上 下
74 / 99

織機機械がないと服ってクソ高いみたいです

しおりを挟む
【前話を誤って最新話で上書きしてしまった書き直しています。たぶん流れは変わってない、と、おもいます……】




「まぁ、それはそれだ。なんだかんだで、お前ら2人の都合を一番優先してるんだから我慢しとけ」

「ん、わかった。くろーさん、好き」

「あっ、あっ、あたしも!」

 なんのアピールなんだよ、それ。嬉しいけどさ。

「ああ、それとだな、これから当分、朝ににリサのとこに通うことになった。まぁ、例の魔力の件だな」

「原因はわかった?」

「予測だけどな。俺の身体が、この世界に馴染むために魔力を大量に吸収しようとしてるんじゃないかって話だ」

「よかった。安心した」

「ああ、心配かけたなメル」

 よしよし、頭を撫でてやろう。気持ちよさそうにするなぁ、こいつ。

「話しとかないといけないのは、そのくらいだな。そっちはなんかあるか?」

「とくにねぇなぁ。シンシアが思ったより、くろーに入れ込んでたのが判ったくらいだな」

 そうだったのか。そりゃ嬉しいけどなんでだろう。あ、シンシアさん俯いてる。恥ずかしいのかな。

「こういうわけだから、手を出す相手には注意してね。くろーさん」

「ああ、よくわかった。それで、今日はどうする?」

「一応、ギルドに行きたい。いい仕事があれば受ける」

「わかった。シンシアさんは?」

「私は仕事がありますから。お帰りをお待ちしています」

 そうかぁ。シンシアさんは一緒にこれないもんな。仕方ないけど。

「エルダも、それでいいのか?」

「ああ。だりぃけどな。仕方ねえよ」

 ほんとな。でも金を稼がないといけないしな。

「すみません、ひとつよろしいでしょうか」

「ん?」

 どうしたの? シンシアさん。

「クロウ様の服ですが、少し目立ちますので、早めに別のものを用意したほうがよろしいかと」

「あ~」

 そうだった、それがあったか。

「ちなみに、服ってどのくらいする?」

「クロウ様だと古着は合うものがないと思います。新しく仕立てるのなら、金貨1枚、先のことも考えれば2枚ほどはかかると思います」

「たかっ! 服ってそんなにするの!?」

 まだ貨幣価値がよくわかんないけど、たぶん20万とか30万だよね、それ。

「そりゃそうだろ。糸を1本つくんのが、どんだけ大変だと思ってんだよ」

 なんかお前に諭されるとイラっとするな。

「エルダ、お前、次は失神するまで犯すからな」

「なんでだよ!?」

 優しくしてもらえると思うなよ?

「でも、たしかに必要。くろーさんには武器も持ってほしいし、軍馬のお金は準備で消えると思った方がいい」

 そうかぁ。その金、けっこう当てにしてたんだが……。

「まぁ、わかった。とりあえず、そういうのも考えながらギルドに行ってみるか」



しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...