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左江内編

全然大丈夫じゃない、主に俺が

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琥「…あ、あれ、?左江内さん?」

左「…はっ!ご、ごめんなさい!!サイズあってなかったですよね!!!」

琥「いえ、大丈夫ですよ?ほら」


パタパタと腕を動かす琥珀君

いや全然大丈夫じゃない、主に俺が


琥「左江内さん体大きいですよね、ステージからも良く見えたんですよ」

左「そ、そうなんですか、あはは…嬉しいな」

琥「羨ましいなって思います、僕こんな貧相な体だから…」


確かに、男の中では華奢だと思う

だけど貧相なんかでは無い

細身の体は琥珀君の儚さを一層引き立てている

ステージ上でもシャツを捲って肉体美を披露していた他のメンバーとは、また違った美しさをもっていた

俺個人としても、露出が無い方が安心するから尚更助かるし


左「あ、そうだ、寝る場所………」

琥「あっ…僕、床でも寝られますからお気になさらず!」

左「そ、そんな所で寝かせる訳に行きませんよ!!俺のベッド使ってください!」

琥「いえいえ、左江内さんのお家ですから左江内さんが寝てください」

左「お客さんですから、というか推しに床で寝させるなんて事させられませんから!」

琥「僕どこでも寝られるんですよ、それにベッドまで借りるなんて申し訳ないですから…!」


遠慮して床の隅っこに横になろうとしだすから、慌てて止めて

そのまま寝室まで連れていくことにした




左「俺はソファで寝るので、何かあったら呼んでくださいね」

琥「本当に、何から何まで…ありがとうございます」

左「いえいえ、俺が勝手にやっていることなので!」

琥「でも、今日寒いですよね?左江内さん風邪引かないか心配です」

左「大丈夫ですよ、これでも頑丈な方なので」


嘘だ、季節の変わり目に毎回気温差にやられて風邪引いているくらいには貧弱だし

確かに今日は今までに比べて気温が相当低くなって、布団を被ってないとやられそうだ

しかし、琥珀君が風邪を引くくらいなら俺が引いた方が何千倍もマシだろう


左「それじゃあ、ゆっくり休んでくださいね」



寝室を立ち去ろうとしたら

裾をくいっと引っ張られる感覚がした



琥「左江内さんが良ければ、ベッド一緒に使いませんか…?」
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