1 / 88
左江内編
俺の生きる意味、琥珀君
しおりを挟む
カタカタとキーボードを打って、
目に悪い画面を眼鏡越しに眺めて、
部下に指示しては裏で文句を言われ、
上司にはペコペコと頭を下げ、
そして誰もいない家へ帰宅して
惣菜屋で買った晩御飯をもさもさと食べて寝る。
ロボットの様に同じ事を繰り返す
なんてつまらない日々なのだろうか
そんな俺の生活を照らす、光が現れた
『今日も来てくれて、ありがと~!!!』
『愛してるよみんな~!!!!』
左「愛してるよ!!!!!
琥珀くぅーーーーーーん!!!!!!!!」
地下アイドルグループ<wedge stone>
そのメンバーの一人
皆を元気づける太陽のような笑顔
俺らファンとの距離を近づけようとしてくれる女神のような優しさ
派手なメンバーの中で、敢えて普通でいてくれる親しさを持つ
その名も、琥珀
彼は俺の人生に、推しの存在という
とてつもない幸せを与えてくれた
生活する為だけの無機質な部屋だったのがグッズによって色とりどりになっていた
寝るだけの休日が、推し活によって忙しくも華やかになっていた
どんなに疲れても、握手会や琥珀君のトレカを見るだけで元気になれた
琥珀君は、俺の人生そのものになっていた
それが、ある日
左『か、………か、かかか………解、散………???』
全てが、無くなってしまった
目に悪い画面を眼鏡越しに眺めて、
部下に指示しては裏で文句を言われ、
上司にはペコペコと頭を下げ、
そして誰もいない家へ帰宅して
惣菜屋で買った晩御飯をもさもさと食べて寝る。
ロボットの様に同じ事を繰り返す
なんてつまらない日々なのだろうか
そんな俺の生活を照らす、光が現れた
『今日も来てくれて、ありがと~!!!』
『愛してるよみんな~!!!!』
左「愛してるよ!!!!!
琥珀くぅーーーーーーん!!!!!!!!」
地下アイドルグループ<wedge stone>
そのメンバーの一人
皆を元気づける太陽のような笑顔
俺らファンとの距離を近づけようとしてくれる女神のような優しさ
派手なメンバーの中で、敢えて普通でいてくれる親しさを持つ
その名も、琥珀
彼は俺の人生に、推しの存在という
とてつもない幸せを与えてくれた
生活する為だけの無機質な部屋だったのがグッズによって色とりどりになっていた
寝るだけの休日が、推し活によって忙しくも華やかになっていた
どんなに疲れても、握手会や琥珀君のトレカを見るだけで元気になれた
琥珀君は、俺の人生そのものになっていた
それが、ある日
左『か、………か、かかか………解、散………???』
全てが、無くなってしまった
32
お気に入りに追加
131
あなたにおすすめの小説
【完結・BL】DT騎士団員は、騎士団長様に告白したい!【騎士団員×騎士団長】
彩華
BL
とある平和な国。「ある日」を境に、この国を守る騎士団へ入団することを夢見ていたトーマは、無事にその夢を叶えた。それもこれも、あの日の初恋。騎士団長・アランに一目惚れしたため。年若いトーマの恋心は、日々募っていくばかり。自身の気持ちを、アランに伝えるべきか? そんな悶々とする騎士団員の話。
「好きだって言えるなら、言いたい。いや、でもやっぱ、言わなくても良いな……。ああ゛―!でも、アラン様が好きだって言いてぇよー!!」
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
おだししょうゆ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
【完結】イケメン騎士が僕に救いを求めてきたので呪いをかけてあげました
及川奈津生
BL
気づいたら十四世紀のフランスに居た。百年戦争の真っ只中、どうやら僕は密偵と疑われているらしい。そんなわけない!と誤解をとこうと思ったら、僕を尋問する騎士が現代にいるはずの恋人にそっくりだった。全3話。
※pome村さんがXで投稿された「#イラストを投げたら文字書きさんが引用rtでssを勝手に添えてくれる」向けに書いたものです。元イラストを表紙に設定しています。投稿元はこちら→https://x.com/pomemura_/status/1792159557269303476?t=pgeU3dApwW0DEeHzsGiHRg&s=19
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
[本編完結]彼氏がハーレムで困ってます
はな
BL
佐藤雪には恋人がいる。だが、その恋人はどうやら周りに女の子がたくさんいるハーレム状態らしい…どうにか、自分だけを見てくれるように頑張る雪。
果たして恋人とはどうなるのか?
主人公 佐藤雪…高校2年生
攻め1 西山慎二…高校2年生
攻め2 七瀬亮…高校2年生
攻め3 西山健斗…中学2年生
初めて書いた作品です!誤字脱字も沢山あるので教えてくれると助かります!
薫る薔薇に盲目の愛を
不来方しい
BL
代々医師の家系で育った宮野蓮は、受験と親からのプレッシャーに耐えられず、ストレスから目の機能が低下し見えなくなってしまう。
目には包帯を巻かれ、外を遮断された世界にいた蓮の前に現れたのは「かずと先生」だった。
爽やかな声と暖かな気持ちで接してくれる彼に惹かれていく。勇気を出して告白した蓮だが、彼と気持ちが通じ合うことはなかった。
彼が残してくれたものを胸に秘め、蓮は大学生になった。偶然にも駅前でかずとらしき声を聞き、蓮は追いかけていく。かずとは蓮の顔を見るや驚き、目が見える人との差を突きつけられた。
うまく話せない蓮は帰り道、かずとへ文化祭の誘いをする。「必ず行くよ」とあの頃と変わらない優しさを向けるかずとに、振られた過去を引きずりながら想いを募らせていく。
色のある世界で紡いでいく、小さな暖かい恋──。
転生したけどやり直す前に終わった【加筆版】
リトルグラス
BL
人生を無気力に無意味に生きた、負け組男がナーロッパ的世界観に転生した。
転生モノ小説を読みながら「俺だってやり直せるなら、今度こそ頑張るのにな」と、思いながら最期を迎えた前世を思い出し「今度は人生を成功させる」と転生した男、アイザックは子供時代から努力を重ねた。
しかし、アイザックは成人の直前で家族を処刑され、平民落ちにされ、すべてを失った状態で追放された。
ろくなチートもなく、あるのは子供時代の努力の結果だけ。ともに追放された子ども達を抱えてアイザックは南の港町を目指す──
***
第11回BL小説大賞にエントリーするために修正と加筆を加え、作者のつぶやきは削除しました。(23'10'20)
**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる