14 / 46
14 言えない過去
しおりを挟む
「え、各支社に挨拶に行くんですか?」
「そう。顔も分からない相手とやり取りするより、知っていた方がスムーズにいくだろう?」
ある日、会社の食堂で昼食を食べていると、筧に一緒にいいかと声を掛けられ、話の流れでこの話題になった。筧が時折支社に行っていることは知っていたけれど、わざわざ挨拶に行くのか面倒だな、と少し思ってしまう。
「確かに、支社の採用は支社で任せているけど、承認の判子を押すからにはな」
それに、と筧は声を潜める。
「各地の美人にも会えるぞ。桃澤もいい歳だろ?」
「……はぁ、実はあまり結婚には興味がなくて……」
筧が珍しく下世話な話をするな、と思ったら彼はやっぱり、と呟いていた。どうやらわざとだったらしい。
彼氏彼女の関係なら大いに興味はあるけれど、祐輔はなぜか結婚にはそんなに興味がないのだ。それに、今は色んな意味で蓮香のことが気になるし、と祐輔は心の中だけで思う。
「いやな、今は結婚せずともいい暮らしができるしな。本当に、結婚するなら、相手は慎重に慎重を重ねて選べよ……!」
力のこもった筧の言葉に、祐輔は苦笑した。筧のプライベートはあまり話したことがないけれど、どうやら思うところは沢山あるらしい。
「筧部長は、結婚して後悔したクチですか?」
「……桃澤。それはな、言ってはいけないやつだ」
そう言うなり頭を抱えてしまった筧。仕事ができる筧の意外な一面を見て、祐輔は少し微笑ましくなった。筧には頭が上がらないひとがいるようだ。
すると、近くで話が盛り上がっている一角があった。男性社員の集まりで、どうやら最後のお菓子を誰が貰うかジャンケンをしていたらしい。そこには蓮香もいた。
(さっきはいらないですとか言ってたのに……)
楽しそうに笑う蓮香は早々に負けたようだ、ジャンケンの行方を、貰ったお菓子を食べながら見守っている。
すると女性社員が、そこに割って入っていった。良かったらこれもどうぞ、と聞こえてきて、そこにいた面々は益々賑やかになる。
(……ん?)
祐輔は蓮香を見ていてその表情に引っかかった。蓮香は女性社員が見せたお菓子には、興味が無さそうに視線を逸らし、口に含んだお菓子を咀嚼している。そして、女性社員がそれぞれにお菓子を渡し始めると、ゴミを捨てるために、席を外したのだ。
「あれ、蓮香さんいらないです?」
女性社員がそう聞くと、蓮香は「お腹いっぱいなんで」と笑って答えた。営業スマイルだ。
(甘いものは嫌いじゃないって言ってたよな。今食べてたし)
注意深く見ていないと、あまりにも自然で見逃してしまう、蓮香の営業スマイル。相手が誰で、どんな時に出るのか、祐輔は観察してみようと思った。
◇◇
その日の夜、夕食を食べ終えて寛いでいると、蓮香の車が駐車場に入る音がした。そして、真っ直ぐ足音がこちらに近付いてくるのが分かり、玄関まで迎えに行く。
なんかこれ、恋人っぽいな、と思いながらドアを開けると、やはり疲れた顔の蓮香がいた。
「……お疲れ」
「…………お疲れ様です……」
余程疲れたのか、声にも覇気がない。祐輔は彼を中に招き入れると、早速蓮香は抱きついてきた。
「どうした?」
「充電させて下さい……」
今日は午後から外出していたらしい。客に会うのは気を遣うし、疲れるよな、と背中をポンポンと叩くと、蓮香は祐輔の首元に顔をうずめて、すんすんと匂いを嗅いでいる。
「なぁ、蓮香」
祐輔はそのままの体勢で、来週一週間、全支社に挨拶回りに行くことを伝えると、え? と彼は顔を上げた。
「一週間も祐輔さんに会えないんですか?」
「そうなるな」
「嫌だ……俺、祐輔さんがいないと……」
「そう言われても、仕事だし……」
「じゃあ、……じゃあせめて、その間ここに泊まらせて下さい」
案の定寂しがった蓮香だが、大の大人が言うには子供っぽすぎる我儘だ。そして、それを言う蓮香の表情から読み取れるのは、やはり不安だ。
どうしてここまで、祐輔に執着しているのだろう? そして、彼は祐輔が離れていくのを、極端に恐れている。
「……蓮香、とりあえず中に入ろう」
一般的に不安定な人とは、ある程度の距離を意識的に保たなければ、自分も潰れてしまうという。けれど祐輔は、今蓮香と距離を置く仕草を少しでも見せれば、彼はとんでもないことを起こしそうな、そんな危うさがあるように思えてならない。
(具体的に言えば、失踪か自死してしまいそうな……)
そこで蓮香が休職していたことにも納得がいく。それ程の傷を負う出来事が、彼の過去にあったのだ。そしてその傷を癒すために、祐輔に助けを求めている。誰かの身代わりにしていると感じるのもそのせいだろうか。けれどなぜ? どうして自分に?
俺は医者じゃないぞ、と思いながら、祐輔はとりあえず中へ蓮香を連れて行った。まずは食え、と用意していた晩御飯をテーブルに並べると、大人しく食べ始めたので安心する。
「蓮香、出張の間、ここを使っていいから。だからお前がどうして俺に執着するのか、教えて欲しい」
祐輔がそう言うと、蓮香の手が止まった。そして苦笑した彼を見て、失敗したと思う。ストレートに聞いても、彼は答えてくれないようだ。
「言ったじゃないですか。元々祐輔さんに憧れてたって」
無理やり人の体を拓かせておいて、自分のことは話さないなんて、なんて自分勝手な奴だ、と思う。けれどサッと箸と茶碗を置いた蓮香の手が、膝の上でギュッと握られたのを見て、違う、と感じた。
(自分勝手なんかじゃない。……言えないのか)
蓮香の手が僅かに震えている。負った傷が深すぎて、思い出すだけで手が震えてしまう程なのだ。
そしてそれを知った祐輔は強く、蓮香の過去に何があったのかを知りたいと思う。そして、俺がいるからもう大丈夫、と慰めてやりたい気持ちでいっぱいになるのだ。
なぜだろうとは思うけれど、これはもう、蓮香のことが好きだと言ってもいいのではないだろうか。
正直、ドキドキはしないし、相手の言動に一喜一憂したりもしない。世間一般でいう恋ではないのかもしれないけれど、蓮香を大事にしたい、守りたいという気持ちは大いにある。初めての感覚で戸惑っているけれど、嫌な気持ちではない。
「蓮香……」
祐輔はできるだけ穏やかに声を掛けると、彼は眉を下げてこちらを見てきた。大型犬がしょんぼりしているようで、かわいいな、と祐輔は肩の力を抜いて笑う。
「俺、お前が好きだよ。だから大丈夫、いなくなったりしない」
そんなに不安がるな、と頭を撫でたら、蓮香は声を上げて泣いてしまった。情けなく泣く蓮香がかわいくて、守ってやりたくて、横からそっと抱き締める。
「祐輔さん……! 俺……俺……っ!」
「うん、大丈夫。……大丈夫だ」
俺が過去ごと、貴徳を受け入れてやる、と祐輔は言った。蓮香の止まらない涙を袖で拭ってやり、宥めるようにキスをする。
名前呼び、嬉しいと蓮香はまた泣いた。お前が話す準備ができるまで待つから、と言うと、蓮香はごめんなさい、とありがとうを、壊れたおもちゃのように繰り返す。
「祐輔さん、好きです……っ」
「うん。分かってる」
蓮香の硬めの髪を撫でながら、祐輔は思う。彼が話せないなら、こちらである程度調べられないか、と。
蓮香の温もりを感じながら、祐輔はよし、と心に決めた。
「そう。顔も分からない相手とやり取りするより、知っていた方がスムーズにいくだろう?」
ある日、会社の食堂で昼食を食べていると、筧に一緒にいいかと声を掛けられ、話の流れでこの話題になった。筧が時折支社に行っていることは知っていたけれど、わざわざ挨拶に行くのか面倒だな、と少し思ってしまう。
「確かに、支社の採用は支社で任せているけど、承認の判子を押すからにはな」
それに、と筧は声を潜める。
「各地の美人にも会えるぞ。桃澤もいい歳だろ?」
「……はぁ、実はあまり結婚には興味がなくて……」
筧が珍しく下世話な話をするな、と思ったら彼はやっぱり、と呟いていた。どうやらわざとだったらしい。
彼氏彼女の関係なら大いに興味はあるけれど、祐輔はなぜか結婚にはそんなに興味がないのだ。それに、今は色んな意味で蓮香のことが気になるし、と祐輔は心の中だけで思う。
「いやな、今は結婚せずともいい暮らしができるしな。本当に、結婚するなら、相手は慎重に慎重を重ねて選べよ……!」
力のこもった筧の言葉に、祐輔は苦笑した。筧のプライベートはあまり話したことがないけれど、どうやら思うところは沢山あるらしい。
「筧部長は、結婚して後悔したクチですか?」
「……桃澤。それはな、言ってはいけないやつだ」
そう言うなり頭を抱えてしまった筧。仕事ができる筧の意外な一面を見て、祐輔は少し微笑ましくなった。筧には頭が上がらないひとがいるようだ。
すると、近くで話が盛り上がっている一角があった。男性社員の集まりで、どうやら最後のお菓子を誰が貰うかジャンケンをしていたらしい。そこには蓮香もいた。
(さっきはいらないですとか言ってたのに……)
楽しそうに笑う蓮香は早々に負けたようだ、ジャンケンの行方を、貰ったお菓子を食べながら見守っている。
すると女性社員が、そこに割って入っていった。良かったらこれもどうぞ、と聞こえてきて、そこにいた面々は益々賑やかになる。
(……ん?)
祐輔は蓮香を見ていてその表情に引っかかった。蓮香は女性社員が見せたお菓子には、興味が無さそうに視線を逸らし、口に含んだお菓子を咀嚼している。そして、女性社員がそれぞれにお菓子を渡し始めると、ゴミを捨てるために、席を外したのだ。
「あれ、蓮香さんいらないです?」
女性社員がそう聞くと、蓮香は「お腹いっぱいなんで」と笑って答えた。営業スマイルだ。
(甘いものは嫌いじゃないって言ってたよな。今食べてたし)
注意深く見ていないと、あまりにも自然で見逃してしまう、蓮香の営業スマイル。相手が誰で、どんな時に出るのか、祐輔は観察してみようと思った。
◇◇
その日の夜、夕食を食べ終えて寛いでいると、蓮香の車が駐車場に入る音がした。そして、真っ直ぐ足音がこちらに近付いてくるのが分かり、玄関まで迎えに行く。
なんかこれ、恋人っぽいな、と思いながらドアを開けると、やはり疲れた顔の蓮香がいた。
「……お疲れ」
「…………お疲れ様です……」
余程疲れたのか、声にも覇気がない。祐輔は彼を中に招き入れると、早速蓮香は抱きついてきた。
「どうした?」
「充電させて下さい……」
今日は午後から外出していたらしい。客に会うのは気を遣うし、疲れるよな、と背中をポンポンと叩くと、蓮香は祐輔の首元に顔をうずめて、すんすんと匂いを嗅いでいる。
「なぁ、蓮香」
祐輔はそのままの体勢で、来週一週間、全支社に挨拶回りに行くことを伝えると、え? と彼は顔を上げた。
「一週間も祐輔さんに会えないんですか?」
「そうなるな」
「嫌だ……俺、祐輔さんがいないと……」
「そう言われても、仕事だし……」
「じゃあ、……じゃあせめて、その間ここに泊まらせて下さい」
案の定寂しがった蓮香だが、大の大人が言うには子供っぽすぎる我儘だ。そして、それを言う蓮香の表情から読み取れるのは、やはり不安だ。
どうしてここまで、祐輔に執着しているのだろう? そして、彼は祐輔が離れていくのを、極端に恐れている。
「……蓮香、とりあえず中に入ろう」
一般的に不安定な人とは、ある程度の距離を意識的に保たなければ、自分も潰れてしまうという。けれど祐輔は、今蓮香と距離を置く仕草を少しでも見せれば、彼はとんでもないことを起こしそうな、そんな危うさがあるように思えてならない。
(具体的に言えば、失踪か自死してしまいそうな……)
そこで蓮香が休職していたことにも納得がいく。それ程の傷を負う出来事が、彼の過去にあったのだ。そしてその傷を癒すために、祐輔に助けを求めている。誰かの身代わりにしていると感じるのもそのせいだろうか。けれどなぜ? どうして自分に?
俺は医者じゃないぞ、と思いながら、祐輔はとりあえず中へ蓮香を連れて行った。まずは食え、と用意していた晩御飯をテーブルに並べると、大人しく食べ始めたので安心する。
「蓮香、出張の間、ここを使っていいから。だからお前がどうして俺に執着するのか、教えて欲しい」
祐輔がそう言うと、蓮香の手が止まった。そして苦笑した彼を見て、失敗したと思う。ストレートに聞いても、彼は答えてくれないようだ。
「言ったじゃないですか。元々祐輔さんに憧れてたって」
無理やり人の体を拓かせておいて、自分のことは話さないなんて、なんて自分勝手な奴だ、と思う。けれどサッと箸と茶碗を置いた蓮香の手が、膝の上でギュッと握られたのを見て、違う、と感じた。
(自分勝手なんかじゃない。……言えないのか)
蓮香の手が僅かに震えている。負った傷が深すぎて、思い出すだけで手が震えてしまう程なのだ。
そしてそれを知った祐輔は強く、蓮香の過去に何があったのかを知りたいと思う。そして、俺がいるからもう大丈夫、と慰めてやりたい気持ちでいっぱいになるのだ。
なぜだろうとは思うけれど、これはもう、蓮香のことが好きだと言ってもいいのではないだろうか。
正直、ドキドキはしないし、相手の言動に一喜一憂したりもしない。世間一般でいう恋ではないのかもしれないけれど、蓮香を大事にしたい、守りたいという気持ちは大いにある。初めての感覚で戸惑っているけれど、嫌な気持ちではない。
「蓮香……」
祐輔はできるだけ穏やかに声を掛けると、彼は眉を下げてこちらを見てきた。大型犬がしょんぼりしているようで、かわいいな、と祐輔は肩の力を抜いて笑う。
「俺、お前が好きだよ。だから大丈夫、いなくなったりしない」
そんなに不安がるな、と頭を撫でたら、蓮香は声を上げて泣いてしまった。情けなく泣く蓮香がかわいくて、守ってやりたくて、横からそっと抱き締める。
「祐輔さん……! 俺……俺……っ!」
「うん、大丈夫。……大丈夫だ」
俺が過去ごと、貴徳を受け入れてやる、と祐輔は言った。蓮香の止まらない涙を袖で拭ってやり、宥めるようにキスをする。
名前呼び、嬉しいと蓮香はまた泣いた。お前が話す準備ができるまで待つから、と言うと、蓮香はごめんなさい、とありがとうを、壊れたおもちゃのように繰り返す。
「祐輔さん、好きです……っ」
「うん。分かってる」
蓮香の硬めの髪を撫でながら、祐輔は思う。彼が話せないなら、こちらである程度調べられないか、と。
蓮香の温もりを感じながら、祐輔はよし、と心に決めた。
30
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
三限目の国語
理科準備室
BL
昭和の4年生の男の子の「ぼく」は学校で授業中にうんこしたくなります。学校の授業中にこれまで入学以来これまで無事に家までガマンできたのですが、今回ばかりはまだ4限目の国語の授業で、給食もあるのでもう家までガマンできそうもなく、「ぼく」は授業をこっそり抜け出して初めての学校のトイレでうんこすることを決意します。でも初めての学校でのうんこは不安がいっぱい・・・それを一つ一つ乗り越えていてうんこするまでの姿を描いていきます。「けしごむ」さんからいただいたイラスト入り。
山本さんのお兄さん〜同級生女子の兄にレ×プされ気に入られてしまうDCの話〜
ルシーアンナ
BL
同級生女子の兄にレイプされ、気に入られてしまう男子中学生の話。
高校生×中学生。
1年ほど前に別名義で書いたのを手直ししたものです。
ぼくに毛が生えた
理科準備室
BL
昭和の小学生の男の子の「ぼく」はクラスで一番背が高くて5年生になったとたんに第二次性徴としてちんちんに毛が生えたり声変わりしたりと身体にいろいろな変化がおきます。それでクラスの子たちにからかわれてがっかりした「ぼく」は学校で偶然一年生の男の子がうんこしているのを目撃し、ちょっとアブノーマルな世界の性に目覚めます。
ラヴァーズ・イン・チェインズ〜推しボーカリストに殺されます〜
あまつかホタテ
BL
【年下美形】×【年上美形】
俳優の高永ヒナキは、若手実力派ロックバンドURANOSの大ファンだ。ある日、そんなヒナキの元にBLドラマへの出演オファーが舞い込んでくる。
渋々了承したそのドラマでヒナキの相手役を務めるのは、なんとURANOSのボーカリストJUNだった。JUNはバンドマンでありながら、ルックスの良さから初の俳優オファーを受けたようだ。
最初は期待外れに無愛想だったJUNも、恋人役を演じるうちに少しずつヒナキに心を開き始める。
そして、次第に本気で恋愛感情を抱くようになってしまったJUNとヒナキは、互いに自分の抱える秘密によって悩み始めるのだった。
※一部倫理にもとる表現や法律に抵触する行為の描写がありますが、それらを容認し推奨する意図はありません。
※死ネタを含みますがハッピーエンドです。
※性的表現を含む話についてはサブタイトルの隣に★をつけています。
少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。
ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。
だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる