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「エアは料理をするのか? 3歳だろう? 魔法にしてもあれだけ正確に魔物を倒す力があるし……
本当に変な貴族や悪人に目を付けられないように守ってやらないとな」
「ん……ん? ありぇ、ねてまちたか? いちゅにょまに……」
〔起きたか? 構わん、こやつらと色々話をしていた〘話せる事だけ私から説明しておいた〙〕
「ありがちょう、いまなんじ……しゃんじになりましゅね、ちょっちょまっちぇくだしゃいね~」
ちょうど3時になるし周りも安全のようなので、お詫びを兼ねて3時のおやつにしましょう、さてさて何がいいかな?
「みなしゃん、あまいもにょはだいじょうぶでしゅか?」
「ああ、全員大丈夫だが?」
「わかりまちた! おやちゅにちまちょう!」
ドドンッ! とテーブルと椅子をマジックバッグから出すフリをしてインベントリから出してセッティング
「しゃあ、しゅわっちぇくだしゃい。……? どうじょ~しゅわっちぇ?」
〔エアが待っておるぞ、早く座らんか〕
「!! ああ、悪い」
座るのを見届けたらみんなの席を回ります……が、テーブルの上に手が届かないのでそれぞれに手渡しして、私も席に移動…………(くっ! みんなに合わせた高さのせいで子供椅子になってる!)ハイチェアを登って座り自分の前にも準備。
「こりぇは、ぷりんでしゅ。しゅぷーんでしゅくってたべちぇくだしゃいね。はい、ど~じょ、めちあがりぇ!」
〔いただきます〕
「……それは?」
〔エアに教わったのだ。あらゆる命、作ってくれた労力に対し、感謝していただきます。
食べ終わったら美味しかったと感謝してごちそうさまでした。いい言葉だと思い私も言っている〕
お昼にビャクに説明した事をちゃんと覚えていてくれて、それを上手に伝えてくれるなんて、ビャク最高!
「「「「いただきます…………!?」」」」
一口目を口に入れた瞬間4人とも一瞬固まった!! (このパーティー仲良しだな)
「うまい!」
「何これ、プルン? ううん、ツルン? こんな食感初めて。美味しい!」
「とても美味しいですね。初めて食べました、プリンですか」
「おいしい」
〔これも美味い。昼に食べたのもプルプルツルツルしていたが、それとは全く別物だな〕
「おいちーね。ほっぺたおちちゃう」
手品でしょうか? わたし以外のプリンが一瞬で消えてますね、そのせいで皆悲しそう。
あら? 捨てられた仔犬が5匹見えるような…………目の錯覚ですね!
「も~、わかりまちたよ。でも、こりぇがしゃいごでしゅよ! いいでしゅね!?」
心理戦に負けました。ウルウルお目目には勝てませんよね~、プリン美味しいから仕方ないか。
食べ終わったらそのままちょっとお話みたい? 何の話かな? ん~何かあったっけ?
「あっ! わかっちゃ。まもにょと、にげたひとたちのこちょでしゅね? どうしゅるかきまったんでしゅか!」
「え? いや、そうじゃなくて。まず呼び方なんだが、"エア"って呼んでもいいか?」
「もちろんいいでしゅよ?」
「ありがとう。さっきの質問。魔物を倒したのはエアだからエアの物だ。それと逃げた奴等は、俺達がギルドに行って説明するんだ。それでお願いなんだが、魔物を持ってエアも一緒にギルドに来てくれないか?」
「しょうめいがいりゅなら、まもにょでみょにゃんでみょきょうりょくしましゅ。あにょひとたちゆるしぇましぇん!」
絶対ダメですよ。あの人達のせいで〈蒼の剣〉全滅の危機だったんだから!
『記憶が映写機みたいに皆に見てもらえたらいいのに(ピコン♪)……ふっ久々だね。でも、これで問題なし!』
〘エアどうした?〙
『新しい魔法が出来たの。あとで一緒に確認してくれる?』
〘新しい? どんなのか気になるな……今から楽しみだ〙
さすがビャク、出来るモフモフイケメンフェンリルはちょっとの対応も優しいね。
「それとさっきエアが寝ている間にビャクから聞いたんだが、もしビャクと二人で生きていくのなら、俺達も家族に加えてくれないか? 確かにビャクは頼りになるとは思うが、俺達にも関わらせてほしいんだ。
突然でビックリしただろう、会ったばかりでお互いを知らないのにいきなりこんなことを言われて」
「かじょく……でしゅか?」
本当に突然なんでしょうか
「オレ達は冒険者で危険な所に行くことがあるし、たぶんエアの方が強いよね。
それでも今のエアちゃんは3歳でしょう? 魔物には強くても、人に対しては無力だと思うんだよ。
もしオレ達を少しでも知って嫌じゃなければ守る手助けをさせて欲しい、考えてみてくれないかな?」
「どうちてでしゅか? あったばかりでしゅよ? かじょくとか、まもりゅとか……」
「私達も不思議なんです、こんなに守りたいと感じる事が。4人で話をして驚いたんですよ、全員が同じ思いを持っていたんですから」
「おにゃじおもい……?」
「……エアはとってもいい子。側にいたい、関わっていたい、守りたいって思ったんだよ」
「でみょ……」
『優しさに甘えて足手まといになったら?』
〔急いで答えを出す必要はない、しっかり考えよう〕
「ああ、そうしてくれ。大事なことだからな」
そう言ってザックさんが優しく頭を撫でてくれ、他の皆もとっても優しい顔をしている。それを見てすでに一緒にいたいと思ってる自分を感じる、でも…………不安が消えません。
「はい。ちんけんにかんがえまちゅ。それで、ぎりゅどには、いちゅいくんでしゅか?」
「問題なければこのまま出発したいんだが……街まで4日程かかるからな」
「よっか? びゃく、しゃっきは、にしゅうかんくらいって」
〔エアが歩いて移動した場合の事だぞ〕
「んにゃ! しょこまでしゃがありましゅか? ……あぁ~、ひっしでみょぽてぽてでしゅね……」
本当に変な貴族や悪人に目を付けられないように守ってやらないとな」
「ん……ん? ありぇ、ねてまちたか? いちゅにょまに……」
〔起きたか? 構わん、こやつらと色々話をしていた〘話せる事だけ私から説明しておいた〙〕
「ありがちょう、いまなんじ……しゃんじになりましゅね、ちょっちょまっちぇくだしゃいね~」
ちょうど3時になるし周りも安全のようなので、お詫びを兼ねて3時のおやつにしましょう、さてさて何がいいかな?
「みなしゃん、あまいもにょはだいじょうぶでしゅか?」
「ああ、全員大丈夫だが?」
「わかりまちた! おやちゅにちまちょう!」
ドドンッ! とテーブルと椅子をマジックバッグから出すフリをしてインベントリから出してセッティング
「しゃあ、しゅわっちぇくだしゃい。……? どうじょ~しゅわっちぇ?」
〔エアが待っておるぞ、早く座らんか〕
「!! ああ、悪い」
座るのを見届けたらみんなの席を回ります……が、テーブルの上に手が届かないのでそれぞれに手渡しして、私も席に移動…………(くっ! みんなに合わせた高さのせいで子供椅子になってる!)ハイチェアを登って座り自分の前にも準備。
「こりぇは、ぷりんでしゅ。しゅぷーんでしゅくってたべちぇくだしゃいね。はい、ど~じょ、めちあがりぇ!」
〔いただきます〕
「……それは?」
〔エアに教わったのだ。あらゆる命、作ってくれた労力に対し、感謝していただきます。
食べ終わったら美味しかったと感謝してごちそうさまでした。いい言葉だと思い私も言っている〕
お昼にビャクに説明した事をちゃんと覚えていてくれて、それを上手に伝えてくれるなんて、ビャク最高!
「「「「いただきます…………!?」」」」
一口目を口に入れた瞬間4人とも一瞬固まった!! (このパーティー仲良しだな)
「うまい!」
「何これ、プルン? ううん、ツルン? こんな食感初めて。美味しい!」
「とても美味しいですね。初めて食べました、プリンですか」
「おいしい」
〔これも美味い。昼に食べたのもプルプルツルツルしていたが、それとは全く別物だな〕
「おいちーね。ほっぺたおちちゃう」
手品でしょうか? わたし以外のプリンが一瞬で消えてますね、そのせいで皆悲しそう。
あら? 捨てられた仔犬が5匹見えるような…………目の錯覚ですね!
「も~、わかりまちたよ。でも、こりぇがしゃいごでしゅよ! いいでしゅね!?」
心理戦に負けました。ウルウルお目目には勝てませんよね~、プリン美味しいから仕方ないか。
食べ終わったらそのままちょっとお話みたい? 何の話かな? ん~何かあったっけ?
「あっ! わかっちゃ。まもにょと、にげたひとたちのこちょでしゅね? どうしゅるかきまったんでしゅか!」
「え? いや、そうじゃなくて。まず呼び方なんだが、"エア"って呼んでもいいか?」
「もちろんいいでしゅよ?」
「ありがとう。さっきの質問。魔物を倒したのはエアだからエアの物だ。それと逃げた奴等は、俺達がギルドに行って説明するんだ。それでお願いなんだが、魔物を持ってエアも一緒にギルドに来てくれないか?」
「しょうめいがいりゅなら、まもにょでみょにゃんでみょきょうりょくしましゅ。あにょひとたちゆるしぇましぇん!」
絶対ダメですよ。あの人達のせいで〈蒼の剣〉全滅の危機だったんだから!
『記憶が映写機みたいに皆に見てもらえたらいいのに(ピコン♪)……ふっ久々だね。でも、これで問題なし!』
〘エアどうした?〙
『新しい魔法が出来たの。あとで一緒に確認してくれる?』
〘新しい? どんなのか気になるな……今から楽しみだ〙
さすがビャク、出来るモフモフイケメンフェンリルはちょっとの対応も優しいね。
「それとさっきエアが寝ている間にビャクから聞いたんだが、もしビャクと二人で生きていくのなら、俺達も家族に加えてくれないか? 確かにビャクは頼りになるとは思うが、俺達にも関わらせてほしいんだ。
突然でビックリしただろう、会ったばかりでお互いを知らないのにいきなりこんなことを言われて」
「かじょく……でしゅか?」
本当に突然なんでしょうか
「オレ達は冒険者で危険な所に行くことがあるし、たぶんエアの方が強いよね。
それでも今のエアちゃんは3歳でしょう? 魔物には強くても、人に対しては無力だと思うんだよ。
もしオレ達を少しでも知って嫌じゃなければ守る手助けをさせて欲しい、考えてみてくれないかな?」
「どうちてでしゅか? あったばかりでしゅよ? かじょくとか、まもりゅとか……」
「私達も不思議なんです、こんなに守りたいと感じる事が。4人で話をして驚いたんですよ、全員が同じ思いを持っていたんですから」
「おにゃじおもい……?」
「……エアはとってもいい子。側にいたい、関わっていたい、守りたいって思ったんだよ」
「でみょ……」
『優しさに甘えて足手まといになったら?』
〔急いで答えを出す必要はない、しっかり考えよう〕
「ああ、そうしてくれ。大事なことだからな」
そう言ってザックさんが優しく頭を撫でてくれ、他の皆もとっても優しい顔をしている。それを見てすでに一緒にいたいと思ってる自分を感じる、でも…………不安が消えません。
「はい。ちんけんにかんがえまちゅ。それで、ぎりゅどには、いちゅいくんでしゅか?」
「問題なければこのまま出発したいんだが……街まで4日程かかるからな」
「よっか? びゃく、しゃっきは、にしゅうかんくらいって」
〔エアが歩いて移動した場合の事だぞ〕
「んにゃ! しょこまでしゃがありましゅか? ……あぁ~、ひっしでみょぽてぽてでしゅね……」
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