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旅の終わり

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 耕作地域を拡大し、食料問題は一気に解決、そのはずだったのですが……。

 季節外れの長雨で、山に作った畑が土砂崩れで全てダメになってしまいました。 調べたところ木を切ってしまった事で、土に雨が染み込みやすくなってしまった事と、木の根っこで支えられていたのが無くなってしまった為との事です。
 まあ、仕方ありませんね。 間違いは誰にでもある事ですので、これくらいで動じていてはいけません。
 
 それにまだ畑はあります。 ですが……。 

 イナゴが大量発生してしまい、平野部の作物もダメになってしまいました。 原因は天敵である鳥を駆除してしまったからです。
 このままでは食料が無くなり、もしかしたら餓死者まで出てくるかもしれません。 仕方が無いのですが、ここはチートを使って切り抜けるしかありませんね。

 そう思っていた所、急に景色が変わります。 いつの間にか神様の居る場所に転移してしまいました。
 忙しいから後にしてくれと言うと、神様は信じがたい事を言います。 
 
 何でも、これまで何回も転生してきたが、今が一番最悪だと言っていますが、このままだと多くの人が犠牲になるそうです。
 ですが、そうならない為にチートを使うというと、ずっとその力に頼るのかと言われました。

 そんな事は無いと思いつつも否定しきれないでいると、お前は最悪の方法で世の中を収めようとしたので地獄行きだと告げられたのです。
 イヤだと言いましたが、ここで二択です。 資本主義の地獄と、共産主義の地獄とどちらが良いか聞かれました。
 
 そりゃ決まってますね、共産主義の地獄です。 資本主義の地獄の窯はいつも煮えたぎっているのでしょうが、共産主義の地獄は燃料不足で止まる事もあるでしょう。
 すると神様は共産主義の地獄に落としてやると言うので、止めるようお願いしましたが、次第に意識は遠のいていきます。
 
 次に目が覚めると、そこは何だか知っているような部屋でした。 布団でちゃんと寝ていたのですが、ここはもしかして……元の世界?

 今までのはもしかして、全部夢……。

 そう思った時、何か自分の手の平に感触があります。 確認すると、最後の世界にかつてあった、木と石の硬貨でした……。


 まさかの夢落ち。 でもってこの話は終わりとなりますが、地獄の話はかのスターリンがそのように言ったとか言わないとか。
 次の次くらいから、とあるファンタジー作品の話を取り上げたいと思います。
 
 それではまたお会いしましょう。
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