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迷宮主誕生
妖精の魔神
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強烈な光と爆風が、その誕生を祝福した。それは小さい存在であった。どす黒い禍々しいオーラを身にまとい、その周りの空間は何やら不思議な重量感を感じる威圧的なものだった。
「妖精! 妖精の魔神なんて・・・」
「もしかしたらこいつが村人を襲っていた、狂変化した妖精なのでは・・」
「じゃーさっきまで戦ってた妖精さんは何だったの?」
「よくわからんが、目の前のあやつは間違いなく敵じゃ」
「グワーーーージャ・・・キーーーーーー!!!」
理解できない奇声をあげて、妖精の魔神はリンス達に襲いかかる。魔神のその攻撃に対して、メイルは防御魔法を唱えて対抗する。
「プロテクト・ストライヴァー!!」
あらゆる攻撃に有効な万能防御魔法を発動した。敵の攻撃がよくわからない時に便利な防御魔法である。
魔神の、黒い闇の波動のような攻撃と、防御障壁が衝突する。強烈な火花と閃光が激しく炸裂する。高出力の魔力が周囲を渦巻く、その影響で、周りの空気が妙な振動を起こし始めた。
「やばいよ、思ったより威力が強い!」
「メイル、もう少し耐えてね」
そう言ってアルティは呪文の詠唱に入った、それは凄まじい高温を発する灼熱の魔法であり、あらゆるものを溶解させる威力のあるものだった。しかし、この強力な魔法でも、彼女には控え目なチョイスである。この魔法を超える威力の灼熱の魔法のストックがあったが、それは洞窟などの閉鎖空間で使うにはあまりにも強力すぎる為、使用できない。
「インフェルノ・フレア!」
アルティの灼熱魔法は渦巻くように、魔神に襲いかかる。そしてその対象は避ける間もなく、高熱の熱の渦に飲み込まれる。
「やったかいの!」
しかし、メタラギのポジティブな考えはすぐに否定された。
「全く、効いてない・・」
そう、灼熱の魔法を受けたその場所で、魔神は微動だにせず、そこに存在した。
「それじゃ~これでどうじゃ!」
メタラギは愛用の戦斧を背中に担ぐように構える。そして大きくジャンプして、振りかかぶると同時に、戦斧にありったけの気を込めた。
「十二段魔人斬!!」
その昔、大陸北に住む一つ目の巨人を一撃で屠った、メタラギ最強の技であった。空気を切り裂きながら、魔神めがけてその強力な一撃が振り下ろされた。しかしその攻撃も、魔神に全くダメージを与えることができない。それは技の威力の問題ではなかった。そもそも振り下ろされた戦斧は、魔神の周りにある黒い靄に絡みとられ、魔神に届くことはなかったのである。
「なんじゃこれは!」
「あの黒いオーラは厄介ですね」
「リンス! なんとかせい!」
「わかりました、なんとかしましょう」
おそらくあの黒いオーラは闘気の一種であろう。ならば無波動結界で威力を弱められるかもしれない。そう考えたリンスは東方の神である、フナドに干渉する。それは魔法ではなく、神力を使った呪法であった。
「岐神《フナトノカミ》・無聖神域門《むしょうしんいきもん》!!」
リンスの周りに現れた、二重の六芒星は一瞬で数十メートルの範囲に広がる。その六芒星に触れた魔神の黒いオーラはパチパチと音を立てて、小さく、薄くなる。
「気をつけて! この結界は、敵だけではなく、すべての気や波動を弱めます」
「なんじゃと、それじゃ~ワシの出番がないではないか!」
確かに気で戦闘力を高める戦士などにはこの結界は厄介なものであった。
妖精の魔神は悟った。自分を守ってくれていた黒いオーラが弱められたことを。それを危機的状況と判断した小さき魔神は、目の前の敵の殲滅を優先させようと本能で判断した。それは常軌を逸した行動であった。魔神はこの洞窟ごと、敵を一掃することにしたのである。
妖精の王族には自分の魔力を収束させて、何十倍の出力で解放する秘術があった。魔神と化した今の魔力で秘術を使えば、十分この洞窟を破壊することができるだろう。
妖精の魔神はそれを実行する。
内から溢れる魔力を体の中心に集め収束させていく。それと同時に周りのエネルギーも取り込んでいき、その魔力は信じられない速さで大きくなっていく。
「何・・あれは・・・」
リンスはその魔力の収束の異常さに気がついた。速さもそうだがその大きさ、質の異常さが彼女の目には異様に映る。
「やばいですリンスさん、あれを発動させてはダメです!」
「わかっています!」
アルティとリンスは同時に、その発動前に間に合うだろう魔法を唱えた。
「ウェザークラフト・ニードル!」
「サラマンダー・スパーク!」
二つの魔法はほとんど同時に発動された。白い光の矢とオレンジ色に輝く炎の雷、それらは、魔神の体に吸い込まれるように、回転しながら一直線に伸びていく。そして激しい稲光を発生させて着弾する。
「やはりあれでは威力が足らない・・・・」
「メイル! 防御魔法を・・」
「わかってるよ、おねーちゃん。もう準備してるよ!」
しかし、その防御魔法が間に合っても果たして生き残ることができるかどうか・・それほど目の前の魔力の集まりは、異常な禍々しさを感じさせていた。
「ウァツ・・・・キーーーーーーキーーーー!!」
魔神のその遠吠えは、その解放を意味していた。死の嵐を巻き起こす咆哮・・その時リンスたち四人は、完全に死を覚悟していた。
しかし、魔神のその技は発動することはなかった。何事もなく魔神に集まった魔力の塊は少しずつ四散していく・・・リンスたちは何が起こったか理解できなかった。それは当の魔神も同じようで、呆然としている。
「みんな、大丈夫か~!」
その知った声に四人は一斉に反応する。
「紋次郎様!」「紋次郎!」「紋次郎さん」「お兄ちゃん!」
魔神の後方にその姿はあった。しかし、レベル1の紋次郎にそんな芸当ができるはずもない。不思議に思っていたが、彼の横に、金色に輝く浮遊する者を見つけ、ようやく理解した。
「妖精?」
魔神の秘術を無効化したのはアスターシアであった。同じ妖精の王族である彼女には、それを無効化する方法を知っていたのだ。
「エルターシア・・・私の大事な妹・・やっと見つけた・・今、解放してあげるからね」
妖精王はそう言うと、静かに呪文を唱える。それは同族殺しの魔法・・普段は決して唱えることのないその詠唱を、アスターシアはゆっくり、しっかりと口にする。目には深い涙を湛え、今、それを発動させる。
「ファルダー・エア・レアイーア!」
無数の灼熱に燃える空気の刃が、不規則な動きで魔神に迫る。小さくなった魔神の黒いオーラがそれを防ごうとするが、そのオーラごと切り裂きながら突き進むその攻撃になすすべもない。一つ、また一つと妖精殺しの刃が魔神の体を切り裂いていく。すべての刃がその役目を終えた時、妖精の魔神は、地面に静かに横たわった。
「紋次郎様、よくご無事で」「お兄ちゃん、大丈夫~」「紋次郎、その妖精は一体?」「紋次郎さん、良かった無事で」
「みんな、心配かけたね」
一同は無事の再会を喜ぶ。
アスターシアはゆっくりと変わり果てた妹の元に近づいた。もはやあの美しい姿の面影もなく、それはまさに怪物と呼ぶのが相応しい風貌であった。そんな怪物の亡骸の手を静かに握り、妖精王は泣き崩れる。紋次郎はそれを少し離れた場所から見ていた。事情をしているだけに、その姿に思わず涙する。メイルはそんな悲しい姿を見せる紋次郎の手を静かに握った。
「妖精! 妖精の魔神なんて・・・」
「もしかしたらこいつが村人を襲っていた、狂変化した妖精なのでは・・」
「じゃーさっきまで戦ってた妖精さんは何だったの?」
「よくわからんが、目の前のあやつは間違いなく敵じゃ」
「グワーーーージャ・・・キーーーーーー!!!」
理解できない奇声をあげて、妖精の魔神はリンス達に襲いかかる。魔神のその攻撃に対して、メイルは防御魔法を唱えて対抗する。
「プロテクト・ストライヴァー!!」
あらゆる攻撃に有効な万能防御魔法を発動した。敵の攻撃がよくわからない時に便利な防御魔法である。
魔神の、黒い闇の波動のような攻撃と、防御障壁が衝突する。強烈な火花と閃光が激しく炸裂する。高出力の魔力が周囲を渦巻く、その影響で、周りの空気が妙な振動を起こし始めた。
「やばいよ、思ったより威力が強い!」
「メイル、もう少し耐えてね」
そう言ってアルティは呪文の詠唱に入った、それは凄まじい高温を発する灼熱の魔法であり、あらゆるものを溶解させる威力のあるものだった。しかし、この強力な魔法でも、彼女には控え目なチョイスである。この魔法を超える威力の灼熱の魔法のストックがあったが、それは洞窟などの閉鎖空間で使うにはあまりにも強力すぎる為、使用できない。
「インフェルノ・フレア!」
アルティの灼熱魔法は渦巻くように、魔神に襲いかかる。そしてその対象は避ける間もなく、高熱の熱の渦に飲み込まれる。
「やったかいの!」
しかし、メタラギのポジティブな考えはすぐに否定された。
「全く、効いてない・・」
そう、灼熱の魔法を受けたその場所で、魔神は微動だにせず、そこに存在した。
「それじゃ~これでどうじゃ!」
メタラギは愛用の戦斧を背中に担ぐように構える。そして大きくジャンプして、振りかかぶると同時に、戦斧にありったけの気を込めた。
「十二段魔人斬!!」
その昔、大陸北に住む一つ目の巨人を一撃で屠った、メタラギ最強の技であった。空気を切り裂きながら、魔神めがけてその強力な一撃が振り下ろされた。しかしその攻撃も、魔神に全くダメージを与えることができない。それは技の威力の問題ではなかった。そもそも振り下ろされた戦斧は、魔神の周りにある黒い靄に絡みとられ、魔神に届くことはなかったのである。
「なんじゃこれは!」
「あの黒いオーラは厄介ですね」
「リンス! なんとかせい!」
「わかりました、なんとかしましょう」
おそらくあの黒いオーラは闘気の一種であろう。ならば無波動結界で威力を弱められるかもしれない。そう考えたリンスは東方の神である、フナドに干渉する。それは魔法ではなく、神力を使った呪法であった。
「岐神《フナトノカミ》・無聖神域門《むしょうしんいきもん》!!」
リンスの周りに現れた、二重の六芒星は一瞬で数十メートルの範囲に広がる。その六芒星に触れた魔神の黒いオーラはパチパチと音を立てて、小さく、薄くなる。
「気をつけて! この結界は、敵だけではなく、すべての気や波動を弱めます」
「なんじゃと、それじゃ~ワシの出番がないではないか!」
確かに気で戦闘力を高める戦士などにはこの結界は厄介なものであった。
妖精の魔神は悟った。自分を守ってくれていた黒いオーラが弱められたことを。それを危機的状況と判断した小さき魔神は、目の前の敵の殲滅を優先させようと本能で判断した。それは常軌を逸した行動であった。魔神はこの洞窟ごと、敵を一掃することにしたのである。
妖精の王族には自分の魔力を収束させて、何十倍の出力で解放する秘術があった。魔神と化した今の魔力で秘術を使えば、十分この洞窟を破壊することができるだろう。
妖精の魔神はそれを実行する。
内から溢れる魔力を体の中心に集め収束させていく。それと同時に周りのエネルギーも取り込んでいき、その魔力は信じられない速さで大きくなっていく。
「何・・あれは・・・」
リンスはその魔力の収束の異常さに気がついた。速さもそうだがその大きさ、質の異常さが彼女の目には異様に映る。
「やばいですリンスさん、あれを発動させてはダメです!」
「わかっています!」
アルティとリンスは同時に、その発動前に間に合うだろう魔法を唱えた。
「ウェザークラフト・ニードル!」
「サラマンダー・スパーク!」
二つの魔法はほとんど同時に発動された。白い光の矢とオレンジ色に輝く炎の雷、それらは、魔神の体に吸い込まれるように、回転しながら一直線に伸びていく。そして激しい稲光を発生させて着弾する。
「やはりあれでは威力が足らない・・・・」
「メイル! 防御魔法を・・」
「わかってるよ、おねーちゃん。もう準備してるよ!」
しかし、その防御魔法が間に合っても果たして生き残ることができるかどうか・・それほど目の前の魔力の集まりは、異常な禍々しさを感じさせていた。
「ウァツ・・・・キーーーーーーキーーーー!!」
魔神のその遠吠えは、その解放を意味していた。死の嵐を巻き起こす咆哮・・その時リンスたち四人は、完全に死を覚悟していた。
しかし、魔神のその技は発動することはなかった。何事もなく魔神に集まった魔力の塊は少しずつ四散していく・・・リンスたちは何が起こったか理解できなかった。それは当の魔神も同じようで、呆然としている。
「みんな、大丈夫か~!」
その知った声に四人は一斉に反応する。
「紋次郎様!」「紋次郎!」「紋次郎さん」「お兄ちゃん!」
魔神の後方にその姿はあった。しかし、レベル1の紋次郎にそんな芸当ができるはずもない。不思議に思っていたが、彼の横に、金色に輝く浮遊する者を見つけ、ようやく理解した。
「妖精?」
魔神の秘術を無効化したのはアスターシアであった。同じ妖精の王族である彼女には、それを無効化する方法を知っていたのだ。
「エルターシア・・・私の大事な妹・・やっと見つけた・・今、解放してあげるからね」
妖精王はそう言うと、静かに呪文を唱える。それは同族殺しの魔法・・普段は決して唱えることのないその詠唱を、アスターシアはゆっくり、しっかりと口にする。目には深い涙を湛え、今、それを発動させる。
「ファルダー・エア・レアイーア!」
無数の灼熱に燃える空気の刃が、不規則な動きで魔神に迫る。小さくなった魔神の黒いオーラがそれを防ごうとするが、そのオーラごと切り裂きながら突き進むその攻撃になすすべもない。一つ、また一つと妖精殺しの刃が魔神の体を切り裂いていく。すべての刃がその役目を終えた時、妖精の魔神は、地面に静かに横たわった。
「紋次郎様、よくご無事で」「お兄ちゃん、大丈夫~」「紋次郎、その妖精は一体?」「紋次郎さん、良かった無事で」
「みんな、心配かけたね」
一同は無事の再会を喜ぶ。
アスターシアはゆっくりと変わり果てた妹の元に近づいた。もはやあの美しい姿の面影もなく、それはまさに怪物と呼ぶのが相応しい風貌であった。そんな怪物の亡骸の手を静かに握り、妖精王は泣き崩れる。紋次郎はそれを少し離れた場所から見ていた。事情をしているだけに、その姿に思わず涙する。メイルはそんな悲しい姿を見せる紋次郎の手を静かに握った。
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