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琥珀編

表情で判断するの、止めよう

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今日も慣れてきた作業を淡々とこなしていく

今日からは少しゆっくり荷物を取りに行くようにして、疲れを溜めないようにしている

お陰でかなり楽に動けている

やっぱり僕頑張りすぎてたんだな…僕の悪い癖だ




琥「…よし、揃った。運ばなきゃっと………」

大「げんき~?」

琥「わあぁーーーー!?!?」

大「うるっせぇ~発声良すぎてウケんだけど」


全くウケないです!!!!

上からにゅっと視界内に顔が出てくるなんてホラーでしかないでしょ!?

危うく持っていた荷物落とすところだった…

こんな大声出したのボイトレ以来だよ…倉庫内の目線が怖い………

大「今日はなんか顔死んでないじゃん」

琥「は、はい。少しペースを落とすようにしたので…」

大「いーんじゃねー?あ、そそ。兄貴に写真送ったわ、反応バカおもろかったんよな~あのLIN3見せてぇわ」


…はっそうだ…!?

大都さんのお兄さんの名前

き、聞いてみようかな…嫌そうだったら謝ろう


琥「あ、あの、聞きたいことが」

大「んじゃ俺もコレ運んでくるわ、じゃな~」

琥「あ、あぁ~はぃ……」


タイミング悪く声が被さってしまい、大都さんはそのまま離れていこうとしてしまう


…そ、そうだ


琥「きょ、今日も倉庫前でお待ちしてますね!!」

大「…あ?」

振り返った大都さんの目がカッと開く
物凄く怖い、えっ怒ったかな僕痛いのとか無理で

大「ハハッウケる。倉庫前な、りょーかい」

琥「ぁ……は、はい…!」


二カッと笑って、ヒラヒラと手を振って去っていった


琥「…表情で判断するの、止めよう」
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