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あんにん

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28. どうして

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  あの後も変わらず酒を飲み続けた俺らは二日酔いで痛む頭を抑えながらコンビニへ朝食を買いに出た
  おにぎりや味噌汁等をカゴに入れていきながらお酒に手を伸ばす優希に「お前まだ飲むのかよ。」と呆れたように言えば「次いつお前と飲めるか分かんねぇじゃん。それにあと2日あるし今日も飲むぞ。」なんて言いながらいくつかを手に取りカゴに入れた

  そのまま会計を済ませ並んで歩いていれば「あれ?」なんて声が横から聞こえた

 「どうした?」
 「あれ、あの向こう側にいる人」
 
  そう言いながら優希が指さす方を見れば見た事のある後ろ姿

 「竣くん?」
 「やっぱそうだよな、、もしかしてって思ったけど」
 「なんでここに....」
 「竣くんって今、地元にいるんだよな?」
 「あぁ、手紙には実家に戻るって、、」
 「竣くんもここなの?」
 「いや、違うはずだよ。ここから遠くはないけどここではない。」
 「じゃあ見間違いか、、?」
 「だと思う、、だって竣くんが1人でここに来る理由がない。」
 「だよな....」

  そう話すも、気になった俺達は竣くんらしき人物の後を追った
  慣れたように歩く姿にやはり別人なんじゃ、、、と思った時、その人物が足を止めた
  慌てて建物の陰に隠れた俺達はゆっくりと覗き込み様子を伺う
  するとある一角でしゃがみこみ手を合わせた
  その行動に驚き辺りを見渡せば、そこは事故のあった公園近くだった
  同じようにそれに気付いた優希が声を出す

 「ここって、、、」
 「あぁ、追いかけるのに夢中でちゃんと見てなかったけど、、、」
 「行ってみないか?」
 「えっ?」
 「お前も気になるだろ?」
 「それはそうだけど、、、、」
 「行くぞ」

  そう言って歩いていく優希の後を慌てて追いかける
  するとその人物が立ち上がりこちらを振り返った

 「しゅんくん、、、」
 「ゆい、、さん、それに優希さんもどうして、、」
 「優希に誘われて遊びに来てたんだ」
 「そうだったんですね....」
 「それで竣くんはどうしてここに?」
 「それは、、、、」
 「さっき手を合わせてたよね?どういう事?」
 「、、、、」
 「結、ちょっと言い方キツイと思う」
 「あっ、ごめん。そういうつもりじゃなくて、、、」
 「大丈夫です。俺だって逆の立場なら気になりますから」
 「俺も知りたいな、竣くんはどうしてここに?」

  思わぬ俺達との出会いと問いかけに竣くんは下を向き手をギュッと握りしめた
  だけどすぐに顔を上げ、「そこのベンチで少し話してもいいですか?」そう言った

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