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追放、そして運命の出会い(前編)
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薄暗い森をマントを翻して歩く少年。
その顔はえらく不機嫌で、大股でどしどしと歩くその様も不機嫌そのものだ。
「あーもー! 腹立つな!」
先ほどの事を思い出す度にイライラしてしまう。
「お前はいらない」
この一言でパーティーを追い出されてしまったばかりなのだ。
二ヶ月前、滞在していた街で雑用係を募集しているパーティーがあると人づてに聞いたのだが、更に詳しく聞くと自分の旅と目的地が一緒だった。
これ迄一人旅だったが、雑用係なら戦闘は行わず仲間に任せれば良いから遥かに安全に旅が出来る。
そう踏んで仲間に加わったのだが、このパーティー、メンバーが中々の曲者揃いだったのだ。
今さらながら、かつての仲間の事を思い返してみる。
まずはリーダーのハスレ。
彼が僕を追い出した張本人なのだが、性格はわがままで短気。
偏食家でそれがたたってか、背が低く同世代の男性と比べても体格でかなり劣っている。
十六の歳なのに、十二の僕と背が変わらない。
最も僕は同世代で頭一つ背が高いのだが。
腕力も無く対人用の剣を振るうのがやっとなのだが、そもそもそんなんで魑魅魍魎や竜が跋扈する外界を旅しようなどとよく思ったものだ。
とにかく、力を付けなければ旅は厳しいと僕は素振りを進めた。
徐々に重りを増やせば、最終的には大剣を振るえる筈だし、それに伴い好き嫌い無く何でも食べるよう進めたが、しつこく言ったせいか年下の癖に口うるさい生意気な奴だと思われてしまった。
こんな彼だが、貴族の坊っちゃんで旅の支度金として良い額を渡されたようで金だけは持っている。
ただ、浪費家でもあるのでそこは僕を含めた全員で監視していた。
次に、斧使いのクス。
何でもハスレさんとは古い付き合いなのだそうだが、彼は平民で貴族であるハスレさんとは身分を越えた交遊がある。
ついでに言うなら、三十の歳だから年の差もあるのだが、とにかくハスレさんとは馬が合うようで、酒を飲んでは自分たちの名前に不満を漏らしていた。
ハスレはハズレみたいだの、クスはクズみたいだから嫌だと訳の分からない事を言っていたが、あれは一体何だったのだろう?
背はやや低めではあるが、斧使いなだけあって力はそこそこある。
ただ、甘味好きで太っており自制心の無い男と女性に人気が無いばかりか、年の割には頭髪が薄く常に被り物をして隠していた。
次は、回復士のリーミア。
元はハスレさんの家庭教師兼世話係だそうで、小さい頃から奇行の目立つ彼にたびたび手を焼いていたそうだ。
貴族としての縛られた生活が嫌だと、家を飛び出したハスレさんに付いて行くよう彼の親に頼まれたと本人は言っていた。
しかし、リーミアさんの口調から察するに、あの人は何かをやらかして、家を追い出されたのだと思う。
因みに、ハスレさんはリーミアさんに少なからず好意を抱いているようだが、当人はそれに気付きながらも常に一線引いて接していた。
最後に大剣使いのラーザ。
長身の女性で身の丈ほどもある大剣を軽々と扱う、外界を旅するにふさわしい力量と胆力を兼ね備えた人物だ。
パーティーのメンバーというよりは雇われた傭兵なのだが、外界に関する知識が豊富で、僕も色々と勉強させて貰った。
パーティーに無くてはならない存在で実質的なリーダーになっており、皆に頼られていたのだが、それが面白く無いハスレさんは大女と陰口を叩いていた。
唯一の欠点は大酒飲みで酔うと脱ぎ癖がある事だろうか。
抱き癖もあり酒を飲む度に僕はラーザさんの胸の谷間に顔を埋めて、窒息していた。
その様子をいかにも面白く無いといった表情でハスレさんは見ていたのだが、僕がラーザさんに気に入られていたのも追放の原因の一つだろう。
何だかんだで、一緒に旅を続けていたが、それも今日で終わりだ。
僕を追い出して新しい雑用係を募集するのだろう。
最も、僕と彼らの旅の理由は異なるからいずれは別れる事になったのだが、こんな形になるとは思ってもいなかった。
メンバーにしても、クスさんは僕に余り関心が無く、リーミアさんは立場上ハスレさんの決定に意見しづらい。
ラーザさんはというと、こんな所で雑用係をやってる場合じゃないとたしなめられてしまった。
彼女には世話になった事もあり、僕の旅の本当の理由を話したのだ。
おいそれと他言して良い内容では無いのだが、この人は信用出来るとそう思った。
この旅の本当の理由。
僕が成さねばならない事。
僕の……夢。
つい、左手で拳を作り見つめてしまったが、その時地響きのようなものを感じる。
(……何だ?)
そう思った次の瞬間、風が吹き付けてきた。
中々強い風だ、簡単には前に進めないし目を開けているのもしんどいのだが、何故こんな森の中で急に風に吹かれるのだろう。
(今度は何だ? 光?)
今度はとても眩しい光が前方から放たれる。
背の高い草木が生い茂っているのだが、そうでなければ、目を開けている事は出来なかっただろう。
次々と起こる現象に翻弄されてしまい動く事も叶わないが、暫くすると風も光も徐々に弱まっていき、やがて完全に収まると辺りは再び静寂に包まれる。
動けるようになると、僕は光の放たれ方へ短刀で草木を切り払いながら進む。
ここまでは高い木に日の光が遮られ障害となるような草木は無かったのだが、いつの間にか森の様子が変わっていた。
あの光が何なのか。
警戒心より好奇心の方が勝り、短刀を振るう手を早める。
やがて開け場所に出るが、そこで見たのは倒れている人だった。
(怪我人か? まだ子供じゃないか!)
仰向けに倒れているのは背格好からして小さな子供だ。
何故こんな所にいるのか疑問だが早く保護しなければならない。
急いで駆け寄るが、子供に近寄るのは僕だけではなかった。
近づいてくる三つの影が見える。
その顔はえらく不機嫌で、大股でどしどしと歩くその様も不機嫌そのものだ。
「あーもー! 腹立つな!」
先ほどの事を思い出す度にイライラしてしまう。
「お前はいらない」
この一言でパーティーを追い出されてしまったばかりなのだ。
二ヶ月前、滞在していた街で雑用係を募集しているパーティーがあると人づてに聞いたのだが、更に詳しく聞くと自分の旅と目的地が一緒だった。
これ迄一人旅だったが、雑用係なら戦闘は行わず仲間に任せれば良いから遥かに安全に旅が出来る。
そう踏んで仲間に加わったのだが、このパーティー、メンバーが中々の曲者揃いだったのだ。
今さらながら、かつての仲間の事を思い返してみる。
まずはリーダーのハスレ。
彼が僕を追い出した張本人なのだが、性格はわがままで短気。
偏食家でそれがたたってか、背が低く同世代の男性と比べても体格でかなり劣っている。
十六の歳なのに、十二の僕と背が変わらない。
最も僕は同世代で頭一つ背が高いのだが。
腕力も無く対人用の剣を振るうのがやっとなのだが、そもそもそんなんで魑魅魍魎や竜が跋扈する外界を旅しようなどとよく思ったものだ。
とにかく、力を付けなければ旅は厳しいと僕は素振りを進めた。
徐々に重りを増やせば、最終的には大剣を振るえる筈だし、それに伴い好き嫌い無く何でも食べるよう進めたが、しつこく言ったせいか年下の癖に口うるさい生意気な奴だと思われてしまった。
こんな彼だが、貴族の坊っちゃんで旅の支度金として良い額を渡されたようで金だけは持っている。
ただ、浪費家でもあるのでそこは僕を含めた全員で監視していた。
次に、斧使いのクス。
何でもハスレさんとは古い付き合いなのだそうだが、彼は平民で貴族であるハスレさんとは身分を越えた交遊がある。
ついでに言うなら、三十の歳だから年の差もあるのだが、とにかくハスレさんとは馬が合うようで、酒を飲んでは自分たちの名前に不満を漏らしていた。
ハスレはハズレみたいだの、クスはクズみたいだから嫌だと訳の分からない事を言っていたが、あれは一体何だったのだろう?
背はやや低めではあるが、斧使いなだけあって力はそこそこある。
ただ、甘味好きで太っており自制心の無い男と女性に人気が無いばかりか、年の割には頭髪が薄く常に被り物をして隠していた。
次は、回復士のリーミア。
元はハスレさんの家庭教師兼世話係だそうで、小さい頃から奇行の目立つ彼にたびたび手を焼いていたそうだ。
貴族としての縛られた生活が嫌だと、家を飛び出したハスレさんに付いて行くよう彼の親に頼まれたと本人は言っていた。
しかし、リーミアさんの口調から察するに、あの人は何かをやらかして、家を追い出されたのだと思う。
因みに、ハスレさんはリーミアさんに少なからず好意を抱いているようだが、当人はそれに気付きながらも常に一線引いて接していた。
最後に大剣使いのラーザ。
長身の女性で身の丈ほどもある大剣を軽々と扱う、外界を旅するにふさわしい力量と胆力を兼ね備えた人物だ。
パーティーのメンバーというよりは雇われた傭兵なのだが、外界に関する知識が豊富で、僕も色々と勉強させて貰った。
パーティーに無くてはならない存在で実質的なリーダーになっており、皆に頼られていたのだが、それが面白く無いハスレさんは大女と陰口を叩いていた。
唯一の欠点は大酒飲みで酔うと脱ぎ癖がある事だろうか。
抱き癖もあり酒を飲む度に僕はラーザさんの胸の谷間に顔を埋めて、窒息していた。
その様子をいかにも面白く無いといった表情でハスレさんは見ていたのだが、僕がラーザさんに気に入られていたのも追放の原因の一つだろう。
何だかんだで、一緒に旅を続けていたが、それも今日で終わりだ。
僕を追い出して新しい雑用係を募集するのだろう。
最も、僕と彼らの旅の理由は異なるからいずれは別れる事になったのだが、こんな形になるとは思ってもいなかった。
メンバーにしても、クスさんは僕に余り関心が無く、リーミアさんは立場上ハスレさんの決定に意見しづらい。
ラーザさんはというと、こんな所で雑用係をやってる場合じゃないとたしなめられてしまった。
彼女には世話になった事もあり、僕の旅の本当の理由を話したのだ。
おいそれと他言して良い内容では無いのだが、この人は信用出来るとそう思った。
この旅の本当の理由。
僕が成さねばならない事。
僕の……夢。
つい、左手で拳を作り見つめてしまったが、その時地響きのようなものを感じる。
(……何だ?)
そう思った次の瞬間、風が吹き付けてきた。
中々強い風だ、簡単には前に進めないし目を開けているのもしんどいのだが、何故こんな森の中で急に風に吹かれるのだろう。
(今度は何だ? 光?)
今度はとても眩しい光が前方から放たれる。
背の高い草木が生い茂っているのだが、そうでなければ、目を開けている事は出来なかっただろう。
次々と起こる現象に翻弄されてしまい動く事も叶わないが、暫くすると風も光も徐々に弱まっていき、やがて完全に収まると辺りは再び静寂に包まれる。
動けるようになると、僕は光の放たれ方へ短刀で草木を切り払いながら進む。
ここまでは高い木に日の光が遮られ障害となるような草木は無かったのだが、いつの間にか森の様子が変わっていた。
あの光が何なのか。
警戒心より好奇心の方が勝り、短刀を振るう手を早める。
やがて開け場所に出るが、そこで見たのは倒れている人だった。
(怪我人か? まだ子供じゃないか!)
仰向けに倒れているのは背格好からして小さな子供だ。
何故こんな所にいるのか疑問だが早く保護しなければならない。
急いで駆け寄るが、子供に近寄るのは僕だけではなかった。
近づいてくる三つの影が見える。
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