俺の推し♂が路頭に迷っていたので

後日譚

・

琥｢はぁー面白かった！やっぱりゾンビ映画はワクワクしますね｣

左｢……うん、そうだネ｣

琥｢大輝さん、顔色悪くありませんか？｣

左｢い、いや気の所為だよ？歳だからかな、ピザで胸焼けしちゃったかもなハハハ｣

琥｢まだ二十代じゃないですか！｣


琥珀君は終始キラキラした顔でゾンビ映画を見ていた

俺はと言うと、画面の向こうで悲鳴が上がる度にソファにめり込んでいった
情けないにも程がある

琥珀君って、意外とタフなんだよなあ


琥｢そういえば、大輝さんってお休みいつ取るんですか？有給が貯まっているってこの間言ってましたし｣

左｢うーん…半月後に纏めて一週間くらい休もうかな｣

琥｢…僕、その辺りならレポート提出終わって講義聞きに行かなくていいので、良ければその……｣

ちょっと照れた顔で、もじもじしだす琥珀君

琥珀君は何かお願いする時は、照れてこうなる癖があるのだ
なんとも可愛らしい


左｢うん、何したい？｣

琥｢ちょっとした旅行とか、行きたいなあって…えへへ｣