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はじめてのイベント。
【03-03】イベント開幕
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朝七時、アラームの音で僕は起きる。顔を洗い、共同スペースで拓郎が起きてくるのを待つ。
いつも通りだ。
今日の大型イベントは、十時開始の十八時終了だ。全世界共通でその国の時間での十時開始らしい。謎技術である。
ログインした後に、ディスプレイからエントリーすればいいらしい。時間になれば強制的にと特設空間に転移させられるらしい。
「おはよう」
拓郎が起きてきた。
拓郎は顔を洗ってから言う。
「今日はイベントだな。頑張ろうぜ」
「そうだね。初めてのイベントだから楽しみだよ」
「どんな感じなんだろうな」
僕たちはいつものようにしゃべりながら食堂に向かう。
-------
食堂に入ると、一年生が一角に集まって一緒に食べていた。
「おはよう。拓郎、瑠太」
智也が声をかけてきた。僕たちも挨拶してから、朝食を取りに行った。
「なんか集まってるけど何かあるのかな?」
僕は拓郎に話す。
「大方イベントのことじゃないか?」
イベントのことで何か話すことがあるのだろうか。
僕たちは朝食の乗ったトレーを持って智也たちの座っている場所まで行く。
「来たな。連絡事項がある。まあ、席についてくれ」
智也に言われながら、僕たちは空いた席に座る。
「話しながら聞いてくれ。今日のイベントについてだ。まずは確認だ。今日のイベントは公式によると『ハンティングイベント』だ。個人・団体共に同じフィールドで行われ、狩った相手についているポイントを加算していき、その合計で勝者を決める。ここまではいいな」
僕と拓郎は頷く。
「寮長たちは、今回のイベントは狩る対象がモンスターだけじゃないかもしれないと考えている」
智也が言いたいことが分かってきた。もしプレイヤーも狩る対象になるのなら積極的にプレイヤーを狩るプレイヤーが出てくるかもしれないということだな。
智也が続けた。
「効率組との決まりでは全員が個人で参加することになってるが、協力することを禁止されていない」
協力か。個人戦では協力できないはずだが。
「公式によると実際の狩りでの協力はできないようになっているが、他については書かれていなかった。だから、私たちで一つの拠点を作ろうと思うんだ。それに協力してほしい」
拠点を作るのか。昨日訓練所で野営について一応教わったが、やっぱり一人よりも複数の方が楽になる。
僕は智也の意見に賛成する。
「僕は協力するよ。僕の力じゃそこまで活躍できないだろうし」
「そうだな。拠点はあった方がいいっだろうからな」
拓郎も賛成のようだ。
「よかった。実はほとんどが協力してくれなくてな」
皆協力してくれないのか。まあ、この学校は個人主義に近い人が多い。この学校の生徒は選手を目指してくる人がほとんどだから仕方ないといえば仕方ない。
「朝食を終えたらAW内で一度集合する。集合場所は噴水広場だ。人が多いかもしれないから拓郎には目印になってもらいたい」
「わかった。飛んでればいいのか?」
智也は頷く。
「二人とも準備が終わり次第集まってくれ。作戦会議もしたいからな」
僕と拓郎は頷いて返す。
それにしても、協力か。僕にあできることはなんだろうか。
朝食を食べ終えた僕たちはトレーを返し、自室に戻った。
智也は、クラスメイトが全員来るまで食堂で待っているようだ。
自室に戻り、準備を終えた僕たちはVRルームからログインした。
-------
ログインした僕は、周囲を見渡す。宿屋を利用していない僕はログイン地点が噴水広場になっている。今日の噴水広場は人が多いなんてことはない。国によって開始時間が違っているため人が増えることはない。
僕はクラスメイトを探すために噴水広場を彷徨う。クラスメイトの全員が参加しているわけではないようだからクラスメイトが集まっているところを探す。
噴水広場を歩いていると後ろから声を掛けられた。
「おはよう。瑠太くん」
後ろを振り向くと、そこにはスライム人間がいた。
「おはよう。勇人」
僕は勇人に挨拶を返す。
「瑠太くんも拠点づくりに参加するの?」
「うん。その予定。今集合場所を探してる最中。勇人は?」
「僕も同じかな」
僕たちは二人でクラスメイトを探した。
しばらく歩いていると、空を飛んでる拓郎を見つけた。確か拓郎が集合場所の目印だったはずだ。
「あれ、拓郎だよね。行ってみよう」
僕たちは拓郎を目指して歩く。
拓郎が飛んでいる下あたりに行くと智也がいた。
「お待たせ。他の人は?」
僕は声をかけて近づいた。
「いや、待ってない。他はいない」
え。いないってことは四人だけってこと。
「おれが聞いたときは他にも人がいたはずだけど、どういうこと?」
勇人が聞いた。
「瑠太たちを誘ったあと、他の人も誘っていたんだが、栗栖さんたちが来た時にこのことを話したらどうやら彼女たちも同じことを考えていたようでな」
栗栖さんか。初日に話したから頭がよさそうではあったが。
智也は拓郎に手を振って合図をしながら続けた。
「彼女たちのグループとも合流しようという話になったんだが、一つのグループではなく複数のグループにした方がいいのでは、と言われてな」
複数のグループか。まとまってたら一気に全滅する可能性があるってことかな。
「彼女たちは狩る対象にプレイヤーも入ることを前提に行動していた」
「すごいね。おれなんか思いつきもしなかったよ。でも、本当にプレイヤーも対象に入るのかな」
僕も勇人と同意見だ。プレイヤー相手でもポイントが入るのなら、そう発表しそうなものだが。
「そう言ったわけで、既に集まっていたのをさらに分けたんだ。私たちは四人で行動することになった。パーティで行動するのと同じような感じだな」
「この四人ならバランスもいいしちょうどよかったんじゃないか?」
拓郎が空から降りてきた。
「確かにバランスはいいかもね」
勇人が言った。
「一応バランスを考えて振り分けたからな。四人そろったことだしエントリーするぞ」
僕は、ディスプレイを開き、メニューのイベントの欄からエントリーをする。この欄は普段は使えあないので初めて開いたが、どうやらイベントの情報を確認できるらしい。食堂で智也が言っていたように狩る対象がモンスターだけとは明言されていない。
四人がエントリーを終えると、智也が確認してきた。
「エントリーは終わったな。最初はランダムに転移することになるから集合場所を決めておこう。といってもさっきと同じだ。目印は拓郎だ」
個人での参加だから開始地点がバラバラになるのか。
「念のためにフレンド登録をしておこう」
フレンド登録をすると、ディスプレイからチャットができるようになる。
「そういえばしてなかったな」
「まあ、ログアウトすれば会えるからね」
拓郎と勇人がディスプレイを操作し始める。僕も遅れずに操作する。
四人でフレンド登録をしてあと、智也が鉢巻を買いに行こうと言い出した。
「鉢巻?何のために?」
智也に聞く。
「仲間の目印だ。ないとは思うが変装してくる敵がいるかもしれない。私たちともう一つのパーティに栗栖さんたちのグループの三つで同じ色の鉢巻をすることになっている」
変装か。変装できるキャラがいないとは言い切れないから、対策することも必要だろう。
僕たちは、防具屋に行って、鉢巻を買った。色は赤。目立つかららしい。それを体のどこかに巻き付けておけばいいらしい。僕は鉢巻をヒューの首に巻き付けた。ヒューは再生の格になるから、基本的に戦闘には参加させないようにしているので、鉢巻が外れることもないだろう。
鉢巻を買ったあと、僕たちは適当な店に入って作戦会議をしつつ、イベントまでの時間を過ごした。
十時前に店を出て、智也が最終確認をする。
「集合場所は、拓郎がいる場所。問題があるときはチャットで連絡すること。最後に合流するまで大きな狩りはしないこと。いいな?」
僕たち三人は大きく頷く。
時間が来た。僕たちの足元に魔法陣が現れる。
「こんな感じなのか!楽しみだな。できるだけ高くを飛ぶようにするから気づいてくれな」
「おれもできるだけ早く合流するよ」
拓郎も勇人もやる気満々のようだ。
「とりあえずは合流だね」
僕が言うと智也が続ける。
「ああ、第一目標は合流だ。各自頑張ろう」
足元の魔法陣が光はじめ、次の瞬間、僕は森の中に立っていた。
僕にとって、AWでの初めてのイベントが始まった。
いつも通りだ。
今日の大型イベントは、十時開始の十八時終了だ。全世界共通でその国の時間での十時開始らしい。謎技術である。
ログインした後に、ディスプレイからエントリーすればいいらしい。時間になれば強制的にと特設空間に転移させられるらしい。
「おはよう」
拓郎が起きてきた。
拓郎は顔を洗ってから言う。
「今日はイベントだな。頑張ろうぜ」
「そうだね。初めてのイベントだから楽しみだよ」
「どんな感じなんだろうな」
僕たちはいつものようにしゃべりながら食堂に向かう。
-------
食堂に入ると、一年生が一角に集まって一緒に食べていた。
「おはよう。拓郎、瑠太」
智也が声をかけてきた。僕たちも挨拶してから、朝食を取りに行った。
「なんか集まってるけど何かあるのかな?」
僕は拓郎に話す。
「大方イベントのことじゃないか?」
イベントのことで何か話すことがあるのだろうか。
僕たちは朝食の乗ったトレーを持って智也たちの座っている場所まで行く。
「来たな。連絡事項がある。まあ、席についてくれ」
智也に言われながら、僕たちは空いた席に座る。
「話しながら聞いてくれ。今日のイベントについてだ。まずは確認だ。今日のイベントは公式によると『ハンティングイベント』だ。個人・団体共に同じフィールドで行われ、狩った相手についているポイントを加算していき、その合計で勝者を決める。ここまではいいな」
僕と拓郎は頷く。
「寮長たちは、今回のイベントは狩る対象がモンスターだけじゃないかもしれないと考えている」
智也が言いたいことが分かってきた。もしプレイヤーも狩る対象になるのなら積極的にプレイヤーを狩るプレイヤーが出てくるかもしれないということだな。
智也が続けた。
「効率組との決まりでは全員が個人で参加することになってるが、協力することを禁止されていない」
協力か。個人戦では協力できないはずだが。
「公式によると実際の狩りでの協力はできないようになっているが、他については書かれていなかった。だから、私たちで一つの拠点を作ろうと思うんだ。それに協力してほしい」
拠点を作るのか。昨日訓練所で野営について一応教わったが、やっぱり一人よりも複数の方が楽になる。
僕は智也の意見に賛成する。
「僕は協力するよ。僕の力じゃそこまで活躍できないだろうし」
「そうだな。拠点はあった方がいいっだろうからな」
拓郎も賛成のようだ。
「よかった。実はほとんどが協力してくれなくてな」
皆協力してくれないのか。まあ、この学校は個人主義に近い人が多い。この学校の生徒は選手を目指してくる人がほとんどだから仕方ないといえば仕方ない。
「朝食を終えたらAW内で一度集合する。集合場所は噴水広場だ。人が多いかもしれないから拓郎には目印になってもらいたい」
「わかった。飛んでればいいのか?」
智也は頷く。
「二人とも準備が終わり次第集まってくれ。作戦会議もしたいからな」
僕と拓郎は頷いて返す。
それにしても、協力か。僕にあできることはなんだろうか。
朝食を食べ終えた僕たちはトレーを返し、自室に戻った。
智也は、クラスメイトが全員来るまで食堂で待っているようだ。
自室に戻り、準備を終えた僕たちはVRルームからログインした。
-------
ログインした僕は、周囲を見渡す。宿屋を利用していない僕はログイン地点が噴水広場になっている。今日の噴水広場は人が多いなんてことはない。国によって開始時間が違っているため人が増えることはない。
僕はクラスメイトを探すために噴水広場を彷徨う。クラスメイトの全員が参加しているわけではないようだからクラスメイトが集まっているところを探す。
噴水広場を歩いていると後ろから声を掛けられた。
「おはよう。瑠太くん」
後ろを振り向くと、そこにはスライム人間がいた。
「おはよう。勇人」
僕は勇人に挨拶を返す。
「瑠太くんも拠点づくりに参加するの?」
「うん。その予定。今集合場所を探してる最中。勇人は?」
「僕も同じかな」
僕たちは二人でクラスメイトを探した。
しばらく歩いていると、空を飛んでる拓郎を見つけた。確か拓郎が集合場所の目印だったはずだ。
「あれ、拓郎だよね。行ってみよう」
僕たちは拓郎を目指して歩く。
拓郎が飛んでいる下あたりに行くと智也がいた。
「お待たせ。他の人は?」
僕は声をかけて近づいた。
「いや、待ってない。他はいない」
え。いないってことは四人だけってこと。
「おれが聞いたときは他にも人がいたはずだけど、どういうこと?」
勇人が聞いた。
「瑠太たちを誘ったあと、他の人も誘っていたんだが、栗栖さんたちが来た時にこのことを話したらどうやら彼女たちも同じことを考えていたようでな」
栗栖さんか。初日に話したから頭がよさそうではあったが。
智也は拓郎に手を振って合図をしながら続けた。
「彼女たちのグループとも合流しようという話になったんだが、一つのグループではなく複数のグループにした方がいいのでは、と言われてな」
複数のグループか。まとまってたら一気に全滅する可能性があるってことかな。
「彼女たちは狩る対象にプレイヤーも入ることを前提に行動していた」
「すごいね。おれなんか思いつきもしなかったよ。でも、本当にプレイヤーも対象に入るのかな」
僕も勇人と同意見だ。プレイヤー相手でもポイントが入るのなら、そう発表しそうなものだが。
「そう言ったわけで、既に集まっていたのをさらに分けたんだ。私たちは四人で行動することになった。パーティで行動するのと同じような感じだな」
「この四人ならバランスもいいしちょうどよかったんじゃないか?」
拓郎が空から降りてきた。
「確かにバランスはいいかもね」
勇人が言った。
「一応バランスを考えて振り分けたからな。四人そろったことだしエントリーするぞ」
僕は、ディスプレイを開き、メニューのイベントの欄からエントリーをする。この欄は普段は使えあないので初めて開いたが、どうやらイベントの情報を確認できるらしい。食堂で智也が言っていたように狩る対象がモンスターだけとは明言されていない。
四人がエントリーを終えると、智也が確認してきた。
「エントリーは終わったな。最初はランダムに転移することになるから集合場所を決めておこう。といってもさっきと同じだ。目印は拓郎だ」
個人での参加だから開始地点がバラバラになるのか。
「念のためにフレンド登録をしておこう」
フレンド登録をすると、ディスプレイからチャットができるようになる。
「そういえばしてなかったな」
「まあ、ログアウトすれば会えるからね」
拓郎と勇人がディスプレイを操作し始める。僕も遅れずに操作する。
四人でフレンド登録をしてあと、智也が鉢巻を買いに行こうと言い出した。
「鉢巻?何のために?」
智也に聞く。
「仲間の目印だ。ないとは思うが変装してくる敵がいるかもしれない。私たちともう一つのパーティに栗栖さんたちのグループの三つで同じ色の鉢巻をすることになっている」
変装か。変装できるキャラがいないとは言い切れないから、対策することも必要だろう。
僕たちは、防具屋に行って、鉢巻を買った。色は赤。目立つかららしい。それを体のどこかに巻き付けておけばいいらしい。僕は鉢巻をヒューの首に巻き付けた。ヒューは再生の格になるから、基本的に戦闘には参加させないようにしているので、鉢巻が外れることもないだろう。
鉢巻を買ったあと、僕たちは適当な店に入って作戦会議をしつつ、イベントまでの時間を過ごした。
十時前に店を出て、智也が最終確認をする。
「集合場所は、拓郎がいる場所。問題があるときはチャットで連絡すること。最後に合流するまで大きな狩りはしないこと。いいな?」
僕たち三人は大きく頷く。
時間が来た。僕たちの足元に魔法陣が現れる。
「こんな感じなのか!楽しみだな。できるだけ高くを飛ぶようにするから気づいてくれな」
「おれもできるだけ早く合流するよ」
拓郎も勇人もやる気満々のようだ。
「とりあえずは合流だね」
僕が言うと智也が続ける。
「ああ、第一目標は合流だ。各自頑張ろう」
足元の魔法陣が光はじめ、次の瞬間、僕は森の中に立っていた。
僕にとって、AWでの初めてのイベントが始まった。
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