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未来
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音もなく崩れ落ちる隣国の王を眺め、ツェーダンはそっと息をついた。逃げ出したいという気持ちと、またしても迷惑をかけてしまったという罪悪感と、それ以上に強く込み上げる、彼の番という台詞への歓喜。いろんな感情が一気に去来して、胸を突き破ろうとしているかのようだった。
「いつまでそれに触れている。とっとと離せ」
すっと隣国の王への威圧を止めたオールターが、今度はツェーダンを抑え込んでいる男へと威嚇を放つ。歴戦の男に本物の殺気を向けられて、近衛の男が条件反射的に手を離す。その男が我に返る前にスルリと抜け出して距離を取ったツェーダン。
ずっと苦しかった喉をそっとさすりつつ、オールターへと向き直る。背後で呆然としている女も、オールターの背後で崩れ落ちている隣国の王も、どうしたらよいか分からずオロオロしている近衛達も目に入らず。ただたた、そのピンと立った黒い耳と、凛々しい瞳に意識を支配される。
「……」
「……」
真正面に立ち、互いが互いを黙って見つめる。ここまで穏やかにお互いの姿を視界に入れたのは何時振りであろうか。御しきれない程に渦巻いていた激情が、今は嘘の様に静まり返って、漸く二人は向かい合う事が出来た。
「久しぶり、とでも言っておくか」
「あはは。おんなじこと、思ってた?」
やや躊躇ったのちに、ゆっくりを口を開いた愛おしい男の口から出てきた台詞に、ツェーダンは泣き笑いにも似た表情を見せた。言いたいことも、謝りたいことも、たくさんある。その想いを込めて、じっとその瞳を見上げる。クシャリと頼り投げに顔を歪めた男がそっと手を伸ばしてくる。
「帰ろう、ツェル。今度こそ、話を聞かせてもらうぞ」
「……うん。いっぱい、いっぱい話したいことがある。きいて、くれる?」
「ああ。お前が話してくれるなら、いくらでも」
そっと大きな手のひらに己の華奢な手を乗せると、その手の先から尻尾の先まで、さざ波にもにた暖かな何かが流れた。帰ろう、全てを終わらせて、もう一度歩き出す為に。言葉に出さず、同じことを思って微笑みあったその時だった。
「?!」
「み、とめない」
どすっという鈍い音とともに、衝撃がツェーダンを襲った。唸るような低い声が聞こえたと思った次の瞬間、灼熱がツェーダンの躰を襲う。
「ツェル……?」
ゆらりと痩身が揺らいで、オールターの腕の中に倒れ込む。その陰から見えたのは、髪を振り乱した雌豹。血走った目で憎々し気に白銀の狐を睨みつけていた。ふいに倒れ掛かってきた軽い体に視線を落とすと、ぬるりとしたものに触れた。視線を移すと、白を纏う彼に似つかわしくない緋色。
「認めない!認めるものか!そなたが居らねば、全て妾の思い通りだったのじゃ!そなたの所為じゃ薄汚れた狐風情が!」
己の思い通りにならなかった事に癇癪を起した王女の暴挙。富が手に入らないのも、気に入った男が手に入らないのも、欲した地位が手に入らないのも、全て疫病神の狐の所為。すでに己の感情を抑える術を持たない女は、行き場の無い鬱憤を狂気に変え、全てをツェーダンの所為と定義した。狂ったように嗤う女の姿は、もはや優雅で美しい王女の面影はなく。周囲の侍女や護衛達すらもぎょっとした顔で眺めているだけだった。
「ルゥ」
「ツェル?」
「ご、めん」
呆然と手のひらを見つめたままのオールターに、弱弱しい声がかかって。事態が飲み込めないままに見やると、青ざめた顔で、ツェーダンは微笑んだ。そして、今にも消えそうな声で謝罪して、そのままオールターの腕からも滑り落ちる。軽い音を立てて崩れ伏した彼の背には、銀のナイフが。軽食用に用意されていた物だろうか。そこまで考えが及んだ時、いち早く状況を把握したグランが叫ぶ。
「アクア!その女を押さえろ!そしてゲルヴァー!今はそちらの王は良いからオールターに付け!」
「離しや無礼者!妾を誰じゃと思うておるか!離しや!」
そしてそのままツェーダンの傍に膝をつき、怪我の具合を見始めた。その声を皮切りに、悲鳴と怒号が飛び交い慌ただしくなる。ボーダレスの者達が一斉に衛兵たちを取り押さえ、アクアがパッとナティーサに近寄ったかと思うと羽交い締めにする。細い女といえど、金切り声を上げて死に物狂いで暴れるナティーサを押さえつけるのは至難の業なのだろう。こちらも決死の顔で抑え込みに走っている。
そんな中でただ一人、きょとんとしたままツェーダンの傍らに膝をついた者が一人。いまいちはっきりとしない意識で、ゆっくりその白い頬に手を伸ばし。低いながらも確かに感じられたはずの体温が急速に失われている事に気付く。
「ツェル……?」
ユラユラとその細い体を揺らし、呆然としたままに名前を呼ぶ事しか出来ないオールター。まるで自分が刺されたかの様な顔をする男に、ツェーダンがクシャリと顔を歪めた。痛みに支配され、沈みゆく意識の中で、必死に手を伸ばす。じわっと視界が歪んで、その頬に一筋の光が流れゆく。
「いっぱい、はなしたいこと、あるの。きいてほしいことも、あやまりたい、ことも」
「ああ、ああ!俺もだ、俺だって聞きたいことが山ほどある!だからっ!」
「うん。うん……!」
必死に繋ぎ止めようと、縋り付くかの様に抱きしめられ、ツェーダンの眼からボロボロと零れ落ちる涙。上手く動かない手を必死にオールターの背へと伸ばし、吐息に想いを込める。
「ほんとは、ずっと、いっしょに、いたかった。もっともっと、いっしょに、いたい。こんどは、ルゥと……リィと……いっしょに……」
「ツェル?ツェル!しっかりしろ!目を覚ませ!」
「しっかりするのはお前だオールター!つか手当の邪魔だ!どけ!」
ツェーダンの手がオールターの背に辿り着く前に、地に落ちた。半狂乱のままにツェーダンを揺すり続けるオールター。最早なにも目に入っていない状況の彼を、現実に戻したのはグランだった。グランに怒号と共に手を振り払われ、その痛みでようやく現状を理解出来たのだろうか。激しい怒りにかられ、オールターの視界が紅く染まる。
「き……さまっ!」
「落ち着いてください陛下!流石に王女の身分の者を殺すのはマズいです!」
かっと目を見開いたオールターが激情のままにナティーサへと飛び掛かる。その濃密な殺気にナティーサが悲鳴を上げて失神し、アクアが慌てて支える。その一方で、暴れるオールターをゲルヴァーが無理やり抑え込もうとする。そう。番を奪われた狼は何をしでかすか分からないから側に居て、万が一は抑えこめ。それが先のグランの指示。ゲルヴァーとしてはグランに従うのは癪だが、その指示に間違いはない。お陰で間に合ったと力任せにねじ伏せる。
流石に職業軍人である以上分があったのか、どうにか抑え込みに成功し、荒い息のまま敬愛する王を見やった。ゲルヴァーはずっとツェーダンが憎かった。彼の敬愛する王を裏切り、傷付けたツェーダンが。しかし、オールターはそれでもツェーダンを番として愛していた。今も、番を害された怒りがオールターを突き動かしている。
動けないと覚るや否や、狼は慟哭にもにた叫びをあげた。今度は確かに感じられる思い。
番を返せ。俺から番を奪うな。
ようやく取り戻せるはずだった。長い長い遠回りを経て、やっとお互いに目を向ける事が出来た。これまでの事を話し合って、謝って。これからを決めていくはずだった。そして、願わくばもう一度。そう願った。なのに。
運命だの、神だのと言った存在を、オールターは信じていなかった。むしろ唾棄すべき存在として認識していた。そして今。何処までも二人を引き離そうとする運命――神とも呼ばれる存在を、狼はこれ以上となく憎み、恨んだ。
その想いは何処までも苛烈で。近くにいた者達全てが震えるには十分なものだった。
**********
あれ、ごめんなさい。なんか、思った以上に、「貴方の事を愛してました」に、そっくり……?
わざとではないのですが……気になる方は申し訳ないです……。(あれ、別に読んでない?ならいっか)
「いつまでそれに触れている。とっとと離せ」
すっと隣国の王への威圧を止めたオールターが、今度はツェーダンを抑え込んでいる男へと威嚇を放つ。歴戦の男に本物の殺気を向けられて、近衛の男が条件反射的に手を離す。その男が我に返る前にスルリと抜け出して距離を取ったツェーダン。
ずっと苦しかった喉をそっとさすりつつ、オールターへと向き直る。背後で呆然としている女も、オールターの背後で崩れ落ちている隣国の王も、どうしたらよいか分からずオロオロしている近衛達も目に入らず。ただたた、そのピンと立った黒い耳と、凛々しい瞳に意識を支配される。
「……」
「……」
真正面に立ち、互いが互いを黙って見つめる。ここまで穏やかにお互いの姿を視界に入れたのは何時振りであろうか。御しきれない程に渦巻いていた激情が、今は嘘の様に静まり返って、漸く二人は向かい合う事が出来た。
「久しぶり、とでも言っておくか」
「あはは。おんなじこと、思ってた?」
やや躊躇ったのちに、ゆっくりを口を開いた愛おしい男の口から出てきた台詞に、ツェーダンは泣き笑いにも似た表情を見せた。言いたいことも、謝りたいことも、たくさんある。その想いを込めて、じっとその瞳を見上げる。クシャリと頼り投げに顔を歪めた男がそっと手を伸ばしてくる。
「帰ろう、ツェル。今度こそ、話を聞かせてもらうぞ」
「……うん。いっぱい、いっぱい話したいことがある。きいて、くれる?」
「ああ。お前が話してくれるなら、いくらでも」
そっと大きな手のひらに己の華奢な手を乗せると、その手の先から尻尾の先まで、さざ波にもにた暖かな何かが流れた。帰ろう、全てを終わらせて、もう一度歩き出す為に。言葉に出さず、同じことを思って微笑みあったその時だった。
「?!」
「み、とめない」
どすっという鈍い音とともに、衝撃がツェーダンを襲った。唸るような低い声が聞こえたと思った次の瞬間、灼熱がツェーダンの躰を襲う。
「ツェル……?」
ゆらりと痩身が揺らいで、オールターの腕の中に倒れ込む。その陰から見えたのは、髪を振り乱した雌豹。血走った目で憎々し気に白銀の狐を睨みつけていた。ふいに倒れ掛かってきた軽い体に視線を落とすと、ぬるりとしたものに触れた。視線を移すと、白を纏う彼に似つかわしくない緋色。
「認めない!認めるものか!そなたが居らねば、全て妾の思い通りだったのじゃ!そなたの所為じゃ薄汚れた狐風情が!」
己の思い通りにならなかった事に癇癪を起した王女の暴挙。富が手に入らないのも、気に入った男が手に入らないのも、欲した地位が手に入らないのも、全て疫病神の狐の所為。すでに己の感情を抑える術を持たない女は、行き場の無い鬱憤を狂気に変え、全てをツェーダンの所為と定義した。狂ったように嗤う女の姿は、もはや優雅で美しい王女の面影はなく。周囲の侍女や護衛達すらもぎょっとした顔で眺めているだけだった。
「ルゥ」
「ツェル?」
「ご、めん」
呆然と手のひらを見つめたままのオールターに、弱弱しい声がかかって。事態が飲み込めないままに見やると、青ざめた顔で、ツェーダンは微笑んだ。そして、今にも消えそうな声で謝罪して、そのままオールターの腕からも滑り落ちる。軽い音を立てて崩れ伏した彼の背には、銀のナイフが。軽食用に用意されていた物だろうか。そこまで考えが及んだ時、いち早く状況を把握したグランが叫ぶ。
「アクア!その女を押さえろ!そしてゲルヴァー!今はそちらの王は良いからオールターに付け!」
「離しや無礼者!妾を誰じゃと思うておるか!離しや!」
そしてそのままツェーダンの傍に膝をつき、怪我の具合を見始めた。その声を皮切りに、悲鳴と怒号が飛び交い慌ただしくなる。ボーダレスの者達が一斉に衛兵たちを取り押さえ、アクアがパッとナティーサに近寄ったかと思うと羽交い締めにする。細い女といえど、金切り声を上げて死に物狂いで暴れるナティーサを押さえつけるのは至難の業なのだろう。こちらも決死の顔で抑え込みに走っている。
そんな中でただ一人、きょとんとしたままツェーダンの傍らに膝をついた者が一人。いまいちはっきりとしない意識で、ゆっくりその白い頬に手を伸ばし。低いながらも確かに感じられたはずの体温が急速に失われている事に気付く。
「ツェル……?」
ユラユラとその細い体を揺らし、呆然としたままに名前を呼ぶ事しか出来ないオールター。まるで自分が刺されたかの様な顔をする男に、ツェーダンがクシャリと顔を歪めた。痛みに支配され、沈みゆく意識の中で、必死に手を伸ばす。じわっと視界が歪んで、その頬に一筋の光が流れゆく。
「いっぱい、はなしたいこと、あるの。きいてほしいことも、あやまりたい、ことも」
「ああ、ああ!俺もだ、俺だって聞きたいことが山ほどある!だからっ!」
「うん。うん……!」
必死に繋ぎ止めようと、縋り付くかの様に抱きしめられ、ツェーダンの眼からボロボロと零れ落ちる涙。上手く動かない手を必死にオールターの背へと伸ばし、吐息に想いを込める。
「ほんとは、ずっと、いっしょに、いたかった。もっともっと、いっしょに、いたい。こんどは、ルゥと……リィと……いっしょに……」
「ツェル?ツェル!しっかりしろ!目を覚ませ!」
「しっかりするのはお前だオールター!つか手当の邪魔だ!どけ!」
ツェーダンの手がオールターの背に辿り着く前に、地に落ちた。半狂乱のままにツェーダンを揺すり続けるオールター。最早なにも目に入っていない状況の彼を、現実に戻したのはグランだった。グランに怒号と共に手を振り払われ、その痛みでようやく現状を理解出来たのだろうか。激しい怒りにかられ、オールターの視界が紅く染まる。
「き……さまっ!」
「落ち着いてください陛下!流石に王女の身分の者を殺すのはマズいです!」
かっと目を見開いたオールターが激情のままにナティーサへと飛び掛かる。その濃密な殺気にナティーサが悲鳴を上げて失神し、アクアが慌てて支える。その一方で、暴れるオールターをゲルヴァーが無理やり抑え込もうとする。そう。番を奪われた狼は何をしでかすか分からないから側に居て、万が一は抑えこめ。それが先のグランの指示。ゲルヴァーとしてはグランに従うのは癪だが、その指示に間違いはない。お陰で間に合ったと力任せにねじ伏せる。
流石に職業軍人である以上分があったのか、どうにか抑え込みに成功し、荒い息のまま敬愛する王を見やった。ゲルヴァーはずっとツェーダンが憎かった。彼の敬愛する王を裏切り、傷付けたツェーダンが。しかし、オールターはそれでもツェーダンを番として愛していた。今も、番を害された怒りがオールターを突き動かしている。
動けないと覚るや否や、狼は慟哭にもにた叫びをあげた。今度は確かに感じられる思い。
番を返せ。俺から番を奪うな。
ようやく取り戻せるはずだった。長い長い遠回りを経て、やっとお互いに目を向ける事が出来た。これまでの事を話し合って、謝って。これからを決めていくはずだった。そして、願わくばもう一度。そう願った。なのに。
運命だの、神だのと言った存在を、オールターは信じていなかった。むしろ唾棄すべき存在として認識していた。そして今。何処までも二人を引き離そうとする運命――神とも呼ばれる存在を、狼はこれ以上となく憎み、恨んだ。
その想いは何処までも苛烈で。近くにいた者達全てが震えるには十分なものだった。
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あれ、ごめんなさい。なんか、思った以上に、「貴方の事を愛してました」に、そっくり……?
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