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9 抱擁
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目頭と頭が痛い。強く引っ張られている腕も痛い。
薫は地面を見つめたまま、されるがままに連れていかれる。
そして建物の裏側へ来ると、強い力で抱き締められた。人肌に安心したのか薫は耐えられなくなり、白いローブをちぎれんばかりに掴む。
「……っ、うぅ……っ」
「死者の魂を起こす気ですか、あなたは。……ここなら多少声を上げても大丈夫でしょう」
小声で高めだけれど、安心する声が頭上でした。
薫は思い出してしまったのだ。前世の身体から魂が抜けた時に──葬式の時に家族がなんて言っていたのかを。
『せっかく大学まで行かせたのに……薫が死んだら、私の夢はどうなるの!?』
『お兄ちゃんが死んだせいで、私にしわ寄せが来るじゃない!』
母と妹は、自分の今後のことばかり嘆いていた。父親は空気と化していた。生きていた頃も、彼らは薫を心配なんてしなかったけれど。
「ううう……っ、ぅああああ……っ!」
薫はローブで口を塞ぎ、抑えられない感情を嗚咽で爆発させる。膝から崩れ落ちると、薫を抱き締めていた腕はしっかりと抱き留めてくれて、余計に泣けてしまった。
誰も、薫の葬式では悲しんでくれなかった。
家族が心配したのは薫のいない今後の自分のこと。
高校の同級生はおろか、大学の同期も一人も来なかった。
そして、薫を車で轢いた老人すら来なかった。
──誰ひとり薫の為に来て、薫の為に泣いてはくれなかった。
どうして、嘘でもいいから大好きだったと……それすらも言ってくれなかったんだ!
薫は力一杯彼のローブを握る。座り込んでもなお、彼の腕は強く薫を抱き締めてくれていた。温かくて、ほのかに甘い香りがする。心地良い。
「薫……」
泣いて泣いて、どれくらい経っただろう、彼が身動ぎした。薫の目の前にラベンダー色の髪が落ちてきて、ハッとして手を離す。案の定ローブはそこだけ皺ができてしまい、涙と鼻水で汚れてしまった。
「すっ、すすすすすすみませっ……エヴァンさんっ」
「……危うく死者を起こすところでしたよ。……落ち着きましたね?」
スっと一歩、エヴァンは薫から離れて立ち上がる。先程抱き締めてくれた優しさはどこへいったのか、と思う態度に、薫は少し寂しくなった。
「…………」
それでも、もう少しエヴァンにでも良いから甘えていたい、なんて言えず黙っていると、エヴァンは深いため息をつく。
「……ここに貴方を連れてきたのは間違いでしたね」
「……っ! す、すすすみません! ご迷惑、掛けて……!」
薫は弾かれたように彼を見る。しかし見えたエヴァンの表情に、薫は次の言葉が出なくなってしまった。
エヴァンは、なぜか苦しそうな顔をしていたのだ。
「……ああ。貴方がこうなることは、予想しなかった訳じゃなかったんです。ただ、貴方のことになると、私の占いは精度が落ちるようだ」
行きましょう、涙を拭いて、と言われ、薫は袖で目を拭いた。
◇◇
建物の表側へ行くと、ロレットと遺族がまだ話していた。彼らはエヴァンを見つけるなり寄ってきて、魂の行く末を聞いてくる。
そして、大事な話をしたかったというのに、無関係の人間がエヴァンを独り占めしたと睨まれた。
薫はその場で謝罪すると、今度は一人ひとり、エヴァンに聞きたいことを聞いている。
話は今季は豊作か、男児を授かれるか、娘に良い縁談が来そうか、などという内容で、薫の感覚からすると不思議に思えるものばかりだ。
しかし彼らは必死で、必死になれるものが無かった薫は、ますます自分の価値が無いように思えてならない。
「皆さん、時間ですので」
そう声を掛けないと、いつまでもエヴァンにまとわりつくと思ったのか、ロレットが参列者に呼び掛ける。彼らは魂の抜けた遺体を再び運び、山を下りていった。
「わざわざ山を登って来るんですね」
「ああ、それが伝統だからな。火葬すれば、上手く魂が天に還ることができると分かっているが……」
伝統の葬儀を、と考えるひともやはりいて、ロレットは、それを守る最高位の葬送師なんだそうだ。
葬送師は、この国の宗教と政治に密接に関わっているため、身分が高い職業らしい。ロレットが城にいるのは、そういう背景があるのと、シリルの幼なじみだから、ということのようだ。
「俺はこの、人の最期を見送るのが好きでな。……綺麗だっただろ?」
「え、……はい」
人生最期の旅立ちを見送ることに、ロレットは誇りを持っているようだった。こういう、自分にも他人にも誇れるものがあると言うのは、薫にとってはとても羨ましく感じる。
「……随分動揺したようだな。エヴァンは何をやってた?」
そんな薫を、ロレットは頭を撫でて落ち着かせてくれた。そばにいたエヴァンを睨むように見たので、薫は慌てて口を挟む。
「ああああああの、エヴァンさんはちゃんとそばにいてくださいましたっ」
「すみませんロレット」
薫に被せるようにして、エヴァンは謝る。その態度にロレットは何かを感じ取ったのか、長いため息をついた。
「……わざとじゃないならいい」
言葉とは裏腹に、何か苦々しさを感じるロレットの表情に不安を感じて、薫は本当にエヴァンさんは何も悪くないんです、と言う。
「……今日はこれで終わりですロレット。残りの時間を何して過ごすか、考えましょう」
エヴァンは、どうやらこの話を早く終わらせたいようだ。薫もそれに乗り、お二人のことをもっと教えてください、と笑顔を見せる。
「それなら、俺の部屋に行くか。シリルの部屋ほど快適じゃないけど、それなりに過ごしやすいと思うぞ」
「はいっ」
こうして、薫の異世界転生二日目の大半は、ロレットの部屋で過ごすことになったのだった。
薫は地面を見つめたまま、されるがままに連れていかれる。
そして建物の裏側へ来ると、強い力で抱き締められた。人肌に安心したのか薫は耐えられなくなり、白いローブをちぎれんばかりに掴む。
「……っ、うぅ……っ」
「死者の魂を起こす気ですか、あなたは。……ここなら多少声を上げても大丈夫でしょう」
小声で高めだけれど、安心する声が頭上でした。
薫は思い出してしまったのだ。前世の身体から魂が抜けた時に──葬式の時に家族がなんて言っていたのかを。
『せっかく大学まで行かせたのに……薫が死んだら、私の夢はどうなるの!?』
『お兄ちゃんが死んだせいで、私にしわ寄せが来るじゃない!』
母と妹は、自分の今後のことばかり嘆いていた。父親は空気と化していた。生きていた頃も、彼らは薫を心配なんてしなかったけれど。
「ううう……っ、ぅああああ……っ!」
薫はローブで口を塞ぎ、抑えられない感情を嗚咽で爆発させる。膝から崩れ落ちると、薫を抱き締めていた腕はしっかりと抱き留めてくれて、余計に泣けてしまった。
誰も、薫の葬式では悲しんでくれなかった。
家族が心配したのは薫のいない今後の自分のこと。
高校の同級生はおろか、大学の同期も一人も来なかった。
そして、薫を車で轢いた老人すら来なかった。
──誰ひとり薫の為に来て、薫の為に泣いてはくれなかった。
どうして、嘘でもいいから大好きだったと……それすらも言ってくれなかったんだ!
薫は力一杯彼のローブを握る。座り込んでもなお、彼の腕は強く薫を抱き締めてくれていた。温かくて、ほのかに甘い香りがする。心地良い。
「薫……」
泣いて泣いて、どれくらい経っただろう、彼が身動ぎした。薫の目の前にラベンダー色の髪が落ちてきて、ハッとして手を離す。案の定ローブはそこだけ皺ができてしまい、涙と鼻水で汚れてしまった。
「すっ、すすすすすすみませっ……エヴァンさんっ」
「……危うく死者を起こすところでしたよ。……落ち着きましたね?」
スっと一歩、エヴァンは薫から離れて立ち上がる。先程抱き締めてくれた優しさはどこへいったのか、と思う態度に、薫は少し寂しくなった。
「…………」
それでも、もう少しエヴァンにでも良いから甘えていたい、なんて言えず黙っていると、エヴァンは深いため息をつく。
「……ここに貴方を連れてきたのは間違いでしたね」
「……っ! す、すすすみません! ご迷惑、掛けて……!」
薫は弾かれたように彼を見る。しかし見えたエヴァンの表情に、薫は次の言葉が出なくなってしまった。
エヴァンは、なぜか苦しそうな顔をしていたのだ。
「……ああ。貴方がこうなることは、予想しなかった訳じゃなかったんです。ただ、貴方のことになると、私の占いは精度が落ちるようだ」
行きましょう、涙を拭いて、と言われ、薫は袖で目を拭いた。
◇◇
建物の表側へ行くと、ロレットと遺族がまだ話していた。彼らはエヴァンを見つけるなり寄ってきて、魂の行く末を聞いてくる。
そして、大事な話をしたかったというのに、無関係の人間がエヴァンを独り占めしたと睨まれた。
薫はその場で謝罪すると、今度は一人ひとり、エヴァンに聞きたいことを聞いている。
話は今季は豊作か、男児を授かれるか、娘に良い縁談が来そうか、などという内容で、薫の感覚からすると不思議に思えるものばかりだ。
しかし彼らは必死で、必死になれるものが無かった薫は、ますます自分の価値が無いように思えてならない。
「皆さん、時間ですので」
そう声を掛けないと、いつまでもエヴァンにまとわりつくと思ったのか、ロレットが参列者に呼び掛ける。彼らは魂の抜けた遺体を再び運び、山を下りていった。
「わざわざ山を登って来るんですね」
「ああ、それが伝統だからな。火葬すれば、上手く魂が天に還ることができると分かっているが……」
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「え、……はい」
人生最期の旅立ちを見送ることに、ロレットは誇りを持っているようだった。こういう、自分にも他人にも誇れるものがあると言うのは、薫にとってはとても羨ましく感じる。
「……随分動揺したようだな。エヴァンは何をやってた?」
そんな薫を、ロレットは頭を撫でて落ち着かせてくれた。そばにいたエヴァンを睨むように見たので、薫は慌てて口を挟む。
「ああああああの、エヴァンさんはちゃんとそばにいてくださいましたっ」
「すみませんロレット」
薫に被せるようにして、エヴァンは謝る。その態度にロレットは何かを感じ取ったのか、長いため息をついた。
「……わざとじゃないならいい」
言葉とは裏腹に、何か苦々しさを感じるロレットの表情に不安を感じて、薫は本当にエヴァンさんは何も悪くないんです、と言う。
「……今日はこれで終わりですロレット。残りの時間を何して過ごすか、考えましょう」
エヴァンは、どうやらこの話を早く終わらせたいようだ。薫もそれに乗り、お二人のことをもっと教えてください、と笑顔を見せる。
「それなら、俺の部屋に行くか。シリルの部屋ほど快適じゃないけど、それなりに過ごしやすいと思うぞ」
「はいっ」
こうして、薫の異世界転生二日目の大半は、ロレットの部屋で過ごすことになったのだった。
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