38 / 54
人狼
しおりを挟む
「恐らくこの規模のダンジョンなら、下りたらすぐにダンジョンコアがあるはずだ。まだ魔物はいないとは思うが準備しておけ」
「つまり、俺達が五層に入ってからボスが出るってことか」
改めて鉄板を引き抜く。けっこう気に入ってはいるんだよな、これ。
「そういうことだ。ありったけの魔力を使って魔物を作り出してくるだろう。危険だと感じたら指示を出す。必ず従ってくれ」
「わかった」
五層の床が見えてくる。
今までと違って綺麗な石畳だ。ダンジョンコアも自分の部屋の内装にはこだわるらしい。
五層へと入る直前で立ち止まる。
中をうかがうと、壁まで統一された石造りの部屋。
正面に祭壇のように台座が作られ、その上に煌々としたダンジョンコアが輝いている。
「すごいな…」
「そうか、実際に見るのは初めてだったな。私も初めては感動したが…すぐに見飽きるぞ。」
レンがにやりと笑う。さすがベテランは違う。
「準備ができたら君から入ってくれ。私が後に続く」
「わかった。準備はもうできてるよ」
「うん、その答えの早さは褒めるべきか咎めるべきか、判断に迷うな」
いや少し呆れてるだろ、それ。
「まあ、蛮勇もまた勇気だ。行ってくれ」
「ああ」
五層へ足を踏み入れる。ぬるっとした感覚。空気が粘ついているような不思議な感じだ。
「これは…」
続いて入ってきたレンが声を上げる。様子がおかしい。
「逃げるぞ!魔力が濃すぎる!」
その叫びを遮るようにギィンと金属同士がぶつかるような音が響く。
「くっ!塞がれた!」
レンが五層入り口、いま通ったはずの場所に手をつく。まるで透明な壁があるみたいだ。思い出すのは、一昨日のダンジョン入り口のゾンビ達。
閉じ込められたのか…。
「恨みますよ…、シュウイチさん…」
振り返ったレンが一点を見つめながら呟く。
俺もその視線を追うと、そこには、真っ黒なタールのような塊が浮いていた。
空気中から染み出すように少しずつ大きくなっていく塊。
それはだんだんと何かを形作っていく。
「すまないソウスケ。これは私には無理だ…」
俺にでもわかる。こいつはまずい。
形がはっきりしてくる。
「さんざん偉そうなことを言っておいて本当にすまない…。」
レンは今にも座り込みそうなほどに震えている。
「シュウイチさんがすぐに気付くはずだ。少しでも私が時間を稼ぐ。君も、最後まで足掻いてくれ。」
震えながらも剣を構える。
俺が綺麗だと思った琥珀色の瞳が滲む。
「…レン。俺がやる。援護してくれ。」
それはもう、はっきりと人型をとっていた。
俺より頭ひとつは大きい。
「駄目だ!君を守るのが私の…」
「レン!」
真っ黒な毛に覆われた身体。
「俺がやる。隙をついてくれ。隙を作ってくれ」
狼の形をした頭。
「ウールヴヘジン…」
俺の言葉に応えることなく、レンが呆然と呟く。
人狼。
完全に姿を現したそれは、フィクションのように遠吠えを上げるでもなく、その狼の顔をゆっくりと上げる。
「おおっ!」
気力を振り絞るように声をあげて一足で飛び込む。
迎え撃つように突き出される右腕。左へ避ける。速い。見えない。
身を屈めると、引き戻す動きで追ってきた鋭い爪が頭上を抜ける。見えないけどわかる。人の形をしていれば読める。
右へと身体を捻る。胴を狙った左腕がわき腹を掠めた。来る。
頭を目掛けて蹴りだされた右脚。ここだ!
鉄板を振り上げてそれを跳ね上げ、後ろへと崩れた胴へと振り下ろす。左脚が動くが俺の方が速い。
鉄板が骨盤あたりにめり込む。そのまま地面へと叩きつける。硬い骨の砕ける感触。いける!
視界が塞がる。膝だ。なんで。スローモーションのように迫ってくる。避けれない。死ぬ。
「ああああっ!」
身体を反らせる。捻る。衝撃。目の前が真っ白になる。浮遊感。
「っがぁ!」
地面を転がって立ち上がる。
目の下が折れた。脳は揺れてない。吐き気がこみあげる。脇腹か?
人狼は何事もなかったかのように立ち上がる。再生してる。
みるみるうちに赤く染まる右目の視界。いい。どうせ見えない。胴体しか見ない。
「レン!お前への攻撃は俺が防ぐ!お前の動きに俺が合わせる!」
視界の外にいるレンへと叫ぶ。
まだ折れてないはずだ。震えながら俺を守ろうとしてくれた彼女なら折れないはずだ。
「信じてくれ!信じるぞ!…頼む!」
もう一度、人狼へと飛び掛る。
その狼の、大きく裂けた口から唸りが漏れた。
笑いやがったなてめえ!
上段から鉄板を振り下ろす。右腕で弾かれる。が、その腕は拉げたようにへし折れた。
崩れたバランスを鉄板を振り子にして立て直す。鋭い爪がプロテクターをかすめて千切れ飛ぶ。それが一瞬だけ視界を塞ぐ。まずい。
人狼の爪が、折れたはずの右腕が迫る。
「っぐぁ!」
なんとか鉄板で受けるが衝撃で身体が流れる。次が来る!間に合わない!
人狼の身体がガクリと崩れる。レンだ。
左足の腱を切り裂いたレンへ向かう左腕を叩き落す。
レンの剣先が人狼の左目へ突きこまれる。
怯んだ人狼の頭を上から叩き潰す。
地面に倒れこむ身体から浴びせ蹴りのように足が突き出される。右へかわし、レンへと振られた腕を打ち上げる。
――集中しろ。
レンが人狼の膝裏を切りつける。
――魔力を使って自分の身体を探る。把握していく。
首元へ袈裟で切りつける。鉄板がめり込む。
――骨格を、関節を、筋肉を、靭帯を。
鉄板を掴まれた。手刀がレンへと飛ぶ。かろうじて蹴り上げて起動をずらす。レンを狙ってる。急げ。
――更に深く探る。毛細血管まで神経線維まで筋繊維まで。
レンの剣が人狼の首へと刺さる。その隙に鉄板を引き寄せる。
――その全てに魔力を通す。強く、細く、細かく。繊維の一本一本に。細胞のひとつひとつまで。
人狼の両脚を薙ぎ払う。
――折れないように。切れないように。破れないように。
左へ動くと跳ね起きるようにして突き出された両足が頭の横を抜ける。
――心臓がありえない速さで動き始める。
そのまま距離をとった人狼がレンに向かって突っ込む。止めないと。
――強化しきれなかった血管が破れていく。魔法の多重発動に吐き気がこみ上げる。
レンへと向かう人狼に鉄板を振り下ろす。が、何の手ごたえも無く石床を叩き割る。はめられた。
俺を見下ろす人狼の爪が振り下ろされる。かろうじて鉄板を差し込むが、肩口に爪が食い込み引き裂かれる。
「っぐぅっ!」
「ソウスケッ!」
――集中を解くな。イメージを崩すな。
傷が深い。左の鎖骨が折れた。レンへ向かって人狼の右腕が突き出される。
――強く。速く。動け。動け!間に合え!
「ぅぐぁぁああああああああっ!」
突き出された右腕を断ち切る。斬り返して振り上げられた左腕を切り落とす。胴を蹴り抜いてレンとの距離をあける。
鼻血がだらだらと流れ落ちてくる。折れた右目から、左肩から噴き出すように血が溢れる。
「強化…?」
レンの声が聞こえる。答える余裕はない。
人狼の懐へと飛び込む。
蹴り出された右脚を下から切り落とす。右腕を上段から叩き切る。
脳の血管の強化が甘かった何本か切れてる。
振り回された左腕を断ち切って再生した右腕をまた切り落とす。
視界が狭くなってくる。時間が無い。もたない。脳の出血が多すぎる。
横薙ぎに首を切り落とす。
魔石。魔石を抜けば終わるはず。
袈裟斬りに鉄板を叩きつける。断ち切られた人狼の胸から上が吹き飛ぶ。
あった!
鉄板を手放し、むき出しになった心臓。そこに癒着した魔石を掴む。これで終わる!
「あ…?」
腕が動かない。人狼の胸に突き刺さった俺の腕。それを真っ黒な両腕ががっしりと掴んでいる。
誘われたのか。
左腕は上がらない。足で蹴り付けてもすぐに再生する。
「離せっ!離せぇっ!」
レンが何度も人狼を斬りつける。それでも力は弱まらない。
狭くなった視界に大きく開かれた人狼の口が迫ってくる。俺の頭なんて簡単に噛み砕きそうだ。
どんどん視界が狭くなる。頭が回らない。
レンは助かるだろうか中武さんは間に合うだろうかみんな泣いてくれるだろうかみんなごめん父さん母さん兄さん、ごめんなさい。
「つまり、俺達が五層に入ってからボスが出るってことか」
改めて鉄板を引き抜く。けっこう気に入ってはいるんだよな、これ。
「そういうことだ。ありったけの魔力を使って魔物を作り出してくるだろう。危険だと感じたら指示を出す。必ず従ってくれ」
「わかった」
五層の床が見えてくる。
今までと違って綺麗な石畳だ。ダンジョンコアも自分の部屋の内装にはこだわるらしい。
五層へと入る直前で立ち止まる。
中をうかがうと、壁まで統一された石造りの部屋。
正面に祭壇のように台座が作られ、その上に煌々としたダンジョンコアが輝いている。
「すごいな…」
「そうか、実際に見るのは初めてだったな。私も初めては感動したが…すぐに見飽きるぞ。」
レンがにやりと笑う。さすがベテランは違う。
「準備ができたら君から入ってくれ。私が後に続く」
「わかった。準備はもうできてるよ」
「うん、その答えの早さは褒めるべきか咎めるべきか、判断に迷うな」
いや少し呆れてるだろ、それ。
「まあ、蛮勇もまた勇気だ。行ってくれ」
「ああ」
五層へ足を踏み入れる。ぬるっとした感覚。空気が粘ついているような不思議な感じだ。
「これは…」
続いて入ってきたレンが声を上げる。様子がおかしい。
「逃げるぞ!魔力が濃すぎる!」
その叫びを遮るようにギィンと金属同士がぶつかるような音が響く。
「くっ!塞がれた!」
レンが五層入り口、いま通ったはずの場所に手をつく。まるで透明な壁があるみたいだ。思い出すのは、一昨日のダンジョン入り口のゾンビ達。
閉じ込められたのか…。
「恨みますよ…、シュウイチさん…」
振り返ったレンが一点を見つめながら呟く。
俺もその視線を追うと、そこには、真っ黒なタールのような塊が浮いていた。
空気中から染み出すように少しずつ大きくなっていく塊。
それはだんだんと何かを形作っていく。
「すまないソウスケ。これは私には無理だ…」
俺にでもわかる。こいつはまずい。
形がはっきりしてくる。
「さんざん偉そうなことを言っておいて本当にすまない…。」
レンは今にも座り込みそうなほどに震えている。
「シュウイチさんがすぐに気付くはずだ。少しでも私が時間を稼ぐ。君も、最後まで足掻いてくれ。」
震えながらも剣を構える。
俺が綺麗だと思った琥珀色の瞳が滲む。
「…レン。俺がやる。援護してくれ。」
それはもう、はっきりと人型をとっていた。
俺より頭ひとつは大きい。
「駄目だ!君を守るのが私の…」
「レン!」
真っ黒な毛に覆われた身体。
「俺がやる。隙をついてくれ。隙を作ってくれ」
狼の形をした頭。
「ウールヴヘジン…」
俺の言葉に応えることなく、レンが呆然と呟く。
人狼。
完全に姿を現したそれは、フィクションのように遠吠えを上げるでもなく、その狼の顔をゆっくりと上げる。
「おおっ!」
気力を振り絞るように声をあげて一足で飛び込む。
迎え撃つように突き出される右腕。左へ避ける。速い。見えない。
身を屈めると、引き戻す動きで追ってきた鋭い爪が頭上を抜ける。見えないけどわかる。人の形をしていれば読める。
右へと身体を捻る。胴を狙った左腕がわき腹を掠めた。来る。
頭を目掛けて蹴りだされた右脚。ここだ!
鉄板を振り上げてそれを跳ね上げ、後ろへと崩れた胴へと振り下ろす。左脚が動くが俺の方が速い。
鉄板が骨盤あたりにめり込む。そのまま地面へと叩きつける。硬い骨の砕ける感触。いける!
視界が塞がる。膝だ。なんで。スローモーションのように迫ってくる。避けれない。死ぬ。
「ああああっ!」
身体を反らせる。捻る。衝撃。目の前が真っ白になる。浮遊感。
「っがぁ!」
地面を転がって立ち上がる。
目の下が折れた。脳は揺れてない。吐き気がこみあげる。脇腹か?
人狼は何事もなかったかのように立ち上がる。再生してる。
みるみるうちに赤く染まる右目の視界。いい。どうせ見えない。胴体しか見ない。
「レン!お前への攻撃は俺が防ぐ!お前の動きに俺が合わせる!」
視界の外にいるレンへと叫ぶ。
まだ折れてないはずだ。震えながら俺を守ろうとしてくれた彼女なら折れないはずだ。
「信じてくれ!信じるぞ!…頼む!」
もう一度、人狼へと飛び掛る。
その狼の、大きく裂けた口から唸りが漏れた。
笑いやがったなてめえ!
上段から鉄板を振り下ろす。右腕で弾かれる。が、その腕は拉げたようにへし折れた。
崩れたバランスを鉄板を振り子にして立て直す。鋭い爪がプロテクターをかすめて千切れ飛ぶ。それが一瞬だけ視界を塞ぐ。まずい。
人狼の爪が、折れたはずの右腕が迫る。
「っぐぁ!」
なんとか鉄板で受けるが衝撃で身体が流れる。次が来る!間に合わない!
人狼の身体がガクリと崩れる。レンだ。
左足の腱を切り裂いたレンへ向かう左腕を叩き落す。
レンの剣先が人狼の左目へ突きこまれる。
怯んだ人狼の頭を上から叩き潰す。
地面に倒れこむ身体から浴びせ蹴りのように足が突き出される。右へかわし、レンへと振られた腕を打ち上げる。
――集中しろ。
レンが人狼の膝裏を切りつける。
――魔力を使って自分の身体を探る。把握していく。
首元へ袈裟で切りつける。鉄板がめり込む。
――骨格を、関節を、筋肉を、靭帯を。
鉄板を掴まれた。手刀がレンへと飛ぶ。かろうじて蹴り上げて起動をずらす。レンを狙ってる。急げ。
――更に深く探る。毛細血管まで神経線維まで筋繊維まで。
レンの剣が人狼の首へと刺さる。その隙に鉄板を引き寄せる。
――その全てに魔力を通す。強く、細く、細かく。繊維の一本一本に。細胞のひとつひとつまで。
人狼の両脚を薙ぎ払う。
――折れないように。切れないように。破れないように。
左へ動くと跳ね起きるようにして突き出された両足が頭の横を抜ける。
――心臓がありえない速さで動き始める。
そのまま距離をとった人狼がレンに向かって突っ込む。止めないと。
――強化しきれなかった血管が破れていく。魔法の多重発動に吐き気がこみ上げる。
レンへと向かう人狼に鉄板を振り下ろす。が、何の手ごたえも無く石床を叩き割る。はめられた。
俺を見下ろす人狼の爪が振り下ろされる。かろうじて鉄板を差し込むが、肩口に爪が食い込み引き裂かれる。
「っぐぅっ!」
「ソウスケッ!」
――集中を解くな。イメージを崩すな。
傷が深い。左の鎖骨が折れた。レンへ向かって人狼の右腕が突き出される。
――強く。速く。動け。動け!間に合え!
「ぅぐぁぁああああああああっ!」
突き出された右腕を断ち切る。斬り返して振り上げられた左腕を切り落とす。胴を蹴り抜いてレンとの距離をあける。
鼻血がだらだらと流れ落ちてくる。折れた右目から、左肩から噴き出すように血が溢れる。
「強化…?」
レンの声が聞こえる。答える余裕はない。
人狼の懐へと飛び込む。
蹴り出された右脚を下から切り落とす。右腕を上段から叩き切る。
脳の血管の強化が甘かった何本か切れてる。
振り回された左腕を断ち切って再生した右腕をまた切り落とす。
視界が狭くなってくる。時間が無い。もたない。脳の出血が多すぎる。
横薙ぎに首を切り落とす。
魔石。魔石を抜けば終わるはず。
袈裟斬りに鉄板を叩きつける。断ち切られた人狼の胸から上が吹き飛ぶ。
あった!
鉄板を手放し、むき出しになった心臓。そこに癒着した魔石を掴む。これで終わる!
「あ…?」
腕が動かない。人狼の胸に突き刺さった俺の腕。それを真っ黒な両腕ががっしりと掴んでいる。
誘われたのか。
左腕は上がらない。足で蹴り付けてもすぐに再生する。
「離せっ!離せぇっ!」
レンが何度も人狼を斬りつける。それでも力は弱まらない。
狭くなった視界に大きく開かれた人狼の口が迫ってくる。俺の頭なんて簡単に噛み砕きそうだ。
どんどん視界が狭くなる。頭が回らない。
レンは助かるだろうか中武さんは間に合うだろうかみんな泣いてくれるだろうかみんなごめん父さん母さん兄さん、ごめんなさい。
0
お気に入りに追加
560
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す
エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】
転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた!
元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。
相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ!
ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。
お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。
金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

魔喰のゴブリン~最弱から始まる復讐譚~
岡本剛也
ファンタジー
駆け出しの冒険者であるシルヴァ・ベルハイスは、ダンジョン都市フェルミでダンジョン攻略を生業としていた。
順風満帆とはいかないものの、着実に力をつけてシルバーランク昇格。
そしてついに一つの壁とも言われる十階層の突破を成し遂げた。
仲間との絆も深まり、ここから冒険者としての明るい未来が待っていると確信した矢先——とある依頼が舞い込んできた。
その依頼とは勇者パーティの荷物持ちの依頼。
勇者の戦闘を近くで見られることができ、高い報酬ということもあって引き受けたのだが、この一回の依頼がシルヴァを地獄の底に叩き落されることとなった。
ダンジョン内で勇者達からゴミのような扱いを受け、信頼していた仲間にからも見放され……ダンジョンの奥地に放置されたシルヴァは、匂いに釣られてやってきた魔物に襲われた。
魔物に食われながら、シルヴァが心の底から願ったのは勇者への復讐。
そんな願いが叶ったのか、それとも叶わなかったのか。
事実のほどは神のみぞ知るが、シルヴァは記憶を持ったままとある魔物に転生した。
その魔物とは、最弱と名高いゴブリン。
追い打ちをかけるような最悪な状況に常人なら心が折れてもおかしくない中、シルヴァは折れることなく勇者への復讐を掲げた。
これは最弱のゴブリンに転生したシルヴァが、最強である勇者への復讐を果たす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる