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118. 真王国へ
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「……」
「…戻ろう」
「……」
私が目にしたのは厄災に追われ難民となって凄惨な暮らしをしている人々…あの美しかった情景のその外側にはこのような光景があったとは夢にも思わなかった。
「イヤな物を見せてしまったかもしれない…だが、キミにはどうしても知って貰いたかった…この国の現状をね」
「……」
「さ、ここを通れば大通りだ」
「……はい」
厄災は人々を確実に蝕んでいる。 私は、一体何時まで傍観者でいるのだろうか…ただ見ているだけ…見て辛いだろう、苦しいだろうと人々に同情し、何とかならないのかと思い悩む…そう、思い悩むだけ、そんなものは誰だって出来る。
(でも、私にしか出来ない事が…ある…)
そんな事を俯きつつ考えていたからだろうか、いつの間にかプルココさんの歩みが止まっていたのだが、まだ大通りには出ていないようだ。 何気に俯いていた顔を上げると、歩みが止まった理由が判明するのだが…。
「え、何? この人たち…」
正面には黒装束をまとった四人の人物が立ちはだかっており、行く手を塞いでいる。 顔もフードで覆っている為、性別も判然としないのだが、聖獣の行く手を阻むなど問題行動では無いだろうか。
「すまないが、そこを退いてくれたまえ」
プルココさんの言葉に反応する事無く、黒装束の人物は目の前に立ちはだかっているのだが、普通の人が聖獣の言葉を無視するとは考え難い…いや、そもそもこの人達は普通では無い、何処かそんな雰囲気を醸し出している。
「あの、一旦後ろに下がって…」
「出来ればやっているさ」
その言葉に嫌な予感を覚え振り向くと、正面と同じく四人が道を塞いでいるのが確認出来る。 これはただ事では無い、この人達は一体何者なのだろうか…いや、思い当たる節はあるのだが今の所確証は得られない。
「もう一度言う、下がりなさい…下がらねば無理にでも押し通る」
二、三歩歩いても誰も退く素振りさえ見せないのだが、見る人が見たら正気を疑うレベルの行為だろう。 聖獣の行く手を阻むという常軌を逸した行為に及ぶ人物たちだが、少しして変化がある。 二人が下がり道を空けたかのように見えたのだが、そこから同じ格好の新たな人物が登場したのだ。
「…お迎えに上がりました」
「あっ! あなたは!?」
「フム、知り合いか…」
フードを外したその顔、と言っても目を覆う仮面により素顔は伺え無いのだが、あの金の髪と声は忘れようが無い、何故ならこの人物こそ私たちをこの世界に導いた存在だからだ。
「ごきげんよう、元気だったかしら?」
「ヒナさん…どうしてここに?」
理由を聞くなど無粋なのかもしれない、そう…ついに彼女の目的を果たす時が来た。 「迎えに来た」この言葉の通りなのだろう。
「迎えに来た、か…こうもあっさりと侵入を許してしまうとは」
「フ…我々に掛かれば造作も無い事」
都のセキュリティは決して甘くは無いのだろうが、ヒナさんは諜報部を率いていると聞いた事がある。 あちらで言うならスパイのような物なのだろうから、このような潜入はお手の物、といった所なのだろう。
「さあ、そろそろ彼女を引き渡して頂きたいのですが…」
「羽音、キミは彼女と一緒に行くのかい?」
「え? 私は…その…」
「…彼女の合意が無いのであれば、賛同しかねるな」
「フッ、上手く一人にしたまでは良かったのですが…まあ仕方ありませんね」
「なるほど…彼女に術を掛けて迷わせたのか」
「え? 術…」
私が道に迷ったのは方向音痴だからでは無く、ヒナさんが幻惑を魅せる術を使用したからだ。 あの場所に迷い込ませて攫うつもりだったのだのだろうが、プルココさんと会ったのは計算外と言う事なのだろう。
「まあいいわ、羽音…あなたも見た筈よ、この国の現状を」
「そ、それは…」
「あなたの力があれば、解決出来る…」
「…私は余計な事をしてしまったか」
「そんな事はありません」
ヒナさんも私にあの光景を見せるつもりだったのだろうか…だとしたら、プルココさんと会った事は計算外だったとしても、結果オーライと言う事になってしまう。
「国の統一、厄災の駆逐は皆の悲願です。 貴方とてそのつもりであの光景を見せたのでは無いですか?」
「ムゥ……しかし、彼女の意思は尊重せねばならない」
「そうしたい所ですが…我々も余り長居出来ないものでして…」
「私に危害を加えるというのかね?」
「どの道、手ぶらで帰れば命はありません」
私を連れて行かねば、ここに居る人達の命は無いという…だとしたらもう、選択肢は決まり切っているのでは無いだろうか。
「私は…」
「羽音!!」
「!ひいばあ」
回答を躊躇っていたその最中、私を探していたであろう肉親とようやく再開するのだが、タイミングとしては最悪では無いだろうか。 ヒナさんの更に向こう側に居るひいばあは、やがてその視線を正面に据える。
「貴女は!」
「フ、少し面倒な事になったかしら?」
不味い、ここでヒナさんとの戦いになったとして、ひいばあには万に一つも勝ち目は無い。 死の翼はその力を失っているのだから…。
「羽音は渡さない!!」
「ひいばあ、ダメ!」
死の翼を召喚しその身にまとう…しかし、飛翔する事無く、走って対象に向かっているのだが最早飛び立つ事さえ不可能なのだ。
「哀れな…」
それだけ言うと護りの翼を召喚するのだが、翼はその身をまとう事無く死の翼を襲撃する。
「ぐうっ!」
体当たりをまともに受けて、仰向けに倒れこんでしまう…体制を立て直す為に立ち上がろうとするのだが、その動きは緩慢でぎこちなく、まともに戦える状態で無い事は誰が見ても明らかだ。
「ああ、そんな…」
そこへ、悠々と歩を進めながら翼を身にまとうヒナさんが近づいてくるのだが、ようやく膝をつき立ち上がろうとしたひいばあの眼前には、肩の砲が突き付けられてしまう。
「くっ!」
「フフ、チェックメイトよ」
ひいばあは尚も歯噛みをしているが、このまま何もしなければ命が無い…そう、何もしなければ。
「さあ、終わらせましょうか…」
「待って下さい!!」
「羽音?」
「どうしたのかしら?」
「…私、行きます」
「何を!?」
「貴女は黙っていて…私と共に来るのね?」
「はい、真王国へ行きます。 だから、ひいばあの命は助けて下さい」
私の言葉に対してマスクを外すのだが、これ以上の戦闘を行わないという意思表示なのだろうか。 砲の狙いを外して、こちらに歩いてくる翠の翼…素顔は見えずとも口角は上がっているので、笑っている事が窺い知れる。
「良く決断したわね」
「これは、本心からの物なのかな?」
「いいんです、プルココさん…もう決めました」
「ダメよ! 羽音、行ってはダメ!!」
膝をつき、肩を押さえて必死に叫んでいるその姿を、まともに見る事は出来ない。
「ごめんなさい、もうこれ以上…」
「本当にいいんだね」
「はい、色々とありがとうございました」
「……」
「私にも出来る事があるなら、それを成したい…そう思う」
「ダメよ、行っては…」
ひいばあとの会話の間にも、ヒナさんは戦鳥を鳥の形態に戻し他の人物に指示をしている。
「私は彼女と共に空から行く、各員散会し所定のルートより脱出せよ」
「御意」
それだけ言うと、黒装束の人物は音も無くこの場を立ち去るのだが、その姿は直ぐに見えなくなるので、恐らくは幻惑を見せる術とやらを使用しているのだろう。 私はというと、いつぞやのようにヒナさんと共に戦鳥に乗り込む。
「羽音!!」
「ひいばあ、約束する! 必ず戻って来るから! 必ず!!」
翼は羽ばたき徐々に地上から離れ、ひいばあや街並みが小さくなって行く。 こことも暫くお別れ…そうだ、必ず戻って来るのだ。
「…これから、どうするんですか?」
「先ずは我々の陣地へ向かうわ、真王国へ行くのはその後よ」
ついに歯車は動き出した…やるべき事は分かっている。 それでも、この先どうなるのか想像も付かない。
(だけど…行かなきゃ…もう、決めたんだ)
「…戻ろう」
「……」
私が目にしたのは厄災に追われ難民となって凄惨な暮らしをしている人々…あの美しかった情景のその外側にはこのような光景があったとは夢にも思わなかった。
「イヤな物を見せてしまったかもしれない…だが、キミにはどうしても知って貰いたかった…この国の現状をね」
「……」
「さ、ここを通れば大通りだ」
「……はい」
厄災は人々を確実に蝕んでいる。 私は、一体何時まで傍観者でいるのだろうか…ただ見ているだけ…見て辛いだろう、苦しいだろうと人々に同情し、何とかならないのかと思い悩む…そう、思い悩むだけ、そんなものは誰だって出来る。
(でも、私にしか出来ない事が…ある…)
そんな事を俯きつつ考えていたからだろうか、いつの間にかプルココさんの歩みが止まっていたのだが、まだ大通りには出ていないようだ。 何気に俯いていた顔を上げると、歩みが止まった理由が判明するのだが…。
「え、何? この人たち…」
正面には黒装束をまとった四人の人物が立ちはだかっており、行く手を塞いでいる。 顔もフードで覆っている為、性別も判然としないのだが、聖獣の行く手を阻むなど問題行動では無いだろうか。
「すまないが、そこを退いてくれたまえ」
プルココさんの言葉に反応する事無く、黒装束の人物は目の前に立ちはだかっているのだが、普通の人が聖獣の言葉を無視するとは考え難い…いや、そもそもこの人達は普通では無い、何処かそんな雰囲気を醸し出している。
「あの、一旦後ろに下がって…」
「出来ればやっているさ」
その言葉に嫌な予感を覚え振り向くと、正面と同じく四人が道を塞いでいるのが確認出来る。 これはただ事では無い、この人達は一体何者なのだろうか…いや、思い当たる節はあるのだが今の所確証は得られない。
「もう一度言う、下がりなさい…下がらねば無理にでも押し通る」
二、三歩歩いても誰も退く素振りさえ見せないのだが、見る人が見たら正気を疑うレベルの行為だろう。 聖獣の行く手を阻むという常軌を逸した行為に及ぶ人物たちだが、少しして変化がある。 二人が下がり道を空けたかのように見えたのだが、そこから同じ格好の新たな人物が登場したのだ。
「…お迎えに上がりました」
「あっ! あなたは!?」
「フム、知り合いか…」
フードを外したその顔、と言っても目を覆う仮面により素顔は伺え無いのだが、あの金の髪と声は忘れようが無い、何故ならこの人物こそ私たちをこの世界に導いた存在だからだ。
「ごきげんよう、元気だったかしら?」
「ヒナさん…どうしてここに?」
理由を聞くなど無粋なのかもしれない、そう…ついに彼女の目的を果たす時が来た。 「迎えに来た」この言葉の通りなのだろう。
「迎えに来た、か…こうもあっさりと侵入を許してしまうとは」
「フ…我々に掛かれば造作も無い事」
都のセキュリティは決して甘くは無いのだろうが、ヒナさんは諜報部を率いていると聞いた事がある。 あちらで言うならスパイのような物なのだろうから、このような潜入はお手の物、といった所なのだろう。
「さあ、そろそろ彼女を引き渡して頂きたいのですが…」
「羽音、キミは彼女と一緒に行くのかい?」
「え? 私は…その…」
「…彼女の合意が無いのであれば、賛同しかねるな」
「フッ、上手く一人にしたまでは良かったのですが…まあ仕方ありませんね」
「なるほど…彼女に術を掛けて迷わせたのか」
「え? 術…」
私が道に迷ったのは方向音痴だからでは無く、ヒナさんが幻惑を魅せる術を使用したからだ。 あの場所に迷い込ませて攫うつもりだったのだのだろうが、プルココさんと会ったのは計算外と言う事なのだろう。
「まあいいわ、羽音…あなたも見た筈よ、この国の現状を」
「そ、それは…」
「あなたの力があれば、解決出来る…」
「…私は余計な事をしてしまったか」
「そんな事はありません」
ヒナさんも私にあの光景を見せるつもりだったのだろうか…だとしたら、プルココさんと会った事は計算外だったとしても、結果オーライと言う事になってしまう。
「国の統一、厄災の駆逐は皆の悲願です。 貴方とてそのつもりであの光景を見せたのでは無いですか?」
「ムゥ……しかし、彼女の意思は尊重せねばならない」
「そうしたい所ですが…我々も余り長居出来ないものでして…」
「私に危害を加えるというのかね?」
「どの道、手ぶらで帰れば命はありません」
私を連れて行かねば、ここに居る人達の命は無いという…だとしたらもう、選択肢は決まり切っているのでは無いだろうか。
「私は…」
「羽音!!」
「!ひいばあ」
回答を躊躇っていたその最中、私を探していたであろう肉親とようやく再開するのだが、タイミングとしては最悪では無いだろうか。 ヒナさんの更に向こう側に居るひいばあは、やがてその視線を正面に据える。
「貴女は!」
「フ、少し面倒な事になったかしら?」
不味い、ここでヒナさんとの戦いになったとして、ひいばあには万に一つも勝ち目は無い。 死の翼はその力を失っているのだから…。
「羽音は渡さない!!」
「ひいばあ、ダメ!」
死の翼を召喚しその身にまとう…しかし、飛翔する事無く、走って対象に向かっているのだが最早飛び立つ事さえ不可能なのだ。
「哀れな…」
それだけ言うと護りの翼を召喚するのだが、翼はその身をまとう事無く死の翼を襲撃する。
「ぐうっ!」
体当たりをまともに受けて、仰向けに倒れこんでしまう…体制を立て直す為に立ち上がろうとするのだが、その動きは緩慢でぎこちなく、まともに戦える状態で無い事は誰が見ても明らかだ。
「ああ、そんな…」
そこへ、悠々と歩を進めながら翼を身にまとうヒナさんが近づいてくるのだが、ようやく膝をつき立ち上がろうとしたひいばあの眼前には、肩の砲が突き付けられてしまう。
「くっ!」
「フフ、チェックメイトよ」
ひいばあは尚も歯噛みをしているが、このまま何もしなければ命が無い…そう、何もしなければ。
「さあ、終わらせましょうか…」
「待って下さい!!」
「羽音?」
「どうしたのかしら?」
「…私、行きます」
「何を!?」
「貴女は黙っていて…私と共に来るのね?」
「はい、真王国へ行きます。 だから、ひいばあの命は助けて下さい」
私の言葉に対してマスクを外すのだが、これ以上の戦闘を行わないという意思表示なのだろうか。 砲の狙いを外して、こちらに歩いてくる翠の翼…素顔は見えずとも口角は上がっているので、笑っている事が窺い知れる。
「良く決断したわね」
「これは、本心からの物なのかな?」
「いいんです、プルココさん…もう決めました」
「ダメよ! 羽音、行ってはダメ!!」
膝をつき、肩を押さえて必死に叫んでいるその姿を、まともに見る事は出来ない。
「ごめんなさい、もうこれ以上…」
「本当にいいんだね」
「はい、色々とありがとうございました」
「……」
「私にも出来る事があるなら、それを成したい…そう思う」
「ダメよ、行っては…」
ひいばあとの会話の間にも、ヒナさんは戦鳥を鳥の形態に戻し他の人物に指示をしている。
「私は彼女と共に空から行く、各員散会し所定のルートより脱出せよ」
「御意」
それだけ言うと、黒装束の人物は音も無くこの場を立ち去るのだが、その姿は直ぐに見えなくなるので、恐らくは幻惑を見せる術とやらを使用しているのだろう。 私はというと、いつぞやのようにヒナさんと共に戦鳥に乗り込む。
「羽音!!」
「ひいばあ、約束する! 必ず戻って来るから! 必ず!!」
翼は羽ばたき徐々に地上から離れ、ひいばあや街並みが小さくなって行く。 こことも暫くお別れ…そうだ、必ず戻って来るのだ。
「…これから、どうするんですか?」
「先ずは我々の陣地へ向かうわ、真王国へ行くのはその後よ」
ついに歯車は動き出した…やるべき事は分かっている。 それでも、この先どうなるのか想像も付かない。
(だけど…行かなきゃ…もう、決めたんだ)
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