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琥珀編 ③

もう、何をしたら

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琥「…カルサ君、バイトの件は無しでお願いします。さようなら!」

カ「は!?待てよお前!!」

琥「い、行きましょう左江内さん!!!」

左「え、?わ、わぁぁ待って琥珀君!」


左江内さんが握ってくれていた左手を引っ張って

兎に角あの場所から走り出した




気づけばカルサ君も、あの事務所も見えなくなっていた


左「ぜぇ、ぜぇ、は、早いねこはくくん…っ」

琥「ご、ごめんなさい!!あの、左江内さん…!」


と、兎に角謝んなくちゃ!!
迷惑かけてしまったことも、カルサ君に暴言まで吐かれたのに僕が止められなかったのも


と、思っていたんだけれど



左「こ、こはくくん!!!」

琥「は、はい!?」

左「お、俺たまたま外回りでこの辺りに来ていただけで!っげほ、!偶然琥珀君がいたもので、しかも、あんな事になってたから、つ、つい!!」

琥「さ、左江内さん」

左「はぁ、ぜ、はぁっえと、お、俺、別にストーキングしていたわけじゃないんです!!」

琥「あの、さえないさ、」

左「だから、げほっ!!決して勘違いなさらないでください!!!」


と、一息で捲し立てられ入る隙も無かった

左江内さん凄い汗かいてる
スーツなのに走らせて、なんて事をさせたんだ僕は……



琥「そ、その、左江内さんが怖い事する訳ないので!僕は何も疑ってません!!」

左「よ、よかったで、す」

琥「え、えと、…」

左「あ、お、俺仕事まだ終わってないんです、やばい、八雲さん置いてきちゃった、えっと…」


し、仕事中に抜け出してきたんですか!?

僕本当に邪魔しかしていないじゃないか……
もう、何をしたら償いになるんだ……


左「あの、こ、これ!返してもらった合鍵です、俺の家で待っててください、お話したいことがあるので!!」


左江内さんが僕の手の平に鍵を握らせた

今朝お礼を言って返した合鍵だ




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