14 / 35
第一部
14 好敵手 前編
しおりを挟む
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
まだ朝日の見えない稽古場に、「ブン……ブン……」と竹刀の振り落とされる音が、風を通じて響く。
ほとんどの騎士たちは、まだ眠りについている。そんな中、シンは一人懸命に鍛錬を続けていた。
シンはヒューリと会ってから、武術と魔術の稽古を半々でオズヴィーンとヒューリから直々にしてもらっている。
それぞれの最強とも謳われる二方からの稽古は非常に良いものだ。実際、真の力は日に日に増していっている。
それでも己の強さの不安故に、こうして一人で稽古する時間をとっているのだ。
アストライアを狙う者が生半可な実力ではないと断言できる以上、アストライアの従者と認めてもらうためには、相応の実力が必要とされる。
(ティア……)
従者というのは主人を守るために存在するもののことだ。そんな従者が主人に守られるては、従者の立場がない。それどころか、存在する意味がなくなってしまう。
(強く、ならなくては……)
恩人のために自分にできることは全て行うと、シンは決めている。
『あなたならできるわ、シン』
あの日、そう言ってくれたアストライアが脳裏をよぎる。
華奢な身体、それ以上の実力、聡明で慧眼、そして時折見せる大人びた妖艶な笑み。
(ティア……)
無心で稽古をしろ、とオズヴィーンから言われているが、アストライアのことを思い浮かばずに稽古をできなかった日はない。
シンにとって、アストライアは恩人であり、目標であり、生きる意味であり、そしてーー。
(……いけない、集中しなくては)
頭を少し横に振り、軽く深呼吸する。
「…………よし」
そしてまた、稽古に励むのだった。
「おい。お前、人間だろ」
「……はい」
(誰だ、こいつは…………)
ある日のこと、シンがヒューリの研究室に向かう途中のことだった。見知らぬ魔族に声をかけられ、シンは足を止めた。
背はシンよりも少し高めの少年がそこにいた。歳はシンと同じくらいだろうか。威圧的な青紫の瞳と萌葱色の髪が印象的だ。
「私はシンと申します。見ての通り、魔王城唯一の公認の人間でございます。付かぬことを伺いますが、お名前を教えてくださいますでしょうか」
シンは最近、オズヴィーンに口調の矯正をされているので、社交上の口調で会話をすることができるようになった。一人称も『私』に変えている。
シンのその言葉を聞くと、相手はふっと自慢げに笑って名乗った。
「俺はオリバー・エーレンルーア。誇り高き魔族であり、その中でも高貴とされる公爵家、エーレンルーア家の跡取りだ。敬え、そして怯えろ、人間」
「…………」
エーレンルーア家。オリバーが説明したように公爵家で、魔界の中でも強い発言力を持った家である。
オリバーはそんなエーレンルーア家の跡取りとして育てられたため、非常に傲慢な少年に育ったのだった。
「……わー、すごいんですね、オリバー様は」
シンは見事なほどの棒読みで崇める。だかオリバーにはそれだけで十分だった。
「ふふん。そうだろう、そうだろう」
(何これ……)
本当にエーレンルーア家の跡取りなのかと疑うシン。こんなにもあからさまに嘘だとわかる言葉に喜べるのは、演技か、それとも馬鹿なのか。
機嫌を良くしたオリバーは、シンに指をさして言う。
「人間、お前、アストライア様の従者になったそうだな」
「はい」
(シンって言ったんだけど……)
「俺は認めない。お前はアストライア様に相応しくないからだ」
「…………」
(そんなの、言われなくてもわかってる)
だからシンは毎日のように稽古を続けているのだ。一日でも怠れば、三日分の稽古の力が消えるとオズヴィーンから教わっている。
それでもシンが稽古を続けるのは、表向きの理由はアストライアの庇護下にいるため、ということになっている。
表向きの理由は、だが。
「オリバー様」
「なんだ、人間」
「私は、人間である私にお慈悲を与えてくださったアストライア様に感謝しています」
「そうだろうな」
「はい。ですが、私がアストライア様の従者になったのは私の意思です。アストライア様が私を魔族の皆様から守るためではございません」
「……何が言いたい」
シンはオリバーを真っ直ぐ見つめた。
「要するに、私は私の意思でアストライア様の従者になったんです。アストライア様の従者に相応しくないのはわかっています。だから私は魔族の皆様に認めてもらえるよう、強くなります」
本当は契約する時に条件として提示されたものだが、それをシンはオリバーに言わない。それによってシンがアストライアの従者の座から蹴落とされる起因となりうるからだ。
するとーー
「……ふうん、そうか」
オリバーは頷き、そしてーー
「ーー……っ!?」
「ちっ、避けるか」
左腰に携帯していた剣を手に取り、シンに振り落とす。シンは間一髪のところで避け、オリバーと距離を取った。
オリバーの斬撃で、城の支柱が数本倒れる。
「…………魔王城内で許可のない抜刀は禁止されています」
「はっ、何を言う人間。それは魔族同士での間のルールだ。魔族対人間に適用されるとはどこにも記されていないぞ」
オリバーはさらにシンに近づく。
(っ、早い……!)
シンはオリバーよりも姿勢を低くして逃げる。オリバーはそれを面白くなさそうに見つめる。
だがーー
「っ!?」
「かすり傷か……、つまらん」
オリバーの斬撃がシンの頬を軽く入る。そこからぷくりと赤い鮮血が出た。シンは手で軽く拭うと、オリバーを見つめた。
(先程の会話からは想像していたよりもずっと強い……。俺に力量を悟られないためだったのか? だとしても、桁外れの力だ。場合によっては、師匠よりも強いんじゃ……)
オリバーもシンを見つめる。そして剣先をシンに突きつけた。
「人間、一つ勝負をしようじゃないか」
「勝負……?」
「あぁ、勝負だ」
オリバーの目は真剣そのものだ。
「俺は、お前さえいなければ、今年からアストライア様の従者になっているはずだった。俺がアストライア様の専属騎士の有力候補だったからだ」
「!」
専属騎士。騎士団長に並ぶ、魔界の騎士の憧れの地位だ。騎士の中では最上の名誉とされている。
アストライアの専属騎士、が意味するのは一国の姫を守ることのできる実力があると言うこと。
そんなアストライアの専属騎士になれば誰もが憧れるのはもちろん、敬われ、認められる。
「俺が勝ったならば、潔くその座から降りろ。だがもし俺が負けたならば、俺はアストライア様の専属騎士になることを諦め、お前を認めよう。……どうだ?」
「…………」
相手は魔族、その中でも上級貴族とされるエーレンルーア家の跡取りだ。
(受けない方が良いのはわかってる。けどーー)
オリバーの目は、既に獲物を捉えている。まるで肉食動物の狩をする時の目だ。断っても、何かしら理由をつけて強引に勝負させられるに違いない。
(……なら、答えは一つしかない)
「オリバー様」
「なんだ?」
「その勝負、お受け致します」
「ふっ、そうでなくては」
オリバーは満足そうに笑う。
「勝負内容は簡単だ」
そう言うとオリバーは二つの薔薇の花を取り出し、一つをシンに投げた。シンはそれを掴み、一瞥するとオリバーの説明に耳を傾けた。
「その薔薇を胸につけて戦う。先に相手の薔薇を落とした方が勝ちだ。ただし、相手の身体を少しでも傷つけた場合、傷つけた方を負けとする。……これでいいか?」
「……わかりました」
シンとオリバーは一歩、二歩と歩む。
「決まりだ」
そして互いの手を叩いた。
「よろしくな、人間」
「……よろしくお願いします」
手を叩くのは、オリバーの交渉が決まったということだ。また、了承の意と己が勝つという自信を示すための行動でもあった。
まだ朝日の見えない稽古場に、「ブン……ブン……」と竹刀の振り落とされる音が、風を通じて響く。
ほとんどの騎士たちは、まだ眠りについている。そんな中、シンは一人懸命に鍛錬を続けていた。
シンはヒューリと会ってから、武術と魔術の稽古を半々でオズヴィーンとヒューリから直々にしてもらっている。
それぞれの最強とも謳われる二方からの稽古は非常に良いものだ。実際、真の力は日に日に増していっている。
それでも己の強さの不安故に、こうして一人で稽古する時間をとっているのだ。
アストライアを狙う者が生半可な実力ではないと断言できる以上、アストライアの従者と認めてもらうためには、相応の実力が必要とされる。
(ティア……)
従者というのは主人を守るために存在するもののことだ。そんな従者が主人に守られるては、従者の立場がない。それどころか、存在する意味がなくなってしまう。
(強く、ならなくては……)
恩人のために自分にできることは全て行うと、シンは決めている。
『あなたならできるわ、シン』
あの日、そう言ってくれたアストライアが脳裏をよぎる。
華奢な身体、それ以上の実力、聡明で慧眼、そして時折見せる大人びた妖艶な笑み。
(ティア……)
無心で稽古をしろ、とオズヴィーンから言われているが、アストライアのことを思い浮かばずに稽古をできなかった日はない。
シンにとって、アストライアは恩人であり、目標であり、生きる意味であり、そしてーー。
(……いけない、集中しなくては)
頭を少し横に振り、軽く深呼吸する。
「…………よし」
そしてまた、稽古に励むのだった。
「おい。お前、人間だろ」
「……はい」
(誰だ、こいつは…………)
ある日のこと、シンがヒューリの研究室に向かう途中のことだった。見知らぬ魔族に声をかけられ、シンは足を止めた。
背はシンよりも少し高めの少年がそこにいた。歳はシンと同じくらいだろうか。威圧的な青紫の瞳と萌葱色の髪が印象的だ。
「私はシンと申します。見ての通り、魔王城唯一の公認の人間でございます。付かぬことを伺いますが、お名前を教えてくださいますでしょうか」
シンは最近、オズヴィーンに口調の矯正をされているので、社交上の口調で会話をすることができるようになった。一人称も『私』に変えている。
シンのその言葉を聞くと、相手はふっと自慢げに笑って名乗った。
「俺はオリバー・エーレンルーア。誇り高き魔族であり、その中でも高貴とされる公爵家、エーレンルーア家の跡取りだ。敬え、そして怯えろ、人間」
「…………」
エーレンルーア家。オリバーが説明したように公爵家で、魔界の中でも強い発言力を持った家である。
オリバーはそんなエーレンルーア家の跡取りとして育てられたため、非常に傲慢な少年に育ったのだった。
「……わー、すごいんですね、オリバー様は」
シンは見事なほどの棒読みで崇める。だかオリバーにはそれだけで十分だった。
「ふふん。そうだろう、そうだろう」
(何これ……)
本当にエーレンルーア家の跡取りなのかと疑うシン。こんなにもあからさまに嘘だとわかる言葉に喜べるのは、演技か、それとも馬鹿なのか。
機嫌を良くしたオリバーは、シンに指をさして言う。
「人間、お前、アストライア様の従者になったそうだな」
「はい」
(シンって言ったんだけど……)
「俺は認めない。お前はアストライア様に相応しくないからだ」
「…………」
(そんなの、言われなくてもわかってる)
だからシンは毎日のように稽古を続けているのだ。一日でも怠れば、三日分の稽古の力が消えるとオズヴィーンから教わっている。
それでもシンが稽古を続けるのは、表向きの理由はアストライアの庇護下にいるため、ということになっている。
表向きの理由は、だが。
「オリバー様」
「なんだ、人間」
「私は、人間である私にお慈悲を与えてくださったアストライア様に感謝しています」
「そうだろうな」
「はい。ですが、私がアストライア様の従者になったのは私の意思です。アストライア様が私を魔族の皆様から守るためではございません」
「……何が言いたい」
シンはオリバーを真っ直ぐ見つめた。
「要するに、私は私の意思でアストライア様の従者になったんです。アストライア様の従者に相応しくないのはわかっています。だから私は魔族の皆様に認めてもらえるよう、強くなります」
本当は契約する時に条件として提示されたものだが、それをシンはオリバーに言わない。それによってシンがアストライアの従者の座から蹴落とされる起因となりうるからだ。
するとーー
「……ふうん、そうか」
オリバーは頷き、そしてーー
「ーー……っ!?」
「ちっ、避けるか」
左腰に携帯していた剣を手に取り、シンに振り落とす。シンは間一髪のところで避け、オリバーと距離を取った。
オリバーの斬撃で、城の支柱が数本倒れる。
「…………魔王城内で許可のない抜刀は禁止されています」
「はっ、何を言う人間。それは魔族同士での間のルールだ。魔族対人間に適用されるとはどこにも記されていないぞ」
オリバーはさらにシンに近づく。
(っ、早い……!)
シンはオリバーよりも姿勢を低くして逃げる。オリバーはそれを面白くなさそうに見つめる。
だがーー
「っ!?」
「かすり傷か……、つまらん」
オリバーの斬撃がシンの頬を軽く入る。そこからぷくりと赤い鮮血が出た。シンは手で軽く拭うと、オリバーを見つめた。
(先程の会話からは想像していたよりもずっと強い……。俺に力量を悟られないためだったのか? だとしても、桁外れの力だ。場合によっては、師匠よりも強いんじゃ……)
オリバーもシンを見つめる。そして剣先をシンに突きつけた。
「人間、一つ勝負をしようじゃないか」
「勝負……?」
「あぁ、勝負だ」
オリバーの目は真剣そのものだ。
「俺は、お前さえいなければ、今年からアストライア様の従者になっているはずだった。俺がアストライア様の専属騎士の有力候補だったからだ」
「!」
専属騎士。騎士団長に並ぶ、魔界の騎士の憧れの地位だ。騎士の中では最上の名誉とされている。
アストライアの専属騎士、が意味するのは一国の姫を守ることのできる実力があると言うこと。
そんなアストライアの専属騎士になれば誰もが憧れるのはもちろん、敬われ、認められる。
「俺が勝ったならば、潔くその座から降りろ。だがもし俺が負けたならば、俺はアストライア様の専属騎士になることを諦め、お前を認めよう。……どうだ?」
「…………」
相手は魔族、その中でも上級貴族とされるエーレンルーア家の跡取りだ。
(受けない方が良いのはわかってる。けどーー)
オリバーの目は、既に獲物を捉えている。まるで肉食動物の狩をする時の目だ。断っても、何かしら理由をつけて強引に勝負させられるに違いない。
(……なら、答えは一つしかない)
「オリバー様」
「なんだ?」
「その勝負、お受け致します」
「ふっ、そうでなくては」
オリバーは満足そうに笑う。
「勝負内容は簡単だ」
そう言うとオリバーは二つの薔薇の花を取り出し、一つをシンに投げた。シンはそれを掴み、一瞥するとオリバーの説明に耳を傾けた。
「その薔薇を胸につけて戦う。先に相手の薔薇を落とした方が勝ちだ。ただし、相手の身体を少しでも傷つけた場合、傷つけた方を負けとする。……これでいいか?」
「……わかりました」
シンとオリバーは一歩、二歩と歩む。
「決まりだ」
そして互いの手を叩いた。
「よろしくな、人間」
「……よろしくお願いします」
手を叩くのは、オリバーの交渉が決まったということだ。また、了承の意と己が勝つという自信を示すための行動でもあった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
異世界複利! 【1000万PV突破感謝致します】 ~日利1%で始める追放生活~
蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。
中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。
役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる