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95. 戦火の足音(前編)
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厄災の王都襲撃から一日が経ち、避難していた住民は被災した人達以外は元の生活に戻りつつある。 総督府も含めた被害状況も明らかになってきたので、今日は早朝からそれらに関する会議が開かれるのだが、八時を回ったばかりだというのに建物全体が張り詰めた雰囲気で、とても物々しく感じてしまうそんな中ーー
「どうしたんですか? その恰好!」
興味本位という理由ではあるものの、会議に参加させて貰えるとの事で、上階に移動する際偶然ひいばあと世良さんに会ったのだが、二人の井出立ちに思わず声を上げてしまう。
「ふふ、似合うかしら?」
「朝から大声出さないの」
似合うも何も、二人が着ているのは軍服ではないだろうか…。 世良さんはシンボルカラーともいえる白を基調としているのだが、そう言えば母の持っていたフランス革命を舞台にした漫画では、このような男装の麗人が登場していたような気がする。 しかも、変化はそれだけでは無いのだが…。
「世良さん髪…切ったんですか?」
「ええ、サッパリしたわ」
肩甲骨に掛かるほど長かった髪はバッサリと切られて、短くなってしまったのだが所謂、ショートボブと言うヤツで今まで隠れていた耳がハッキリと見えている。 しかし、髪質が細いのにフワッと仕上がっていて更に大人っぽさが増しているので、男性から見たら魅力的に見えるのではないだろうか。
「髪、いい感じですね。 服も似合ってますけど…」
「でしょ、キアも時間を作って仕立てに参加してくれたから、着心地は抜群よ。 ちょっときついけどね…」
「そう言えば世良さん、少し太りました?」
「まあ、失礼ね。 適正な体重に戻そうとしているのよ」
そう言われれば痩せていた頃に比べて、ややふくよかになった位でまだ余裕がある感じだが、背が高い人は太って見えにくいので何とも羨ましい。
「さあ、そろそろ行きましょう」
急ぐように促すひいばあもまた、シンボルカラーの黒一色の軍服が決まっている。 でも何故か胸元が少し開いているのが若干気になるのだが首元の白いフリルが更に強調しているので、これでは男性陣の目線は胸元に行ってしまうのでは無いかと思われる。
しかし、当人はこの仕様を全く気にしてはいない体で着こなしており、これはこちらの流行りのような物で、意識してしまう方がおかしいのかもしれない。
いずれにせよ、会議の後は真王国からの特使を迎えねばならないので、かなりの長丁場になりそうだ。 そして今日、戦争を行うか否かの最後の交渉が行われるのだが果たして、どのような結末を迎えるのだろう…。
「それでは、被害状況を報告いたします」
早朝からの会議にて、昨日の厄災襲撃による被害の状況が担当役員より述べられる。
大まかに言えば、被害が集中したのは工業地区で、次に中心地である総督府周辺の居住区に建物の損壊や火災による消失等の被害があった。
ただ、避難が速やかに行われた事もあり、民間人には主だった人的な被害は発生していない。 避難時に転んでケガをした人がいる位で、犠牲者もいないのだが軍では多数の死傷者が出ており、後に詳細の報告があると言う…。
「続いて、工業地区の現状についてなのですが…」
被害の大きかった工業地区では、今現在も確認作業が続いているのだが基幹産業である、繊維工場の被害が特に大きいようだ。 ここバナンはそれぞれ、工場の集まった工業区、大型の商業施設が集中する商業区、食用として取り扱う爬虫類や魚を養殖し、穀物等を栽培する都の食糧庫である農業区、博物館や劇場、カジノのある遊行区と四つの区画に分けられる。
因みに王都の形状は、一つ一つの区画が扇状をしているので、例えるなら四つ葉のクローバーのような形をしているのだが、真王国の物々しい形状に比べると柔らかい印象を与えてくれる。
「…現状での報告は以上です。 また、改めまして被害の全容が明らかになりましたら、復興に関する予算案を提出致します」
「分かった、ご苦労。 下がってくれ」
「はっ」
一息ついた王子の表示は冴えない。 疲れているように見えるのだが、国王の変わりに襲撃の対応に追われていたのではないだろうか…。 余り眠れていないようにも見受けられる。
「続きまして、総督府の被害についてです」
ハスカーさんから建物の何処に被害が集中しているか述べられるのだが、主に下方の損傷が酷いそうだ。 これは恐らく、地下にいた私を狙ったものでは無いかと思われるがそんな事とは梅雨とも知らずに、屋上からの狙撃により上階に攻撃を加える事が出来なかったのではとの報告が上げられた。
これはこれで、説得力があるので誰も疑う事は無いのだがいずれにしても、建物の補修や機能の回復は最短でも三か月はかかるとの事で、当然それなりな予算が必要になって来る。
「一刻も早く行政機関としての機能を回復せねば、民の生活に支障をきたしてしまう。 建物もだが、機能の回復を最優先にしてくれ」
「御意」
王子は眉間を指で押さえ目を瞑る。 その様子を見て関係者各位、皆心配そうな表情だが特にキアは何とも切ない表情で王子を見つめている。
「軍の被害状況を報告します。 お手元の資料をご覧ください」
将軍からの説明が始まった。 一応資料は配られているのだが、当然文字を読む事は出来ないので何を書いてあるかは分からない。 しかし、説明と資料を付け合わせるとここに書いてあるのは、犠牲となった人たちの名前ではないかと察せられる…。
亡くなった原因は狙撃に失敗したにも係わらず、最後まで爆弾を破壊しようとして逃れなかった為に、爆発に巻き込まれてしまったとの事だ…。 己の責任を果たそうと最後まであがいたのだろうが、報われずに命を落とす事になってしまった兵士たちの冥福を、今は祈る事しか出来ない。
尊い命が失われた事実と共に、遺族への補償について話が進むのだが、金銭で贖えるものではないにせよ、他に的確な方法が無いのはこちらも同じのようだ。
他には先の攻防で、消耗してしまった狙撃用の弓について語られるのだが、三十丁のうち、二十三が破損してしまい、更に十八が完全に使用不能との事だ。
「すいません、弓の値段って…どれくらいなんですか?」
隣に座っている世良さんにこっそりと話しかけると、暫く考えこんで回答がある。
「…あちらで言う所の三億円位ではないかしら?」
「さっ、さん…おく…」
途方も無い値段にそれ以上言葉もない…弓とは言うものの、たかだか銃程度にそれ程の金額かかかるとは到底思えないのだが、出席している人たちの表情は暗い…。
「次も同じような襲撃が無いとも限らない、修理を急いでくれ」
「失った弓についてはどうなされますか?」
「新たに作り直すしかあるまい…難儀だと思うが、コストダウンも並行して急造してくれ」
「了解しました。 ……続きまして、作戦を放棄した兵の処遇についてですが…」
(作戦の放棄?)
王都を命懸けで守ろうとした兵がいる一方で、任務を放棄し逃げ出してしまった兵もいるとの事だった。 空から降り注いでくる爆弾を狙撃するという難易度の高い作戦であり、ともすれば自身に向かって来る死の恐怖に耐えられなかったという事なのだろうが、果たしてどのような処分が下るのだろうか…。
「今回の場合敵前逃亡が適用されますので、通例であれば銃殺刑となります…」
「じゅう…さつ…」
「…確かにそうなるが、今回の作戦は前例の無い事であり且、兵士に精神的な負担を過度に強いるものだった」
「…では?」
「正王国国王代理であるアトルの名において、兵たちの恩赦を認める。 軍法会議では寛大な処置を…」
「…承りました」
どうやら、逃亡した兵は銃殺になる事は無いようだが無罪と言う訳にはいかず、懲役刑になるのではないかとの事だ。 刑期に関しては軍法会議とやらで決まるようだが、模範囚となれば二年くらいで出所出来るのでは無いかとは世良さんの談だ。 最も…。
「逃げたとあれば、卑怯者の誹りは免れないわね…。 刑を終えても周囲が許さない可能性は十分あるわ」
戦うべき時に戦わなかった者に対する評価は、かなり厳しいようだがこれは世良さんのいた百年前の価値観だ。 今現在は改められている可能性もあるとして、もしそうで無ければ娑婆に戻って来ても針の筵のような生活が待っている…。
「う~ん…疲れた~」
トイレ戻りに廊下を歩きながら思いっきり伸びをする。 結局、午前中は会議で座りっぱなしだったのだが途中休憩を挟んだとはいえ、どうにも体が硬くなって仕方が無い。 なのでついーー
「セイッ!」
腰を落として正拳突きを放ち、そして…。
「ハッ! …ヤアッ!!」
突きからの受けといなし、そして反撃…空手の型を一通りこなしてみるのだが最近、運動らしい運動をしていないので、どうにも体が鈍って仕方が無い。
だが、世良さんのハードトレーニングを見てると、どうにも気後れしてしまい積極的に体を動かそうという気になれないのだが、そう言えばあれだけ動いて沢山食べるし、よく太れるなぁ…と思わずにはいられない。
「フゥー…」
息吹により丹田に力を込める…更に集中すれば、先ほどよりもより切れ味の増した動きが出来るのは間違い無いのだが…。
「お見事!」
「えっ! だれ?」
後方からパチパチと拍手の音が聞こえてくるのだが、全く知らない声だ。 一体何者かと思い振り返るのだが、そこにいたのは余りにも意外な存在だった…。
「素晴らしい! 良い物を見せて貰ったよ」
私の型を素晴らしと言ったのはーー
「なっ、ゴッ、ゴリラ!?」
「どうしたんですか? その恰好!」
興味本位という理由ではあるものの、会議に参加させて貰えるとの事で、上階に移動する際偶然ひいばあと世良さんに会ったのだが、二人の井出立ちに思わず声を上げてしまう。
「ふふ、似合うかしら?」
「朝から大声出さないの」
似合うも何も、二人が着ているのは軍服ではないだろうか…。 世良さんはシンボルカラーともいえる白を基調としているのだが、そう言えば母の持っていたフランス革命を舞台にした漫画では、このような男装の麗人が登場していたような気がする。 しかも、変化はそれだけでは無いのだが…。
「世良さん髪…切ったんですか?」
「ええ、サッパリしたわ」
肩甲骨に掛かるほど長かった髪はバッサリと切られて、短くなってしまったのだが所謂、ショートボブと言うヤツで今まで隠れていた耳がハッキリと見えている。 しかし、髪質が細いのにフワッと仕上がっていて更に大人っぽさが増しているので、男性から見たら魅力的に見えるのではないだろうか。
「髪、いい感じですね。 服も似合ってますけど…」
「でしょ、キアも時間を作って仕立てに参加してくれたから、着心地は抜群よ。 ちょっときついけどね…」
「そう言えば世良さん、少し太りました?」
「まあ、失礼ね。 適正な体重に戻そうとしているのよ」
そう言われれば痩せていた頃に比べて、ややふくよかになった位でまだ余裕がある感じだが、背が高い人は太って見えにくいので何とも羨ましい。
「さあ、そろそろ行きましょう」
急ぐように促すひいばあもまた、シンボルカラーの黒一色の軍服が決まっている。 でも何故か胸元が少し開いているのが若干気になるのだが首元の白いフリルが更に強調しているので、これでは男性陣の目線は胸元に行ってしまうのでは無いかと思われる。
しかし、当人はこの仕様を全く気にしてはいない体で着こなしており、これはこちらの流行りのような物で、意識してしまう方がおかしいのかもしれない。
いずれにせよ、会議の後は真王国からの特使を迎えねばならないので、かなりの長丁場になりそうだ。 そして今日、戦争を行うか否かの最後の交渉が行われるのだが果たして、どのような結末を迎えるのだろう…。
「それでは、被害状況を報告いたします」
早朝からの会議にて、昨日の厄災襲撃による被害の状況が担当役員より述べられる。
大まかに言えば、被害が集中したのは工業地区で、次に中心地である総督府周辺の居住区に建物の損壊や火災による消失等の被害があった。
ただ、避難が速やかに行われた事もあり、民間人には主だった人的な被害は発生していない。 避難時に転んでケガをした人がいる位で、犠牲者もいないのだが軍では多数の死傷者が出ており、後に詳細の報告があると言う…。
「続いて、工業地区の現状についてなのですが…」
被害の大きかった工業地区では、今現在も確認作業が続いているのだが基幹産業である、繊維工場の被害が特に大きいようだ。 ここバナンはそれぞれ、工場の集まった工業区、大型の商業施設が集中する商業区、食用として取り扱う爬虫類や魚を養殖し、穀物等を栽培する都の食糧庫である農業区、博物館や劇場、カジノのある遊行区と四つの区画に分けられる。
因みに王都の形状は、一つ一つの区画が扇状をしているので、例えるなら四つ葉のクローバーのような形をしているのだが、真王国の物々しい形状に比べると柔らかい印象を与えてくれる。
「…現状での報告は以上です。 また、改めまして被害の全容が明らかになりましたら、復興に関する予算案を提出致します」
「分かった、ご苦労。 下がってくれ」
「はっ」
一息ついた王子の表示は冴えない。 疲れているように見えるのだが、国王の変わりに襲撃の対応に追われていたのではないだろうか…。 余り眠れていないようにも見受けられる。
「続きまして、総督府の被害についてです」
ハスカーさんから建物の何処に被害が集中しているか述べられるのだが、主に下方の損傷が酷いそうだ。 これは恐らく、地下にいた私を狙ったものでは無いかと思われるがそんな事とは梅雨とも知らずに、屋上からの狙撃により上階に攻撃を加える事が出来なかったのではとの報告が上げられた。
これはこれで、説得力があるので誰も疑う事は無いのだがいずれにしても、建物の補修や機能の回復は最短でも三か月はかかるとの事で、当然それなりな予算が必要になって来る。
「一刻も早く行政機関としての機能を回復せねば、民の生活に支障をきたしてしまう。 建物もだが、機能の回復を最優先にしてくれ」
「御意」
王子は眉間を指で押さえ目を瞑る。 その様子を見て関係者各位、皆心配そうな表情だが特にキアは何とも切ない表情で王子を見つめている。
「軍の被害状況を報告します。 お手元の資料をご覧ください」
将軍からの説明が始まった。 一応資料は配られているのだが、当然文字を読む事は出来ないので何を書いてあるかは分からない。 しかし、説明と資料を付け合わせるとここに書いてあるのは、犠牲となった人たちの名前ではないかと察せられる…。
亡くなった原因は狙撃に失敗したにも係わらず、最後まで爆弾を破壊しようとして逃れなかった為に、爆発に巻き込まれてしまったとの事だ…。 己の責任を果たそうと最後まであがいたのだろうが、報われずに命を落とす事になってしまった兵士たちの冥福を、今は祈る事しか出来ない。
尊い命が失われた事実と共に、遺族への補償について話が進むのだが、金銭で贖えるものではないにせよ、他に的確な方法が無いのはこちらも同じのようだ。
他には先の攻防で、消耗してしまった狙撃用の弓について語られるのだが、三十丁のうち、二十三が破損してしまい、更に十八が完全に使用不能との事だ。
「すいません、弓の値段って…どれくらいなんですか?」
隣に座っている世良さんにこっそりと話しかけると、暫く考えこんで回答がある。
「…あちらで言う所の三億円位ではないかしら?」
「さっ、さん…おく…」
途方も無い値段にそれ以上言葉もない…弓とは言うものの、たかだか銃程度にそれ程の金額かかかるとは到底思えないのだが、出席している人たちの表情は暗い…。
「次も同じような襲撃が無いとも限らない、修理を急いでくれ」
「失った弓についてはどうなされますか?」
「新たに作り直すしかあるまい…難儀だと思うが、コストダウンも並行して急造してくれ」
「了解しました。 ……続きまして、作戦を放棄した兵の処遇についてですが…」
(作戦の放棄?)
王都を命懸けで守ろうとした兵がいる一方で、任務を放棄し逃げ出してしまった兵もいるとの事だった。 空から降り注いでくる爆弾を狙撃するという難易度の高い作戦であり、ともすれば自身に向かって来る死の恐怖に耐えられなかったという事なのだろうが、果たしてどのような処分が下るのだろうか…。
「今回の場合敵前逃亡が適用されますので、通例であれば銃殺刑となります…」
「じゅう…さつ…」
「…確かにそうなるが、今回の作戦は前例の無い事であり且、兵士に精神的な負担を過度に強いるものだった」
「…では?」
「正王国国王代理であるアトルの名において、兵たちの恩赦を認める。 軍法会議では寛大な処置を…」
「…承りました」
どうやら、逃亡した兵は銃殺になる事は無いようだが無罪と言う訳にはいかず、懲役刑になるのではないかとの事だ。 刑期に関しては軍法会議とやらで決まるようだが、模範囚となれば二年くらいで出所出来るのでは無いかとは世良さんの談だ。 最も…。
「逃げたとあれば、卑怯者の誹りは免れないわね…。 刑を終えても周囲が許さない可能性は十分あるわ」
戦うべき時に戦わなかった者に対する評価は、かなり厳しいようだがこれは世良さんのいた百年前の価値観だ。 今現在は改められている可能性もあるとして、もしそうで無ければ娑婆に戻って来ても針の筵のような生活が待っている…。
「う~ん…疲れた~」
トイレ戻りに廊下を歩きながら思いっきり伸びをする。 結局、午前中は会議で座りっぱなしだったのだが途中休憩を挟んだとはいえ、どうにも体が硬くなって仕方が無い。 なのでついーー
「セイッ!」
腰を落として正拳突きを放ち、そして…。
「ハッ! …ヤアッ!!」
突きからの受けといなし、そして反撃…空手の型を一通りこなしてみるのだが最近、運動らしい運動をしていないので、どうにも体が鈍って仕方が無い。
だが、世良さんのハードトレーニングを見てると、どうにも気後れしてしまい積極的に体を動かそうという気になれないのだが、そう言えばあれだけ動いて沢山食べるし、よく太れるなぁ…と思わずにはいられない。
「フゥー…」
息吹により丹田に力を込める…更に集中すれば、先ほどよりもより切れ味の増した動きが出来るのは間違い無いのだが…。
「お見事!」
「えっ! だれ?」
後方からパチパチと拍手の音が聞こえてくるのだが、全く知らない声だ。 一体何者かと思い振り返るのだが、そこにいたのは余りにも意外な存在だった…。
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