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第2章
第20話 ハンテット
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「まず、ハンテットは辺境のルーマ領にある。そこに行くには…町の入り口から見て右側に森があるのは知ってるだろ?そこから川沿いに歩いて行けばいいよ」
「リーダー、説明が苦手だろ?俺が変わるよ」
と優しそうな人が言った。
「すまん…」
「辺境のルーマ領ですか?」
「そうだ。ここから歩いたら2ヶ月は掛かる」
その言葉を聞いて俺達はビックリしながら大きな声を出してしまった。
「そ、そんなに遠いんですか!?」
「お、おう…」
アリーの反応に驚いたのか、優しそうな人は引いていた。
「ついビックリして、すいません…」
アリーはすまなさそうな表情で続きをお願いした。
「川沿いって…森の中の魔物はEランクでも入って、平気ですか?」
「あー、Eランクなんだ…ちょっと厳しいかな?護衛が入れば別だけど…」
そしたら始めに声をかけた人が
「リーダー、ハンテット方向に行く低ランクの人は、森を左回りしながら遠回りして行く人が多いと聞いてるよ」
「その道ならハンテットに行けるという事ですか?」
「森の周りは低ランクの魔物しか確認されてないから商人や低ランクの人は大体その道を通るよ。まずはアクムス街に行くことを進めるね」
「アクムス街には何かあるんですか?」
俺が不思議に思いながら尋ねたら、リーダーが
「アクムス街はここら辺で大きな街だから、色々な情報も集めやすいんだよ」
「それにアクムス街には馬車を売ってる場所や乗り合い馬車があるんだよ。君たちにはちょうどいいんじゃないか?」
とメガネをかけた人が教えてくれた。
アリーはそれを聞いて安心した様子だ。
「ラン、その道でグリット叔父さんの所に行こうよ」
「そうだね、そうしようか…。いろんな情報をありがとう。助かったよ」
「おぅ、役に立ったなら良かったよ。気をつけて行けよ」
見た目と違い優しい人達だった。
俺達はさっきの人達から聞いた道でハンテットに行く事にした。
「優しい人達で良かったね」
「うん、最初は怖く感じたけど…」
俺とアリーはそんな感想を言いながら町の入り口に向かった。
「えーと、ここから右側に川…」
「あ、あったよ!ほら、小さいけど川」
アリーがすぐに見つけ、すごいと思った。
「本当だ、思ったのと違うけど川だね」
「こんな小さく浅い川があるんだね」
小さいと言っても、見た感じ横に3人は入れそうだ。流れもそんな強くなく、高さも大人の膝ぐらいの高さだ。
「ねぇ、この川沿いで有ってるよね?」
「ここら辺にはこの川しか見当たらないから、これだと思うよ」
「じゃあ、この川に沿って森に向かおう」
そう言いながら歩きだした。
それから2時間近く歩いたら、森の入り口が見えてきた。
「ここら辺から左回りして歩こう。あまり近づくのは大変だって言ってたし…」
「そうだね、あまり近づくと魔物が寄ってくるかも知れないし…」
「?魔物が寄ってくるって?」
「魔物は人間の匂いに敏感なの。魔物からしたら餌がきたと思って襲い掛かってくるの」
俺は驚きびくびくしながら
「それって近づくほど、魔物が襲い掛かって…」
「だから魔物から気付かれないように、遠回りするの」
「なるほど…遠ければ魔物に気付かれないし、襲いかかれる事が少なくなるという事か」
その事を聞いて少しホッとした。
「お金に余裕がある人は魔物避けというアイテムを使ったりするけど…」
「あぁ、俺達はそんなに無いからな」
そんな事を話ながら歩いてたら、前からウルフが襲い掛かってきた。俺が気付いた時には、アリーが短剣で俺を守るようにウルフを攻撃してた。
「アリー!!大丈夫?」
「う、うん。平気だよ」
その言葉を聞いてホッとした。
「リーダー、説明が苦手だろ?俺が変わるよ」
と優しそうな人が言った。
「すまん…」
「辺境のルーマ領ですか?」
「そうだ。ここから歩いたら2ヶ月は掛かる」
その言葉を聞いて俺達はビックリしながら大きな声を出してしまった。
「そ、そんなに遠いんですか!?」
「お、おう…」
アリーの反応に驚いたのか、優しそうな人は引いていた。
「ついビックリして、すいません…」
アリーはすまなさそうな表情で続きをお願いした。
「川沿いって…森の中の魔物はEランクでも入って、平気ですか?」
「あー、Eランクなんだ…ちょっと厳しいかな?護衛が入れば別だけど…」
そしたら始めに声をかけた人が
「リーダー、ハンテット方向に行く低ランクの人は、森を左回りしながら遠回りして行く人が多いと聞いてるよ」
「その道ならハンテットに行けるという事ですか?」
「森の周りは低ランクの魔物しか確認されてないから商人や低ランクの人は大体その道を通るよ。まずはアクムス街に行くことを進めるね」
「アクムス街には何かあるんですか?」
俺が不思議に思いながら尋ねたら、リーダーが
「アクムス街はここら辺で大きな街だから、色々な情報も集めやすいんだよ」
「それにアクムス街には馬車を売ってる場所や乗り合い馬車があるんだよ。君たちにはちょうどいいんじゃないか?」
とメガネをかけた人が教えてくれた。
アリーはそれを聞いて安心した様子だ。
「ラン、その道でグリット叔父さんの所に行こうよ」
「そうだね、そうしようか…。いろんな情報をありがとう。助かったよ」
「おぅ、役に立ったなら良かったよ。気をつけて行けよ」
見た目と違い優しい人達だった。
俺達はさっきの人達から聞いた道でハンテットに行く事にした。
「優しい人達で良かったね」
「うん、最初は怖く感じたけど…」
俺とアリーはそんな感想を言いながら町の入り口に向かった。
「えーと、ここから右側に川…」
「あ、あったよ!ほら、小さいけど川」
アリーがすぐに見つけ、すごいと思った。
「本当だ、思ったのと違うけど川だね」
「こんな小さく浅い川があるんだね」
小さいと言っても、見た感じ横に3人は入れそうだ。流れもそんな強くなく、高さも大人の膝ぐらいの高さだ。
「ねぇ、この川沿いで有ってるよね?」
「ここら辺にはこの川しか見当たらないから、これだと思うよ」
「じゃあ、この川に沿って森に向かおう」
そう言いながら歩きだした。
それから2時間近く歩いたら、森の入り口が見えてきた。
「ここら辺から左回りして歩こう。あまり近づくのは大変だって言ってたし…」
「そうだね、あまり近づくと魔物が寄ってくるかも知れないし…」
「?魔物が寄ってくるって?」
「魔物は人間の匂いに敏感なの。魔物からしたら餌がきたと思って襲い掛かってくるの」
俺は驚きびくびくしながら
「それって近づくほど、魔物が襲い掛かって…」
「だから魔物から気付かれないように、遠回りするの」
「なるほど…遠ければ魔物に気付かれないし、襲いかかれる事が少なくなるという事か」
その事を聞いて少しホッとした。
「お金に余裕がある人は魔物避けというアイテムを使ったりするけど…」
「あぁ、俺達はそんなに無いからな」
そんな事を話ながら歩いてたら、前からウルフが襲い掛かってきた。俺が気付いた時には、アリーが短剣で俺を守るようにウルフを攻撃してた。
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その言葉を聞いてホッとした。
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