17 / 39
17
しおりを挟む
それからしばらくして、櫂斗は少しずつリハビリが始まり、退院に向けて頑張った。あれから波多野は見舞いに来る頻度は減ったものの、恋人を紹介され、一緒に来るようになる。可愛らしい恋人で、波多野とは正反対の印象だった。毎日来る亮介とも仲良くなり、病室で四人でお喋りする。
「オバサンは、あれから連絡ありました?」
波多野がいうオバサンとは、櫂斗の母親の事のようだ。櫂斗は首を横に振る。
「いえ、何も……その方がおれは楽ですけどね」
櫂斗は苦笑すると、波多野もそうですか、と苦笑する。
「けど、父親からは連絡がありました。あまりお母さんを悲しませるな、と」
ああ、と波多野は肩をすくめた。それなら連絡取らない方が良いですね、と言う。櫂斗も頷いた。
父親がどんな人物なのか覚えていないけれど、母親の味方の立場を取るなら、近付かない方が良さそうだ。
そんな他愛もない話をしながら、日々は過ぎていく。
そして少しずつ自分で動けるようになる喜びを知ると、櫂斗の回復はみるみるうちに早くなっていく。
櫂斗が退院できたのは、年が明けた頃だった。
亮介と共に自宅へ帰ると、戸締りはされていたものの、酷く散らかっていた。どうやら入院する前そのままらしい。自宅の住所は母親に聞いていて、運転免許証の本籍と一緒だったので間違いないだろうと、まっすぐ帰ってきたのだ。
「こんな散らかってたら、そりゃ鬱々とするよな」
櫂斗は苦笑して片付け始める。亮介はその様子を痛々しそうに見ながら、手伝ってくれた。
あらかた片付けて時計を見ると、もう夕方になっていた。外はもう日が落ちていて、季節が巡るのは早いな、と思う。
「そう言えば、今日は一日付き合ってくれたけど、仕事は大丈夫なのか?」
櫂斗が聞くと、亮介はそれなんだが、と話し始める。
「俺、真洋の事務所の専属になったんだ。事情を話したら、しばらくパソコン一台でできる仕事だけにしてもらった。今まで社長がホームページ作ってたみたいだし……」
俺はそっちもできるから、と彼は微笑んだ。真洋とは有名なアーティストらしいが、櫂斗は覚えていなかった。以前は知っている素振りだったぞ、と言われて、そうなんだ、と相槌を打つ。
亮介がパソコンに詳しいのは亮介本人が話してくれて、今の仕事を高校生の時からやっていたと聞いた時はびっくりした。
「すごくホワイト企業だな……」
櫂斗がそう言うと、亮介の表情は苦笑に変わる。
「その代わり、求められるものはものすごく高いけどな。やりがいあるよ、本当に」
それでも満足そうなのは、本当に仕事が楽しいのだろう。けど、ちょっと待てよ、と櫂斗はある事に気付く。
「事情を話したって……どう話したの?」
まさか全部正直に話した訳じゃないだろう、と櫂斗は思う。身内ならともかく、ただの恋人、しかも同性の恋人など、理解されるはずがない。
「ん? そのままだけど?」
「だから、そのままって?」
「好きな人が酷い怪我をして入院したから、長時間拘束される仕事はできないって」
櫂斗は息を詰めた。その話ぶりだと、櫂斗が入院した頃ではないのか。
「そ、それって結構前の事……」
「ああ。そのうち彼氏にする予定ですとも言ったかな?」
ケロッとして言う亮介に、櫂斗はがっくり肩を落とす。
「何でそんなオープンなの……?」
櫂斗からすれば、亮介は葛藤したりしなかったのだろうか、と不思議でならない。
「さあ? 俺がゲイだと知って、うろたえる姿を見るのが好きだからじゃないのか?」
亮介は笑いながら言う。彼は時々、人をからかうような言動をすることがある。櫂斗に対しても例外ではなく、しかしそれが嫌じゃないから厄介だ。
「社長は何て?」
「あっそ、って言って次の瞬間には仕事の調節してた」
「……」
という事は、社長は普通に受け入れたらしい。珍しい人もいるもんだ、と櫂斗は思った。
「とにかく、仕事の心配はしなくていい。櫂斗も塾には戻れるんだろ?」
櫂斗は苦笑する。
「塾長との面接次第だけどね」
「そうか」
そう言って、亮介は櫂斗に抱きついてきた。記憶を失くしてから、そういう接触はほとんど無かったので櫂斗はドギマギする。
「りょ、亮介?」
一気に緊張して、櫂斗は離れようと身体をよじるけれど、亮介は逃がしてくれなかった。それどころか顔を上げさせられて、唇に吸い付かれる。
一度吸い付いた唇は少し離れ、櫂斗が嫌がっていないことを知ると、また吸い付いてくる。
「やっぱり、ぷるぷるの良い唇……」
唇が離れた合間にそんな事を言われ、恥ずかしくなる。亮介の身体を離そうと腕に力を入れると、彼は大人しく離れてくれた。
「……あの、夕飯先に食べない?」
櫂斗は視線を落として言った。恥ずかしくて顔を見られない。
医者にはまだ無理をするなと言われている。櫂斗は嫌じゃないけれど、そういう接触はもう少し先の話だと思っていたのだ。
「……戸惑っている櫂斗も良いな」
そう言って頭を撫でられた。
「『も』ってどういう事?」
髪の毛を乱されて口を尖らせながら手ぐしで直すと、亮介は機嫌良く「食べに行くか」と玄関へ向かう。スルーするのか、と言ったら、「全部可愛いって事だ」と笑った。
その言葉に、櫂斗はドキッとした。こうやって人をからかって、笑うから人が悪いと思う。けれど櫂斗は許してしまうのだ。
外へ出ると、刺すような空気が櫂斗を包んだ。寒くて思わずポケットに手を突っ込むと、右鎖骨の辺りがキシキシと痛む。
リハビリのおかげか、肩があまり上がらない以外は、ほとんど違和感が無いように動けるけれど、天候や体調によって痛む事があるので、無理は禁物だ。
「痛むのか?」
「……うん」
「今日は特に冷えるからな……外に出ない方が良かったか?」
「って言っても食材買うのに、どの道出ないといけないから」
「そんなの、俺が買ってくるのに」
『大丈夫か?』
ふと、櫂斗の脳裏にスマホの画面のその文字が浮かんだ。何の脈絡もないように思えたけれど、多分亮介が櫂斗を心配したシーンなのだろう、と思う。
「亮介……おれの記憶が失くなる前、スマホで『大丈夫か?』って送った事、ある?」
あまり良い思い出じゃないと分かっていながら、櫂斗は亮介に聞く。亮介との過去を思い出したい自分と、嫌な過去ならこのまま忘れていたいと言う自分がいる。
「うーん……どうだったかな」
あったかもな、と曖昧に答えられ、櫂斗は腑に落ちなかった。
あんまり良い記憶じゃないって言っただろ、と亮介はため息をつく。けれど一部だけだし、それだけじゃ良いか悪いか判断はできない、と櫂斗は折れなかった。
「……櫂斗が体調崩したみたいだったから、それに対して送っただけだ」
これで満足か? と亮介に聞かれ、櫂斗は別に隠すことでもなかったじゃないか、と口を尖らせた。
その後、ファミレスで適当に食事を摂り、櫂斗は自宅まで送ってもらって亮介は家に帰って行った。
ソファーに座って落ち着いたところで、あれ、と思う。
亮介は櫂斗に手を出そうとしていたのに、泊まることなく帰って行ったのだ。少し寂しいなと思って、すぐにその考えを打ち消す。
一人でいる事が寂しいだけであって、亮介に抱かれなかった事が残念だということではない、と櫂斗は浴室に入りシャワーを浴びる。冬なのでお湯に浸かりたかったけれど、もう寝てしまいたかった。
ベッドに入ると、すぐにウトウトと意識が揺らいでいく。
『お前ホント最低だ!』
ふと、自分が誰かに向かって叫んでいるのがフラッシュバックした。ハッとして目を開けると、そこは寝る前の景色と変わらない。
心臓が痛いほど早く動いている。その鼓動に、櫂斗は落ち着け、と自分に念じた。
脂汗が出て気持ち悪い、と額を拭う。
今のは誰に向かって言ったのだろう?
当時の感情もよみがえり、苦しくなる。まさか、亮介に対してでは、とよぎって頭を振って考えを打ち消した。
当時は亮介の事をどう思っていたのかは、憶測でしか分からない。けれど、今の櫂斗は今の亮介を受け入れたはずだ。
「……なんか、落ち着かないな」
櫂斗は起き上がり、リビングのソファーに座る。こんな事ならずっと入院していても良かったかもしれない。
櫂斗はそのままそこに寝転がった。すると、さっきまで落ち着かなかったのが嘘だったかのように眠たくなる。
(ここで寝たら風邪ひく……)
そう思うけれど、櫂斗はもう指一本も動かせなかった。
「オバサンは、あれから連絡ありました?」
波多野がいうオバサンとは、櫂斗の母親の事のようだ。櫂斗は首を横に振る。
「いえ、何も……その方がおれは楽ですけどね」
櫂斗は苦笑すると、波多野もそうですか、と苦笑する。
「けど、父親からは連絡がありました。あまりお母さんを悲しませるな、と」
ああ、と波多野は肩をすくめた。それなら連絡取らない方が良いですね、と言う。櫂斗も頷いた。
父親がどんな人物なのか覚えていないけれど、母親の味方の立場を取るなら、近付かない方が良さそうだ。
そんな他愛もない話をしながら、日々は過ぎていく。
そして少しずつ自分で動けるようになる喜びを知ると、櫂斗の回復はみるみるうちに早くなっていく。
櫂斗が退院できたのは、年が明けた頃だった。
亮介と共に自宅へ帰ると、戸締りはされていたものの、酷く散らかっていた。どうやら入院する前そのままらしい。自宅の住所は母親に聞いていて、運転免許証の本籍と一緒だったので間違いないだろうと、まっすぐ帰ってきたのだ。
「こんな散らかってたら、そりゃ鬱々とするよな」
櫂斗は苦笑して片付け始める。亮介はその様子を痛々しそうに見ながら、手伝ってくれた。
あらかた片付けて時計を見ると、もう夕方になっていた。外はもう日が落ちていて、季節が巡るのは早いな、と思う。
「そう言えば、今日は一日付き合ってくれたけど、仕事は大丈夫なのか?」
櫂斗が聞くと、亮介はそれなんだが、と話し始める。
「俺、真洋の事務所の専属になったんだ。事情を話したら、しばらくパソコン一台でできる仕事だけにしてもらった。今まで社長がホームページ作ってたみたいだし……」
俺はそっちもできるから、と彼は微笑んだ。真洋とは有名なアーティストらしいが、櫂斗は覚えていなかった。以前は知っている素振りだったぞ、と言われて、そうなんだ、と相槌を打つ。
亮介がパソコンに詳しいのは亮介本人が話してくれて、今の仕事を高校生の時からやっていたと聞いた時はびっくりした。
「すごくホワイト企業だな……」
櫂斗がそう言うと、亮介の表情は苦笑に変わる。
「その代わり、求められるものはものすごく高いけどな。やりがいあるよ、本当に」
それでも満足そうなのは、本当に仕事が楽しいのだろう。けど、ちょっと待てよ、と櫂斗はある事に気付く。
「事情を話したって……どう話したの?」
まさか全部正直に話した訳じゃないだろう、と櫂斗は思う。身内ならともかく、ただの恋人、しかも同性の恋人など、理解されるはずがない。
「ん? そのままだけど?」
「だから、そのままって?」
「好きな人が酷い怪我をして入院したから、長時間拘束される仕事はできないって」
櫂斗は息を詰めた。その話ぶりだと、櫂斗が入院した頃ではないのか。
「そ、それって結構前の事……」
「ああ。そのうち彼氏にする予定ですとも言ったかな?」
ケロッとして言う亮介に、櫂斗はがっくり肩を落とす。
「何でそんなオープンなの……?」
櫂斗からすれば、亮介は葛藤したりしなかったのだろうか、と不思議でならない。
「さあ? 俺がゲイだと知って、うろたえる姿を見るのが好きだからじゃないのか?」
亮介は笑いながら言う。彼は時々、人をからかうような言動をすることがある。櫂斗に対しても例外ではなく、しかしそれが嫌じゃないから厄介だ。
「社長は何て?」
「あっそ、って言って次の瞬間には仕事の調節してた」
「……」
という事は、社長は普通に受け入れたらしい。珍しい人もいるもんだ、と櫂斗は思った。
「とにかく、仕事の心配はしなくていい。櫂斗も塾には戻れるんだろ?」
櫂斗は苦笑する。
「塾長との面接次第だけどね」
「そうか」
そう言って、亮介は櫂斗に抱きついてきた。記憶を失くしてから、そういう接触はほとんど無かったので櫂斗はドギマギする。
「りょ、亮介?」
一気に緊張して、櫂斗は離れようと身体をよじるけれど、亮介は逃がしてくれなかった。それどころか顔を上げさせられて、唇に吸い付かれる。
一度吸い付いた唇は少し離れ、櫂斗が嫌がっていないことを知ると、また吸い付いてくる。
「やっぱり、ぷるぷるの良い唇……」
唇が離れた合間にそんな事を言われ、恥ずかしくなる。亮介の身体を離そうと腕に力を入れると、彼は大人しく離れてくれた。
「……あの、夕飯先に食べない?」
櫂斗は視線を落として言った。恥ずかしくて顔を見られない。
医者にはまだ無理をするなと言われている。櫂斗は嫌じゃないけれど、そういう接触はもう少し先の話だと思っていたのだ。
「……戸惑っている櫂斗も良いな」
そう言って頭を撫でられた。
「『も』ってどういう事?」
髪の毛を乱されて口を尖らせながら手ぐしで直すと、亮介は機嫌良く「食べに行くか」と玄関へ向かう。スルーするのか、と言ったら、「全部可愛いって事だ」と笑った。
その言葉に、櫂斗はドキッとした。こうやって人をからかって、笑うから人が悪いと思う。けれど櫂斗は許してしまうのだ。
外へ出ると、刺すような空気が櫂斗を包んだ。寒くて思わずポケットに手を突っ込むと、右鎖骨の辺りがキシキシと痛む。
リハビリのおかげか、肩があまり上がらない以外は、ほとんど違和感が無いように動けるけれど、天候や体調によって痛む事があるので、無理は禁物だ。
「痛むのか?」
「……うん」
「今日は特に冷えるからな……外に出ない方が良かったか?」
「って言っても食材買うのに、どの道出ないといけないから」
「そんなの、俺が買ってくるのに」
『大丈夫か?』
ふと、櫂斗の脳裏にスマホの画面のその文字が浮かんだ。何の脈絡もないように思えたけれど、多分亮介が櫂斗を心配したシーンなのだろう、と思う。
「亮介……おれの記憶が失くなる前、スマホで『大丈夫か?』って送った事、ある?」
あまり良い思い出じゃないと分かっていながら、櫂斗は亮介に聞く。亮介との過去を思い出したい自分と、嫌な過去ならこのまま忘れていたいと言う自分がいる。
「うーん……どうだったかな」
あったかもな、と曖昧に答えられ、櫂斗は腑に落ちなかった。
あんまり良い記憶じゃないって言っただろ、と亮介はため息をつく。けれど一部だけだし、それだけじゃ良いか悪いか判断はできない、と櫂斗は折れなかった。
「……櫂斗が体調崩したみたいだったから、それに対して送っただけだ」
これで満足か? と亮介に聞かれ、櫂斗は別に隠すことでもなかったじゃないか、と口を尖らせた。
その後、ファミレスで適当に食事を摂り、櫂斗は自宅まで送ってもらって亮介は家に帰って行った。
ソファーに座って落ち着いたところで、あれ、と思う。
亮介は櫂斗に手を出そうとしていたのに、泊まることなく帰って行ったのだ。少し寂しいなと思って、すぐにその考えを打ち消す。
一人でいる事が寂しいだけであって、亮介に抱かれなかった事が残念だということではない、と櫂斗は浴室に入りシャワーを浴びる。冬なのでお湯に浸かりたかったけれど、もう寝てしまいたかった。
ベッドに入ると、すぐにウトウトと意識が揺らいでいく。
『お前ホント最低だ!』
ふと、自分が誰かに向かって叫んでいるのがフラッシュバックした。ハッとして目を開けると、そこは寝る前の景色と変わらない。
心臓が痛いほど早く動いている。その鼓動に、櫂斗は落ち着け、と自分に念じた。
脂汗が出て気持ち悪い、と額を拭う。
今のは誰に向かって言ったのだろう?
当時の感情もよみがえり、苦しくなる。まさか、亮介に対してでは、とよぎって頭を振って考えを打ち消した。
当時は亮介の事をどう思っていたのかは、憶測でしか分からない。けれど、今の櫂斗は今の亮介を受け入れたはずだ。
「……なんか、落ち着かないな」
櫂斗は起き上がり、リビングのソファーに座る。こんな事ならずっと入院していても良かったかもしれない。
櫂斗はそのままそこに寝転がった。すると、さっきまで落ち着かなかったのが嘘だったかのように眠たくなる。
(ここで寝たら風邪ひく……)
そう思うけれど、櫂斗はもう指一本も動かせなかった。
2
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説


【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる