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紅茶煎れるのってけっこう難しい
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「クロウ君。今日は招待に応じてくれてありがとう。」
メローが俺の目を見つめながら礼を言ってくる。
少し落ち着いたのか昨日の雰囲気に戻ってきてるな。
「いや、無理なお願いをした自覚はあるからな。このくらい当然だよ。」
「そう言ってもらえると助かります。ふふ…、なんだか一晩ですいぶん丸くなったように感じますね。」
たぶん、シンシアさんのお陰です。
「昨日は2人のこともあって気負ってたからな。それと、フィーオウの英雄って言葉に対抗意識を燃やしてた。」
「私にですか?」
「ああ、いま考えると恥ずかしいけど。」
あと、ものすごく悔しい。
「恥ずかしがることではないでしょう。体術ならクロウ君が上だろうと見ていますよ?」
「どうだろうな。少なくとも俺は魔法が使えない。」
「魔法…ですか。」
メローが右手の人差し指を立てると、その先に炎が灯る。
思わず「おお…。」と声が漏れた。
「魔法は魔力を使ってイメージしたことを現実に起こす技術です。そして規模が大きくなれば大きくなるほどイメージを組み立てる時間も集中力も必要になる。」
指先の炎がうねり、翼を閉じた小鳥へと姿を変えた。
「たとえば、この距離でクロウ君が私に攻撃したとしましょう。その攻撃が届くまでに私がクロウ君を止めるほどのイメージを組み立てられるか。」
小鳥が羽ばたき指先から舞い上がる。
2人の頭上を何度か回ると、そのまま少しずつ小さくなり消えていった。
「おそらく難しいでしょう。良くて五分。分が悪いと思いませんか?」
「そうだな…。」
けど、俺の攻撃が届くかも五分ってことだ。
俺が積み重ねてきたものが、魔法というよく分からない不思議なものに劣る。
そのことにモヤモヤしたものがある。
もちろん、魔法を使いこなすのだって大変なんだろうけど。
「対抗意識を燃やしたのはクロウ君が強いから。そして体術は立ち振る舞いだけで、その英雄が自分よりも上だと感じるほど。恥じることなどないと思いませんか?」
ああ、これは励ましてくれてるのか。
「…ありが
お礼を言おうとしたところで、ノックの音が響く。
「入りなさい。」
失礼します、と入ってきた2人のメイドが綺麗な所作でてきぱきとお茶を注ぎ、焼き菓子を並べる。
赤いジャムが乗った、クッキーだろうか?
製菓レベル高いな、この世界。
「ありがとう。あとは申し付けておいた通りに。」
メイド2人が退出していく。
申し付けておいた、か。
なにかあるんだろうか。
「さ、クロウ君。どうぞ召し上がってください。この焼き菓子のジャムは庭で取れたベリーで作っているんですよ。私の年に一度の楽しみなんです。」
この状況で毒殺はないよな。
薬を盛られる可能性は?
……考えても仕方ないか。
「いただきます。」
焼き菓子を手に取り口へと運ぶ。
砂糖とバターをたっぷりと使ったサクサクの生地がジャムの酸味と口の中で溶け合う。
「…美味しい。」
「そうでしょう?私の自慢なんです。どうぞ、お茶も飲んでみてください。」
言われるままにお茶を口に含む。
完璧だ。
エグみが一切ない。
お湯の温度管理が徹底されているんだろう。
お茶を入れる水にもこだわってるかもしれない。
「すごいな、これ…。」
「もしかして、クロウ君はお茶がわかる人ですか?」
「ああ、自分でもよくいれるんだ。けど、狙ってこの味を出すのは俺には無理だな。」
「そうなんです!使用人達にコツを聞いても、自分達が入れるからって絶対に教えてくれないですよ!」
キラッキラの目で早口でまくし立てるメロー。
同好の士を見つけられたことが、よほど嬉しいらしい。
俺も誰かとお茶の話をしたことは無かったから、とにかくお茶の話で盛り上がった。
この世界もお茶を産地で呼ぶようだが、当然分からない。
せっかくなので味の特徴と併せて教えてもらった。
意外なことに、この世界はまだミルクを入れる習慣やフレーバーティーは無いようだった。
メローには邪道じゃないかと言われたが、熱く語る俺に少し興味を持ってくれたらしい。
いつかアールグレイのミルクティーを飲ませてみたい。
そしてなにより意外だったのは、焼き菓子はメローが焼いたものだったことだ。
ジャムに至ってはベリーの手入れ、収穫から自分でやっているという。
なんか女子力を通り越した別の力が高くなってる感じだ。
飲み食いして大丈夫な身体かも分からないのに、ついつい手を伸ばしてしまい…焼き菓子の皿を空にしてしまった。
当然、お茶もおかわりした。
メローが直接注いでくれたが、いいんだろうかこれ。
「ごちそうさまでした。」
「はい。満足してくれたようでなによりです。」
そう言って微笑む。
「それじゃあ、クロウ君。」
その瞬間、メローの雰囲気が変わる
フィーオウの英雄、アグリッサ・メロー。
「少し、真面目な話をしましょうか。」
ここからが本番か。
「そうだな。俺もそのつもりだった。」
昨日と同じ、妖艶な微笑。
貫くような鋭い視線に負けないよう、腹に力を込める。
「クロウ君、君はいったい何者ですか?」
メローが俺の目を見つめながら礼を言ってくる。
少し落ち着いたのか昨日の雰囲気に戻ってきてるな。
「いや、無理なお願いをした自覚はあるからな。このくらい当然だよ。」
「そう言ってもらえると助かります。ふふ…、なんだか一晩ですいぶん丸くなったように感じますね。」
たぶん、シンシアさんのお陰です。
「昨日は2人のこともあって気負ってたからな。それと、フィーオウの英雄って言葉に対抗意識を燃やしてた。」
「私にですか?」
「ああ、いま考えると恥ずかしいけど。」
あと、ものすごく悔しい。
「恥ずかしがることではないでしょう。体術ならクロウ君が上だろうと見ていますよ?」
「どうだろうな。少なくとも俺は魔法が使えない。」
「魔法…ですか。」
メローが右手の人差し指を立てると、その先に炎が灯る。
思わず「おお…。」と声が漏れた。
「魔法は魔力を使ってイメージしたことを現実に起こす技術です。そして規模が大きくなれば大きくなるほどイメージを組み立てる時間も集中力も必要になる。」
指先の炎がうねり、翼を閉じた小鳥へと姿を変えた。
「たとえば、この距離でクロウ君が私に攻撃したとしましょう。その攻撃が届くまでに私がクロウ君を止めるほどのイメージを組み立てられるか。」
小鳥が羽ばたき指先から舞い上がる。
2人の頭上を何度か回ると、そのまま少しずつ小さくなり消えていった。
「おそらく難しいでしょう。良くて五分。分が悪いと思いませんか?」
「そうだな…。」
けど、俺の攻撃が届くかも五分ってことだ。
俺が積み重ねてきたものが、魔法というよく分からない不思議なものに劣る。
そのことにモヤモヤしたものがある。
もちろん、魔法を使いこなすのだって大変なんだろうけど。
「対抗意識を燃やしたのはクロウ君が強いから。そして体術は立ち振る舞いだけで、その英雄が自分よりも上だと感じるほど。恥じることなどないと思いませんか?」
ああ、これは励ましてくれてるのか。
「…ありが
お礼を言おうとしたところで、ノックの音が響く。
「入りなさい。」
失礼します、と入ってきた2人のメイドが綺麗な所作でてきぱきとお茶を注ぎ、焼き菓子を並べる。
赤いジャムが乗った、クッキーだろうか?
製菓レベル高いな、この世界。
「ありがとう。あとは申し付けておいた通りに。」
メイド2人が退出していく。
申し付けておいた、か。
なにかあるんだろうか。
「さ、クロウ君。どうぞ召し上がってください。この焼き菓子のジャムは庭で取れたベリーで作っているんですよ。私の年に一度の楽しみなんです。」
この状況で毒殺はないよな。
薬を盛られる可能性は?
……考えても仕方ないか。
「いただきます。」
焼き菓子を手に取り口へと運ぶ。
砂糖とバターをたっぷりと使ったサクサクの生地がジャムの酸味と口の中で溶け合う。
「…美味しい。」
「そうでしょう?私の自慢なんです。どうぞ、お茶も飲んでみてください。」
言われるままにお茶を口に含む。
完璧だ。
エグみが一切ない。
お湯の温度管理が徹底されているんだろう。
お茶を入れる水にもこだわってるかもしれない。
「すごいな、これ…。」
「もしかして、クロウ君はお茶がわかる人ですか?」
「ああ、自分でもよくいれるんだ。けど、狙ってこの味を出すのは俺には無理だな。」
「そうなんです!使用人達にコツを聞いても、自分達が入れるからって絶対に教えてくれないですよ!」
キラッキラの目で早口でまくし立てるメロー。
同好の士を見つけられたことが、よほど嬉しいらしい。
俺も誰かとお茶の話をしたことは無かったから、とにかくお茶の話で盛り上がった。
この世界もお茶を産地で呼ぶようだが、当然分からない。
せっかくなので味の特徴と併せて教えてもらった。
意外なことに、この世界はまだミルクを入れる習慣やフレーバーティーは無いようだった。
メローには邪道じゃないかと言われたが、熱く語る俺に少し興味を持ってくれたらしい。
いつかアールグレイのミルクティーを飲ませてみたい。
そしてなにより意外だったのは、焼き菓子はメローが焼いたものだったことだ。
ジャムに至ってはベリーの手入れ、収穫から自分でやっているという。
なんか女子力を通り越した別の力が高くなってる感じだ。
飲み食いして大丈夫な身体かも分からないのに、ついつい手を伸ばしてしまい…焼き菓子の皿を空にしてしまった。
当然、お茶もおかわりした。
メローが直接注いでくれたが、いいんだろうかこれ。
「ごちそうさまでした。」
「はい。満足してくれたようでなによりです。」
そう言って微笑む。
「それじゃあ、クロウ君。」
その瞬間、メローの雰囲気が変わる
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「少し、真面目な話をしましょうか。」
ここからが本番か。
「そうだな。俺もそのつもりだった。」
昨日と同じ、妖艶な微笑。
貫くような鋭い視線に負けないよう、腹に力を込める。
「クロウ君、君はいったい何者ですか?」
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