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第1章

152 新たな魔法

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あれから放課後は早く帰り母上にコツコツと色んな魔法を習っている。
だいたい二、三日に一つのペースだ。キアラも頑張っているようなので毎日とはいかないが。


現在までに新たに覚えた魔法は……


中級魔法

浮身うきみ
自身や物体を浮かせるだけの魔法。
消費する魔力は物体の重さや地表からの高さによる。
対象が金属なら金操きんくりの一割程度も消費しない。

解毒げどく
毒を分解する。
消費する魔力は毒の強さによる。
よその食事に使うとかなりの顰蹙を買ってしまう。

解呪かいじゅ
自身が受けた呪いを解く。
消費する魔力は呪いの強さによる。
なお人間が呪いを扱うことは難しい。
高位のアンデッド系魔物がよく使うらしい。

氷霰こおりあられ
ごく小さい氷の粒を出すことができる。
粒の数や勢いは魔力による。

落雷らくらい
雷を落とすことができる。
方向や大きさによっては魔力の消費が大きくなる。
自分に当たることもある。
上空に雷雲があると魔力の消費が減る。

避雷ひらい
雷が当たらなくなる。
消費する魔力は発動時間に比例する。
雷系の魔法は最初にこれを覚えておかないと自分に雷を当てる事故が起こりやすい。

闇雲やみくも
真っ暗な雲を出すことができる。
物理的な攻撃力、防御力はない。
母上はこれを日傘代わりに使ったりする。

鉄壁てっぺき
水壁や土壁程度の体積の壁を作ることができるが、防御力が桁違い。その分消費する魔力も桁違い。この魔法により作り出された壁は発動後、一定時間経過か術者の意思で消える。



上級魔法

魔力探査まりょくたんさ
周囲の魔力を探査しレーダーのように認識することができる。
魔力に比例して広範囲を、精密制御力に比例して魔力反応の大小を詳細に認識できる。
対象が自分と同じぐらいの海抜高度(±10m程度)にいないと反応しない。
上下にはよほど上達しないと範囲を広げることはできない。

範囲警戒はんいけいかい
一定の範囲に侵入された場合に気付くことができる。発動時のみ設定範囲に比例して魔力を消費する。
魔力ではなく動くものに反応するため、精密制御力を鍛えておかないと小さい虫や葉っぱにも自動で反応してしまい使い勝手が悪い。



?級魔法

自在反射じざいはんしゃ
魔法でも物理攻撃でも跳ね返すことができる。
ただしタイミングが非常にシビアで達人級の見切りが必要なため当分使えそうにない。
失敗しても魔力は消費する。
また成功しても反射の発動に必要な魔力に加え、跳ね返す物に応じて魔力を消費する。

自動防御じどうぼうぎょ
薄い透明な防御膜を常時張ることができる。
発動時は大量に、また時間経過に比例して魔力を消費し続ける。防御力以上の攻撃を受けると消える。



うーん、かなり有用そうだ。
最後の二つはマリーに教わったのだが、扱いが難しそうだ。しかし燃える!

どの魔法を使うにしても場面ごとに瞬時に最適な判断をすることが重要だが……
その辺りは自信がないので少しずつ慣れていくしかないだろう。

ゴブリンなどを相手に実験するのがよさそうだ。さすがに一人だと危ないので、オディ兄に付いて来てもらうのがベストだな。

それにしても『避雷』なしで飛び回っていたのは危なかったな。
無事でよかった。雷のことを何も考えてなかったよ。
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