俺の推し♂が路頭に迷っていたので

後日譚

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ちゅっちゅと卑猥な水音が画面から響き、絡み合う体が俺達に映される

慌ててパッケージを見返したらゴリゴリにR指定付くタイプの作品だった…


琥珀君はぽっと顔を赤らめて、クッションに顔を埋めつつもガン見している

俺はと言うと、今すぐ再生停止にするべきか俺が死ぬべきか混乱しきっていた

今思うとかなり挙動がおかしかったような気がするが


最終的に俺は、あくまでこらも映画として楽しんでいる風に装う事にしたが


左｢は、俳優さんの声いいですね、うん。演技上手いなあ～！｣

琥｢…さ、左江内さん、これ………｣

左｢はい？あ、俺セクハラ扱いで死んだ方がいいですかね｣

琥｢なんて事言っているんですかあ！？そ、そうじゃなくて……｣


琥｢この映画の女性が僕で、………男性が、左江内さんだったらなって思ったら……｣

左｢…え？｣

琥｢…やっぱ、なんでもないです…ご、ごめんなさぃ………｣


そう言って、クッションに頭を押し付けて隠す琥珀君


プツッと、頭で何かが切れた音がした





ちゅ、ッ♡





気づけば琥珀君の顎を救い上げて

その薄くて柔らかい唇に、俺の唇が触れていた