47 / 54
47
しおりを挟む
どうやら絵本《えもと》は、【ご褒美】を貰った帰り道、傷だらけの素子《もとこ》さんとすれ違ったらしい。傷だらけの彼女を心配して、俺を探してくれていたらしい。
絵本《えもと》はこんな時代でなければ、男女から好かれる人気者になっていたことだろう。
「ふむ……。この状況、なんとなく察したよ。私も力を貸すよ、銅次くん? それとも一対一で戦いたいかな?」
クスリと俺を見て笑う。
前言撤回だ。確かに優しいが一言多い。俺が苦戦していることを分かった上で付け足している。
しかし、俺一人じゃ阿散《あばら》さんに勝てないことは、文字通り身体に教え込まれた。
「正直、助かるよ。でも……二人でも勝てるかどうか。今の彼女は攻撃も効かない上に、身体能力が更に何倍にも強化されてるようだから……」
「なるほど。だったら、力を貸すとか言わなければ良かったかな?」
お道化たような笑顔を浮かべる。
だが、この場から逃げる気はないのか、背中に手を運び、一冊の絵本《えほん》を握る。
「とか、いいながら戦う気あるじゃないか」
絵本《えもと》がいれば心強い。抱える絵本《えほん》の話を現実に引き出す絵本《えもの》の【魔能力】は応用が利く。
横に並んでくれるだけで、どれだけ心強いことか。
二対一ならば――勝てる。
倒すべき阿散《あばら》さんに向き直ると、
ドスン。
攻撃をしていないのに、阿散さんが地面に倒れた。
背中を地に付けて太陽の眩しさに眩んだかのよう目を腕で隠す。「はぁ、はぁ、」と息を荒げて苦しそうだ。
この姿はまるで、心臓を握り潰された症状と似ていた。
俺が知る限り、こうなる条件は二つ。
力を与えて貰った魔族――即ちイムさんに心臓を握られるか。
そして、もう一つは【魔能力】に何かしらのペナルティ機能が搭載されているかだ。俺の場合は時間の前借り。
「イムさんが戦いを止めるため……なんて考えられないし」
となれば、可能性は【魔能力】の使い過ぎだ。俺は絵本《えもと》と顔を見合わせて彼女の元へ駆け寄った。
「大丈夫ですか?」
倒れた阿散さんの身体を起こすように、背中に手を入れる。だが「フン」と肩を捻って払いのけられた。敵である俺に心配されるのが嫌なのだろう。
しかし、この状況で放っておけるわけもない。
「大丈夫、俺は今の状態のあなたに危害を加える気はありません。命に別状はないですよね?」
何度拒絶されようが、俺は声を掛け続ける。
俺の考えに同意してくれた絵本《えもと》も、彼女を助けるべく助力してくれた。
「彼の思いは本物です。命に危険があるなら教えてください」
絵本《えもと》の問いに、阿散《あばら》さんはより一層、苦しそうに呻き答えた。
「命は大丈夫……です」
良かった。
やはり、【魔能力】のペナルティだ。しばらく、安静にすれば治るだろう。
「一応、イムさんの元へ運ぼう。最悪、治療を頼めるように」
「分かった!」
絵本《えもと》と俺は阿散《あばら》さんを、イムさんがいる建物まで運ぼうとする。戦いでかなり吹き飛ばされてしまっていた。
俺は阿散さんの足に回り、そっと太ももに手を伸ばす。
絵本《えもと》は彼女の肩に手を入れた。
「せーので!」
2人で息を合わせて力を込めた時――、
「いやだ!!」
ゲシゲシと、阿散《あばら》さんが足を動かした。暴れる彼女の足は俺を蹴り付ける。ペナルティを受けているとは思えぬ脚力。彼女の蹴りを受けた俺は、吹き飛び壁に激突した。
「なんで……。絵本《えもと》、大丈夫か!?」
「私は……なんとも」
どうやら、攻撃を受けたのは俺だけのようだ。
絵本《えもと》に肩を掴まれたまま固まる阿散《あばら》さん。顔は完全に絵本《えもと》に向けられ、心なしか瞳にハートが浮かんでいるような……?
俺の気のせいだよな?
「絵本《えもと》、絵本《えもと》」
ちょいちょいと絵本《えもと》を招き、今度は絵本《えもと》に足を持ってもらう。俺が肩に手を入れ、「せーの!」と立ち上がる。
だが、今度は肩を掴む俺の手を握り、ミシミシと手に力を込める。
あまりの握力に手を放す。
頭から地面に落ちたが、やはり顔は足を持つ絵本《えもと》に向けられていた。きゅるんと手を頬に沿えて「痛いー」とぶりっ子をする。
「……」
さっきまで、俺の打撃では何一つダメージを与えられなかったのにな……。
「絵本《えもと》、絵本《えもと》」
今度は俺一人で彼女を抱える。
すると、全てが嫌になった赤子のように大声を上げ四肢の全てを使って解放を望む。強化された身体で暴れられては、俺では太刀打ちが出来ない。
彼女の力に吹き飛ばされた俺は、本日、二度目の壁にぶつかる。
「絵本《えもと》、今度はお前がやってみてくれ」
「……それを見たら、放っておいた方がいい気がするんですけど」
文句をいいながらも彼女を抱える絵本《えもと》。
「……なんでだよ!」
まるで、王子が姫を抱えるように優雅に立ち上がった。阿散《あばら》さんは暴れるどころか、自分の意思で絵本《えもと》の首に手を回した。
これは……これは、どういうことだ?
混乱する俺に、素子《もとこ》さんがやってきた。
離れた場所で、いつでも俺を連れて逃げれるように隠れていたらしい。俺の横に並んで阿散《あばら》の態度について教えてくれた。
「阿散《あばら》は、【ご褒美】として、お見合い相手を紹介してもらってたの。理想の顔に出会うために、色んな管轄から」
「……お、お見合い?」
俺がいた50年前でも中々聞かぬ言葉だぞ?
「うん。でも、これまでに阿散《あばら》のお目にかかる相手はいなかったの。ただ――」
素子《もとこ》さんは絵本《えもと》の顔を指さした。
「多分、絵本《えもと》がど真ん中ストライクなの」
「ええ……」
考えられないが、確かに阿散《あばら》さんに戦意はなかった。
苦戦を強いられた戦いが、というか、9割方負けていた戦いが、まさか、こんな形で決着がついてしまうのか?
俺は絵本《えもと》に近づき、耳元であるお願いした。
「私は別に構いませんが、素直に受け入れるとは思いませんよ?」
順番を超えたいきなりの俺の願いに疑問を抱きつつも、絵本《えもと》は阿散《あばら》さんに伝えてくれた。
「阿散《あばら》さん。私たちは、人を殺めることを良しとしたくないんです。もし可能であれば、貴方にも協力をして欲し――」
「喜んで!!」
お姫様のように抱えられた彼女は、絵本《えもと》が言い終わるよりも早く、「ぐっ」と、その胸に顔を埋めた。
今の彼女は、戦闘狂というより一人の恋する少女だった。
「えっと……。とにかく、これにて一件落着、なのか?」
これまでにも戦いの後に胸に何かが突っかかることは多かった。
だが、今回は、これまでとは違う理不尽さが俺を襲うが……。
うん。まあ、いいでしょう。
仲間が増えたのはいいことだ。
俺は無理矢理、自分を納得させるのだった。
絵本《えもと》はこんな時代でなければ、男女から好かれる人気者になっていたことだろう。
「ふむ……。この状況、なんとなく察したよ。私も力を貸すよ、銅次くん? それとも一対一で戦いたいかな?」
クスリと俺を見て笑う。
前言撤回だ。確かに優しいが一言多い。俺が苦戦していることを分かった上で付け足している。
しかし、俺一人じゃ阿散《あばら》さんに勝てないことは、文字通り身体に教え込まれた。
「正直、助かるよ。でも……二人でも勝てるかどうか。今の彼女は攻撃も効かない上に、身体能力が更に何倍にも強化されてるようだから……」
「なるほど。だったら、力を貸すとか言わなければ良かったかな?」
お道化たような笑顔を浮かべる。
だが、この場から逃げる気はないのか、背中に手を運び、一冊の絵本《えほん》を握る。
「とか、いいながら戦う気あるじゃないか」
絵本《えもと》がいれば心強い。抱える絵本《えほん》の話を現実に引き出す絵本《えもの》の【魔能力】は応用が利く。
横に並んでくれるだけで、どれだけ心強いことか。
二対一ならば――勝てる。
倒すべき阿散《あばら》さんに向き直ると、
ドスン。
攻撃をしていないのに、阿散さんが地面に倒れた。
背中を地に付けて太陽の眩しさに眩んだかのよう目を腕で隠す。「はぁ、はぁ、」と息を荒げて苦しそうだ。
この姿はまるで、心臓を握り潰された症状と似ていた。
俺が知る限り、こうなる条件は二つ。
力を与えて貰った魔族――即ちイムさんに心臓を握られるか。
そして、もう一つは【魔能力】に何かしらのペナルティ機能が搭載されているかだ。俺の場合は時間の前借り。
「イムさんが戦いを止めるため……なんて考えられないし」
となれば、可能性は【魔能力】の使い過ぎだ。俺は絵本《えもと》と顔を見合わせて彼女の元へ駆け寄った。
「大丈夫ですか?」
倒れた阿散さんの身体を起こすように、背中に手を入れる。だが「フン」と肩を捻って払いのけられた。敵である俺に心配されるのが嫌なのだろう。
しかし、この状況で放っておけるわけもない。
「大丈夫、俺は今の状態のあなたに危害を加える気はありません。命に別状はないですよね?」
何度拒絶されようが、俺は声を掛け続ける。
俺の考えに同意してくれた絵本《えもと》も、彼女を助けるべく助力してくれた。
「彼の思いは本物です。命に危険があるなら教えてください」
絵本《えもと》の問いに、阿散《あばら》さんはより一層、苦しそうに呻き答えた。
「命は大丈夫……です」
良かった。
やはり、【魔能力】のペナルティだ。しばらく、安静にすれば治るだろう。
「一応、イムさんの元へ運ぼう。最悪、治療を頼めるように」
「分かった!」
絵本《えもと》と俺は阿散《あばら》さんを、イムさんがいる建物まで運ぼうとする。戦いでかなり吹き飛ばされてしまっていた。
俺は阿散さんの足に回り、そっと太ももに手を伸ばす。
絵本《えもと》は彼女の肩に手を入れた。
「せーので!」
2人で息を合わせて力を込めた時――、
「いやだ!!」
ゲシゲシと、阿散《あばら》さんが足を動かした。暴れる彼女の足は俺を蹴り付ける。ペナルティを受けているとは思えぬ脚力。彼女の蹴りを受けた俺は、吹き飛び壁に激突した。
「なんで……。絵本《えもと》、大丈夫か!?」
「私は……なんとも」
どうやら、攻撃を受けたのは俺だけのようだ。
絵本《えもと》に肩を掴まれたまま固まる阿散《あばら》さん。顔は完全に絵本《えもと》に向けられ、心なしか瞳にハートが浮かんでいるような……?
俺の気のせいだよな?
「絵本《えもと》、絵本《えもと》」
ちょいちょいと絵本《えもと》を招き、今度は絵本《えもと》に足を持ってもらう。俺が肩に手を入れ、「せーの!」と立ち上がる。
だが、今度は肩を掴む俺の手を握り、ミシミシと手に力を込める。
あまりの握力に手を放す。
頭から地面に落ちたが、やはり顔は足を持つ絵本《えもと》に向けられていた。きゅるんと手を頬に沿えて「痛いー」とぶりっ子をする。
「……」
さっきまで、俺の打撃では何一つダメージを与えられなかったのにな……。
「絵本《えもと》、絵本《えもと》」
今度は俺一人で彼女を抱える。
すると、全てが嫌になった赤子のように大声を上げ四肢の全てを使って解放を望む。強化された身体で暴れられては、俺では太刀打ちが出来ない。
彼女の力に吹き飛ばされた俺は、本日、二度目の壁にぶつかる。
「絵本《えもと》、今度はお前がやってみてくれ」
「……それを見たら、放っておいた方がいい気がするんですけど」
文句をいいながらも彼女を抱える絵本《えもと》。
「……なんでだよ!」
まるで、王子が姫を抱えるように優雅に立ち上がった。阿散《あばら》さんは暴れるどころか、自分の意思で絵本《えもと》の首に手を回した。
これは……これは、どういうことだ?
混乱する俺に、素子《もとこ》さんがやってきた。
離れた場所で、いつでも俺を連れて逃げれるように隠れていたらしい。俺の横に並んで阿散《あばら》の態度について教えてくれた。
「阿散《あばら》は、【ご褒美】として、お見合い相手を紹介してもらってたの。理想の顔に出会うために、色んな管轄から」
「……お、お見合い?」
俺がいた50年前でも中々聞かぬ言葉だぞ?
「うん。でも、これまでに阿散《あばら》のお目にかかる相手はいなかったの。ただ――」
素子《もとこ》さんは絵本《えもと》の顔を指さした。
「多分、絵本《えもと》がど真ん中ストライクなの」
「ええ……」
考えられないが、確かに阿散《あばら》さんに戦意はなかった。
苦戦を強いられた戦いが、というか、9割方負けていた戦いが、まさか、こんな形で決着がついてしまうのか?
俺は絵本《えもと》に近づき、耳元であるお願いした。
「私は別に構いませんが、素直に受け入れるとは思いませんよ?」
順番を超えたいきなりの俺の願いに疑問を抱きつつも、絵本《えもと》は阿散《あばら》さんに伝えてくれた。
「阿散《あばら》さん。私たちは、人を殺めることを良しとしたくないんです。もし可能であれば、貴方にも協力をして欲し――」
「喜んで!!」
お姫様のように抱えられた彼女は、絵本《えもと》が言い終わるよりも早く、「ぐっ」と、その胸に顔を埋めた。
今の彼女は、戦闘狂というより一人の恋する少女だった。
「えっと……。とにかく、これにて一件落着、なのか?」
これまでにも戦いの後に胸に何かが突っかかることは多かった。
だが、今回は、これまでとは違う理不尽さが俺を襲うが……。
うん。まあ、いいでしょう。
仲間が増えたのはいいことだ。
俺は無理矢理、自分を納得させるのだった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる