20 / 24
20
しおりを挟む
次の日、冬哉はメッセージの着信で目が覚めた。
あれから改めてご飯を食べて、貴之の料理の腕に感謝した。冬哉は一応自炊するものの、そこまで上手くないため、出来合いのものを買ったりする事が多かったからだ。だから手作り料理が上手い人を彼氏に持つ春輝は正直羨ましいと話したら、何故か秀は対抗意識を燃やして、料理を勉強しようかな、と呟いていた。
「……んー……」
もぞもぞと布団の中で寝返りを打ち、スマホを取って通知内容を見てみる。秀からだ。
『昨日はすごく楽しかった。今日も会いたいけど、都合はどう?』
相変わらずメッセージだと明るく素直な秀だが、昨日というワードで、冬哉は秀とのアレコレを思い出してしまい赤面する。
『いいよ。実は僕、今日は一日オフなんだ』
だから秀くんの都合に合わせるよ、とメッセージを送ると、すぐに返信が来る。
『じゃあ今から冬哉の家に行く』
「今から!?」
冬哉は慌てて飛び起きると、すぐに支度をした。オフの日とは言え、いつもゆっくり起きる冬哉ではないけれど、時計を見ると朝の七時過ぎだ、いくらなんでも早すぎる。
しかし、冬哉も内心嬉しがっていた。本当は、昨日も帰したくなかったくらいだったから。
顔を洗って着替えて、ああこれじゃないと服を選び直して着たところでインターホンが鳴る。家も近いので来るのが早い。冬哉は鏡に向かって笑顔を作ると、機嫌よく秀を出迎えた。
「秀くんっ、こんなに早く会えるなんて嬉しいよ~!」
冬哉は秀の身体に抱きつくと、秀はうん、と頭を撫でてくれる。嬉しいと表現してくれて冬哉も嬉しい。やはりボディーランゲージを使うと、彼とのコミュニケーションは上手くいきそうだ。
しかしやはり秀は、昨日と同じく頭を撫で続ける。困った冬哉は、そっと彼の手を取った。
「秀くん、そんなに嬉しいの?」
「うん」
即答で返ってきて、冬哉ははにかむ。僕もー、と秀に抱きついた腕に力を込めると、彼はまた冬哉の頭を撫でた。相変わらず表情には出ないけれど、頭を撫でる優しさから嬉しいのは伝わってきて、冬哉は幸せを噛み締めた。
すると秀の手が止まる。秀くん? と彼を見上げると、彼はゆっくりまばたきをした。よくこの動作をするな、と思ってどうしたの? と聞くと、秀は再びまばたきをする。
「……可愛い」
そう言って秀はまた頭を撫で始めた。冬哉は照れで全身が熱くなり、そ、そう……ありがとうね、としどろもどろに返す。
「あっ、ごめんねっ、上がって?」
これではいつまででも玄関で抱き合う事になりそうなので、冬哉は秀を家に上げてリビングに案内した。
「秀くん今日は予定無いの?」
「うん」
そっか、と笑ってソファーに座ると、秀も隣に座る。冬哉はもう遠慮は要らないとばかりに、秀の身体に頭を預けた。甘えるのが好きなので、そのまま秀を見上げると、彼も冬哉をいつもの視線で見ていた。
「んふふ……」
こんな風に過ごせるなんて幸せだ。そう思ってニコニコしていると、秀が口を開く。
「冬哉、曲が聞きたい」
「ん? 曲?」
秀は頷く。
「前に言ってた、熊蜂の曲」
「ああ、いいよっ。ちょっと待ってね」
そう言えば、いつか聞かせてあげると約束したんだった、と冬哉は棚からCDを探す。確か自分が演奏したものがあるから、とそれを取り出すと、プレイヤーに入れて流す。
熊蜂の羽音を曲にしたそれは、早いテンポで迫り来る蜂を再現している。初めて聴いた時は本当に蜂そのものだ、と感動したな、と思い返していると、静かに呼ばれた。
「なーに?」
「……熊蜂は穏やかな性格だから、題名をスズメバチにした方が良いと思う」
どうやら秀は、今にも人を襲いそうなこの音は、熊蜂よりスズメバチの方が合っていると言いたいらしい。虫好きならではの意見に、冬哉は笑った。
「あはは、それは僕もどうしようもできないよ」
曲を聴き終わると、冬哉はCDをまた元の場所へ戻す。片付けも得意な方ではないけれど、CDとオーディオ類だけは丁寧に扱っている。
「秀くん、聞いてくれる?」
冬哉は再びソファーに座ると、頭を彼の肩に預けた。
「僕ね、学校辞めてスカウトされた楽団に入る事になったんだ」
冬哉は秀と会わない時間、何が起きていたかを話した。昨日はお祝いだったから、何となく話すのは気が引けたからだ。初仕事は今年のクリスマスコンサートからだということ、全国を飛び回る事になること、演奏家の道が冬哉の夢であり義務だったこと――だから今後はなかなか会えなくなることを。
「……ごめんね。秀くんと縁を切って、一人でやってくつもりだったのに……結局、秀くんとはずっと一緒にいたいって思っちゃった」
「……うん」
そして、何故演奏家でなくてはいけなかったのかも話す。
「僕の家はね、色んな事業をやってる家系なんだ」
今どきだけど、跡継ぎが必要だったんだよね、と冬哉は声のトーンを落とす。
祖父の旭、父の学、母の莉子、そしていとこの雅樹に守られているこの道を、冬哉は進まなければいけなかったこと。同性が好きな冬哉は、どう足掻いても跡継ぎは期待できない。偽装結婚でもすればとも思ったけれど、好きなように生きなさいと全力で応援してくれる彼らの意志を、無視することはできなかった。
冬哉は身体を起こして、秀を真っ直ぐ見つめる。彼の瞳はずっと冬哉を捉えていて、まばたきさえそんなにしない。
「……ここからが僕の本番。勝手だけど、会う時間はそんなに取れないかもしれない。それでも、付き合ってくれる?」
「……オレはゴキブリだから」
秀は冬哉の頭を撫でた。冬哉は意味が分からずどういう事? と聞くと、秀は目を伏せる。そして開いた瞳の奥には、確かに情熱の炎が揺らめいて見えた。
「ゴキブリのメスは、生涯に一匹しか愛さない。俺はそんな恋愛観に憧れた」
冬哉は息を飲んだ。以前秀の恋愛観を聞いた時に、ゴキブリのメスのような恋愛観が良いと言っていたのだ。その時は詳しく聞いても教えてくれなかったけれど、まさかゴキブリにそんな一途な一面があるとは思わなかった、と冬哉は恥ずかしくなる。
「……例えがゴキブリなところが、秀くんらしいよね」
何も害虫に例えなくてもとは思ったけれど、そこは秀だから仕方がないと思う辺り、冬哉は末期だなと苦笑した。
冬哉は秀の肩に腕を回すと、鼻を擦り合わせて囁く。
「だから……今のうちに」
言葉は最後まで紡がれることはなかった。
あれから改めてご飯を食べて、貴之の料理の腕に感謝した。冬哉は一応自炊するものの、そこまで上手くないため、出来合いのものを買ったりする事が多かったからだ。だから手作り料理が上手い人を彼氏に持つ春輝は正直羨ましいと話したら、何故か秀は対抗意識を燃やして、料理を勉強しようかな、と呟いていた。
「……んー……」
もぞもぞと布団の中で寝返りを打ち、スマホを取って通知内容を見てみる。秀からだ。
『昨日はすごく楽しかった。今日も会いたいけど、都合はどう?』
相変わらずメッセージだと明るく素直な秀だが、昨日というワードで、冬哉は秀とのアレコレを思い出してしまい赤面する。
『いいよ。実は僕、今日は一日オフなんだ』
だから秀くんの都合に合わせるよ、とメッセージを送ると、すぐに返信が来る。
『じゃあ今から冬哉の家に行く』
「今から!?」
冬哉は慌てて飛び起きると、すぐに支度をした。オフの日とは言え、いつもゆっくり起きる冬哉ではないけれど、時計を見ると朝の七時過ぎだ、いくらなんでも早すぎる。
しかし、冬哉も内心嬉しがっていた。本当は、昨日も帰したくなかったくらいだったから。
顔を洗って着替えて、ああこれじゃないと服を選び直して着たところでインターホンが鳴る。家も近いので来るのが早い。冬哉は鏡に向かって笑顔を作ると、機嫌よく秀を出迎えた。
「秀くんっ、こんなに早く会えるなんて嬉しいよ~!」
冬哉は秀の身体に抱きつくと、秀はうん、と頭を撫でてくれる。嬉しいと表現してくれて冬哉も嬉しい。やはりボディーランゲージを使うと、彼とのコミュニケーションは上手くいきそうだ。
しかしやはり秀は、昨日と同じく頭を撫で続ける。困った冬哉は、そっと彼の手を取った。
「秀くん、そんなに嬉しいの?」
「うん」
即答で返ってきて、冬哉ははにかむ。僕もー、と秀に抱きついた腕に力を込めると、彼はまた冬哉の頭を撫でた。相変わらず表情には出ないけれど、頭を撫でる優しさから嬉しいのは伝わってきて、冬哉は幸せを噛み締めた。
すると秀の手が止まる。秀くん? と彼を見上げると、彼はゆっくりまばたきをした。よくこの動作をするな、と思ってどうしたの? と聞くと、秀は再びまばたきをする。
「……可愛い」
そう言って秀はまた頭を撫で始めた。冬哉は照れで全身が熱くなり、そ、そう……ありがとうね、としどろもどろに返す。
「あっ、ごめんねっ、上がって?」
これではいつまででも玄関で抱き合う事になりそうなので、冬哉は秀を家に上げてリビングに案内した。
「秀くん今日は予定無いの?」
「うん」
そっか、と笑ってソファーに座ると、秀も隣に座る。冬哉はもう遠慮は要らないとばかりに、秀の身体に頭を預けた。甘えるのが好きなので、そのまま秀を見上げると、彼も冬哉をいつもの視線で見ていた。
「んふふ……」
こんな風に過ごせるなんて幸せだ。そう思ってニコニコしていると、秀が口を開く。
「冬哉、曲が聞きたい」
「ん? 曲?」
秀は頷く。
「前に言ってた、熊蜂の曲」
「ああ、いいよっ。ちょっと待ってね」
そう言えば、いつか聞かせてあげると約束したんだった、と冬哉は棚からCDを探す。確か自分が演奏したものがあるから、とそれを取り出すと、プレイヤーに入れて流す。
熊蜂の羽音を曲にしたそれは、早いテンポで迫り来る蜂を再現している。初めて聴いた時は本当に蜂そのものだ、と感動したな、と思い返していると、静かに呼ばれた。
「なーに?」
「……熊蜂は穏やかな性格だから、題名をスズメバチにした方が良いと思う」
どうやら秀は、今にも人を襲いそうなこの音は、熊蜂よりスズメバチの方が合っていると言いたいらしい。虫好きならではの意見に、冬哉は笑った。
「あはは、それは僕もどうしようもできないよ」
曲を聴き終わると、冬哉はCDをまた元の場所へ戻す。片付けも得意な方ではないけれど、CDとオーディオ類だけは丁寧に扱っている。
「秀くん、聞いてくれる?」
冬哉は再びソファーに座ると、頭を彼の肩に預けた。
「僕ね、学校辞めてスカウトされた楽団に入る事になったんだ」
冬哉は秀と会わない時間、何が起きていたかを話した。昨日はお祝いだったから、何となく話すのは気が引けたからだ。初仕事は今年のクリスマスコンサートからだということ、全国を飛び回る事になること、演奏家の道が冬哉の夢であり義務だったこと――だから今後はなかなか会えなくなることを。
「……ごめんね。秀くんと縁を切って、一人でやってくつもりだったのに……結局、秀くんとはずっと一緒にいたいって思っちゃった」
「……うん」
そして、何故演奏家でなくてはいけなかったのかも話す。
「僕の家はね、色んな事業をやってる家系なんだ」
今どきだけど、跡継ぎが必要だったんだよね、と冬哉は声のトーンを落とす。
祖父の旭、父の学、母の莉子、そしていとこの雅樹に守られているこの道を、冬哉は進まなければいけなかったこと。同性が好きな冬哉は、どう足掻いても跡継ぎは期待できない。偽装結婚でもすればとも思ったけれど、好きなように生きなさいと全力で応援してくれる彼らの意志を、無視することはできなかった。
冬哉は身体を起こして、秀を真っ直ぐ見つめる。彼の瞳はずっと冬哉を捉えていて、まばたきさえそんなにしない。
「……ここからが僕の本番。勝手だけど、会う時間はそんなに取れないかもしれない。それでも、付き合ってくれる?」
「……オレはゴキブリだから」
秀は冬哉の頭を撫でた。冬哉は意味が分からずどういう事? と聞くと、秀は目を伏せる。そして開いた瞳の奥には、確かに情熱の炎が揺らめいて見えた。
「ゴキブリのメスは、生涯に一匹しか愛さない。俺はそんな恋愛観に憧れた」
冬哉は息を飲んだ。以前秀の恋愛観を聞いた時に、ゴキブリのメスのような恋愛観が良いと言っていたのだ。その時は詳しく聞いても教えてくれなかったけれど、まさかゴキブリにそんな一途な一面があるとは思わなかった、と冬哉は恥ずかしくなる。
「……例えがゴキブリなところが、秀くんらしいよね」
何も害虫に例えなくてもとは思ったけれど、そこは秀だから仕方がないと思う辺り、冬哉は末期だなと苦笑した。
冬哉は秀の肩に腕を回すと、鼻を擦り合わせて囁く。
「だから……今のうちに」
言葉は最後まで紡がれることはなかった。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
お前じゃないとダメなんだ
むらくも
BL
パーティを組まずに単独で活動している魔術師リレイの前に現れたのは、同じく単独で旅をしている格闘家のハーファ。
ハーファの特殊能力に気付いたリレイは好奇心からパーティを組もうと提案する。
組んだ相棒は強がりで……想定以上にウブだった。
*RPG的な世界が舞台の冒険ファンタジー風BL。
*魔物や一部対人で戦闘描写が入るので、流血と欠損描写があります。
*「アンタじゃないとダメなんだ(格闘家視点)」の魔術師(攻め)視点。
格闘家(受け)視点の元になった話のため、少し短めです。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
旦那様と僕
三冬月マヨ
BL
旦那様と奉公人(の、つもり)の、のんびりとした話。
縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲む感じで、のほほんとして頂けたら幸いです。
本編完結済。
『向日葵の庭で』は、残酷と云うか、覚悟が必要かな? と思いまして注意喚起の為『※』を付けています。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
腐男子(攻め)主人公の息子に転生した様なので夢の推しカプをサポートしたいと思います
たむたむみったむ
BL
前世腐男子だった記憶を持つライル(5歳)前世でハマっていた漫画の(攻め)主人公の息子に転生したのをいい事に、自分の推しカプ (攻め)主人公レイナード×悪役令息リュシアンを実現させるべく奔走する毎日。リュシアンの美しさに自分を見失ない(受け)主人公リヒトの優しさに胸を痛めながらもポンコツライルの脳筋レイナード誘導作戦は成功するのだろうか?
そしてライルの知らないところでばかり起こる熱い展開を、いつか目にする事が……できればいいな。
ほのぼのまったり進行です。
他サイトにも投稿しておりますが、こちら改めて書き直した物になります。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる