77 / 111
77
しおりを挟む
夕食はポテイモコロッケとロック鳥のサムゲタンスープ、オークの照り焼き、シロナのお浸し、シロナのミルフィーユ鍋、イビルバイパーのトマト煮込みで、デザートはパナプルゼリー……今日も最高に美味しかった♡
食堂での食事が終わってのんびり中……
「あちたくりゃい、はんしゅしゃんたちよべましゅかにぇ~?」
明日受け取るワイバーンで2匹になるし、そろそろワイバーン祭りじゃない!?
「そうだな、明日聞いてみて良ければ明日か明後日ってことろか?」
「みんなの都合次第だね~」
「しょっか~。しょうだ! こりぇみちぇ? ちゅくっちぇみたにょ」
さっき別荘で作った物を見てもらうんだけど、トイレはまだ出してないよ。作り立てでキレイなのでも……ちょっとね~。
1つずつ説明して出していき、みんなが確認中にちょっとわたしは別の事に挑戦! インベントリに入ってるのを解体してみましょう。
記念すべき初解体だし、何が良いかな? 昨日森で採ったロック鳥と、ジャイアントレッドスネーク、ミノタウロスにしよう。
それでは~、いざ解体! おおすごい! インベントリに部位名が書かれてて分かりやすいし、汚れないのが良いじゃない♪
「これは……これはすごいですね!」
「消臭と浄化って事は、この間から気にしてた下水の臭い対策か!?」
「あの……臭い対策とは? すみません、気になってしまって……」
カイルさんとザックさんが驚きの声を上げてるところに、ダニエルさんが参加した。たぶん元行商人精神が反応したんだろう。
「なんと!? そのような素晴らしい物が!? このような物まで作ってしまわれるとは……さすがです」
「え、えへ、しょう? しゅごいかにゃ? じ、じゃあ、こりぇもみちぇもりゃおうかにゃ~?」
褒められて、なんだかテレテレですよ? でへへ♪ という事で、一応外に出します。ドドン!
「これはトイレですね! これだけ別に作ったのですか!?」
おお~、ダニエルさん凄い興奮だし、ザックさん達も真剣に見てる。でも家にあるのと同じだと思うけど?
「エア、これらをどうするんだ?」
「あちた、しょうぎょうぎりゅどにもっちぇいきましゅ! きじょくはおたかく、ほかはおやちゅく、きりぇいにゃりゃ、しぇいかちゅしやちゅい」
「なるほど。これを登録し、認められればこの街は一気に変わりますね」
「まちにょしょとに、じゃいりょーにょにぇんじょみちゅけまちた。あんちんちて、たくしゃんちゅくりぇりゅ♪」
生活向上グッズのお披露目も終わり、本日も露天風呂でユラユラ流されてからウサギに変身して一日終了♪
新しい朝が来た~♪ 本日お店の第一日目! 問題が発生したら対応できるように今日はお店に待機する予定なのだ~。
朝ごはんをみんなで食べて、移動までの間に別荘へ。
実は昨日考えてた甜菜とサトウキビなんだけど、創造魔法で種や苗を生み出せないかと思ったんだよね、幸い世界辞書もあるしね。
もし出来たらそれぞれの畑を作ってみるんだ~。
出来た~! ただ考えただけじゃなくてスキルで調べて、細かく細かくイメージすることでちょっと違うところはあるけど素晴らしい物が!
ぐふふ、欲に駆られて簡単便利の良いとこ取りしましたYO♪
甜菜もサトウキビも、とても上質な砂糖が採れるのは変わらないんだけど、どちらも1つずつから搾り取れる汁が多量でまるでスイカかってくらい。
その上サトウキビは温暖な所を好むから別荘じゃないと育てられないけど、甜菜は一年中育てられるの……ちょっと待てよ?
温暖? ビニールハウスは無理でも温室ならどうだろう、地属性魔法を使えばガラスは作れる、その中にレンガやトイレみたいに魔石の砂を入れて温度調節したら……行ける気がする!?
あ~!! でももう時間がない~! くぅ~、こんな時間のない時に思い付いちゃうなんて~!
お店に行く途中でみんなとは一旦お別れして、今いるのは商業ギルドの中の一室。
「これで下水の臭いを消すだけでなく、汚れも取ることが出来るのですか!?」
「何と素晴らしい! エアさん、これが広まれば嫌な臭いに悩まされることも無くなるんですね? 毎日ではありませんが時々漂って来るあの匂い……仕方がない事と諦めていましたが……夢のようです!」
「ギルマス! このレンガだけではありませんよ、この手押しポンプ! これなら井戸に落ちる心配もなくなりますし、早く報告して広めなくては!」
手押しポンプは紙に書いた設計図は勿論なんだけど、見本も作ってきたので、実際に商業ギルドの側の井戸で使ってみた(公表前だから周囲から見えないように囲いをしたうえでね)安全に多少ポンプを動かすのに力がいるが今までとは比べものにならないと高評価をいただきました。
ギルマスさん達は領主様の所に急いで報告に行くらしいので、商品申請を済ませわたし達はお店に行くのでその場でお別れ。
「やっぱりかなり興奮してたね~」
「……思った通り」
「まあ、当然の反応でしょうが」
「最初は掃除が必要でも、うまくいけば今後の掃除が楽になるからな」
「……臭いがなくなればいい」
「⦅綺麗になれば病気も減るしね~。そうだ、この街に仕事がない大人の人とかいるの?⦆」
「ん? どういう事だ?」
「⦅ん~と、仕事がなかったり、住む家がなかったり? 生活に困っている人。でも本当は仕事がしたいって人いないかな? それか、孤児だけど、孤児院のお世話になってないとか⦆」
スラムであってるか分かんないからどう言えばわかるかな?
「スラムの事でしょうか? ありますよ。幼い孤児は孤児院のお世話になる子もいれば、自らスラムに行く子もいますし、大人になるに従って孤児院のお世話にはなれませんからね」
スラムで良いのか、それにやっぱりあるんだね~。
カイルさんの説明ではやはり思った通りスラムを選ぶ子もいるらしい。何がそうさせるのかは分からないけど、それも選択の自由……なのかな?
年齢制限が問題なのかも? 兄弟とかなら離れ離れは不安だろうし……
「元冒険者で、怪我が原因で奴隷にはならなくてもスラムの住人になった人もいますよ」
「……でもどうしたの?」
「⦅本当は子供達には勉強させてあげたいの。字が読めて簡単でも計算が出来れば仕事の幅が増えるでしょ?
それにもし、そのスラムにいる人で働きたいって人がいれば農場で働いてもらって、子供達は午後は勉強とかに出来るかなって。それに今後のレンガやトイレ作りにも、間違いなく人手は必要になるから仕事を紹介できるんじゃないかとも思って考えたの⦆」
「それは……いい考えだけど、エアがするのか?」
「⦅わたしがっていうか~、ちょっと思いついたから? それに農場は一応わたしがオーナーだし。トイレやレンガも思い付いちゃったし?⦆」
「あはは、思い付いちゃったか~」
「思い付いて、農場とかあったら気になるか」
笑われた……なぜ? でもスラムについては気になるけど慎重に考えてみよう。
「きまちたよ~! てちゅだうこちょはありましゅか!?」
ようやくお店に到着ですよ。見た感じ準備は終了してるのかな?
「準備も出来ましたし問題ないと思います。あとは開店するだけですね」
ダニエルさんの頼もしいお返事を聞いて、わたしは2階(別荘に行くかもだけど)にいる事を伝えてから、開店しましょう♪
「本日開店の"エアの店"です。新鮮野菜、果物沢山あります。どうぞご覧になってください!」
「これどうぞ味見です♪」
「ポーションもありますよ~!」
オープン初日のお知らせと、試食を進める元気な声が聞こえる。
「あにょこえは、まりしゃちゃん(マルセル娘)ちょ、りゅりーにゃちゃん(シモン娘)、だにゃんきゅん(ダニエル息子)でしゅね~」
子供達の元気な声と、試食を勧められた人の驚いたような声につられて人が集まる気配……この調子で少しずつお客様が来て下さればいいけど……と心配しつつ、マルセルさんとシモンさんに一言告げてから別荘へ移動。
ガラスの温室と砂糖の加工、追加のポーションやその他にもしたい事は沢山あって、身体がもう1つ2つ欲しいな~と夢を見てしまう……
そうすれば、薬草畑にしても砂糖畑にしても収穫や加工が楽になるだろうとつい思っちゃうんだよ~!
なんて事を考えながらも黙々と手を動かし次々収穫と栽培、そして温室の作成に挑戦しているのだが、その時お店では試食した果物のおいしさに驚き購入はもちろん決定だが、店内を見ると季節外れの野菜(鮮度も抜群)も多く並んでいるのに店員に聞けば……あら! お安い、ならあれもこれも……と1人が購入し始めれば様子を見ていた人まで動き出す。
通りかかった冒険者が騒ぎに気付き、隙間をぬって店舗を覗けばポーションを発見。しかもそれが今までの物とは違うと来れば試さずにはいられないが、よく見れば色々な商品が並んでいる?
それぞれの商品には鑑定用紙(鑑定の詳細が書かれた証明書)が添えられており、効果は弱いがポーションの代わりになると書かれていれば気になるのは当然の流れで……なんだこれは!? 普通に飲める味だと!? ……と予算もあるが購入決定。
子供を連れてお店を覗いていた親子は、子供がキラキラと光を反射しているガラスのようなものを発見。子供ながらに美味しい物センサーでも持っているのか、親にこれは何かと質問すれば聞かれた親も気になって店員に質問。
飴? 食べ物なの? 喉が痛い時にいいの? あらうちの子今日痛がってたわ……購入して早速子供に舐めさせれば……あっま~い! ……と大騒ぎ!
その言葉を聞けば親までが、何甘い!? と挑戦……あらまあ~おいしいわ~あまいわ~♡ とお店から自宅まで歩けば、宣伝カーに早変わりして周囲の人に自然と広まる。
店を任されているダニエルを始めとしたメンバーはと言えば、口コミや通りすがりに店を知った人が徐々に増えていく現状を見て……商品は足りるのか、もし今日無事に済んだとしても明日から大丈夫か……自分達だけでこの店はちゃんと回るのか!? と内心真っ青。
商業ギルドギルマスの指示で待機しているギルド職員は、次から次へと途切れることなくお客様が訪れる現状を見て、職員の1人にギルマス・サブマスへの報告に走らせる。
「「エアさんは!?」」
2階に待機していたマルセルとシモンに、ダニエルからのSOSの声が掛かり駆けつけたものの、品出しをしていた自分達の奥様からの第一声。かなり大変な状況のようです。
そんな事になっているとは露程も知らないエアは……
『やった、出来た~! 温室完成。ぐふっぐふふ、温室内も空間拡張しまくったし、砂糖製造の魔道具も出来た。この魔道具にそれぞれを投入すれば簡単に砂糖が出来る~。魔道具もイメージ次第だなんて、最高だわ~♪
それとたこ焼きの鉄板! 材料はあるんだもんハチミツた~っぷりのベビーカステラが食べたいんだよ~!』
ビャクやギン達の背に乗って移動しながら、思い付くまま気の向くままに、好き勝手に色々作成して農場用の温室もちゃんとインベントリに入ってる……完璧♪
〔ずいぶんと楽しそうだ〕
別荘前の草原で、ソラとツキと一緒にコロコロ転がって遊ぶエアを見てビャク・ギン・アサギはゆったり日向ぼっこ中
〔〔ひゃぁ~、にげろ~、こしょば~い! きゃはは!〕〕
「にがしゃにゃい!! わたちのもふもふ~! ちゅかまえちゃ!」
〔〔「きゃ~はははは かくご~!」〕〕
〔〔〔うわ!? こ、こら、やめ、やめて、あは、あはははは!〕〕〕
はあ~、はあ~、はあ~巻き込まれたビャク達まで一緒になって笑い過ぎで呼吸困難に……
食堂での食事が終わってのんびり中……
「あちたくりゃい、はんしゅしゃんたちよべましゅかにぇ~?」
明日受け取るワイバーンで2匹になるし、そろそろワイバーン祭りじゃない!?
「そうだな、明日聞いてみて良ければ明日か明後日ってことろか?」
「みんなの都合次第だね~」
「しょっか~。しょうだ! こりぇみちぇ? ちゅくっちぇみたにょ」
さっき別荘で作った物を見てもらうんだけど、トイレはまだ出してないよ。作り立てでキレイなのでも……ちょっとね~。
1つずつ説明して出していき、みんなが確認中にちょっとわたしは別の事に挑戦! インベントリに入ってるのを解体してみましょう。
記念すべき初解体だし、何が良いかな? 昨日森で採ったロック鳥と、ジャイアントレッドスネーク、ミノタウロスにしよう。
それでは~、いざ解体! おおすごい! インベントリに部位名が書かれてて分かりやすいし、汚れないのが良いじゃない♪
「これは……これはすごいですね!」
「消臭と浄化って事は、この間から気にしてた下水の臭い対策か!?」
「あの……臭い対策とは? すみません、気になってしまって……」
カイルさんとザックさんが驚きの声を上げてるところに、ダニエルさんが参加した。たぶん元行商人精神が反応したんだろう。
「なんと!? そのような素晴らしい物が!? このような物まで作ってしまわれるとは……さすがです」
「え、えへ、しょう? しゅごいかにゃ? じ、じゃあ、こりぇもみちぇもりゃおうかにゃ~?」
褒められて、なんだかテレテレですよ? でへへ♪ という事で、一応外に出します。ドドン!
「これはトイレですね! これだけ別に作ったのですか!?」
おお~、ダニエルさん凄い興奮だし、ザックさん達も真剣に見てる。でも家にあるのと同じだと思うけど?
「エア、これらをどうするんだ?」
「あちた、しょうぎょうぎりゅどにもっちぇいきましゅ! きじょくはおたかく、ほかはおやちゅく、きりぇいにゃりゃ、しぇいかちゅしやちゅい」
「なるほど。これを登録し、認められればこの街は一気に変わりますね」
「まちにょしょとに、じゃいりょーにょにぇんじょみちゅけまちた。あんちんちて、たくしゃんちゅくりぇりゅ♪」
生活向上グッズのお披露目も終わり、本日も露天風呂でユラユラ流されてからウサギに変身して一日終了♪
新しい朝が来た~♪ 本日お店の第一日目! 問題が発生したら対応できるように今日はお店に待機する予定なのだ~。
朝ごはんをみんなで食べて、移動までの間に別荘へ。
実は昨日考えてた甜菜とサトウキビなんだけど、創造魔法で種や苗を生み出せないかと思ったんだよね、幸い世界辞書もあるしね。
もし出来たらそれぞれの畑を作ってみるんだ~。
出来た~! ただ考えただけじゃなくてスキルで調べて、細かく細かくイメージすることでちょっと違うところはあるけど素晴らしい物が!
ぐふふ、欲に駆られて簡単便利の良いとこ取りしましたYO♪
甜菜もサトウキビも、とても上質な砂糖が採れるのは変わらないんだけど、どちらも1つずつから搾り取れる汁が多量でまるでスイカかってくらい。
その上サトウキビは温暖な所を好むから別荘じゃないと育てられないけど、甜菜は一年中育てられるの……ちょっと待てよ?
温暖? ビニールハウスは無理でも温室ならどうだろう、地属性魔法を使えばガラスは作れる、その中にレンガやトイレみたいに魔石の砂を入れて温度調節したら……行ける気がする!?
あ~!! でももう時間がない~! くぅ~、こんな時間のない時に思い付いちゃうなんて~!
お店に行く途中でみんなとは一旦お別れして、今いるのは商業ギルドの中の一室。
「これで下水の臭いを消すだけでなく、汚れも取ることが出来るのですか!?」
「何と素晴らしい! エアさん、これが広まれば嫌な臭いに悩まされることも無くなるんですね? 毎日ではありませんが時々漂って来るあの匂い……仕方がない事と諦めていましたが……夢のようです!」
「ギルマス! このレンガだけではありませんよ、この手押しポンプ! これなら井戸に落ちる心配もなくなりますし、早く報告して広めなくては!」
手押しポンプは紙に書いた設計図は勿論なんだけど、見本も作ってきたので、実際に商業ギルドの側の井戸で使ってみた(公表前だから周囲から見えないように囲いをしたうえでね)安全に多少ポンプを動かすのに力がいるが今までとは比べものにならないと高評価をいただきました。
ギルマスさん達は領主様の所に急いで報告に行くらしいので、商品申請を済ませわたし達はお店に行くのでその場でお別れ。
「やっぱりかなり興奮してたね~」
「……思った通り」
「まあ、当然の反応でしょうが」
「最初は掃除が必要でも、うまくいけば今後の掃除が楽になるからな」
「……臭いがなくなればいい」
「⦅綺麗になれば病気も減るしね~。そうだ、この街に仕事がない大人の人とかいるの?⦆」
「ん? どういう事だ?」
「⦅ん~と、仕事がなかったり、住む家がなかったり? 生活に困っている人。でも本当は仕事がしたいって人いないかな? それか、孤児だけど、孤児院のお世話になってないとか⦆」
スラムであってるか分かんないからどう言えばわかるかな?
「スラムの事でしょうか? ありますよ。幼い孤児は孤児院のお世話になる子もいれば、自らスラムに行く子もいますし、大人になるに従って孤児院のお世話にはなれませんからね」
スラムで良いのか、それにやっぱりあるんだね~。
カイルさんの説明ではやはり思った通りスラムを選ぶ子もいるらしい。何がそうさせるのかは分からないけど、それも選択の自由……なのかな?
年齢制限が問題なのかも? 兄弟とかなら離れ離れは不安だろうし……
「元冒険者で、怪我が原因で奴隷にはならなくてもスラムの住人になった人もいますよ」
「……でもどうしたの?」
「⦅本当は子供達には勉強させてあげたいの。字が読めて簡単でも計算が出来れば仕事の幅が増えるでしょ?
それにもし、そのスラムにいる人で働きたいって人がいれば農場で働いてもらって、子供達は午後は勉強とかに出来るかなって。それに今後のレンガやトイレ作りにも、間違いなく人手は必要になるから仕事を紹介できるんじゃないかとも思って考えたの⦆」
「それは……いい考えだけど、エアがするのか?」
「⦅わたしがっていうか~、ちょっと思いついたから? それに農場は一応わたしがオーナーだし。トイレやレンガも思い付いちゃったし?⦆」
「あはは、思い付いちゃったか~」
「思い付いて、農場とかあったら気になるか」
笑われた……なぜ? でもスラムについては気になるけど慎重に考えてみよう。
「きまちたよ~! てちゅだうこちょはありましゅか!?」
ようやくお店に到着ですよ。見た感じ準備は終了してるのかな?
「準備も出来ましたし問題ないと思います。あとは開店するだけですね」
ダニエルさんの頼もしいお返事を聞いて、わたしは2階(別荘に行くかもだけど)にいる事を伝えてから、開店しましょう♪
「本日開店の"エアの店"です。新鮮野菜、果物沢山あります。どうぞご覧になってください!」
「これどうぞ味見です♪」
「ポーションもありますよ~!」
オープン初日のお知らせと、試食を進める元気な声が聞こえる。
「あにょこえは、まりしゃちゃん(マルセル娘)ちょ、りゅりーにゃちゃん(シモン娘)、だにゃんきゅん(ダニエル息子)でしゅね~」
子供達の元気な声と、試食を勧められた人の驚いたような声につられて人が集まる気配……この調子で少しずつお客様が来て下さればいいけど……と心配しつつ、マルセルさんとシモンさんに一言告げてから別荘へ移動。
ガラスの温室と砂糖の加工、追加のポーションやその他にもしたい事は沢山あって、身体がもう1つ2つ欲しいな~と夢を見てしまう……
そうすれば、薬草畑にしても砂糖畑にしても収穫や加工が楽になるだろうとつい思っちゃうんだよ~!
なんて事を考えながらも黙々と手を動かし次々収穫と栽培、そして温室の作成に挑戦しているのだが、その時お店では試食した果物のおいしさに驚き購入はもちろん決定だが、店内を見ると季節外れの野菜(鮮度も抜群)も多く並んでいるのに店員に聞けば……あら! お安い、ならあれもこれも……と1人が購入し始めれば様子を見ていた人まで動き出す。
通りかかった冒険者が騒ぎに気付き、隙間をぬって店舗を覗けばポーションを発見。しかもそれが今までの物とは違うと来れば試さずにはいられないが、よく見れば色々な商品が並んでいる?
それぞれの商品には鑑定用紙(鑑定の詳細が書かれた証明書)が添えられており、効果は弱いがポーションの代わりになると書かれていれば気になるのは当然の流れで……なんだこれは!? 普通に飲める味だと!? ……と予算もあるが購入決定。
子供を連れてお店を覗いていた親子は、子供がキラキラと光を反射しているガラスのようなものを発見。子供ながらに美味しい物センサーでも持っているのか、親にこれは何かと質問すれば聞かれた親も気になって店員に質問。
飴? 食べ物なの? 喉が痛い時にいいの? あらうちの子今日痛がってたわ……購入して早速子供に舐めさせれば……あっま~い! ……と大騒ぎ!
その言葉を聞けば親までが、何甘い!? と挑戦……あらまあ~おいしいわ~あまいわ~♡ とお店から自宅まで歩けば、宣伝カーに早変わりして周囲の人に自然と広まる。
店を任されているダニエルを始めとしたメンバーはと言えば、口コミや通りすがりに店を知った人が徐々に増えていく現状を見て……商品は足りるのか、もし今日無事に済んだとしても明日から大丈夫か……自分達だけでこの店はちゃんと回るのか!? と内心真っ青。
商業ギルドギルマスの指示で待機しているギルド職員は、次から次へと途切れることなくお客様が訪れる現状を見て、職員の1人にギルマス・サブマスへの報告に走らせる。
「「エアさんは!?」」
2階に待機していたマルセルとシモンに、ダニエルからのSOSの声が掛かり駆けつけたものの、品出しをしていた自分達の奥様からの第一声。かなり大変な状況のようです。
そんな事になっているとは露程も知らないエアは……
『やった、出来た~! 温室完成。ぐふっぐふふ、温室内も空間拡張しまくったし、砂糖製造の魔道具も出来た。この魔道具にそれぞれを投入すれば簡単に砂糖が出来る~。魔道具もイメージ次第だなんて、最高だわ~♪
それとたこ焼きの鉄板! 材料はあるんだもんハチミツた~っぷりのベビーカステラが食べたいんだよ~!』
ビャクやギン達の背に乗って移動しながら、思い付くまま気の向くままに、好き勝手に色々作成して農場用の温室もちゃんとインベントリに入ってる……完璧♪
〔ずいぶんと楽しそうだ〕
別荘前の草原で、ソラとツキと一緒にコロコロ転がって遊ぶエアを見てビャク・ギン・アサギはゆったり日向ぼっこ中
〔〔ひゃぁ~、にげろ~、こしょば~い! きゃはは!〕〕
「にがしゃにゃい!! わたちのもふもふ~! ちゅかまえちゃ!」
〔〔「きゃ~はははは かくご~!」〕〕
〔〔〔うわ!? こ、こら、やめ、やめて、あは、あはははは!〕〕〕
はあ~、はあ~、はあ~巻き込まれたビャク達まで一緒になって笑い過ぎで呼吸困難に……
150
お気に入りに追加
1,625
あなたにおすすめの小説

前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる