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禁断の恋

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 さて、最近なろう考察をサボっていたので、久々に取り扱いますが、タイトルにもあるように禁断の恋とはズバリ「近親婚」を指しています。

 「またえらいもんぶち込んで来たな…」

 そう思わずにどうかお付き合い願います。 要はなろう系に恋愛の話は数あれど、近親婚を取り扱った話が無いので、その考察を行おうという訳です。

 「いや、そもそも何で近親婚なん?」

 こう思う人もいるかもしれませんが、今でこそ法律で禁止されているものの、近親者で結婚するのは史実ではままある話なのです。 
 古代エジプト王朝、スペインのハプスブルク家が良い例ですね。
 
 何故近親者で結婚していたのかと言えば、それは明確な理由があります。 ズバリ「富や権力の分散を防ぐため」ですね。
 今も昔も親の財産は子供に相続されますので、その子が他所の人と結婚したらその人に財産が渡ってしまう可能性は多々あります。 
 そうなれば、苦労して築き上げてきた富と権力が分散してしまう事態になってしまうのですが、極端な話兄と妹で結婚してしまえば、その子は親からの財産をスライドして相続する事が出来るようになるんですね。
 これが近親婚が成されてきた大きな理由です。

 最も流石に兄妹きょうだいで結婚した事例は少ないですが、親子は割りとありますし従妹なんてのはもう定石と言っていいでしょう。
 因みに従妹での結婚は今でも認めている国が多いですね。

 近親婚を繰り返していれば、お家は安泰…とはならずにそれはそれで大変な問題を抱える事になります。
 それは遺伝子…昔から近親者同士で子供を成すのは宜しくないとは思われていたのですが、科学が発達した今では、論理的に証明されております。
 ですが、ハプスブルク家などは選民的な思想も相まって「高貴な青い血」と称して他の血が混ざらないようにしていたのでその血は濃くなり、最終的には跡取りを残す事が出来ずに断絶してしまいました。

 このように、恩恵もあれば問題もある近親婚ですが、なろう系に話を戻しますとそのような物語はとんと聞いた事がありません。
 どのようにして富と権力を維持しているのか非常に気になる所ではありますが、まあ余りしつこく言うと嫌われてしまうでしょうね…。
 
 現代の価値観で書くとこのようになるとして、ここで一つ例を挙げるなら令嬢として転生した人物が、近親婚を回避する為にあれこれ奔走してみたり、尚且つ一族の築き上げて来たものを切り崩さずに末代まで如何にして残して行くかに腐心するとか、そういう話が読んでみたいです。
 皆さんはどう思いますか?

 長くなってしまいましたが、今回はここまでです。

 また次回、お会いしましょう。
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