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秀✕冬哉編4
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「冬哉」
秀は抱きしめていた腕を解いて座り込む。どうしたのかと思っていると、彼は冬哉の分身を大事そうに支え、なんの躊躇いもなく口に含んだ。
「ああ……っ、し、秀くん……っ」
温かい粘膜に覆われ唇で敏感な先端を擦られると、冬哉はビクビクと背中を震わせ、また腰を引いてしまう。するとすぐに壁にぶつかり、逃げられない絶望感と、うねるような快感に天井を仰いだ。
冬哉は何とか理性を保ち、秀の髪の毛を掴む。顔を引き離そうとしたのを察したのか、秀は更に激しくそこを責め立てた。
「あっ、だ……っ、だめ秀くんっ、気持ちい……っ」
無言で前後する秀の頭を押さえて、もっと奥まで、と無意識にやってしまい、泣きそうな声でごめん、と謝る。しかし秀はじゅぶじゅぶと音を立てながらそこを吸い、無言で冬哉を見た。その光景の卑猥さに、冬哉は耐えられなくなって目を閉じる。
どうしよう、このままでは秀の口の中に出してしまいそうだ、と冬哉はまた逃げる姿勢を見せるが、秀はしつこく追いかけてきた。身体の反応も大きくなり限界が近い。
「秀くんっ、お願い……っ、出ちゃうからぁ……っ!」
離して、と訴えるとボロボロと涙が出てきた。情けなくひんひんと泣いて、こんな強引な事、今までしなかったのにと、喧嘩して意地を張った事を後悔した。
冬哉の髪の毛を掴む手に力が込められる。
「あ──ッ! イクっ、……──ッ!!」
冬哉はとうとう耐えられなくなり、秀の口の中に精を放った。秀はそれを一滴も零すまいとしっかり受け止め、唇と舌で冬哉の先端まで綺麗に舐め取る。
「……っ、ご、ごめん秀くんっ、早く出してっ」
慌てて冬哉がティッシュ、ティッシュ、と箱を取りに行くと、戻ってきた時には秀の口には何も含まれていなかった。えっ? と冬哉は秀の口を指で開ける。素直に口を開いた秀は、飲んだ、といつもの口調で言い、冬哉は恥ずかしさで脳が沸騰した。
「飲んだって……飲んだのっ!?」
「うん」
「やだ秀くんっ、そんなの飲んじゃダメだよっ」
顔が熱くて耐えられない。両手で顔を隠すと、そっとその手を退かされた。
「ただのタンパク質だ」
「いや、そーゆー事じゃなくてね?」
美味しくないでしょ、と冬哉は言うと、少ししょっぱくて、あとはあの独特の臭いがしただけだと言う。そんな感想聞いてないと思いながら、何だか力が抜けてしまって、秀に抱きついた。
「……良くなかった?」
「……良かった! すっごい良かったけどっ、……うー……」
今度からは飲まなくていい、と言うと、どうして、と返ってくる。この、無口無表情のくせに、こういう時だけなんの躊躇いもなくアレコレしてしまう秀には、困ったものだとため息をついた。
「恥ずかしすぎるからやだよ……」
「……可愛いから」
「そんな事言っておだててもだめっ」
もう、と冬哉は口を尖らせると、秀は頭を撫でてくれた。どうやら、分かってくれたらしい。ホッとすると秀は冬哉を抱きしめてきた。そして耳元で呟く。
「冬哉……入れたい」
「……うん……」
今度こそ優しくしてね、と冬哉は秀の首に腕を回した。
秀は抱きしめていた腕を解いて座り込む。どうしたのかと思っていると、彼は冬哉の分身を大事そうに支え、なんの躊躇いもなく口に含んだ。
「ああ……っ、し、秀くん……っ」
温かい粘膜に覆われ唇で敏感な先端を擦られると、冬哉はビクビクと背中を震わせ、また腰を引いてしまう。するとすぐに壁にぶつかり、逃げられない絶望感と、うねるような快感に天井を仰いだ。
冬哉は何とか理性を保ち、秀の髪の毛を掴む。顔を引き離そうとしたのを察したのか、秀は更に激しくそこを責め立てた。
「あっ、だ……っ、だめ秀くんっ、気持ちい……っ」
無言で前後する秀の頭を押さえて、もっと奥まで、と無意識にやってしまい、泣きそうな声でごめん、と謝る。しかし秀はじゅぶじゅぶと音を立てながらそこを吸い、無言で冬哉を見た。その光景の卑猥さに、冬哉は耐えられなくなって目を閉じる。
どうしよう、このままでは秀の口の中に出してしまいそうだ、と冬哉はまた逃げる姿勢を見せるが、秀はしつこく追いかけてきた。身体の反応も大きくなり限界が近い。
「秀くんっ、お願い……っ、出ちゃうからぁ……っ!」
離して、と訴えるとボロボロと涙が出てきた。情けなくひんひんと泣いて、こんな強引な事、今までしなかったのにと、喧嘩して意地を張った事を後悔した。
冬哉の髪の毛を掴む手に力が込められる。
「あ──ッ! イクっ、……──ッ!!」
冬哉はとうとう耐えられなくなり、秀の口の中に精を放った。秀はそれを一滴も零すまいとしっかり受け止め、唇と舌で冬哉の先端まで綺麗に舐め取る。
「……っ、ご、ごめん秀くんっ、早く出してっ」
慌てて冬哉がティッシュ、ティッシュ、と箱を取りに行くと、戻ってきた時には秀の口には何も含まれていなかった。えっ? と冬哉は秀の口を指で開ける。素直に口を開いた秀は、飲んだ、といつもの口調で言い、冬哉は恥ずかしさで脳が沸騰した。
「飲んだって……飲んだのっ!?」
「うん」
「やだ秀くんっ、そんなの飲んじゃダメだよっ」
顔が熱くて耐えられない。両手で顔を隠すと、そっとその手を退かされた。
「ただのタンパク質だ」
「いや、そーゆー事じゃなくてね?」
美味しくないでしょ、と冬哉は言うと、少ししょっぱくて、あとはあの独特の臭いがしただけだと言う。そんな感想聞いてないと思いながら、何だか力が抜けてしまって、秀に抱きついた。
「……良くなかった?」
「……良かった! すっごい良かったけどっ、……うー……」
今度からは飲まなくていい、と言うと、どうして、と返ってくる。この、無口無表情のくせに、こういう時だけなんの躊躇いもなくアレコレしてしまう秀には、困ったものだとため息をついた。
「恥ずかしすぎるからやだよ……」
「……可愛いから」
「そんな事言っておだててもだめっ」
もう、と冬哉は口を尖らせると、秀は頭を撫でてくれた。どうやら、分かってくれたらしい。ホッとすると秀は冬哉を抱きしめてきた。そして耳元で呟く。
「冬哉……入れたい」
「……うん……」
今度こそ優しくしてね、と冬哉は秀の首に腕を回した。
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