香しきファンタジー、汝の名はなろうなり

導く者

　さて、ちょっと息抜き的な感じで書いてみますが、表題にある導く者とは師匠とか先生などと呼ばれる立場の人を示しています。
　マンガやアニメを問わず、このような導き手がいる作品は良策である傾向が強いと思いますが、皆さんはどんな作品を思い浮かべますか？

　筆者としては師匠と言えばやはり、いつも馬鹿弟子とののしりながらも、何だかんだで気にかけており雌雄を決するその時も弟子の成長を促していた、先代のキングオブハートが印象に残っております。

　他にはフォースを操る騎士もまた、弟子一人に対して師匠が必ず一人付くのですが、大概弟子は師匠の言う事を聞かずに闇落ちしてしまうのが定番です。
　そもそも、あのシリーズで物分かりの良い弟子がいたか？　と疑問に思います……。

　主人公の成長を促す為には試練が必要ですが、最大の壁として立ちはだかるのもまた師匠の役割だったりします。
　もちろん味方であった場合規格外の強さを誇る場合がありますが、滅多に出て来ないのがまた演出としてにくい所です。

　師匠や先生といった肩書に拘らなければ、ライバルやたとえ敵であったとしても、その成長を促せば十分に主人公の導き手になると思います。
　周囲の人々に支えられ助けられながらも、導き手により成長していく主人公……。
　人間関係が希薄になりがちな現代において、このような物語は書きづらいのかもしれませんが、内容としては王道にして正道なので、是非チャレンジしてみたい所です。

　短いのですが、今回はここまでです。