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左江内編

そこまで好きじゃない

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就業時間もかなりズレて、夜十時頃の帰宅になってしまったが

家のドアを開けると、「おかえりなさい!」と天使が迎え入れてくれ全てのストレスが吹き飛んだ


琥「今日遅くなるって聞いたので、待ってたんです。一緒に食べましょう?」

左「ま、待っててくれたんですか…!?」

琥「…えへへ、僕が一緒に食べたかったんです」

と、照れた顔で言う琥珀君
本気で心臓が爆発するかと思った





食卓に並ぶ晩御飯をパクパクと食べる

今日は麻婆豆腐丼、付け合わせのナムルやサラダも忘れずに口に運ぶ

うん、最高

ご飯も琥珀君の存在も、疲れた体をとことん癒してくれる


…ふと、昼頃に聞こうと考えていた事を思い出した


左「気になったんですけれど、wedgeのメンバーさん達と今も繋がっているんですか?」

琥「うーん、メンバー全員と親しくしていたわけではなかったので、ほぼ知らないんです。…あ、でも、ヒスイ君とは今も連絡してますよ!」

左「ヒスイ君…彼も今何してるんでしょうかね、言っちゃうと彼もとばっちり受けたみたいなもんですし」


ヒスイ君は、煌びやかで衣装もダンスも大胆なメンバーに比べてかなり落ち着いている印象があった

担当色である淡い緑色の衣装で、深緑のポイントカラーが特徴的な丸眼鏡を付けていた

ファンもメンバーと比べても多い方で、推し友がヒスイ君推しだったのを思い出す


琥「確か、ヒスイ君は曲を作りたいって言ってました!ヒスイ君何でも出来ちゃうから、きっと何しても成功しますね」

左「作曲…凄いなあ、いつか聞けるといいな」

琥「そうですね~…解散後はメッセージでしか話してないんですけれど僕とも沢山仲良くしてくれたし、また会えたらいいな」


確かに、他のメンバーに比べてヒスイ君は琥珀君とも沢山絡んでいたしスイ琥なんてカプ名も着いていた

wedgeの王道カプである灰蓮と比べるとマイナーではあったが、一部で人気があった記憶がある

…正直、琥珀君が含まれるカプはそこまで好きじゃない
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