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第1章
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思い立ったが吉日、本格的に空を飛ぶ方法を考えよう。
やはり基本通り風操で体を浮かすべきだろうか。そのためには実験をしっかり行わねば。
まさか反重力なんて使えるはずもないし。
現在の私の体重は三十キロムぐらいだと思う。同じ程度の重さの岩なんかを浮かせれば空を飛べる計算ではある。
そこらの岩を相手にやってみよう。
『風操』
問題なく浮く。
では高く高く上げてみる。
十メイル……二十メイル……三十メイル……
五十メイルを超えた辺りから魔力の消費がすごい。
高さの二乗に比例するかのようだ。
しばらく七十メイルぐらいの高さで維持してみる。これはきつい。
三十分ほど経ち、ゆっくり岩を降ろす。
うーん、近所の散歩には使えそうだが長旅には使えないかも知れないな。
アイデアが必要だ。
後、離陸する時に砂埃がすごい、これも何とかしないと自分だけでなく近所迷惑にもなりそうだ。街の外なら気にすることもないが。
それに自力で岩の下に風が通る隙間を作らないといけない。
これは面倒くさい。
そもそも風操で飛ぼうとするのがおかしいのでは?
自分に熱くない火の魔法を使う時のように魔法の向きを制御すれば岩を直接飛ばせるのでは?
そこで何か新しい魔法を習得してみる。
母上教えてー。
教えてもらった。
『金操』
これは金属を直接操ることができる魔法だ。
風操と違うのは空気と金属では質量が桁違いなので消費する魔力も桁違いだということだ。
単純計算では五千から八千倍ぐらいかかりそうなものだが。
そのため誰も使わない、使いにくい魔法だったりする。
わざわざ魔法を使わずとも手や馬車で運んだ方が早く、遠くの敵を倒すにも矢や石を風操で飛ばした方が魔力が少なくて済むからだ。
経過を飛ばして結果を得ることができそうな響きがあるぞ、きんくり。
さながらサイコキネシス、そうか私は超能力まで使えるようになるのか。
ふふふふ。
まずは小石から練習しよう。
やはり基本通り風操で体を浮かすべきだろうか。そのためには実験をしっかり行わねば。
まさか反重力なんて使えるはずもないし。
現在の私の体重は三十キロムぐらいだと思う。同じ程度の重さの岩なんかを浮かせれば空を飛べる計算ではある。
そこらの岩を相手にやってみよう。
『風操』
問題なく浮く。
では高く高く上げてみる。
十メイル……二十メイル……三十メイル……
五十メイルを超えた辺りから魔力の消費がすごい。
高さの二乗に比例するかのようだ。
しばらく七十メイルぐらいの高さで維持してみる。これはきつい。
三十分ほど経ち、ゆっくり岩を降ろす。
うーん、近所の散歩には使えそうだが長旅には使えないかも知れないな。
アイデアが必要だ。
後、離陸する時に砂埃がすごい、これも何とかしないと自分だけでなく近所迷惑にもなりそうだ。街の外なら気にすることもないが。
それに自力で岩の下に風が通る隙間を作らないといけない。
これは面倒くさい。
そもそも風操で飛ぼうとするのがおかしいのでは?
自分に熱くない火の魔法を使う時のように魔法の向きを制御すれば岩を直接飛ばせるのでは?
そこで何か新しい魔法を習得してみる。
母上教えてー。
教えてもらった。
『金操』
これは金属を直接操ることができる魔法だ。
風操と違うのは空気と金属では質量が桁違いなので消費する魔力も桁違いだということだ。
単純計算では五千から八千倍ぐらいかかりそうなものだが。
そのため誰も使わない、使いにくい魔法だったりする。
わざわざ魔法を使わずとも手や馬車で運んだ方が早く、遠くの敵を倒すにも矢や石を風操で飛ばした方が魔力が少なくて済むからだ。
経過を飛ばして結果を得ることができそうな響きがあるぞ、きんくり。
さながらサイコキネシス、そうか私は超能力まで使えるようになるのか。
ふふふふ。
まずは小石から練習しよう。
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