んでアクアスコープで楽しんでる♪
「⦅海遠いの~? 行ってみたかったな~⦆」
「行けるけど……旅になるな」
「でも落ち着いたら旅に出るのもいいかもしれませんよ? エアさんに色々な所を見せてあげたいですね。もちろん道中危険な事もあるでしょうが」
「⦅行ってみたい! 孤児院もお店も落ち着いたら、ポーションとかいっぱい作りためて行こ~!?⦆」
この世界に来て、見た事があるのは黒の森とザーリアの街のみで、早々に定住を決めてしまったので他を知らないんだよね~。冒険は良いけど、旅はしてみたい気持ちはあるのです。
まだ見ぬ街に、ない胸を膨らませながら海を満喫したら、砂浜のガーデンチェアでまったり♡
たっぷり英気を養ってそろそろ……って時にイヤーカフに来客の知らせがあり、先にザックさんが戻って対応してくれることになったんだけど、
「⦅ブルックギルマスからのお願いで、今日のワイバーン祭りに領主も参加させても良いかって言われたんだけど、どうする? 何かついうっかり自慢したらしい、そしたら愚図られたって⦆」
なんだそれ……うっかり自慢もだけど、愚図る領主もどうなんだ!? 仲良しか!
「⦅良いよ~。でもそうなると、どこでする? 家でしようかと思ってたんだけど、農場?⦆」
「⦅この際、家を見せた上で黙らせた方が良いでしょう。今後のためです⦆」
カイルさん? 黙らせるって……相手は領主ですよ~?
「⦅サブマスもカイルと同意見だ。予定通り家に来てもらうぞ~⦆」
「「「「⦅りょうか~い⦆」」」」
なんとなく孤児院であったときに感じたけど……領主様で貴族様なのに適当な扱い……のような? 夕食の時によく見てみよう。
話がまとまると"また後で"と残りの仕事を片付けに仕事に戻っていったので、わたしは時間までポーションなどの製作に取り掛かる。いつか行く旅行のために頑張っておかないとね~♪
「エア、そろそろ起きろ~」
「んぇ? にぇちぇちゃ? いちゅにょまに……」
「結構すぐだったぞ、寝たの」
「しっかり遊んだからね~」
「……お腹空いた」
余程の腹ペコさんなのか、悲しそうにライルさんがつぶやくのを聞いていたら「ぐぐぅ~」と音が……わたしのお腹だ~!
きゅるぅぅ~ くるるぅぅ~
「あう~、おにゃかが~」
遊び疲れて、お昼は食べたけどおやつは食べてないから、今になって空腹が~
「鳴り出しちゃったね~、何かほんのちょっと食べようか?」
「⦅ん~、あっさりアポルのゼリーを食べて落ち着かせよう。みんなは何にする?⦆」
「同じので!」
「「「「「〔いただきます!〕」」」」」
〔〔〔〔おいしい!〕〕〕〕
プルプルツルンのゼリー、ギンたち親子のお気に入りの一つに追加された♪ おいしいもんね~。
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