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【エピローグ】
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1年後、のぞみ先生は保育園を辞め家庭に入った。
ゴールデンウィークの前半に入籍と挙式を済ませこれで正式にのぞみは俺の妻となり雄太の母親となった。
連休後半は雄太を実家に預け二人だけで北海道に新婚旅行に行った。
本来は雄太も連れて行く方向で予定を立てていたのだが両親が今後二人だけで旅行など出来ないのだから新婚旅行くらいは二人で行った方がいいと雄太を預かってくれることになった。
本音を言わせてもらえば海外の南の島にでも行ってのんびりしたいところだが、雄太を預かってもらう手前なかなかそうもいかない。なのでその分いいホテルのグレードの高い部屋に泊り、そこを拠点に観光地を巡り美味しいものをたくさん食べて飲んで久しぶりの二人の時間を満喫することにした。
夜は雄太がいないのでここぞとばかりに毎晩二人は燃え上がりのぞみは気兼ねなく淫らな声を上げ続けていた。
雄太には申し訳ないがたまにはこのような二人だけの夜を今後も楽しませてもらいたい。
最近、雄太は自分の部屋で一人で寝れるようになった。
そのお陰でのぞみとは愛し合う時間が増えたのだが雄太は別の部屋で寝ているとはいえあまり激しいことは出来ないのである。
たまに両親に雄太を預かってもらい昼間から甘い時間を過ごすこともあるし、二人だけでデートをすることもある。雄太のいない時間は二人にとって貴重な時間でもあるので思いっきり楽しむ。
残業で少し帰りが遅くなってしまったある日、帰宅するとリビングには誰もいなかった。
雄太と一緒に2階にでもいるのかもしれない。
手を洗おうと洗面所に行くと風呂場の方からシャワーの音が聞こえてきたので風呂に入っているようだ。
風呂のすりガラスの向こうには薄っすらと肌色ののぞみの姿が見えている。俺は彼女を驚かせようと急いで服を脱ぎ捨て静かにそっと扉を開けてみた。
風呂椅子に座り頭を下げてシャワーで濯いでいる裸の後ろ姿が目に飛び込んできた。
彼女はまだ気づかず頭を濯いでいる。
そっと背後から近づき脇の下から一気に両手を差し込み胸を揉んだ。
「キャー!!」
大きな悲鳴が風呂場に響き渡る。
ん? あれ? ずいぶん胸大きいな……。
彼女は驚き立ち上がって顔に流れるシャンプーの泡をぬぐうとこちらに振り向いた。
「えっ! えぇぇぇっ!!」
俺は驚き後退る。
「ちょっとびっくりするじゃない!」
そこには惜しげもなく仁王立ちする美咲先生の姿があった。
「な、なんで?」
まさか美咲先生がお風呂に入っているなんて思いもしなかったのでパニックになったが、久々に見る美咲先生の裸とこの状況にドキドキしてしまう。
相変わらずのナイスボディ。巨大な2つの膨らみと細いウエスト。そして無毛のアソコ。
焦りつつもそんな素晴らしい体を見てしまってはどうしても股間が反応してしまう。
「お風呂に入っているところを襲うなんてあなたもなかなかやるわね」
「決してそういうわけでは……」
「じゃあなんでそれ大きくしてるのかしら?」
俺は慌てて両手で股間を隠しながら風呂のドアを開けて退散しようとすると騒ぎを聞きつけたのぞみが現れた。
「ちょっと! 二人ともなにやってるんですか!!」
のぞみは鬼の形相で俺に詰め寄る。
まずい……。終わった……。
「いや違うんだ! これには訳があって……」
「のぞみちゃ~ん。私がお風呂入ってたらこの人に襲われた」
美咲先生はわざとらしい撫で声で襲われたと俺のことを指差しながらのぞみに訴える。
「ち、違う! 聞いてくれ!」
「早く出て行きなさい!」
その後、俺は正座をさせられこっぴどく怒られたのは言うまでもない。
のぞみと一緒に暮らすようになってから美咲先生や由香先生はちょくちょくうちに遊びに来るようになった。
二人揃ってくる時もあればどちらか一人だけで来ることもある。
食って飲んでお喋りして適当な時間に帰る。
だから家に美咲先生がいるのはよくあることだったが、まさかお風呂に入っているとは思いもしなかった。
過失事故ということで怒られはしたが許してもらえたし美咲先生の裸も見ることが出来たのでかなり得した気分だったのは内緒である。
のぞみは入籍後しばらくしてから今まで常用していたピルを飲むのを止めた。
一緒に住むようになってからも仕事を続けていた彼女だが在職中に妊娠すると保育園にいろいろ迷惑を掛けてしまうかもしれないので退職するまではピルを飲み続けていた。
今はもう退職し専業主婦をしているのでいつ妊娠しても何ら問題はない。
俺としてはもう少し飲み続けて欲しかったのだが、早く子供が欲しいという彼女の要望なら仕方がない。
雄太がいるとはいえのぞみも早く自分の子供が欲しいのだろう。
それからというもの雄太の目を盗んではせっせと子作りに励んでいった。しかし意外となかなかすぐには妊娠しなかった。
のぞみは毎月生理が来るたびに少し悲しそうな顔をして報告してくる。
天からの授かりものだ。焦っても仕方がない。
寒さがきつくなってきた冬の始め、仕事から帰宅するとのぞみは一目散に俺に駆け寄り満面の笑みで妊娠検査薬を見せてきた。
体温計に似たその器具の窓には線がはっきりと浮かび上がっていた。
潤んだ瞳で嬉しそうに俺に抱き着き二人は喜びを分かち合った。
「なに? どうしたの?」
二人の喜ぶ姿を見ていた雄太が不思議そうな顔をして近寄ってくる。
「雄太、お前お兄ちゃんになるかもしれないぞ。もしかしたらママのお腹に赤ちゃんが出来たかもしれない」
「本当!? やったぁー!!」
雄太は両手を挙げぴょんぴょんと跳ね回った。
「弟? 妹?」
「いやまだすぐにはわからない」
翌日、妻は早速病院を訪れ検査をしてもらった。
結果はもちろん懐妊である。
病院で正確な結果を聞いた妻はすごく嬉しそうに報告してくれた。
性別はまだわからないらしい。でもそんなのはどちらでも構わない。無事に元気に産まれてきてくれればそれだけでいい。
俺はのぞみのお腹にそっと手を当て元気に育つように祈った。
おわり
ゴールデンウィークの前半に入籍と挙式を済ませこれで正式にのぞみは俺の妻となり雄太の母親となった。
連休後半は雄太を実家に預け二人だけで北海道に新婚旅行に行った。
本来は雄太も連れて行く方向で予定を立てていたのだが両親が今後二人だけで旅行など出来ないのだから新婚旅行くらいは二人で行った方がいいと雄太を預かってくれることになった。
本音を言わせてもらえば海外の南の島にでも行ってのんびりしたいところだが、雄太を預かってもらう手前なかなかそうもいかない。なのでその分いいホテルのグレードの高い部屋に泊り、そこを拠点に観光地を巡り美味しいものをたくさん食べて飲んで久しぶりの二人の時間を満喫することにした。
夜は雄太がいないのでここぞとばかりに毎晩二人は燃え上がりのぞみは気兼ねなく淫らな声を上げ続けていた。
雄太には申し訳ないがたまにはこのような二人だけの夜を今後も楽しませてもらいたい。
最近、雄太は自分の部屋で一人で寝れるようになった。
そのお陰でのぞみとは愛し合う時間が増えたのだが雄太は別の部屋で寝ているとはいえあまり激しいことは出来ないのである。
たまに両親に雄太を預かってもらい昼間から甘い時間を過ごすこともあるし、二人だけでデートをすることもある。雄太のいない時間は二人にとって貴重な時間でもあるので思いっきり楽しむ。
残業で少し帰りが遅くなってしまったある日、帰宅するとリビングには誰もいなかった。
雄太と一緒に2階にでもいるのかもしれない。
手を洗おうと洗面所に行くと風呂場の方からシャワーの音が聞こえてきたので風呂に入っているようだ。
風呂のすりガラスの向こうには薄っすらと肌色ののぞみの姿が見えている。俺は彼女を驚かせようと急いで服を脱ぎ捨て静かにそっと扉を開けてみた。
風呂椅子に座り頭を下げてシャワーで濯いでいる裸の後ろ姿が目に飛び込んできた。
彼女はまだ気づかず頭を濯いでいる。
そっと背後から近づき脇の下から一気に両手を差し込み胸を揉んだ。
「キャー!!」
大きな悲鳴が風呂場に響き渡る。
ん? あれ? ずいぶん胸大きいな……。
彼女は驚き立ち上がって顔に流れるシャンプーの泡をぬぐうとこちらに振り向いた。
「えっ! えぇぇぇっ!!」
俺は驚き後退る。
「ちょっとびっくりするじゃない!」
そこには惜しげもなく仁王立ちする美咲先生の姿があった。
「な、なんで?」
まさか美咲先生がお風呂に入っているなんて思いもしなかったのでパニックになったが、久々に見る美咲先生の裸とこの状況にドキドキしてしまう。
相変わらずのナイスボディ。巨大な2つの膨らみと細いウエスト。そして無毛のアソコ。
焦りつつもそんな素晴らしい体を見てしまってはどうしても股間が反応してしまう。
「お風呂に入っているところを襲うなんてあなたもなかなかやるわね」
「決してそういうわけでは……」
「じゃあなんでそれ大きくしてるのかしら?」
俺は慌てて両手で股間を隠しながら風呂のドアを開けて退散しようとすると騒ぎを聞きつけたのぞみが現れた。
「ちょっと! 二人ともなにやってるんですか!!」
のぞみは鬼の形相で俺に詰め寄る。
まずい……。終わった……。
「いや違うんだ! これには訳があって……」
「のぞみちゃ~ん。私がお風呂入ってたらこの人に襲われた」
美咲先生はわざとらしい撫で声で襲われたと俺のことを指差しながらのぞみに訴える。
「ち、違う! 聞いてくれ!」
「早く出て行きなさい!」
その後、俺は正座をさせられこっぴどく怒られたのは言うまでもない。
のぞみと一緒に暮らすようになってから美咲先生や由香先生はちょくちょくうちに遊びに来るようになった。
二人揃ってくる時もあればどちらか一人だけで来ることもある。
食って飲んでお喋りして適当な時間に帰る。
だから家に美咲先生がいるのはよくあることだったが、まさかお風呂に入っているとは思いもしなかった。
過失事故ということで怒られはしたが許してもらえたし美咲先生の裸も見ることが出来たのでかなり得した気分だったのは内緒である。
のぞみは入籍後しばらくしてから今まで常用していたピルを飲むのを止めた。
一緒に住むようになってからも仕事を続けていた彼女だが在職中に妊娠すると保育園にいろいろ迷惑を掛けてしまうかもしれないので退職するまではピルを飲み続けていた。
今はもう退職し専業主婦をしているのでいつ妊娠しても何ら問題はない。
俺としてはもう少し飲み続けて欲しかったのだが、早く子供が欲しいという彼女の要望なら仕方がない。
雄太がいるとはいえのぞみも早く自分の子供が欲しいのだろう。
それからというもの雄太の目を盗んではせっせと子作りに励んでいった。しかし意外となかなかすぐには妊娠しなかった。
のぞみは毎月生理が来るたびに少し悲しそうな顔をして報告してくる。
天からの授かりものだ。焦っても仕方がない。
寒さがきつくなってきた冬の始め、仕事から帰宅するとのぞみは一目散に俺に駆け寄り満面の笑みで妊娠検査薬を見せてきた。
体温計に似たその器具の窓には線がはっきりと浮かび上がっていた。
潤んだ瞳で嬉しそうに俺に抱き着き二人は喜びを分かち合った。
「なに? どうしたの?」
二人の喜ぶ姿を見ていた雄太が不思議そうな顔をして近寄ってくる。
「雄太、お前お兄ちゃんになるかもしれないぞ。もしかしたらママのお腹に赤ちゃんが出来たかもしれない」
「本当!? やったぁー!!」
雄太は両手を挙げぴょんぴょんと跳ね回った。
「弟? 妹?」
「いやまだすぐにはわからない」
翌日、妻は早速病院を訪れ検査をしてもらった。
結果はもちろん懐妊である。
病院で正確な結果を聞いた妻はすごく嬉しそうに報告してくれた。
性別はまだわからないらしい。でもそんなのはどちらでも構わない。無事に元気に産まれてきてくれればそれだけでいい。
俺はのぞみのお腹にそっと手を当て元気に育つように祈った。
おわり
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