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人に身体洗ってもらうのっていつ以来だろう
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振り向くと、貫頭衣のような白い湯着を着ていた。
少し残念な気持ちになる。
「ではクロウ様、服をお預かりします。」
そう言って、俺のジャケットを脱がせてくれる。
「なんて綺麗な生地…。」
そんなことを呟いていたが、深く詮索はしてこなかった。
背中を向けてTシャツを脱ぐと、シンシアがほうと息をついた。
「あ、申し訳ありません。見蕩れてしまって…。」
気恥ずかしい。
「そんなに見蕩れるほどのものですか?」
「はい…、こんなに鍛え上げられた身体はは初めて見ました。美しいです…。」
美しいとか初めて言われた。
「えっと、下、脱ぎますね。」
「あ…、はい。お願いいたします。」
背中を向けたまま靴と靴下を脱ぎ、ズボンとパンツを下ろす。
奇形だって言ってはいるけど、シンシアさんにあの女騎士みたいな反応されたらショックだろうな。
前は隠さずにシンシアさんの方へ身体を向ける。
当然、硬く勃起して上を向いた状態だ。
「あっ…。」
息を呑むシンシアさん。
「あ…、申し訳ありません、クロウ様。…少し、驚いてしまいました。」
素直に謝ってくれた。下手になんでもないように装われるより嬉しい。
「いえ、当然の反応ですよ。性器が裏返って外に出てるようなものですし。」
「それは…お辛いでしょう…。」
「そういうふうにできてるので大丈夫です。いま大きくなってるのも興奮してるだけで痛かったりはしないですから。」
「興奮?」
「あっ…。」
しまった。
「私の身体で…興奮していただけたんですね。ふふっ。」
自分の顔が赤くなるのが分かる。
なんでこんなに恥ずかしいんだろう。
シンシアさんが、お湯を汲んで石台へかける。
「それでは、始めますね。台の上に…うつ伏せに…なれますか?」
「大丈夫です。」
いそいそと台の上に上がる。
お湯をかけられた石台は、ひんやりとしているが不快ではない。
「お湯をかけていきます。熱くはありませんか?」
お湯に濡れたシンシアさんの手が背中に触れる。
温かくて気持ちいい。
「気持ちいい…です。」
「はい。ではいきます。」
ざぁっと身体にお湯がかかる。
本当に気持ちいい。
いろいろなものが洗い流されるみたいだ。
「背中から洗っていきます。」
ひやりとしたものが背中に乗せられる。
どうやら石鹸を泡立てた泡のようだ。
しなやかな指で、掌で、背中全体へと広げられていく。
優しく背中の筋肉をほぐされていくようだ。
「大きな背中…。」
シンシアさんの呟きに心臓が跳ねる。
わざとなんだろうか。
「痛かったら言ってください。」
ざらざらとした布で背中を擦られる。
痛くはない。
「気持ちいい…。」
「ふふっ、良かった…。」
少しシンシアさんの口調が砕けてきた気がする。
背中を擦り終わると、泡を流さないまま下半身に移っていく。
尻と膝裏あたりに、ひやっとした泡が乗せられる。
尻から足全体に塗り広げられ、ほぐすような優しいマッサージ。
足の裏も親指で指圧され、足の指の間までほぐされる。
足の裏を揉まれるのが、こんなに気持ちいいとは思わなかった。
最後にまた布で擦られる。
気持ちいい。
「クロウ様、失礼します。」
少し残念な気持ちになる。
「ではクロウ様、服をお預かりします。」
そう言って、俺のジャケットを脱がせてくれる。
「なんて綺麗な生地…。」
そんなことを呟いていたが、深く詮索はしてこなかった。
背中を向けてTシャツを脱ぐと、シンシアがほうと息をついた。
「あ、申し訳ありません。見蕩れてしまって…。」
気恥ずかしい。
「そんなに見蕩れるほどのものですか?」
「はい…、こんなに鍛え上げられた身体はは初めて見ました。美しいです…。」
美しいとか初めて言われた。
「えっと、下、脱ぎますね。」
「あ…、はい。お願いいたします。」
背中を向けたまま靴と靴下を脱ぎ、ズボンとパンツを下ろす。
奇形だって言ってはいるけど、シンシアさんにあの女騎士みたいな反応されたらショックだろうな。
前は隠さずにシンシアさんの方へ身体を向ける。
当然、硬く勃起して上を向いた状態だ。
「あっ…。」
息を呑むシンシアさん。
「あ…、申し訳ありません、クロウ様。…少し、驚いてしまいました。」
素直に謝ってくれた。下手になんでもないように装われるより嬉しい。
「いえ、当然の反応ですよ。性器が裏返って外に出てるようなものですし。」
「それは…お辛いでしょう…。」
「そういうふうにできてるので大丈夫です。いま大きくなってるのも興奮してるだけで痛かったりはしないですから。」
「興奮?」
「あっ…。」
しまった。
「私の身体で…興奮していただけたんですね。ふふっ。」
自分の顔が赤くなるのが分かる。
なんでこんなに恥ずかしいんだろう。
シンシアさんが、お湯を汲んで石台へかける。
「それでは、始めますね。台の上に…うつ伏せに…なれますか?」
「大丈夫です。」
いそいそと台の上に上がる。
お湯をかけられた石台は、ひんやりとしているが不快ではない。
「お湯をかけていきます。熱くはありませんか?」
お湯に濡れたシンシアさんの手が背中に触れる。
温かくて気持ちいい。
「気持ちいい…です。」
「はい。ではいきます。」
ざぁっと身体にお湯がかかる。
本当に気持ちいい。
いろいろなものが洗い流されるみたいだ。
「背中から洗っていきます。」
ひやりとしたものが背中に乗せられる。
どうやら石鹸を泡立てた泡のようだ。
しなやかな指で、掌で、背中全体へと広げられていく。
優しく背中の筋肉をほぐされていくようだ。
「大きな背中…。」
シンシアさんの呟きに心臓が跳ねる。
わざとなんだろうか。
「痛かったら言ってください。」
ざらざらとした布で背中を擦られる。
痛くはない。
「気持ちいい…。」
「ふふっ、良かった…。」
少しシンシアさんの口調が砕けてきた気がする。
背中を擦り終わると、泡を流さないまま下半身に移っていく。
尻と膝裏あたりに、ひやっとした泡が乗せられる。
尻から足全体に塗り広げられ、ほぐすような優しいマッサージ。
足の裏も親指で指圧され、足の指の間までほぐされる。
足の裏を揉まれるのが、こんなに気持ちいいとは思わなかった。
最後にまた布で擦られる。
気持ちいい。
「クロウ様、失礼します。」
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