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テンプレ世界のネタ晴らし

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 前回の続きです。
 何処にでもありそうな、ありふれた中世ヨーロッパ的な異世界。 ただ、この世界の特徴としては実在する国に似せた国々が存在するということです。
 他には、重要な決まり事は神託によって決められるというのがあります。 この神託は絶対であり、逆らう事は許されません。
 
 因みに衛生観念は現代と同じ位なので、皆清潔感溢れる感じです。 ノミやシラミなどは駆逐されており、水洗トイレも上下水道もシャワーも完備していますので、もし現代から異世界転生してきても不憫に思う事は無いでしょう。

 流石にスマホはありませんけどね…。

 このような、ご都合主義満載の世界なのですが、これにはそれなりな理由があります。 それをネタバレしていきましょう。

 時は西暦199X年、人類は格の炎に包まれた…訳ではありませんが、この先はどうなるか分かったものではありません。 いずれにしても、環境問題などを始めとして人類の存続が脅かされる可能性はいくらでも存在します。

 そんなこんなで、滅びかけた世界があるとしましょう。 生き残った人々は死を待つばかりでしょうか?
 いえ、人類はかなり往生際が悪いので簡単には滅びたりはしません。 何とか手はないもんかと色々やろうぜ、を実践していたら、何と転移装置を発明してしまいました。

 これは使わない手はないのですが、残った人類は早速他の世界への入植を開始します。 幸いにも地球と似たような環境だったので、人が済む分には問題なさそうですが、ここである問題が発生してしまいました。
 それは、先住民の存在…。 人間が後に魔族と呼ぶ者たちがこの世界には既に住んでいたのです。 
 
 当初、魔族に土地を譲って欲しいと頼んだのですが、断られてしまったので、力づくで奪い取りました。 近代兵器を使用して追い払ったのです。
 魔族も魔物も居なくなった所に人々は家を建て、やがては都市になり国となるのですが、ここである懸念が生まれます。 このまま行けばまた元の世界と同じ運命を辿るのではないだろうか、と…。 
 
 ならば、どうするのかと言うと、文明レベルを後退させました。 産業革命以前の状態を維持すれば、万が一戦争になっても、被害はそれほど大きくはならないと考えられたのです。
 そして、文明の発展を監視する為にスーパーコンピューターが導入されました。 これが神託の正体なのですが、これを知る者は国の代表のみといった所でしょうか。
 
 この神託により、人々の営みは調整されていたのです。 衛生観念がしっかりしているのは、疫病などが流行るリスクを減らす為ですね。

 ちょっと長くなってしまいましたが、こんな異世界設定は有りでは無いかを筆者は思っております。
 人類が居なくなったと思われた元の世界には、実を言うと生き残りがいて…とかなると何だかSFのようにもなりそうですが、想像力が膨らみます。

 取り敢えずこんな所ですかね。

 また次回、お会いしましょう。
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