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8 葬送
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「先程は、申し訳ありませんでした」
朝食を食べ終わって、シリルがまた仕事に戻ると、エヴァンが薫にそう言って謝ってきた。まさか謝られるとは思わず、薫は慌てて両手を振る。
「い、いえいえいえ! エヴァンさんが僕のことを、心配して下さってるのは、よく分かりましたのでっ!」
そう言うと、エヴァンはひとつため息をついた。それは薫に許してもらってホッとした、と言うよりかは、どこか諦めたような、そんなため息だ。
「……では、シリルを裏切るようなことは、しないで下さいね」
エヴァンはそう言うと、「行きましょうか」と部屋を出ようとする。薫はロレットと一緒に彼を追い掛けた。
「ロレット、今日の仕事は比較的少ないですよ」
「そうか」
廊下に出るなり仕事モードに入ったらしい二人。薫は二人の仕事がどんなものなのか興味があったけれど、聞いていいものだろうか、と躊躇ってしまう。
(こういう時、都合よくベルさんの記憶が出てきたら良いのに……)
『お前、そんなことも分かんないの?』
突然、不快な声と言葉が甦った。違う、思い出したいのはそっちじゃない、と小さく頭を振る。
幸い、ロレットは薫の様子に気付いていないようだ。……エヴァンはあえて知らないふりをしているのかもしれないけれど。
そんなことを考えていると、ロレットたちは一度屋外へ出て、また違う建物へと入っていった。薫の記憶にあるもので、近いものを挙げるとすると、教会のような建物だ。ただ、祭壇が建物の中心にあり、それを囲むように長椅子が設置されている。十字架も無ければマリア像も無い。けれど神聖な場所として扱われている、という漠然とした空気だけは伝わってくる。
「ではロレット、私はいつものように外で待機してます」
「ああ。……薫は、そうだな……あそこで見学していてくれるか?」
「はい」
ロレットが指したのは入口側の壁の端だ。
薫は聞いてみる。
「あの、ここで何をするのでしょう?」
「……葬儀だ」
「そ……」
葬儀って、関係ない自分がいても良いのだろうか、と薫は一気に嫌な汗をかいた。ただでさえ大切なひとが亡くなって、ナーバスになってることだろうに、と慌てていると、ロレットは背中を撫でて落ち着かせてくれる。
「俺は魂を眠らせて、天へ還すのが主な仕事だ。この国では輪廻転生が信じられていて、それが信仰の主としている」
騒いだら死者の魂が起きてしまうとされているから、大人しくしていれば何もされないだろう、とロレットは言う。それならば、と薫は大人しく見学することにした。
「エヴァンさんは何をしているんですか?」
祭壇の蝋燭に火を灯すロレットに尋ねると、彼は少し表情を和らげる。薫はその表情にドキリとした。好きな人を想う時の表情は、こんなにも優しいものなのかと思う。
「主に死者の魂の行き先を教えることと……あとは人生相談」
なんでも、死者の魂が無事に来世を迎えられるか、心配するひとが多いらしい。良い行いをすれば良い来世を送れると信じられているこの国では、当然のことかもしれない、とロレットは言う。
「エヴァンさんは、魂の行き先が分かるんですか?」
「分かる時もあれば分からない時もある。エヴァンも万能じゃないから」
「……でも、ロレットさんは魂を呼べるんですよね? 逢いたいというひとに、逢わせてあげることはしないんですか?」
「……それには、色々と条件が必要なんだ」
俺の能力も万能じゃない、とロレットは苦笑した。それでも、薫は二人の能力が羨ましいと思う。人に必要とされる能力がある。それだけで生きている価値がある。それなら、薫はここで何の能力があれば、許して貰えるだろう?
「薫」
スっと背中を撫でられた。
「もうそろそろ始まる。……不安ならエヴァンの所にいるか?」
「……いえ、ここで見ています」
そう言うと、薫はロレットに言われた場所に立った。
程なくして足音と車輪の音が聞こえる。静かに入ってきたのは、遺族と荷台に載せられた棺、そして縁のあった人たちだろう。
「ロレット様、どうぞよろしくお願いします」
「……分かった」
皆は揃って黒い服を着ていた。異世界でもその風習は同じなんだな、なんて薫は考えて、男性たちが棺を祭壇に載せる。
参列者が棺を開けると、ロレットは中を覗き込んで何かを話し掛けていた。そして遺体の額、つま先、指先、胸の上で軽く何かを摘むような仕草をすると、参列者に向かって話す。
「これより、魂の葬送を始める。今世での死者との心残りはないか?」
ロレットは辺りを見回し、誰も心残りが無いことを確認する。そして参列者を長椅子が設置されている場所まで下がらせ、遺体の胸の上で、両手で水を掬うように合わせた。
「……!」
すると次の瞬間、ロレットの手に、淡く光る玉のようなものが現れたのだ。そしてそれは彼の手で優しく頭上に掲げられ、そのままフワフワと天井まで昇っていく。
「……っ!」
遺族はハンカチで目を拭きながら、その様子をしっかりと見つめていた。
『来世でも、良い輪廻転生を』
ロレットがそう唱えると、その魂は天井をすり抜ける。
それをきっかけに遺族は建物の外に出て行った。薫もついていくと、やはり皆、魂の行方を見えなくなるまで見送っている。
綺麗で、穏やかな最期……薫も、できることならこんな風に、惜しまれて逝きたかった。
そう思ったら急に視界が滲む。嗚咽が漏れそうになり口を塞ぐと、いきなり二の腕を強い力で引っ張られた。
朝食を食べ終わって、シリルがまた仕事に戻ると、エヴァンが薫にそう言って謝ってきた。まさか謝られるとは思わず、薫は慌てて両手を振る。
「い、いえいえいえ! エヴァンさんが僕のことを、心配して下さってるのは、よく分かりましたのでっ!」
そう言うと、エヴァンはひとつため息をついた。それは薫に許してもらってホッとした、と言うよりかは、どこか諦めたような、そんなため息だ。
「……では、シリルを裏切るようなことは、しないで下さいね」
エヴァンはそう言うと、「行きましょうか」と部屋を出ようとする。薫はロレットと一緒に彼を追い掛けた。
「ロレット、今日の仕事は比較的少ないですよ」
「そうか」
廊下に出るなり仕事モードに入ったらしい二人。薫は二人の仕事がどんなものなのか興味があったけれど、聞いていいものだろうか、と躊躇ってしまう。
(こういう時、都合よくベルさんの記憶が出てきたら良いのに……)
『お前、そんなことも分かんないの?』
突然、不快な声と言葉が甦った。違う、思い出したいのはそっちじゃない、と小さく頭を振る。
幸い、ロレットは薫の様子に気付いていないようだ。……エヴァンはあえて知らないふりをしているのかもしれないけれど。
そんなことを考えていると、ロレットたちは一度屋外へ出て、また違う建物へと入っていった。薫の記憶にあるもので、近いものを挙げるとすると、教会のような建物だ。ただ、祭壇が建物の中心にあり、それを囲むように長椅子が設置されている。十字架も無ければマリア像も無い。けれど神聖な場所として扱われている、という漠然とした空気だけは伝わってくる。
「ではロレット、私はいつものように外で待機してます」
「ああ。……薫は、そうだな……あそこで見学していてくれるか?」
「はい」
ロレットが指したのは入口側の壁の端だ。
薫は聞いてみる。
「あの、ここで何をするのでしょう?」
「……葬儀だ」
「そ……」
葬儀って、関係ない自分がいても良いのだろうか、と薫は一気に嫌な汗をかいた。ただでさえ大切なひとが亡くなって、ナーバスになってることだろうに、と慌てていると、ロレットは背中を撫でて落ち着かせてくれる。
「俺は魂を眠らせて、天へ還すのが主な仕事だ。この国では輪廻転生が信じられていて、それが信仰の主としている」
騒いだら死者の魂が起きてしまうとされているから、大人しくしていれば何もされないだろう、とロレットは言う。それならば、と薫は大人しく見学することにした。
「エヴァンさんは何をしているんですか?」
祭壇の蝋燭に火を灯すロレットに尋ねると、彼は少し表情を和らげる。薫はその表情にドキリとした。好きな人を想う時の表情は、こんなにも優しいものなのかと思う。
「主に死者の魂の行き先を教えることと……あとは人生相談」
なんでも、死者の魂が無事に来世を迎えられるか、心配するひとが多いらしい。良い行いをすれば良い来世を送れると信じられているこの国では、当然のことかもしれない、とロレットは言う。
「エヴァンさんは、魂の行き先が分かるんですか?」
「分かる時もあれば分からない時もある。エヴァンも万能じゃないから」
「……でも、ロレットさんは魂を呼べるんですよね? 逢いたいというひとに、逢わせてあげることはしないんですか?」
「……それには、色々と条件が必要なんだ」
俺の能力も万能じゃない、とロレットは苦笑した。それでも、薫は二人の能力が羨ましいと思う。人に必要とされる能力がある。それだけで生きている価値がある。それなら、薫はここで何の能力があれば、許して貰えるだろう?
「薫」
スっと背中を撫でられた。
「もうそろそろ始まる。……不安ならエヴァンの所にいるか?」
「……いえ、ここで見ています」
そう言うと、薫はロレットに言われた場所に立った。
程なくして足音と車輪の音が聞こえる。静かに入ってきたのは、遺族と荷台に載せられた棺、そして縁のあった人たちだろう。
「ロレット様、どうぞよろしくお願いします」
「……分かった」
皆は揃って黒い服を着ていた。異世界でもその風習は同じなんだな、なんて薫は考えて、男性たちが棺を祭壇に載せる。
参列者が棺を開けると、ロレットは中を覗き込んで何かを話し掛けていた。そして遺体の額、つま先、指先、胸の上で軽く何かを摘むような仕草をすると、参列者に向かって話す。
「これより、魂の葬送を始める。今世での死者との心残りはないか?」
ロレットは辺りを見回し、誰も心残りが無いことを確認する。そして参列者を長椅子が設置されている場所まで下がらせ、遺体の胸の上で、両手で水を掬うように合わせた。
「……!」
すると次の瞬間、ロレットの手に、淡く光る玉のようなものが現れたのだ。そしてそれは彼の手で優しく頭上に掲げられ、そのままフワフワと天井まで昇っていく。
「……っ!」
遺族はハンカチで目を拭きながら、その様子をしっかりと見つめていた。
『来世でも、良い輪廻転生を』
ロレットがそう唱えると、その魂は天井をすり抜ける。
それをきっかけに遺族は建物の外に出て行った。薫もついていくと、やはり皆、魂の行方を見えなくなるまで見送っている。
綺麗で、穏やかな最期……薫も、できることならこんな風に、惜しまれて逝きたかった。
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