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後日譚
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そして、僕が作った晩ご飯を三人で食べて本題に入る
大「忘れるとこだったわ、アンタと兄貴に…てか主にアンタに謝りてぇ事があんだわ」
琥「え、僕に…?」
左「………何やったんだ」
大都さんが急に、片付けてスッキリとした机にダンッと両手を付けて深々と頭を下げる
大「変なバイト教えちまってすまねぇ、 黄河があそこまで馬鹿野郎だとは思わなかった」
琥「わっ!?あ、頭あげてください!!…あと、黄河さんって……カルサさんの事ですよね」
大「そうらしいな、アイツの芸名知らなかったわ。そんで兄貴にも色々言ったらしいから代わりに謝りに来た、すまねぇ」
左「いや俺はいいんだけれど……大都の友人でもあったんだな、カルサくんって」
大「そ。まあ色々あったんだわ…流石に兄貴の恋人に売春やらせようとしてたのは殴っといたわ」
…大都さんは悪くない、というか僕を助けようとしてバイトを紹介してくれただけなんだから
カルサさんから話を聞いたみたいで、直ぐに謝りに行こうとして今日来たとの事だった
琥「大都さんは僕の悩みに乗ってくれただけで、悪いわけないです!寧ろお礼を言わなきゃ行けないくらいなのに……」
大「まぁ、金輪際は関わらせねぇようにすっからアイツがなんか言ってきたら俺呼べな」
左「お前も気をつけろよ、顔だけら良いんだから無理矢理事務所とか引っ張られるかもだぞ」
大「顔だけって何だよおい」
琥「…ふふ、やっぱり兄弟ですねっ」
左江内さんのあまり見た事ない姿が見れて嬉しいな…
いつも丁寧で優しい話し方だけど、こんなラフな姿もかっこいい……えへへ
大「…かわいーね、アンタ」
左「おい止めろ」
大「わーってるって、弟信じてねーなぁウケる」
そして、用は済んだから帰るとのことだったので
玄関まで左江内さんと見送る
琥「また遊びに来て下さいね!」
大「おー、また来るわ。また単発バイトやんなら俺んとこ来なよ」
左「もう来んなよ~。琥珀君にはもっといいバイト探させるので…」
ガチャンッ
ドアが閉まって、二人きりに戻った
琥「えへへ、やっぱり兄弟なんですね…一人っ子だから憧れるなあ」
左「そんないいもんじゃないですよ?」
琥「あ、そうだ…大都さんからも言われたんですけれど……」
赤くなりそうな顔を抑える
琥「ぉ、巨輝さんって呼び方に変えても、いいですか…?さ、左江内さんだと大都さんもだから……えへへ、恥ずかしいや」
左「………はい、是非、呼んでください……っ」
ぽそぽそと、「死ぬかと思った」と聞こえてきたような気がするけれど
こうして僕達は、漸くお互い名前呼びに進化したのであった
大「忘れるとこだったわ、アンタと兄貴に…てか主にアンタに謝りてぇ事があんだわ」
琥「え、僕に…?」
左「………何やったんだ」
大都さんが急に、片付けてスッキリとした机にダンッと両手を付けて深々と頭を下げる
大「変なバイト教えちまってすまねぇ、 黄河があそこまで馬鹿野郎だとは思わなかった」
琥「わっ!?あ、頭あげてください!!…あと、黄河さんって……カルサさんの事ですよね」
大「そうらしいな、アイツの芸名知らなかったわ。そんで兄貴にも色々言ったらしいから代わりに謝りに来た、すまねぇ」
左「いや俺はいいんだけれど……大都の友人でもあったんだな、カルサくんって」
大「そ。まあ色々あったんだわ…流石に兄貴の恋人に売春やらせようとしてたのは殴っといたわ」
…大都さんは悪くない、というか僕を助けようとしてバイトを紹介してくれただけなんだから
カルサさんから話を聞いたみたいで、直ぐに謝りに行こうとして今日来たとの事だった
琥「大都さんは僕の悩みに乗ってくれただけで、悪いわけないです!寧ろお礼を言わなきゃ行けないくらいなのに……」
大「まぁ、金輪際は関わらせねぇようにすっからアイツがなんか言ってきたら俺呼べな」
左「お前も気をつけろよ、顔だけら良いんだから無理矢理事務所とか引っ張られるかもだぞ」
大「顔だけって何だよおい」
琥「…ふふ、やっぱり兄弟ですねっ」
左江内さんのあまり見た事ない姿が見れて嬉しいな…
いつも丁寧で優しい話し方だけど、こんなラフな姿もかっこいい……えへへ
大「…かわいーね、アンタ」
左「おい止めろ」
大「わーってるって、弟信じてねーなぁウケる」
そして、用は済んだから帰るとのことだったので
玄関まで左江内さんと見送る
琥「また遊びに来て下さいね!」
大「おー、また来るわ。また単発バイトやんなら俺んとこ来なよ」
左「もう来んなよ~。琥珀君にはもっといいバイト探させるので…」
ガチャンッ
ドアが閉まって、二人きりに戻った
琥「えへへ、やっぱり兄弟なんですね…一人っ子だから憧れるなあ」
左「そんないいもんじゃないですよ?」
琥「あ、そうだ…大都さんからも言われたんですけれど……」
赤くなりそうな顔を抑える
琥「ぉ、巨輝さんって呼び方に変えても、いいですか…?さ、左江内さんだと大都さんもだから……えへへ、恥ずかしいや」
左「………はい、是非、呼んでください……っ」
ぽそぽそと、「死ぬかと思った」と聞こえてきたような気がするけれど
こうして僕達は、漸くお互い名前呼びに進化したのであった
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