38 / 48
37 落花流水 ★
しおりを挟む
薫は自ら一歩踏み出して、エヴァンの胸に額を当てる。
「エヴァンさん、……ぎゅってしてもらえませんか?」
「薫……」
「少しだけでいいですから」
するとエヴァンは震える息を吐き出した。やっぱり迷惑だったかな、と思っていると、彼の腕が動く。そっとそれが腰に回され、酷く安心すると同時に、腰の奥がぞくりとした。
けれど、彼はどこか遠慮しているように見える。そう思って、甘えるように擦り寄って、同じように彼の腰に腕を回した。するとエヴァンは片手で薫の後頭部を支え、そっと引き寄せてくれる。
「薫……」
切なげなエヴァンの声がした。耳に頬を擦り寄せるように顔を近付けてきて、彼の吐息が耳に当たり、肩が震える。
「……っ」
「ああすみません……くすぐったかったですか?」
エヴァンの囁き声に、薫はまた息を詰め頭を小さく横に振った。これはくすぐったいのではなく、別の感覚だ。けれど口に出すのは憚られて、別の言葉で伝える。
「どうしよう……は、離れたく、ないです……」
「……っ」
エヴァンはなぜか息を詰めた。薫も言ってから心臓が忙しく動き始めて、彼に触れたい、触れられたいという衝動に駆られる。
「エヴァンさん……あ、あの……触っても、いいですか……?」
「……っ、薫、今の私は……」
エヴァンの声が震えている。息が上がってきていて、とても苦しそうだ。
「お願いです、……私は貴方を大事にしたい……っ」
そう耳元で叫ぶ声に、薫は誤魔化しようもなく背中が震える。ギュッと、何かに耐えるように薫の服を掴むエヴァンは、やはり明らかに様子が変だ。
「いいですよ。僕は、エヴァンさんになら……」
「薫、今ならまだ引き返せます。離れましょう」
慌てた様子のエヴァンは、そう言いながらも腕を離さない。やはり先程ウーリーに飲まされたのは、素直になれる薬ではなく、興奮させる薬だったのだと察した。
どうしてウーリーがそんなことをしたのか、今は考える余裕がない。けれど、これを逃したらまたエヴァンは遠慮して、抱きしめることすらしてくれなくなるだろう、それは嫌だ。
「……嫌だ」
薫はそう言って彼の背中を宥めるように撫でる。
そして、聞くタイミングを完全に逃したことを聞いてみた。
「エヴァン……って、呼んでもいいですか?」
丁寧語もこの機会に止める、と言う。思えば、シリルもロレットも、出会ってすぐにさん付けを止めたのに、彼だけはそれを聞く機会がなかったのだ。エヴァンがあえてそうさせないように……深入りさせないようにしていたのかもしれない。彼には薫が、死んでしまうと視えていたから。
ちゅっ、と耳元で音がして、ビクッと身体が震えた。そしてその身体を、エヴァンはしっかりと抱きとめてくれる。
「薫……。ああ、かわいいですね……」
また耳にキスをされた。そのまま耳に唇を這わされ、薫は息を詰めてギュッと目をつむる。耳朶にかかる熱い吐息が、エヴァンの欲情を示しているようで、腰に甘い痺れが走った。それでも彼は薫の耳を食むことを止めず、それどころか熱く濡れた舌で、そこを撫でる。
「ん……っ、ぁ……っ」
カクッと膝から力が一瞬抜けた。身体を支えたエヴァンの腰と薫の腰が密着し、彼の状態を知ってぶわっと顔が熱くなる。
「え、エヴァン……何か、……当たってる……」
薫は恐る恐る訴えると、彼は「ええ」とあっさり肯定した。彼の息はどんどん弾んで荒くなっていて、辛いの? と聞くと、収まりそうもないと返ってくる。
それなら、と薫は意を決してその場に膝立ちをした。彼が苦しいなら、自分はそれを取り除いてあげたい。
「か、薫……っ?」
珍しく慌てたエヴァンの声を無視し、彼のズボンを寛げる。下着を下ろすと、見事にそそり立ったエヴァンのものが、弾けるように出てきた。
普段は静かな顔をしているエヴァンの怒張は、とても立派なものだった。美しい容姿と男の象徴とのギャップに、薫は無意識に喉を鳴らす。そして薫は、その熱く大きな亀頭に軽くキスをした。愛しいひとの愛しい身体の一部分。こんな所も好きだと思うなんて、と薫は口を大きく開けた。
「まさか、……ダメですよそんな……っ」
エヴァンの言葉が途中で途切れる。薫はエヴァンのものを口に含み、舌で裏筋を愛撫しながら彼の怒張を吸い上げた。
「……っ、う……っ」
そして吸い上げながら顔をゆっくり前後させると、エヴァンは腰を引く。正直、根元まで咥えようとすると苦しい。けれど薫は彼の腰を押さえてまたゆっくりと口淫を続けた。歯が当たらないように、慎重に。
口の中で彼のものが跳ね、それに連動したかのようにエヴァンが呻く。
「どう? 痛くない?」
口を離して手でゆるゆると扱きながら彼を見上げると、耳どころか頬まで真っ赤にした彼の視線とぶつかった。綺麗な薄紫色の虹彩が潤んで、そっと閉じられた瞼が震えている。
「…………気持ちいいです……とても……」
「……良かった」
いつも澄ましているエヴァンの顔は、快感に耐え唇を噛んでいた。それだけで薫は嬉しいし、胸がキュンとする。そして、女性的な美しさがあるエヴァンも、やはり男なのだと、この今にもはち切れそうな怒張を見て思う。
「薫……」
呼ばれてまた彼を見上げると、エヴァンは頬を撫でてくれた。優しい長い指が耳を掠め、ゾクゾクする。
「私も、……貴方に触れたいです」
こちらへ、と誘われたのはベッドだ。二人でベッドの端に座り、どちらからともなく唇を合わせた。エヴァンの唇は予想通り柔らかくて、薫はその感触に夢中になり、気付いた時にはお互いに舌を絡ませていた。
「は……、んん……」
意識が溶け始め、思考がエヴァンのことばかりに塗り替えられていく。
ふわふわとして、気持ちいい。このままこのとろんとした意識のまま沈みたい。
「……っ、あ……っ」
そう思っていた矢先、胸に刺激があって背中が跳ねた。見ると、いつの間にか服の前が開けられ、エヴァンの手が直接、薫の胸を撫でている。
「ごめんなさい、痛かったですか?」
エヴァンが息を弾ませながら聞いてきた。薫はびっくりしただけ、と答えると、彼は薫を抱きしめる。
エヴァンは苦しそうで、これは彼を先にどうにかした方がいいかも、と彼の背中を撫でた。
(ここまできてもまだ、自分の欲は言わないんだな……)
先程自分に触れたいと言ったのも、薫を気持ちよくさせたい為だろう。こうして欲しい、と彼が願えば、薫はできる限り応えてあげたいのに。
「エヴァン……どうして欲しいか言って? 辛いなら、先に出す?」
薫がそう言うと、エヴァンは薫の頭を大事そうに抱えた。
「薫、無理しないで」
耳元で聞こえる声はもう限界そうだ。なのに、どうしてこのひとは、そこまで自分を抑えるのだろう?
「無理? してないよ?」
「だって貴方は……っ、薫、待ってください……っ」
まだ何か言い募ろうとしているエヴァンを無視し、彼の太ももを撫で、そのまま全く萎えない熱をそっと握る。それだけで呻いて、息を詰めたエヴァン。薫はそのまま手を動かすと、あっという間にそこから熱が吐き出された。
「エヴァンさん、……ぎゅってしてもらえませんか?」
「薫……」
「少しだけでいいですから」
するとエヴァンは震える息を吐き出した。やっぱり迷惑だったかな、と思っていると、彼の腕が動く。そっとそれが腰に回され、酷く安心すると同時に、腰の奥がぞくりとした。
けれど、彼はどこか遠慮しているように見える。そう思って、甘えるように擦り寄って、同じように彼の腰に腕を回した。するとエヴァンは片手で薫の後頭部を支え、そっと引き寄せてくれる。
「薫……」
切なげなエヴァンの声がした。耳に頬を擦り寄せるように顔を近付けてきて、彼の吐息が耳に当たり、肩が震える。
「……っ」
「ああすみません……くすぐったかったですか?」
エヴァンの囁き声に、薫はまた息を詰め頭を小さく横に振った。これはくすぐったいのではなく、別の感覚だ。けれど口に出すのは憚られて、別の言葉で伝える。
「どうしよう……は、離れたく、ないです……」
「……っ」
エヴァンはなぜか息を詰めた。薫も言ってから心臓が忙しく動き始めて、彼に触れたい、触れられたいという衝動に駆られる。
「エヴァンさん……あ、あの……触っても、いいですか……?」
「……っ、薫、今の私は……」
エヴァンの声が震えている。息が上がってきていて、とても苦しそうだ。
「お願いです、……私は貴方を大事にしたい……っ」
そう耳元で叫ぶ声に、薫は誤魔化しようもなく背中が震える。ギュッと、何かに耐えるように薫の服を掴むエヴァンは、やはり明らかに様子が変だ。
「いいですよ。僕は、エヴァンさんになら……」
「薫、今ならまだ引き返せます。離れましょう」
慌てた様子のエヴァンは、そう言いながらも腕を離さない。やはり先程ウーリーに飲まされたのは、素直になれる薬ではなく、興奮させる薬だったのだと察した。
どうしてウーリーがそんなことをしたのか、今は考える余裕がない。けれど、これを逃したらまたエヴァンは遠慮して、抱きしめることすらしてくれなくなるだろう、それは嫌だ。
「……嫌だ」
薫はそう言って彼の背中を宥めるように撫でる。
そして、聞くタイミングを完全に逃したことを聞いてみた。
「エヴァン……って、呼んでもいいですか?」
丁寧語もこの機会に止める、と言う。思えば、シリルもロレットも、出会ってすぐにさん付けを止めたのに、彼だけはそれを聞く機会がなかったのだ。エヴァンがあえてそうさせないように……深入りさせないようにしていたのかもしれない。彼には薫が、死んでしまうと視えていたから。
ちゅっ、と耳元で音がして、ビクッと身体が震えた。そしてその身体を、エヴァンはしっかりと抱きとめてくれる。
「薫……。ああ、かわいいですね……」
また耳にキスをされた。そのまま耳に唇を這わされ、薫は息を詰めてギュッと目をつむる。耳朶にかかる熱い吐息が、エヴァンの欲情を示しているようで、腰に甘い痺れが走った。それでも彼は薫の耳を食むことを止めず、それどころか熱く濡れた舌で、そこを撫でる。
「ん……っ、ぁ……っ」
カクッと膝から力が一瞬抜けた。身体を支えたエヴァンの腰と薫の腰が密着し、彼の状態を知ってぶわっと顔が熱くなる。
「え、エヴァン……何か、……当たってる……」
薫は恐る恐る訴えると、彼は「ええ」とあっさり肯定した。彼の息はどんどん弾んで荒くなっていて、辛いの? と聞くと、収まりそうもないと返ってくる。
それなら、と薫は意を決してその場に膝立ちをした。彼が苦しいなら、自分はそれを取り除いてあげたい。
「か、薫……っ?」
珍しく慌てたエヴァンの声を無視し、彼のズボンを寛げる。下着を下ろすと、見事にそそり立ったエヴァンのものが、弾けるように出てきた。
普段は静かな顔をしているエヴァンの怒張は、とても立派なものだった。美しい容姿と男の象徴とのギャップに、薫は無意識に喉を鳴らす。そして薫は、その熱く大きな亀頭に軽くキスをした。愛しいひとの愛しい身体の一部分。こんな所も好きだと思うなんて、と薫は口を大きく開けた。
「まさか、……ダメですよそんな……っ」
エヴァンの言葉が途中で途切れる。薫はエヴァンのものを口に含み、舌で裏筋を愛撫しながら彼の怒張を吸い上げた。
「……っ、う……っ」
そして吸い上げながら顔をゆっくり前後させると、エヴァンは腰を引く。正直、根元まで咥えようとすると苦しい。けれど薫は彼の腰を押さえてまたゆっくりと口淫を続けた。歯が当たらないように、慎重に。
口の中で彼のものが跳ね、それに連動したかのようにエヴァンが呻く。
「どう? 痛くない?」
口を離して手でゆるゆると扱きながら彼を見上げると、耳どころか頬まで真っ赤にした彼の視線とぶつかった。綺麗な薄紫色の虹彩が潤んで、そっと閉じられた瞼が震えている。
「…………気持ちいいです……とても……」
「……良かった」
いつも澄ましているエヴァンの顔は、快感に耐え唇を噛んでいた。それだけで薫は嬉しいし、胸がキュンとする。そして、女性的な美しさがあるエヴァンも、やはり男なのだと、この今にもはち切れそうな怒張を見て思う。
「薫……」
呼ばれてまた彼を見上げると、エヴァンは頬を撫でてくれた。優しい長い指が耳を掠め、ゾクゾクする。
「私も、……貴方に触れたいです」
こちらへ、と誘われたのはベッドだ。二人でベッドの端に座り、どちらからともなく唇を合わせた。エヴァンの唇は予想通り柔らかくて、薫はその感触に夢中になり、気付いた時にはお互いに舌を絡ませていた。
「は……、んん……」
意識が溶け始め、思考がエヴァンのことばかりに塗り替えられていく。
ふわふわとして、気持ちいい。このままこのとろんとした意識のまま沈みたい。
「……っ、あ……っ」
そう思っていた矢先、胸に刺激があって背中が跳ねた。見ると、いつの間にか服の前が開けられ、エヴァンの手が直接、薫の胸を撫でている。
「ごめんなさい、痛かったですか?」
エヴァンが息を弾ませながら聞いてきた。薫はびっくりしただけ、と答えると、彼は薫を抱きしめる。
エヴァンは苦しそうで、これは彼を先にどうにかした方がいいかも、と彼の背中を撫でた。
(ここまできてもまだ、自分の欲は言わないんだな……)
先程自分に触れたいと言ったのも、薫を気持ちよくさせたい為だろう。こうして欲しい、と彼が願えば、薫はできる限り応えてあげたいのに。
「エヴァン……どうして欲しいか言って? 辛いなら、先に出す?」
薫がそう言うと、エヴァンは薫の頭を大事そうに抱えた。
「薫、無理しないで」
耳元で聞こえる声はもう限界そうだ。なのに、どうしてこのひとは、そこまで自分を抑えるのだろう?
「無理? してないよ?」
「だって貴方は……っ、薫、待ってください……っ」
まだ何か言い募ろうとしているエヴァンを無視し、彼の太ももを撫で、そのまま全く萎えない熱をそっと握る。それだけで呻いて、息を詰めたエヴァン。薫はそのまま手を動かすと、あっという間にそこから熱が吐き出された。
10
お気に入りに追加
220
あなたにおすすめの小説
【BL】星座に愛された秘蔵の捨てられた王子様は、求愛されやすいらしい
かぎのえみずる
BL
主人公の陽炎は望まれない子供としてこの世に生を受けた。
産まれたときに親に捨てられ、人買いに拾われた。
奴隷としての生活は過酷なものだった。
主人の寵愛を得て、自分だけが境遇から抜けださんとする奴隷同士の裏切り、嫉妬、欺瞞。
陽炎は親のことを恨んではいない。
――ただ、諦めていた。
あるとき、陽炎は奉公先の客人に見初められる。
客人が大枚を払うというと、元の主人は快く陽炎を譲り渡した。
客人の肉奴隷になる直前の日に、不思議な妖術の道具を拾う。
道具は、自分の受けた怪我の体験によって星座の名を持つ人間を生み出す不思議な道具で、陽炎の傷から最初に産まれたのは鴉座の男だった。
星座には、愛属性と忠実属性があり――鴉座は愛属性だった。
星座だけは裏切らない、星座だけは無条件に愛してくれる。
陽炎は、人間を信じる気などなかったが、柘榴という少年が現れ――……。
これは、夜空を愛する孤独な青年が、仲間が出来ていくまでの不器用な話。
大長編の第一部。
※某所にも載せてあります。一部残酷・暴力表現が出てきます。基本的に総受け設定です。
女性キャラも出てくる回がありますので苦手な方はお気をつけください。
※流行病っぽい描写が第二部にて出ますが、これは現実と一切関係ないストーリー上だとキャラの戦略の手法のうち後にどうしてそうなったかも判明するものです。現実の例の病とは一切関係ないことを明記しておきます。不安を煽りたいわけではなく、数年前の作品にそういう表現が偶々あっただけです。この作品は数年前の物です。
※タイトル改題しました。元「ベルベットプラネタリウム」
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
ようこそ異世界縁結び結婚相談所~神様が導く運命の出会い~
てんつぶ
BL
「異世界……縁結び結婚相談所?」
仕事帰りに力なく見上げたそこには、そんなおかしな看板が出ていた。
フラフラと中に入ると、そこにいた自称「神様」が俺を運命の相手がいるという異世界へと飛ばしたのだ。
銀髪のテイルと赤毛のシヴァン。
愛を司るという神様は、世界を超えた先にある運命の相手と出会わせる。
それにより神の力が高まるのだという。そして彼らの目的の先にあるものは――。
オムニバス形式で進む物語。六組のカップルと神様たちのお話です。
イラスト:imooo様
【二日に一回0時更新】
手元のデータは完結済みです。
・・・・・・・・・・・・・・
※以下、各CPのネタバレあらすじです
①竜人✕社畜
異世界へと飛ばされた先では奴隷商人に捕まって――?
②魔人✕学生
日本のようで日本と違う、魔物と魔人が現われるようになった世界で、平凡な「僕」がアイドルにならないと死ぬ!?
③王子・魔王✕平凡学生
召喚された先では王子サマに愛される。魔王を倒すべく王子と旅をするけれど、愛されている喜びと一緒にどこか心に穴が開いているのは何故――? 総愛されの3P。
④獣人✕社会人 案内された世界にいたのは、ぐうたら亭主の見本のようなライオン獣人のレイ。顔が獣だけど身体は人間と同じ。気の良い町の人たちと、和風ファンタジーな世界を謳歌していると――?
⑤神様✕○○ テイルとシヴァン。この話のナビゲーターであり中心人物。
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
だからその声で抱きしめて〖完結〗
華周夏
BL
音大にて、朱鷺(トキ)は知らない男性と憧れの美人ピアノ講師の情事を目撃してしまい、その男に口止めされるが朱鷺の記憶からはその一連の事は抜け落ちる。朱鷺は強いストレスがかかると、その記憶だけを部分的に失ってしまう解離に近い性質をもっていた。そしてある日、教会で歌っているとき、その男と知らずに再会する。それぞれの過去の傷と闇、記憶が絡まった心の傷が絡みあうラブストーリー。
《深谷朱鷺》コンプレックスだらけの音大生。声楽を専攻している。珍しいカウンターテナーの歌声を持つ。巻くほどの自分の癖っ毛が嫌い。瞳は茶色で大きい。
《瀬川雅之》女たらしと、親友の鷹に言われる。眼鏡の黒髪イケメン。常に2、3人の人をキープ。新進気鋭の人気ピアニスト。鷹とは家がお隣さん。鷹と共に音楽一家。父は国際的ピアニスト。母は父の無名時代のパトロンの娘。
《芦崎鷹》瀬川の親友。幼い頃から天才バイオリニストとして有名指揮者の父と演奏旅行にまわる。朱鷺と知り合い、弟のように可愛がる。母は声楽家。
王子様と魔法は取り扱いが難しい
南方まいこ
BL
とある舞踏会に出席したレジェ、そこで幼馴染に出会い、挨拶を交わしたのが運の尽き、おかしな魔道具が陳列する室内へと潜入し、うっかり触れた魔具の魔法が発動してしまう。
特殊な魔法がかかったレジェは、みるみるうちに体が縮み、十歳前後の身体になってしまい、元に戻る方法を探し始めるが、ちょっとした誤解から、幼馴染の行動がおかしな方向へ、更には過保護な執事も加わり、色々と面倒なことに――。
※濃縮版
小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)
九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。
半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。
そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。
これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。
注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。
*ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)
旦那様と僕
三冬月マヨ
BL
旦那様と奉公人(の、つもり)の、のんびりとした話。
縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲む感じで、のほほんとして頂けたら幸いです。
本編完結済。
『向日葵の庭で』は、残酷と云うか、覚悟が必要かな? と思いまして注意喚起の為『※』を付けています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる