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最終章
闇に包まれた心
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◆◆◆
舞踏会で出会ったロゼッタ・グディエレスは一言で言うと表裏のない面白いやつだった。
俺に恋を抱く者もいれば地位や名誉目当てで近づく者も絶えなかった。
そんな中、何も欲さず腹の探り合いもせずただ話をする事がはじめてだった。
俺と話す彼女はコロコロと表情が変わり包み隠さず明るく笑ってくれたのだ。
例えるならば一目惚れ……俺はロゼッタ・グディエレスに惹かれていた。
彼女を知りたい、話したい、もっと一緒にいたいと欲が溢れた。
こんなことは初めてだった。
俺は一生恋なんてものはしないだろうと思っていたが、違ったらしい。
ロゼッタ・グディエレスが俺を変えてくれた。
早くロゼッタと会いたいな そう思っていた時だった。
コツコツと大理石を響かせる二つの足音がこちらへ向かってきていた。
◇◇◇
眩い太陽の光の下で優雅に紅茶を飲んでいた。
「あ、あの……記憶が曖昧ですみません。私のお名前を伺ってもいいでしょうか?」
「あー、名前ね。君はロゼッタだよ。僕はヘルトよろしくね。さぁこのクッキーも食べて欲しいな。僕が作ったんだ。」
「ロゼッタ……? 私の名前はそうだったかな。クッキーいただきます。」
妙だなと首を傾げつつもほろほろサクサクのクッキーがこれまた絶品だったのだ。
それに用意された紅茶にも口をつけるとこれも美味しくヘルトの料理の腕は素晴らしいものだった。
「ヘルト様、とても美味しいです。もし宜しければ私にクッキーの作り方など教えて頂けませんか?」
「ふふ、いいよ。可愛い妹のためだからねっ! このスコーンも美味しいから食べなさい。」
お皿に盛られたのは出来立てのスコーン達だった。
ジャムやバターを塗って食べるもので匂いで美味しそうなのが伝わった。
ーーーあれ、でも……スコーンって昔に食べたような……
そう、確かもう一人のお兄さんと一緒に……
ん? お兄さんって何人だったかな……
「ロゼッタ? ロゼッタ大丈夫かい?」
「ッ!? ご、ごめんなさい……少し考えてしまいました。」
頭の中に流れた映像はなんだったのか、わからないままロゼッタは自室へと戻ることにした。
部屋と言ってもヘルトの部屋なのだが、ロゼッタの部屋がどこにあるかわからずにいるのた。
部屋にある大きな全身を見れる鏡を見て異変をほんの少し感じた。
長い真っ黒なふんわりとした髪に紫色の瞳。
私らしいのだが、私じゃないと思う気持ちが溢れた。
「私が本当にこの綺麗な人? もっと私は貧乏的というか痩せまくっててそれから何か病気だったような……。だ、ダメ思い出そうとすると頭に痛みがッ……あ、うッ……!」
意識がぷつりと切れてしまいその場に倒れてしまう。
◇◆◇
「すみれっー! 起きなさいー!」
誰かの声が響く、誰だろう。
優しくけれどツンっとしたこの声は……。
「ロゼッタさ、ん……?」
寝ぼけ眼を開いた瞬間ガバッと誰かに抱きしめられた。
「覚えててくれたのね! 貴女いつの間に記憶無くしちゃったの?」
目で辺りを見渡すと全て透き通った美しい紫色のガラスで出来ており、窓や扉さえもガラスの幻想的な場所だった。
見覚えが少しだけあった。まだ頭のモヤモヤとしたものは晴れずにいるけれど。
「ヘルトの野郎っ! 私の可愛いすみれに欲も記憶を消す薬を使ってくれたわねっ。こんなの一瞬で消し去ってみせるわ。」
ーーーパチンッ。
指で弾かれた途端ブワッと記憶が今のロゼッタの中へ入り混んでいく。
そうだ、私はすみれでもあり今はロゼッタ・グディエレス。
そんな大事な事忘れていたなんて……ヘルトさんこのご恩もとい悪行は許さない。
(でもどうしてロゼッタさんがこの世界に?)
「あの、ロゼッタさん会えて嬉しいのは勿論だけど、あの時消えるって言ってたよね……?」
「あ~~、ごめんなさい。私の勘違いだったらしく貴女に宿っているその闇魔力と貴女の命がある時はこうして幽霊みたいになってるって訳だったの。」
フワフワと浮きロゼッタの周りをクルクルと飛び遊ぶ。
その姿もまた愛らしいと思えた。
「それじゃあロゼッタさんはまだ死なずにいられるって事だよね! よかった……。私もロゼッタさんのお陰で記憶も魔力も取り戻したから準備完璧だよ~! これなら捕まってるライアンさんを助けに行けるし、ヘルトさんには少々痛い目を見て貰わないとねっ!」
やるぞと言わんばかりに頬を叩き今後の動きについて考えていた時だった。
「すみれ、まずい状況よ。」
「ん? 何かあった?」
ロゼッタはガラス玉のようなものを浮かばせながらガラスに映る物を見ていた。
ひょいっと横から覗くと剣を持ったライアン、ライリー だけじゃなくバージルまでもがヘルトの城門にいたのだ。
「え? えーー? ライアンさん逃げ出せてる!? わ、私こんな状況で戻っても大丈夫かな?」
「むしろすみれが行って話をするのが一番じゃないかしら?」
「やっぱりそうなりますよねーー。 よーし、行ってくるかぁ~。」
前にもくぐった扉の前へ立ちドアノブに手をあてガチャリと開く。
「ロゼッタさん、また戻ってくるからまた後でねっ!」
「ふふふ、貴女が帰ってくるの待っているわ。ヘルトの事本当にごめんなさい……あの人本当はお母様のような人から愛して欲しかっただけだと見てて思ったわ。ヘルトの事お願いね。」
「勿論っ! それじゃあ!」
ガチャリと閉め切った扉を背にすみれことロゼッタはズカズカと光のある方へと歩み進んだ。
舞踏会で出会ったロゼッタ・グディエレスは一言で言うと表裏のない面白いやつだった。
俺に恋を抱く者もいれば地位や名誉目当てで近づく者も絶えなかった。
そんな中、何も欲さず腹の探り合いもせずただ話をする事がはじめてだった。
俺と話す彼女はコロコロと表情が変わり包み隠さず明るく笑ってくれたのだ。
例えるならば一目惚れ……俺はロゼッタ・グディエレスに惹かれていた。
彼女を知りたい、話したい、もっと一緒にいたいと欲が溢れた。
こんなことは初めてだった。
俺は一生恋なんてものはしないだろうと思っていたが、違ったらしい。
ロゼッタ・グディエレスが俺を変えてくれた。
早くロゼッタと会いたいな そう思っていた時だった。
コツコツと大理石を響かせる二つの足音がこちらへ向かってきていた。
◇◇◇
眩い太陽の光の下で優雅に紅茶を飲んでいた。
「あ、あの……記憶が曖昧ですみません。私のお名前を伺ってもいいでしょうか?」
「あー、名前ね。君はロゼッタだよ。僕はヘルトよろしくね。さぁこのクッキーも食べて欲しいな。僕が作ったんだ。」
「ロゼッタ……? 私の名前はそうだったかな。クッキーいただきます。」
妙だなと首を傾げつつもほろほろサクサクのクッキーがこれまた絶品だったのだ。
それに用意された紅茶にも口をつけるとこれも美味しくヘルトの料理の腕は素晴らしいものだった。
「ヘルト様、とても美味しいです。もし宜しければ私にクッキーの作り方など教えて頂けませんか?」
「ふふ、いいよ。可愛い妹のためだからねっ! このスコーンも美味しいから食べなさい。」
お皿に盛られたのは出来立てのスコーン達だった。
ジャムやバターを塗って食べるもので匂いで美味しそうなのが伝わった。
ーーーあれ、でも……スコーンって昔に食べたような……
そう、確かもう一人のお兄さんと一緒に……
ん? お兄さんって何人だったかな……
「ロゼッタ? ロゼッタ大丈夫かい?」
「ッ!? ご、ごめんなさい……少し考えてしまいました。」
頭の中に流れた映像はなんだったのか、わからないままロゼッタは自室へと戻ることにした。
部屋と言ってもヘルトの部屋なのだが、ロゼッタの部屋がどこにあるかわからずにいるのた。
部屋にある大きな全身を見れる鏡を見て異変をほんの少し感じた。
長い真っ黒なふんわりとした髪に紫色の瞳。
私らしいのだが、私じゃないと思う気持ちが溢れた。
「私が本当にこの綺麗な人? もっと私は貧乏的というか痩せまくっててそれから何か病気だったような……。だ、ダメ思い出そうとすると頭に痛みがッ……あ、うッ……!」
意識がぷつりと切れてしまいその場に倒れてしまう。
◇◆◇
「すみれっー! 起きなさいー!」
誰かの声が響く、誰だろう。
優しくけれどツンっとしたこの声は……。
「ロゼッタさ、ん……?」
寝ぼけ眼を開いた瞬間ガバッと誰かに抱きしめられた。
「覚えててくれたのね! 貴女いつの間に記憶無くしちゃったの?」
目で辺りを見渡すと全て透き通った美しい紫色のガラスで出来ており、窓や扉さえもガラスの幻想的な場所だった。
見覚えが少しだけあった。まだ頭のモヤモヤとしたものは晴れずにいるけれど。
「ヘルトの野郎っ! 私の可愛いすみれに欲も記憶を消す薬を使ってくれたわねっ。こんなの一瞬で消し去ってみせるわ。」
ーーーパチンッ。
指で弾かれた途端ブワッと記憶が今のロゼッタの中へ入り混んでいく。
そうだ、私はすみれでもあり今はロゼッタ・グディエレス。
そんな大事な事忘れていたなんて……ヘルトさんこのご恩もとい悪行は許さない。
(でもどうしてロゼッタさんがこの世界に?)
「あの、ロゼッタさん会えて嬉しいのは勿論だけど、あの時消えるって言ってたよね……?」
「あ~~、ごめんなさい。私の勘違いだったらしく貴女に宿っているその闇魔力と貴女の命がある時はこうして幽霊みたいになってるって訳だったの。」
フワフワと浮きロゼッタの周りをクルクルと飛び遊ぶ。
その姿もまた愛らしいと思えた。
「それじゃあロゼッタさんはまだ死なずにいられるって事だよね! よかった……。私もロゼッタさんのお陰で記憶も魔力も取り戻したから準備完璧だよ~! これなら捕まってるライアンさんを助けに行けるし、ヘルトさんには少々痛い目を見て貰わないとねっ!」
やるぞと言わんばかりに頬を叩き今後の動きについて考えていた時だった。
「すみれ、まずい状況よ。」
「ん? 何かあった?」
ロゼッタはガラス玉のようなものを浮かばせながらガラスに映る物を見ていた。
ひょいっと横から覗くと剣を持ったライアン、ライリー だけじゃなくバージルまでもがヘルトの城門にいたのだ。
「え? えーー? ライアンさん逃げ出せてる!? わ、私こんな状況で戻っても大丈夫かな?」
「むしろすみれが行って話をするのが一番じゃないかしら?」
「やっぱりそうなりますよねーー。 よーし、行ってくるかぁ~。」
前にもくぐった扉の前へ立ちドアノブに手をあてガチャリと開く。
「ロゼッタさん、また戻ってくるからまた後でねっ!」
「ふふふ、貴女が帰ってくるの待っているわ。ヘルトの事本当にごめんなさい……あの人本当はお母様のような人から愛して欲しかっただけだと見てて思ったわ。ヘルトの事お願いね。」
「勿論っ! それじゃあ!」
ガチャリと閉め切った扉を背にすみれことロゼッタはズカズカと光のある方へと歩み進んだ。
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