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次の日、櫂斗が目覚めるといい匂いがした。
寝ている場所は変わらなかったが、手錠は外され服も着せられていた。服は新品らしいTシャツとトランクスだ。コンビニででも買ってきたのだろうか。
「起きたか。先生、すぐ寝るの何とかならないのか? 世話の焼けるヤツだな」
亮介が呆れた口調で、ソファーの前のテーブルに弁当を置いた。いい匂いはこれか、と櫂斗は起き上がる。匂いは良いけれど健康的ではないコンビニ弁当に、櫂斗は内心躊躇った。
「アンタまさか、毎日こんな飯食ってるのか?」
「ん? いつもはコンビニじゃない。牛丼屋だ」
「どっちもどっちだな……」
良いから食え、と差し出され、仕方なく櫂斗はそれを食べる。たまに食べるなら良いけれど、毎日はウンザリする味だ。
「よく食えるな、こんなの……」
「買ってもらっといて文句言うなよ」
櫂斗は黙った。だからといって自分が作るとは言わず、黙々と箸をすすめる。
「……先生、今日出勤は? っていうか、休みはいつなんだ?」
何でそんな事を聞くんだ、と櫂斗は箸を止めた。きっと顔に出ていたのだろう、亮介は先生で遊べる日を知っておきたい、とニッコリ笑う。
「……こうやって仕事終わりに会ってるのに、それを聞くのか? 俺に拒否権無いんだろ?」
脅して事に及ぶくせに、櫂斗の都合を聞くのはおかしい、と櫂斗は言うと、亮介はクスクスと笑った。
「何だ? それっていつでも付き合ってくれるって聞こえるけど? 快楽に弱いド淫乱だもんな、先生は」
亮介の言葉に、櫂斗はカッと顔が熱くなる。その反応に、おっ? と亮介は楽しそうに身体を密着させて隣に座った。
「ちょっと、食事中……」
「ホントすぐ感じちゃうんだな」
亮介に耳元で囁かれ、耳たぶを舐められた。ゾワゾワとして思わず箸を落としそうになる。
「や……っ、昨日一昨日と遊んだだろ? いつまで付き合えば良いんだっ」
「そんなの、俺が満足するまでに決まってるじゃないか」
そのまま耳をまた舐められ、かじられ、櫂斗はどうしようもなくゾクゾクしてしまった。息を詰めていると、櫂斗の持っていた箸を取られる。
「先生、触って欲しいんだろ?」
櫂斗は首を横に振った。けれど勝手に上がっていく熱を止めることができない。自分でも、どうしてこうも理性が働かないんだ、と嫌になる。
「普段は優しい、仕事ができる先生なのにな。こんなにド淫乱だなんて、誰が思う?」
ビクンと、櫂斗の肩が震えたのは、亮介の言葉のせいなのか、彼が股間を撫でてきたからなのか分からなかった。朝から止めろよ、と上がった息の合間に言うと、亮介は手をそこに添えたまま止める。
「止めていいの? もうガチガチだけど?」
ってか、手を置いてるだけなのにヒクヒク反応してるじゃん、と言われ、櫂斗はその言葉に反応してしまう。亮介は再びそこを撫でた。
「そうだよな。痴漢されて感じるくらいだから、こんなに触られて感じない訳ないよな」
「や、止めろ……っ」
櫂斗は亮介の手を掴んで離そうとする。しかし亮介に肩を押され背もたれに倒される形になり、バランスを崩した隙に手が離れてしまった。
「そろそろ口だけ抵抗するのは止めたら? 素直になれよ」
櫂斗はゆるゆると股間を撫でられ、気持ち良さに身体が震える。亮介の言葉に、櫂斗の中で何かが外れた。
「だめ……気持ち良い、すぐイキたくなっちゃう……」
上ずった声で正直に言うと、亮介の顔が近付いた。櫂斗はキスをされるのかと思って、自分もしようと思うけれど、思った感触はいつまで経っても来ない。
「キスでもされると思った? 残念だな」
間近でクスクス笑う亮介。櫂斗は下着の中に亮介の手が入ってきて顔を歪ませた。
「あ……、あっ」
指先で優しく撫でられ、それだけでもビクビクと腰が震える。櫂斗は両手で口を自ら塞ぎ、声が出そうなのを必死で抑えた。
「焦らされんの好きなのか? すっげぇガマン汁出てる」
櫂斗はコクコクと首を縦に振る。痴漢好きらしいな、と笑われ、いきり立ったモノを下着から出された。
「本当にすぐイキそうだな。イッて終わりにするか?」
「い、いやっ」
亮介の意地悪な言葉に、櫂斗は思わず声を上げてしまう。彼も分かって言っているようで、じゃあどうして欲しいのか、ちゃんと言えよ、と指先で亀頭を撫でる。
「んんんっ」
「言わないと分からないだろ?」
櫂斗は口を開く。そして消え入りそうな声で望みを口にした。しかし、亮介は聞こえない、と亀頭を強く摘む。
「い……っ、いや、痛いのは嫌っ!」
「じゃあちゃんと聞こえるように言えよ」
フーッ、フーッと口を抑えたまま、櫂斗は亮介の強い口調に悶えた。ビクビクと肩を震わせながら亮介を見ると、眼鏡の奥の瞳の強さにまたゾクゾクする。
「お……お尻もいじって……お尻でイキたい……っ」
「……先生後ろの方が好きなのか? ホント変態だよな」
「……っ」
そう言った亮介は、櫂斗の下着を脱がせた。両足を開かされ、期待通りに指を入れられると、ガクガクと身体が震える。そしてその震えはどうしようもない快感として脳が認識し、太ももが小刻みに震えて絶頂の前兆へと変わる。
「い、いっちゃう……いっちゃう……っ!」
「まだ入れただけだぞ? どれだけ期待してんだよ」
本当にお尻が好きなんだな、と亮介に笑われる。櫂斗は口元を押さえていた両手をギュッと握ると、後ろが亮介の指を飲み込むようにヒクヒク動いた。
どうしようもなく熱くなった身体は、櫂斗の涙腺を緩ませる。じわりと視界が滲んで、身体が絶頂で硬直した。
「あっ、イッちゃった……っ、ごめん……ごめんなさいっ」
はぁはぁと荒い息を繰り返す櫂斗は、もう何が何だか分からず、無意識に謝っていた。
「……許すわけないだろ」
亮介は何故か謝る櫂斗の言葉を受け止め、櫂斗の望み通りの言葉を返してくれる。そう、櫂斗は許されてはいけないのだ。
「あっ、あっ、……いっちゃうっ! またいっちゃう!」
亮介の指が動く。櫂斗は背もたれを思わず掴んで、背中を反らした。
「指だけでイクのか? それで満足するのかよ?」
「いやっ! いやだっ、あ……っ! ああああっ!」
またガクガクと震えて櫂斗は絶頂した。興奮しすぎて呼吸するのにも声が出るけれど、タガが外れた今となっては気にしない。
苦しいけど気持ち良い。櫂斗はもうなりふり構わず喘ぎ、亮介の愛撫を求める。
「ああっ、いいっ! ごめんなさいっ、お父さんお母さんごめんなさいぃっ!」
思わず口走った櫂斗の言葉に、亮介が顔をしかめたのに気付かず、櫂斗はまた絶頂を迎えた。
「俺と遊んでるのに他人の事を口走るとは、いい度胸してんな」
「……っ、う……っ」
意識が朦朧としてしまっている櫂斗に、亮介は指を抜くと、萎えた、仕事するから邪魔すんなよ、と他の部屋へ行ってしまう。
櫂斗はその後すぐに、意識が無くなった。
寝ている場所は変わらなかったが、手錠は外され服も着せられていた。服は新品らしいTシャツとトランクスだ。コンビニででも買ってきたのだろうか。
「起きたか。先生、すぐ寝るの何とかならないのか? 世話の焼けるヤツだな」
亮介が呆れた口調で、ソファーの前のテーブルに弁当を置いた。いい匂いはこれか、と櫂斗は起き上がる。匂いは良いけれど健康的ではないコンビニ弁当に、櫂斗は内心躊躇った。
「アンタまさか、毎日こんな飯食ってるのか?」
「ん? いつもはコンビニじゃない。牛丼屋だ」
「どっちもどっちだな……」
良いから食え、と差し出され、仕方なく櫂斗はそれを食べる。たまに食べるなら良いけれど、毎日はウンザリする味だ。
「よく食えるな、こんなの……」
「買ってもらっといて文句言うなよ」
櫂斗は黙った。だからといって自分が作るとは言わず、黙々と箸をすすめる。
「……先生、今日出勤は? っていうか、休みはいつなんだ?」
何でそんな事を聞くんだ、と櫂斗は箸を止めた。きっと顔に出ていたのだろう、亮介は先生で遊べる日を知っておきたい、とニッコリ笑う。
「……こうやって仕事終わりに会ってるのに、それを聞くのか? 俺に拒否権無いんだろ?」
脅して事に及ぶくせに、櫂斗の都合を聞くのはおかしい、と櫂斗は言うと、亮介はクスクスと笑った。
「何だ? それっていつでも付き合ってくれるって聞こえるけど? 快楽に弱いド淫乱だもんな、先生は」
亮介の言葉に、櫂斗はカッと顔が熱くなる。その反応に、おっ? と亮介は楽しそうに身体を密着させて隣に座った。
「ちょっと、食事中……」
「ホントすぐ感じちゃうんだな」
亮介に耳元で囁かれ、耳たぶを舐められた。ゾワゾワとして思わず箸を落としそうになる。
「や……っ、昨日一昨日と遊んだだろ? いつまで付き合えば良いんだっ」
「そんなの、俺が満足するまでに決まってるじゃないか」
そのまま耳をまた舐められ、かじられ、櫂斗はどうしようもなくゾクゾクしてしまった。息を詰めていると、櫂斗の持っていた箸を取られる。
「先生、触って欲しいんだろ?」
櫂斗は首を横に振った。けれど勝手に上がっていく熱を止めることができない。自分でも、どうしてこうも理性が働かないんだ、と嫌になる。
「普段は優しい、仕事ができる先生なのにな。こんなにド淫乱だなんて、誰が思う?」
ビクンと、櫂斗の肩が震えたのは、亮介の言葉のせいなのか、彼が股間を撫でてきたからなのか分からなかった。朝から止めろよ、と上がった息の合間に言うと、亮介は手をそこに添えたまま止める。
「止めていいの? もうガチガチだけど?」
ってか、手を置いてるだけなのにヒクヒク反応してるじゃん、と言われ、櫂斗はその言葉に反応してしまう。亮介は再びそこを撫でた。
「そうだよな。痴漢されて感じるくらいだから、こんなに触られて感じない訳ないよな」
「や、止めろ……っ」
櫂斗は亮介の手を掴んで離そうとする。しかし亮介に肩を押され背もたれに倒される形になり、バランスを崩した隙に手が離れてしまった。
「そろそろ口だけ抵抗するのは止めたら? 素直になれよ」
櫂斗はゆるゆると股間を撫でられ、気持ち良さに身体が震える。亮介の言葉に、櫂斗の中で何かが外れた。
「だめ……気持ち良い、すぐイキたくなっちゃう……」
上ずった声で正直に言うと、亮介の顔が近付いた。櫂斗はキスをされるのかと思って、自分もしようと思うけれど、思った感触はいつまで経っても来ない。
「キスでもされると思った? 残念だな」
間近でクスクス笑う亮介。櫂斗は下着の中に亮介の手が入ってきて顔を歪ませた。
「あ……、あっ」
指先で優しく撫でられ、それだけでもビクビクと腰が震える。櫂斗は両手で口を自ら塞ぎ、声が出そうなのを必死で抑えた。
「焦らされんの好きなのか? すっげぇガマン汁出てる」
櫂斗はコクコクと首を縦に振る。痴漢好きらしいな、と笑われ、いきり立ったモノを下着から出された。
「本当にすぐイキそうだな。イッて終わりにするか?」
「い、いやっ」
亮介の意地悪な言葉に、櫂斗は思わず声を上げてしまう。彼も分かって言っているようで、じゃあどうして欲しいのか、ちゃんと言えよ、と指先で亀頭を撫でる。
「んんんっ」
「言わないと分からないだろ?」
櫂斗は口を開く。そして消え入りそうな声で望みを口にした。しかし、亮介は聞こえない、と亀頭を強く摘む。
「い……っ、いや、痛いのは嫌っ!」
「じゃあちゃんと聞こえるように言えよ」
フーッ、フーッと口を抑えたまま、櫂斗は亮介の強い口調に悶えた。ビクビクと肩を震わせながら亮介を見ると、眼鏡の奥の瞳の強さにまたゾクゾクする。
「お……お尻もいじって……お尻でイキたい……っ」
「……先生後ろの方が好きなのか? ホント変態だよな」
「……っ」
そう言った亮介は、櫂斗の下着を脱がせた。両足を開かされ、期待通りに指を入れられると、ガクガクと身体が震える。そしてその震えはどうしようもない快感として脳が認識し、太ももが小刻みに震えて絶頂の前兆へと変わる。
「い、いっちゃう……いっちゃう……っ!」
「まだ入れただけだぞ? どれだけ期待してんだよ」
本当にお尻が好きなんだな、と亮介に笑われる。櫂斗は口元を押さえていた両手をギュッと握ると、後ろが亮介の指を飲み込むようにヒクヒク動いた。
どうしようもなく熱くなった身体は、櫂斗の涙腺を緩ませる。じわりと視界が滲んで、身体が絶頂で硬直した。
「あっ、イッちゃった……っ、ごめん……ごめんなさいっ」
はぁはぁと荒い息を繰り返す櫂斗は、もう何が何だか分からず、無意識に謝っていた。
「……許すわけないだろ」
亮介は何故か謝る櫂斗の言葉を受け止め、櫂斗の望み通りの言葉を返してくれる。そう、櫂斗は許されてはいけないのだ。
「あっ、あっ、……いっちゃうっ! またいっちゃう!」
亮介の指が動く。櫂斗は背もたれを思わず掴んで、背中を反らした。
「指だけでイクのか? それで満足するのかよ?」
「いやっ! いやだっ、あ……っ! ああああっ!」
またガクガクと震えて櫂斗は絶頂した。興奮しすぎて呼吸するのにも声が出るけれど、タガが外れた今となっては気にしない。
苦しいけど気持ち良い。櫂斗はもうなりふり構わず喘ぎ、亮介の愛撫を求める。
「ああっ、いいっ! ごめんなさいっ、お父さんお母さんごめんなさいぃっ!」
思わず口走った櫂斗の言葉に、亮介が顔をしかめたのに気付かず、櫂斗はまた絶頂を迎えた。
「俺と遊んでるのに他人の事を口走るとは、いい度胸してんな」
「……っ、う……っ」
意識が朦朧としてしまっている櫂斗に、亮介は指を抜くと、萎えた、仕事するから邪魔すんなよ、と他の部屋へ行ってしまう。
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