【R18】抑圧された真面目男が異世界でハメを外してハメまくる話

我慢するのも嫌だし増えちゃうものは仕方ない

　ぎろりと俺を睨む副長。ことリーゼロッテ。

「ないよ。リーゼって呼んでいいか？」

「はあっ！？」

　これは緑。こいつ名前なんだっけ。

「な……、好きに、しろ」

「副長！？」

　うるさいよ緑。

　でも、顔赤いぞ、リーゼ。ちゃんと堕ちたな。

　そんなリーゼに向かって一歩踏み出す。

「なんのつもりだ」

　警戒するように力がこもる身体を抱きしめる。鎧着てるから硬い。

「なぁっ……？」

　予想外だったか。ガチガチになってんぞ。身体。

「たまに会いに行ってもいいか？　リーゼ」

「この、下衆め。オレの、身体が目当てか」

「そうだよ。もっとお前の可愛いところが見たい」

　睨みあげてくるリーゼ。その唇を塞ぐ。

「んっ」

　抵抗はない。硬く閉じた唇を舐めると、おずおずと差し出される舌。

　ぬるっと舌が触れ合うと、堰を切ったように激しく舌を絡めてくる。俺の背中に回される両手。

「んっ、ふっ。はぁ……。んふぁっ、あぁ……」

　唇を離し、舌を出したまま蕩けた表情を浮かべたリーゼと見つめあう。と、思い出したように、キッと目付きが鋭くなる。

「かっ、かんたんに、屈するとおもうなよぉ」

　もう屈してんじゃねえか。

「う……、うぇぇえぇえぇ、やだぁ」

　いきなりガチ泣きする緑。

「戻ったら改めて挨拶に伺いますのでぇ。よろしくおねがいしますぅ」

　後ろからは、メルとエルダに挨拶するメイアの声。

「副長とらないでぇ。いやっすよぉ」

　鼻水まで垂らしながら、リーゼと抱き合ったままの俺にすがりついてくる。

　ほんとにリーゼのこと好きなんだなぁ、緑。

「お前、リーゼと一緒に俺の子供産むんだろ？」

「ふえぇ？」

「なっ、勝手に決めるな！」

　リーゼは無視。不思議そうな表情の緑も一緒に抱きしめる。

「それだったら、お前も一緒に俺といちゃいちゃすればいいだろ」

「あ、そっか。そうっすね！　んへへぇ、じゃあ自分も可愛がってほしいっすぅ。ふくちょお、いっしょに赤ちゃん育てましょうね」

「お前は本当に……」

　呆れたようなリーゼ。俺は嫌いじゃないぞ、このキャラ。

　ただ、名前なんだっけこいつ。

「おい、貴様」

　真面目な声。顔をみれば目付きも真剣だ。

「貴様は本当に人間か？　オレとミリアを一緒に妊娠させるだと？」

　ああ！　そうだ、ミリアだ！

　でも、そうか。妊娠するもさせるも、一回きりなんだっけ。こいつら。

「わるい。それについては、また今度にしてくれ。詳しい話をすると時間がかかりすぎる」

　ふぅ、と短い溜息。

「あいつの判断に間違いはないと思うがな。お前の行動にも不審な点が多い」

　あいつって、リサか。まぁ、不審だろうな。

　けど、俺の腕の中でそれを言ってもな。

「さんざんやることやっといて悪い。事情が複雑なんだ」

「まあ、こんど寝物語にでも聞かせろ」

　ねものがたり？

「あっ……！」

　みるみる真っ赤になるリーゼの顔。

　俺を突き飛ばすようにして逃げ出し、距離をとられる。

「はっ、話は終わりだ！　戻るぞ、ミリア！　メイア！」

「えっ！　あっ、はい！」

　ズカズカと砦に入るリーゼと、慌てて追いかける緑。じゃないミリア。

「ご主人さまぁ。わたし、明後日がオフですから。挨拶にいきますね」

　ぐいっと俺の頭を引き寄せて、キスをしてからメイアも砦に入っていく。

　また抱かれる気まんまんだったな。リーゼ。

「なぁ、くろー。何人増やすんだよ……」

「きっと会う人全部。もう覚悟できた」

　あ～、ごめんね。