香しきファンタジー、汝の名はなろうなり

異世界再建狂騒曲（カプリチオ）

　襲撃してきたモヒカンたちをチートで撃退しました。　ですが、ちゃんと手加減したので、皆生きています。
　何故こんな事をしたのかと問い詰めると、都市も街も壊滅してしまったので、やむにやまれずこんな事をしてしまったそうです。

　……は？　ちょっとまって、壊滅？　なんで？　
　
　とにかくこうしてはいられません。　急いで山を下りるのですが、（モヒカンたちはしらん）そこに広がる光景をみて絶句します。
　せっかく苦労してチートで造った町がめちゃくちゃになってしまい、そこに住んでいる人たちのミスぼらしさといったらありません。
　どうしてこうなった？　そう思わずにはいられませんが、取り敢えず再建せねばなりませんね。　メンドクサイ……。

　そんな事を考えていると町の人から罵声を浴びせられます。

　なんでも私の最初の建て直しが不十分だからこんな風になったとの事。　……めっさイライラしますが、こう言う時は深呼吸をして気分を落ち着ければ良いと聞きました。

　ヒッヒッ、フー……なんか違いますね。　そうだ、素数を数えると良いらしいです。　……ところで素数って何でしょう？
　何度も転生しているせいなのか、記憶がひどく曖昧です。　元の自分の名前が何であった等忘れてしまったのですが、メモくらいしておけば良かったのかもしれませんね。
　さあ、何にせよこれから異世界の本格的な再建が始まります。　ですが、何となく不安しかありません。　

　大丈夫かな……。



　彼の異世界の再建の話では、これまで機会があれば説明したかった事柄に触れつつ進めていこうと思います。

　それではまたお会いしましょう。