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勘違いして調子に乗るのは恥ずかしい
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「ああ、頼む。民兵と言われてもピンとこなかったんだ。」
「うーん、そうかもしれませんね。他では聞かないですから。」
日本にはないしなぁ、民兵とか。
正直、ゲリラみたいなのしか思いつかない。
案外、消防団とか近いのかなとは思うけど。
「じゃあ、一から説明します。まずフィーオウはレリオール王国の一都市ですが、自治がみとめられているので自分達で軍隊をもってます。」
中世の自治都市みたいな感じだな。
あれは傭兵を雇ってたみたいだけど。
「それがギルド兵。ほとんどの人からは正規兵って呼ばれてます。」
うん、確かにメローも正規兵って言ってた。
「この正規兵なんですが、329名しかいないんです。この人数だと町の警邏と街道警備、国境の森の監視と訓練でローテーションすると、他のことをする余裕がなくって…。」
「その余裕が無い部分を埋めるのが民兵ってことか。」
「はい。その通りです。やってもらうのは、主に砦への物資輸送、街道や周辺の農村の巡回。あとは、たまに輸送警護。季節によっては麦の刈入れの警護なんかもあります。」
「なるほど、埋める部分が多いんだな。」
「あはは…、正規兵は虎の子の戦力なので不用意に動かしたくないって本音もあるんです。」
虎の子か。
「そんなに強いのか。正規兵は。」
「強いですよー。329名、全員が体術も魔法も一流の魔法兵なんですから!防衛線に限って言えば100倍の数が攻めてきても対応できますよ!」
ははは、100倍とか無双ゲーかよ。
そうかそうか。
つまりは昨日、イキってた俺を簡単に消し炭にできてた訳だ、あいつらは。
可愛らしい小型犬がキャンキャン吠えてじゃれ付いてる程度にしか思われてない訳か。
気に入らないな。
気に入らない。
なにより調子に乗ってた自分に腹が立つ。
「あ…あの、どうしました…?」
「くろーさん、すごく顔がこわい。」
ああ、顔に出てたのか。
「いや、少し昨日のことを反省してたんだ。」
「そんな顔じゃねぇだろ今の…。」
「ここでの自分の位置が良くわかったってことだよ。話の腰を折って悪かった。」
素直に頭を下げる。
「いえそんな!平気です!その…、少し驚いただけで…。」
両手を振って首も振って慌てるカミラ。
ああー、今のは印象悪いよなぁ。
やらかしたなぁ。
「ありがとう。それで、民兵に登録したらどうしたらいいんだ?」
「あっ、はい。普通は最初に正規兵の訓練に参加してもらうんですが、皆さんは紹介状があるので免除となります。」
免除か。
正直、今の気持ちで言えば参加したいくらいなんだが。
「それは、免除にせずに参加することはできないのか?」
「もちろんできます。正規兵を目指すなら絶対に必要なことですし、いつ参加してもらっても大丈夫です。ただ、訓練では報酬が出ないのと、その…。」
言い難そうにもじもじするカミラ。
「ん?」
「たぶん、正規兵の半分くらいは、クロウさんに良い感情もっていないんじゃないかと…。」
そういうことか…。
コレットちゃんを見ると、やはり俺を呪い殺しそうな目で睨んでいる。
こっちもやらかしたな…。
「…わかった。それはまた考えとく。」
「うーん、そうかもしれませんね。他では聞かないですから。」
日本にはないしなぁ、民兵とか。
正直、ゲリラみたいなのしか思いつかない。
案外、消防団とか近いのかなとは思うけど。
「じゃあ、一から説明します。まずフィーオウはレリオール王国の一都市ですが、自治がみとめられているので自分達で軍隊をもってます。」
中世の自治都市みたいな感じだな。
あれは傭兵を雇ってたみたいだけど。
「それがギルド兵。ほとんどの人からは正規兵って呼ばれてます。」
うん、確かにメローも正規兵って言ってた。
「この正規兵なんですが、329名しかいないんです。この人数だと町の警邏と街道警備、国境の森の監視と訓練でローテーションすると、他のことをする余裕がなくって…。」
「その余裕が無い部分を埋めるのが民兵ってことか。」
「はい。その通りです。やってもらうのは、主に砦への物資輸送、街道や周辺の農村の巡回。あとは、たまに輸送警護。季節によっては麦の刈入れの警護なんかもあります。」
「なるほど、埋める部分が多いんだな。」
「あはは…、正規兵は虎の子の戦力なので不用意に動かしたくないって本音もあるんです。」
虎の子か。
「そんなに強いのか。正規兵は。」
「強いですよー。329名、全員が体術も魔法も一流の魔法兵なんですから!防衛線に限って言えば100倍の数が攻めてきても対応できますよ!」
ははは、100倍とか無双ゲーかよ。
そうかそうか。
つまりは昨日、イキってた俺を簡単に消し炭にできてた訳だ、あいつらは。
可愛らしい小型犬がキャンキャン吠えてじゃれ付いてる程度にしか思われてない訳か。
気に入らないな。
気に入らない。
なにより調子に乗ってた自分に腹が立つ。
「あ…あの、どうしました…?」
「くろーさん、すごく顔がこわい。」
ああ、顔に出てたのか。
「いや、少し昨日のことを反省してたんだ。」
「そんな顔じゃねぇだろ今の…。」
「ここでの自分の位置が良くわかったってことだよ。話の腰を折って悪かった。」
素直に頭を下げる。
「いえそんな!平気です!その…、少し驚いただけで…。」
両手を振って首も振って慌てるカミラ。
ああー、今のは印象悪いよなぁ。
やらかしたなぁ。
「ありがとう。それで、民兵に登録したらどうしたらいいんだ?」
「あっ、はい。普通は最初に正規兵の訓練に参加してもらうんですが、皆さんは紹介状があるので免除となります。」
免除か。
正直、今の気持ちで言えば参加したいくらいなんだが。
「それは、免除にせずに参加することはできないのか?」
「もちろんできます。正規兵を目指すなら絶対に必要なことですし、いつ参加してもらっても大丈夫です。ただ、訓練では報酬が出ないのと、その…。」
言い難そうにもじもじするカミラ。
「ん?」
「たぶん、正規兵の半分くらいは、クロウさんに良い感情もっていないんじゃないかと…。」
そういうことか…。
コレットちゃんを見ると、やはり俺を呪い殺しそうな目で睨んでいる。
こっちもやらかしたな…。
「…わかった。それはまた考えとく。」
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