12 / 39
第2-5話 ミッションクリア
しおりを挟む
「僕はフルムさんを助けたいんです」
全て自分に任せてくれ。そう言えたら格好いいのだろうけど、僕にそんな力はない。
だから、せめて、一緒に戦わせてほしい。
助けさせて欲しい。
「フルムさんが一緒に居てくれたら、僕は心強いです」
【獣人】の攻撃を全て防ぎ、宣言をした僕に――、
「ふふ、ふふふ」
フルムさんは笑った。
こんな状況なのにお腹を抱え、目には涙まで溜めて笑う。
瞳の雫を指先で拭うフルムさん。
「そんなに笑うほど、変なこと言いました?」
「ええ。素直でいいなと思っただけよ。格好つけるだけの男よりも共感が持てるわ。いいわ、協力をしましょう。私と一緒に――あの【獣人】を倒しましょうか?」
「はい!!」
フルムさんは濡れた瞳で僕を見ると、赤く潤う唇を震わせた。
「【風・属性限定魔法――飛行】」
彼女の言葉に合わせて、
ふわり。
僕の身体が浮かぶ。
重力から解放された不思議な感覚だ……。
「凄い、僕は今、空を飛んでます!」
「……浮かんでるだけよ。残念ながら動かせるのは私。だから、細かな飛行は出来ないと思いなさい」
「わ、分かりました……」
それはそうか。あくまでも【魔法】を発動しているのはフルムさん。
でも、その代わり、僕は【放出】を使えるはず。試しに【弾《バレット》】を上空に放つ。青白く光る魔力の弾丸は真っ直ぐ打ちあがった。
よし、発動する。
これなら――戦える。
「フルムさん。お願いします!」
僕の言葉にフルムさんは深く頷き、
「ええ、この私に任せなさい!!」
フルムさんが大きく手を頭上に向けて振るった。
ビュン!!
先ほど僕が撃った弾丸のように、勢いよく上空に飛んだ。
まさか、自分が【弾《バレット》】にされようとは。
「え、ちょっ……。は、はや、速い!!」
僕が思っていた何倍もの速度で飛行する。自分で動けないことが、更に恐怖を増長させる。唯一の救いは現在が夜だったこと。
灯りのない畑の周りは暗く、眼下の色は黒一色だった。もしも、地面が見えていたら高さで気を失っていたかも……。
僕、高いの苦手だし……。
「ガアアァ!!」
初めての飛行に震える僕に、【獣人】が牙を向けて襲い掛かってきた。僕のことをフルムさんだと勘違いしているのか、【魔法】は発動していない。
相手も【魔力】の消費は避けているのだろう。人としての戦い方が身についていた。
「――っ!!」
僕は手の平から【魔力】を放出させ、迎撃する。手の平から放たれた【弾】が、【獣人】の腹部に当たり、煙を上げる。
「ガァっ!!」
痛みに【獣人】が叫びと共に距離を取る。その音が合図となって、フルムさんは僕を制止させた。
動きを止めた僕に、【獣人】は距離を保ったまま、【水《ウォーター》・刃《カッター》】を使う。
「【盾《シールド》】!!」
僕は眼前に盾を張った。
どうやら、【刃《カッター》】が【獣人】の中で最も強力な魔法のようだ。鋭さを増すが、言ってしまえば切れるだけの【弾《バレット》】。
【盾《シールド》】で容易に防げることは既に経験済みだ。
だが、僕の考えは甘かった。
ここは空中で、自由に動けぬ僕と、自在に飛行する【獣人】。地上と違いその差があることを――忘れていた。
前方の攻撃に集中させ、【獣人】が僕の背後へ移動する。
背後に回ってしまえば【魔法】なんて必要ない。その鋭い爪で僕を切り裂けばいいだけのこと。
ズボッ。
そんなふざけた音と共に、僕の腹部から腕が伸びた。鋭く伸びた爪が肉を抉り、血が滴り落ちる。
痛みが熱を持ったかのように身体を焼く。
「あ、ああああ!」
苦しむ僕を嘲笑うかのように、ぐりぐりと腕を回す。
この【獣人】もフルムさんに負けず劣らず気の強い性格のようだ。だが、その動作が痛みで支配された僕の脳を覚ました。
残念ながら、僕はフルムさんで耐性が出来てるんだよ!
意地と事実で痛みを押し殺した僕は、詠唱する。
「ガ、ガホッ……」
声にならない声に反応した【魔力】が、形状を変えながら放出される。
空中から現れた鎖が螺旋を描きながら、僕と【獣人】を密着させるかのように拘束する。
僕が詠唱した型は【鎖《チェーン》】。
相手を拘束する【魔法】だ。
僕から離れようと必死に暴れるが、密着し、縛られた力ではそう簡単に解けない。
後は合図を出すだけ……。
残された意識で腕を動かし、【魔力】を地面に向かって放った。
僕の合図が届いたのか、身体が急激に落下していく。夜風を切り裂くようにして落ちる。
冷たい風が刃物のようだ。
頬を刺す冷たさが傷だらけの僕には心地いい。
落下の抵抗で悪くなる視界の中で、フルムさんを見つけた。僕の姿を見てフルムさんが叫ぶ。
「ちょっと、あなた、何してるのよ!!」
まさか、固定した状態で落下してくると思わなかったのだろう。落ちる速度を緩めようとする。
やっぱり、フルムさんは優しいな。
僕は自由に動く首を使って、速度は緩めないでと否定する。
それだけで、僕の考えを理解してくれたのか。
「そういう……ことね!」
緩めた速度よりも落下する勢いを強める。
うん。
流石、フルムさん。容赦ないスピードだ。
目の前に地面が迫る。
「……!!」
地面に触れる直前、「がくん」と、僕の身体が止まった。
それと同時に【鎖《チェーン》】を解除する。【魔法】で動く僕と――肉体で動く【獣人】。
その差は明確だった。
【獣人】は勢いを殺せずに、勢いそのままに、頭から地面に激突した。
轟音と共に土煙が巻き起こる。
さしもの【獣人』も無傷ではいられないはずだ。
地面に足を付けると同時に、僕もまた崩れ落ちる。
フルムさんがそんな僕の元へ歩み寄った。
「無茶するわね……。そんな怪我までして……」
直ぐに【陽】属性で治療を始める。
目に見て癒えていく傷口。
喋れるようになった僕は言う。
「フルムさんがいるから、少しくらい大丈夫かなって。そうでもしないと倒せなかったでしょうし……」
僕はまだ、完全に力を使いこなしているわけではない。
才能がないならば、身体を使え。
生まれて17年。
【魔法】のない僕はそうやって生きてきた。
なにより、フルムさんが身体を張ってるんだ。
僕が張らずにどうするんだ。
「……だからって」
「それに、フルムさんが治してくれるって信じてますから」
傷を負ってもフルムさんがいる。
そう言い切った僕に、フルムさんは呆れながら顔を逸らして、【獣人】に焦点を合わせた。
「さてと。残った【魔力】で、アレをなんとかしなくちゃね……」
落下した衝撃で意識を失っているのか。動かぬ【獣人】にフルムさんは、【土《アース》・鎖《チェーン》】で四肢を固定した。
大の字を描くようにして、地面に縫い付けられた【獣人】に、フルムさんはゆっくり近づくと、露になった腹部に足を置いた。
「さてと。私を傷付けた分、お返しをさしてもらおうかしら……?」
フルムさんの手には既に【魔法】で作られた鞭が握られていた。
「え、いや、別にそこまでしなくても……」
こういう時のフルムさんは、本当に生き生きしているな……。
どうやって痛めつけようかと、品定めするフルムさんに、【獣人】が声を発した。
「こんな姿になっても、お前に――お姉ちゃんには勝てないの!?」
全て自分に任せてくれ。そう言えたら格好いいのだろうけど、僕にそんな力はない。
だから、せめて、一緒に戦わせてほしい。
助けさせて欲しい。
「フルムさんが一緒に居てくれたら、僕は心強いです」
【獣人】の攻撃を全て防ぎ、宣言をした僕に――、
「ふふ、ふふふ」
フルムさんは笑った。
こんな状況なのにお腹を抱え、目には涙まで溜めて笑う。
瞳の雫を指先で拭うフルムさん。
「そんなに笑うほど、変なこと言いました?」
「ええ。素直でいいなと思っただけよ。格好つけるだけの男よりも共感が持てるわ。いいわ、協力をしましょう。私と一緒に――あの【獣人】を倒しましょうか?」
「はい!!」
フルムさんは濡れた瞳で僕を見ると、赤く潤う唇を震わせた。
「【風・属性限定魔法――飛行】」
彼女の言葉に合わせて、
ふわり。
僕の身体が浮かぶ。
重力から解放された不思議な感覚だ……。
「凄い、僕は今、空を飛んでます!」
「……浮かんでるだけよ。残念ながら動かせるのは私。だから、細かな飛行は出来ないと思いなさい」
「わ、分かりました……」
それはそうか。あくまでも【魔法】を発動しているのはフルムさん。
でも、その代わり、僕は【放出】を使えるはず。試しに【弾《バレット》】を上空に放つ。青白く光る魔力の弾丸は真っ直ぐ打ちあがった。
よし、発動する。
これなら――戦える。
「フルムさん。お願いします!」
僕の言葉にフルムさんは深く頷き、
「ええ、この私に任せなさい!!」
フルムさんが大きく手を頭上に向けて振るった。
ビュン!!
先ほど僕が撃った弾丸のように、勢いよく上空に飛んだ。
まさか、自分が【弾《バレット》】にされようとは。
「え、ちょっ……。は、はや、速い!!」
僕が思っていた何倍もの速度で飛行する。自分で動けないことが、更に恐怖を増長させる。唯一の救いは現在が夜だったこと。
灯りのない畑の周りは暗く、眼下の色は黒一色だった。もしも、地面が見えていたら高さで気を失っていたかも……。
僕、高いの苦手だし……。
「ガアアァ!!」
初めての飛行に震える僕に、【獣人】が牙を向けて襲い掛かってきた。僕のことをフルムさんだと勘違いしているのか、【魔法】は発動していない。
相手も【魔力】の消費は避けているのだろう。人としての戦い方が身についていた。
「――っ!!」
僕は手の平から【魔力】を放出させ、迎撃する。手の平から放たれた【弾】が、【獣人】の腹部に当たり、煙を上げる。
「ガァっ!!」
痛みに【獣人】が叫びと共に距離を取る。その音が合図となって、フルムさんは僕を制止させた。
動きを止めた僕に、【獣人】は距離を保ったまま、【水《ウォーター》・刃《カッター》】を使う。
「【盾《シールド》】!!」
僕は眼前に盾を張った。
どうやら、【刃《カッター》】が【獣人】の中で最も強力な魔法のようだ。鋭さを増すが、言ってしまえば切れるだけの【弾《バレット》】。
【盾《シールド》】で容易に防げることは既に経験済みだ。
だが、僕の考えは甘かった。
ここは空中で、自由に動けぬ僕と、自在に飛行する【獣人】。地上と違いその差があることを――忘れていた。
前方の攻撃に集中させ、【獣人】が僕の背後へ移動する。
背後に回ってしまえば【魔法】なんて必要ない。その鋭い爪で僕を切り裂けばいいだけのこと。
ズボッ。
そんなふざけた音と共に、僕の腹部から腕が伸びた。鋭く伸びた爪が肉を抉り、血が滴り落ちる。
痛みが熱を持ったかのように身体を焼く。
「あ、ああああ!」
苦しむ僕を嘲笑うかのように、ぐりぐりと腕を回す。
この【獣人】もフルムさんに負けず劣らず気の強い性格のようだ。だが、その動作が痛みで支配された僕の脳を覚ました。
残念ながら、僕はフルムさんで耐性が出来てるんだよ!
意地と事実で痛みを押し殺した僕は、詠唱する。
「ガ、ガホッ……」
声にならない声に反応した【魔力】が、形状を変えながら放出される。
空中から現れた鎖が螺旋を描きながら、僕と【獣人】を密着させるかのように拘束する。
僕が詠唱した型は【鎖《チェーン》】。
相手を拘束する【魔法】だ。
僕から離れようと必死に暴れるが、密着し、縛られた力ではそう簡単に解けない。
後は合図を出すだけ……。
残された意識で腕を動かし、【魔力】を地面に向かって放った。
僕の合図が届いたのか、身体が急激に落下していく。夜風を切り裂くようにして落ちる。
冷たい風が刃物のようだ。
頬を刺す冷たさが傷だらけの僕には心地いい。
落下の抵抗で悪くなる視界の中で、フルムさんを見つけた。僕の姿を見てフルムさんが叫ぶ。
「ちょっと、あなた、何してるのよ!!」
まさか、固定した状態で落下してくると思わなかったのだろう。落ちる速度を緩めようとする。
やっぱり、フルムさんは優しいな。
僕は自由に動く首を使って、速度は緩めないでと否定する。
それだけで、僕の考えを理解してくれたのか。
「そういう……ことね!」
緩めた速度よりも落下する勢いを強める。
うん。
流石、フルムさん。容赦ないスピードだ。
目の前に地面が迫る。
「……!!」
地面に触れる直前、「がくん」と、僕の身体が止まった。
それと同時に【鎖《チェーン》】を解除する。【魔法】で動く僕と――肉体で動く【獣人】。
その差は明確だった。
【獣人】は勢いを殺せずに、勢いそのままに、頭から地面に激突した。
轟音と共に土煙が巻き起こる。
さしもの【獣人』も無傷ではいられないはずだ。
地面に足を付けると同時に、僕もまた崩れ落ちる。
フルムさんがそんな僕の元へ歩み寄った。
「無茶するわね……。そんな怪我までして……」
直ぐに【陽】属性で治療を始める。
目に見て癒えていく傷口。
喋れるようになった僕は言う。
「フルムさんがいるから、少しくらい大丈夫かなって。そうでもしないと倒せなかったでしょうし……」
僕はまだ、完全に力を使いこなしているわけではない。
才能がないならば、身体を使え。
生まれて17年。
【魔法】のない僕はそうやって生きてきた。
なにより、フルムさんが身体を張ってるんだ。
僕が張らずにどうするんだ。
「……だからって」
「それに、フルムさんが治してくれるって信じてますから」
傷を負ってもフルムさんがいる。
そう言い切った僕に、フルムさんは呆れながら顔を逸らして、【獣人】に焦点を合わせた。
「さてと。残った【魔力】で、アレをなんとかしなくちゃね……」
落下した衝撃で意識を失っているのか。動かぬ【獣人】にフルムさんは、【土《アース》・鎖《チェーン》】で四肢を固定した。
大の字を描くようにして、地面に縫い付けられた【獣人】に、フルムさんはゆっくり近づくと、露になった腹部に足を置いた。
「さてと。私を傷付けた分、お返しをさしてもらおうかしら……?」
フルムさんの手には既に【魔法】で作られた鞭が握られていた。
「え、いや、別にそこまでしなくても……」
こういう時のフルムさんは、本当に生き生きしているな……。
どうやって痛めつけようかと、品定めするフルムさんに、【獣人】が声を発した。
「こんな姿になっても、お前に――お姉ちゃんには勝てないの!?」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
追放されてから数年間ダンジョンに篭り続けた結果、俺は死んだことになっていたので、あいつを後悔させてやることにした
チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
世間で高い評価を集め、未来を担っていく次世代のパーティーとして名高いAランクパーティーである【月光】に所属していたゲイルは、突如として理不尽な理由でパーティーを追放されてしまった。 これ以上何を言っても無駄だと察したゲイルはパーティーリーダーであるマクロスを見返そうと、死を覚悟してダンジョンに篭り続けることにした。 それから月日が経ち、数年後。 ゲイルは危険なダンジョン内で生と死の境界線を幾度となく彷徨うことで、この世の全てを掌握できるであろう力を手に入れることに成功した。 そしてゲイルは心に秘めた復讐心に従うがままに、数年前まで活動拠点として構えていた国へ帰還すると、そこで衝撃の事実を知ることになる。 なんとゲイルは既に死んだ扱いになっており、【月光】はガラッとメンバーを変えて世界最強のパーティーと呼ばれるまで上り詰めていたのだ。 そこでゲイルはあることを思いついた。 「あいつを後悔させてやろう」 ゲイルは冒険者として最低のランクから再び冒険を始め、マクロスへの復讐を目論むのだった。
リケジョの知識で異世界を楽しく暮らしたい
とも
ファンタジー
私、遠藤杏奈 20歳。
某私立大学 理工学部の3年生。
そんなリケジョの卵だったんだけど、バイトに行く途中、交通事故に巻き込まれて…
…あれ、天国で目が覚めたと思ったのに、違うってどういうこと?
異世界転生?なにそれ?美味しいの?
元の世界には戻れないっていうし、どうやら転生者の先輩もいるそうだから、仕方がないので開き直って楽しく生きる方法を考えよう。
そんな杏奈がのんびりまったり、異世界ライフを楽しむお話。
他人の人生押し付けられたけど自由に生きます
鳥類
ファンタジー
『辛い人生なんて冗談じゃ無いわ! 楽に生きたいの!』
開いた扉の向こうから聞こえた怒声、訳のわからないままに奪われた私のカード、そして押し付けられた黒いカード…。
よくわからないまま試練の多い人生を押し付けられた私が、うすらぼんやり残る前世の記憶とともに、それなりに努力しながら生きていく話。
※注意事項※
幼児虐待表現があります。ご不快に感じる方は開くのをおやめください。
キスから始まる異世界ハーレム冒険譚
楠富 つかさ
ファンタジー
夢の中で異世界へ行かないかと誘われた俺。そんな自分が貰えるという能力は『キスした相手の知識・能力を得られる』というもの。ただし、同性に限るという条件付。男とキスなんて絶対に嫌だと思った俺は女の子になることを選ぶ。そんな彼を待ち受けていた世界とは……。
この作品はハーメルン様でも掲載しておりますが、アルファポリス移転に際してタイトルを『キスから始まる異世界百合色冒険譚』から変更。タグやタイトルから百合というワードを撤去しました。
第13回ファンタジー小説大賞にエントリーしました。
異世界で捨て子を育てたら王女だった話
せいめ
ファンタジー
数年前に没落してしまった元貴族令嬢のエリーゼは、市井で逞しく生きていた。
元貴族令嬢なのに、どうして市井で逞しく生きれるのか…?それは、私には前世の記憶があるからだ。
毒親に殴られたショックで、日本人の庶民の記憶を思い出した私は、毒親を捨てて一人で生きていくことに決めたのだ。
そんな私は15歳の時、仕事終わりに赤ちゃんを見つける。
「えぇー!この赤ちゃんかわいい。天使だわ!」
こんな場所に置いておけないから、とりあえず町の孤児院に連れて行くが…
「拾ったって言っておきながら、本当はアンタが産んで育てられないからって連れてきたんだろう?
若いから育てられないなんて言うな!責任を持ちな!」
孤児院の職員からは引き取りを拒否される私…
はあ?ムカつくー!
だったら私が育ててやるわ!
しかし私は知らなかった。この赤ちゃんが、この後の私の人生に波乱を呼ぶことに…。
誤字脱字、いつも申し訳ありません。
ご都合主義です。
第15回ファンタジー小説大賞で成り上がり令嬢賞を頂きました。
ありがとうございました。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
前世は元気、今世は病弱。それが望んだ人生です!〜新米神様のおまけ転生は心配される人生を望む〜
a.m.
ファンタジー
仕事帰りに友達と近所の中華料理屋さんで食事をしていた佐藤 元気(さとう げんき)は事件に巻き込まれて死んだ。
そんな時、まだ未熟者な神だと名乗る少年に転生の話をもちかけられる。
どのような転生を望むか聞かれた彼は、ながながと気持ちを告白し、『病弱に生まれたい』そう望んだ。
伯爵家の7人目の子供として転生した彼は、社交界ではいつ死んでもおかしくないと噂の病弱ライフをおくる
異世界でパッシブスキル「魅了」を得て無双する〜最強だけど最悪なスキルに振り回されてます〜
蒼井美紗
ファンタジー
突然異世界に飛ばされた涼太は、何故か最大レベルの魅了スキルを得た。しかしその魅了が常時発動のパッシブスキルで、近づいた全ての人や魔物までをも魅了してしまう。
綺麗な女性ならまだ良いけど、ムキムキの筋肉が目をハートにして俺に迫ってくるとか……マジで最悪だ!
何なんだよこのスキル、俺を地球に帰してくれ!
突然異世界に飛ばされて、最強だけど最悪なスキルを得た主人公が、地球への帰り方を探しながら異世界を冒険する物語です。
※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる