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異世界構築 その23

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 前回の続きです。

 どうにか国を再興する目途が立ち、民衆はにわかに活気立ちました。 まあこれは、戦後復興といっても良いでしょう。
 復興と同時に新しい国の形も王の采配によって決まって行きましたが、どのようにして国を治めるようになったか見て行きます。

 かつてのラウ王国の時代よりも昔から、国の領地は貴族が治め管理してきました。 これは変わらなかったのですが、帝国の時代の中央集権国家から地方分権国家に変わりました。
 これは地方に自治権が与えられた事になるのですが、基本的には国の取り決めに従うとして、ある程度は地方の裁量で動ければ貴族たちの不満も無くなるだろうとの考えからです。

 案の定貴族たちはこの決定には満足しましたが、これでは良からぬ事を考える者も出て来るでしょう。 従って、中央からは貴族の動きを監視する監察官が派遣される事となります。
 これは実際には、貴族をサポートするアドバイザーの役割が主な所で、本当の監視は国王直属の組織である秘密警察が行う事となりました。

 このように書くときな臭いですが、監察官と貴族が結託して悪さをしないとは限りません、また各地の庶民の暮らし振りを見て統治に問題が無いかを確認する重要な役割を担っていました。

 また、貴族にもランクというか区分けが存在しており、かつて反乱軍に支援した貴族は首都の周囲や産業などで重要な都市がある地域を治めました。
 なので最後まで帝国に付き従った貴族は中央よりは遠く、辺境と呼ばれる地域へと飛ばされたのですが、流石に根に持って反乱を起こした者もいたのですが、敢えなく鎮圧されております。

 ですが、中には心を入れ替えて国の復興に尽力した人もいましたので、辺境故に大した産業が無い場合は減税などの優遇処置が設けられました。

 長くなるので一旦切って、次回は中央に近しい貴族がどうなったのかを説明します。

 また次回お会いしましょう。 
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