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塔の戦い
巨神演武
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6階層は荒野のようなフロアーであった。そこは見渡しの良いフロアーで、そのフロアーの中心に大きな階段が見える。すぐに上へ迎えると思い、紋次郎は、そこへ歩みを進めた。スムーズにこの階層を通ることができると考えていたがそれは少し甘い考えのようであった。
紋次郎が、階段の方へ近づくと、周りに散らばっていた岩の塊が竜巻に引き寄せられるように、階段の近くへと集まりだした。やがてそれは一つの大きな人形の塊となって紋次郎の前に立ちふさがる。
ゴン太の5倍はあるであろうその巨体は、その大きさだけで、見るものに圧倒的な威圧感を与えていた。
その巨大な敵はゆっくりとこちらへ近づいてくる。近くにくればくるほど、その大きさに対する恐怖が増大する。俺はゴン太にあの巨大な巨人を倒すように命令する。ゴン太はその大きさに微塵も恐れることなく、俺の命令を受けて敵に向かって突撃する。
すぐに巨人が大きな右手を振り回して殴りかかってくる。それをゴン太は左手で受け止める。ものすごい体格差があるのに、その力強い拳をゴン太は片手で受け止めた。巨人は続けて左手で殴りかかる。それをゴン太は同じように右手で受け止めた。巨人とゴン太は力比べのような状態になる。巨人はすごい力でゴン太を捻り潰そうと力を込める。ゴン太はそれをジワジワと押し返していく。体の比率から見ると、その光景は不思議に見える。体の小さい方のゴン太が、巨大な巨人を少しずつ押し返していた。
やがて信じられないことに、その巨人の大きな体がゴン太によって宙に浮かされる。ゴン太は両手でそのまま後方に投げつけた。投げつけられた巨人は、尻餅をつくように倒れこんだ。力ではゴン太が巨人を圧倒している。
すぐに立ち上がった巨人は、高くジャンプして、ゴン太を踏み潰そうとした。巨体の利点を生かした攻撃であるが、それをまともに食らうほどゴン太は鈍くはなかった。横にさっと素早く避け、着地してきた巨人の足を思いっきり殴りつけた。巨人の足の岩がひび割れ欠ける。そしてバランスを崩して倒れこんだ。ゴン太は倒れた巨人の体をその拳で連続のパンチを繰り出した。そのラッシュの衝撃だけで、巨人は吹き飛ばされ、体のいたるところにヒビが入った。
力弱く立ち上がった巨人に、ゴン太は高速で走り近寄る、そして肩から巨人にぶつかっていった。ゴン太の綺麗なショルダータックルは巨人の体の中心に命中する。その当たった箇所からヒビが広がり、やがて巨人の体は脆くも崩れていく。
派手な登場の仕方だったので少し心配ではあったけど、やはりゴン太は強い。これなら本当に頂上に行けると紋次郎は確信し始めた。
階段を守る巨大な敵を倒して、紋次郎は楽々と7階層へ上がっていく。
7階層は基本に戻って、迷路のような小さな部屋や通路で構成されたフロアーであった。これはこれで地味に時間がかかるので、ちょっと厄介である。紋次郎は上への階段を探しながらその階層を探索していた。
途中、カマキリのようなモンスターと何度か遭遇したが、ゴン太の一撃や、紋次郎の剣で瞬殺していった。そして思ったより時間もかからずに8階層への階段を見つける。
その後、8階層、9階層と同じようなフロアーが続き、それほど困ることもなく順調に進んで行く。この調子でどんどん進みたかったが、次の10階層から様相が一変する。
そこは一面に広がる湖であった。湖の中心に階段のようなものが伸びているので、あそこに行けばいいんだろうけど、そこまでかなりの距離がある。まあ、フライを使って飛べば、俺だけならいけると思うんだけど、ゴン太をどうすか・・・
ちょっとその辺にあった長い木の枝を湖に入れてその深さを測ってみる。5メートルくらいの枝で探っても底につかないので、かなり深そうではあった。
魔法一覧を眺めながら、なんかいい方法がないか考える。
「そういえば前にデナトスが湖を凍らして流氷を作ってたな・・」
それを思い出して、俺は魔法一覧から、強力な氷結系魔法を選んだ。それを試しに湖に放ってみた。
「アブソリュート・ゼロ!!」
放たれた氷結の魔法は、湖の表面に当たるとそこを一瞬で凍らす、そしてその氷結はその一部では止まらずに、すごい勢いで広がっていき、やがて湖全てを凍らせる。さすがに湖が全部凍るとは思ってなかったので目が点になって驚いた。
さすがにちょっとこれは威力がありすぎるんじゃないだろうか・・攻撃に使えば敵にも有効であるけど、味方も凍らしそうで怖い・・ちょっと使うのは自粛しようと紋次郎は思ってしまった。
紋次郎が、階段の方へ近づくと、周りに散らばっていた岩の塊が竜巻に引き寄せられるように、階段の近くへと集まりだした。やがてそれは一つの大きな人形の塊となって紋次郎の前に立ちふさがる。
ゴン太の5倍はあるであろうその巨体は、その大きさだけで、見るものに圧倒的な威圧感を与えていた。
その巨大な敵はゆっくりとこちらへ近づいてくる。近くにくればくるほど、その大きさに対する恐怖が増大する。俺はゴン太にあの巨大な巨人を倒すように命令する。ゴン太はその大きさに微塵も恐れることなく、俺の命令を受けて敵に向かって突撃する。
すぐに巨人が大きな右手を振り回して殴りかかってくる。それをゴン太は左手で受け止める。ものすごい体格差があるのに、その力強い拳をゴン太は片手で受け止めた。巨人は続けて左手で殴りかかる。それをゴン太は同じように右手で受け止めた。巨人とゴン太は力比べのような状態になる。巨人はすごい力でゴン太を捻り潰そうと力を込める。ゴン太はそれをジワジワと押し返していく。体の比率から見ると、その光景は不思議に見える。体の小さい方のゴン太が、巨大な巨人を少しずつ押し返していた。
やがて信じられないことに、その巨人の大きな体がゴン太によって宙に浮かされる。ゴン太は両手でそのまま後方に投げつけた。投げつけられた巨人は、尻餅をつくように倒れこんだ。力ではゴン太が巨人を圧倒している。
すぐに立ち上がった巨人は、高くジャンプして、ゴン太を踏み潰そうとした。巨体の利点を生かした攻撃であるが、それをまともに食らうほどゴン太は鈍くはなかった。横にさっと素早く避け、着地してきた巨人の足を思いっきり殴りつけた。巨人の足の岩がひび割れ欠ける。そしてバランスを崩して倒れこんだ。ゴン太は倒れた巨人の体をその拳で連続のパンチを繰り出した。そのラッシュの衝撃だけで、巨人は吹き飛ばされ、体のいたるところにヒビが入った。
力弱く立ち上がった巨人に、ゴン太は高速で走り近寄る、そして肩から巨人にぶつかっていった。ゴン太の綺麗なショルダータックルは巨人の体の中心に命中する。その当たった箇所からヒビが広がり、やがて巨人の体は脆くも崩れていく。
派手な登場の仕方だったので少し心配ではあったけど、やはりゴン太は強い。これなら本当に頂上に行けると紋次郎は確信し始めた。
階段を守る巨大な敵を倒して、紋次郎は楽々と7階層へ上がっていく。
7階層は基本に戻って、迷路のような小さな部屋や通路で構成されたフロアーであった。これはこれで地味に時間がかかるので、ちょっと厄介である。紋次郎は上への階段を探しながらその階層を探索していた。
途中、カマキリのようなモンスターと何度か遭遇したが、ゴン太の一撃や、紋次郎の剣で瞬殺していった。そして思ったより時間もかからずに8階層への階段を見つける。
その後、8階層、9階層と同じようなフロアーが続き、それほど困ることもなく順調に進んで行く。この調子でどんどん進みたかったが、次の10階層から様相が一変する。
そこは一面に広がる湖であった。湖の中心に階段のようなものが伸びているので、あそこに行けばいいんだろうけど、そこまでかなりの距離がある。まあ、フライを使って飛べば、俺だけならいけると思うんだけど、ゴン太をどうすか・・・
ちょっとその辺にあった長い木の枝を湖に入れてその深さを測ってみる。5メートルくらいの枝で探っても底につかないので、かなり深そうではあった。
魔法一覧を眺めながら、なんかいい方法がないか考える。
「そういえば前にデナトスが湖を凍らして流氷を作ってたな・・」
それを思い出して、俺は魔法一覧から、強力な氷結系魔法を選んだ。それを試しに湖に放ってみた。
「アブソリュート・ゼロ!!」
放たれた氷結の魔法は、湖の表面に当たるとそこを一瞬で凍らす、そしてその氷結はその一部では止まらずに、すごい勢いで広がっていき、やがて湖全てを凍らせる。さすがに湖が全部凍るとは思ってなかったので目が点になって驚いた。
さすがにちょっとこれは威力がありすぎるんじゃないだろうか・・攻撃に使えば敵にも有効であるけど、味方も凍らしそうで怖い・・ちょっと使うのは自粛しようと紋次郎は思ってしまった。
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