17 / 95
想定外の展開
4
しおりを挟む 神崎くんはアソコを指で転がしながら、後ろから差し込んだ指であふれ出る熱い蜜をすくいとり、肛門になすりつけた。
もう一度指に蜜をたっぷりとつけると、その指を肛門にぐいッと押し込んだ。
「ウウッ」
身体に電流が走ったような衝撃を受けた。
お尻の穴に、そんなところに指を入れるなんて……。恥ずかしい……。
僕はなんとか逃れようと身をよじった。
ところが、神崎くんは僕の動きに合わせて、小さな穴にぐいぐい指をねじ込んでくる。指がたっぷりと蜜で潤されているためか、なんとか受け入れていく。
肛門は指を根もとまで呑み込んでいった。
一方、前から差し込まれた指は淫靡なアソコを痛いほどに強くつまみあげている。
僕は身体を動かすことも出来ず、ただ荒い息をついていた。
肛門の奥で指が動き始めた時、僕は奇妙な感触に身を震わせた。
ぞっとする。なのにじわりじわりと快感が湧きあがってくるような奇妙な感触……。
「どうだい、ボクにお尻の穴をいじられるのも悪くないだろう」
神崎くんがいやらしい言葉を囁きながら、僕の形のいい耳を舌でねっとりとねぶった。
生温かい息が耳の穴に吹き込まれる。
「ハア……ハア……」
僕は再び乳首を愛撫し始めた。そうせずにはいられなかった。何もせず、神崎くんのなすがままにされていると気を失ってしまいそうだった。
「ああッ、ああッ、ああッ♡」
しだいに昇りつめていく。
「ああああああああああああンッ♡」
僕はひときわ高い声をあげると、身体をがくがくと震わせた。
自分から神崎くんの唇を求めた。舌を突き出し、神崎くんの舌と絡ませあった。送り込まれた唾液を音を立てて呑み込んだ。
もう立っていられなかった。前後からパンツに差し込まれた神崎くんの手でかろうじて支えられているだけだった。
手が身体から離れたとき、僕は神崎くんの足もとにぐったりとくずれ落ちた。
神崎くんは僕をうつ伏せにすると、パンツを足音まで引きずりおろした。
薄暗い書庫の隅に、真っ白い僕のお尻と太腿が浮かびあがる。
神崎くんの手がお尻と太腿を撫でまわした。
「前戯はこれくらいにしよう。今度はボクのチンポをたっぷりと味わわせてやるよ」
もうだめ。もう、耐えられない……。
でも、声が出ない。僕は荒い息をつきながら横たわったままだった。
股間がヒクヒクと震えているのが分かった。とても淫らで、僕とは別の生き物になっていた。
お尻が持ち上げられた。
恥ずかしい穴の入り口に熱い肉棒が押し当てられ、肉襞を分けて押し入ってこようとした時、
「そこで何をしているッ⁉︎」
凛としたリョウの声が書庫に響いた。
「バレちゃ、しょうがないね」
すかさずリョウの腰めがけて蹴りを繰り出す。リョウは、すっと飛びずさって蹴りをやり過ごし、ニヤリと笑った。
「神崎、おまえだけは許しちゃおかねえ。俺のアキラをめちゃくちゃにしやがって。ゆるさんッ!!!」
リョウは、上着を紙のように脱ぎ捨てる。
「おまえごときに、ボクが倒せるかな?」
神崎くんは挑発しながら飛びかかると、首筋めがけてエルボーを叩き込む。
「あうッ」
腕のガードの上でエルボーが炸裂する。かなりの破壊力にリョウはよろけるものの、グッと体を沈めて踏みとどまる。
着地の瞬間にバランスを崩した神崎くんの太腿にすかさず手を入れて投げる。
「だああッ!」
神崎くんは空中で身体を丸め受け身を取ろうとするが、取りきれずに尻から床の上に落下する。
リョウは踏み込んで、神崎くんの胸倉をつかんで引き起こす。神崎くんは、右手でリョウの手をつかみ腕を振りほどく。そのままジャンプして身体をひねり、リョウに連続してレッグラリアットを放った。
そして、リョウがひるんだところを、至近距離から喉もとへ痛烈なドロップキックをブチこんでくる。
「ぐあッ」
後ろへ弾かれたリョウは、床に崩れ落ちる。両手を開いて受け身を取ると、痛烈な衝撃が右腕に走った。
「くうううッ」
リョウは、思わず右手を押さえてのたうったが、倒れたまま体を腰からスピンさせ、神崎くんの脛めがけて蹴りを繰り出す。
「うわぁあッ!」
神崎くんは脚を取られてバランスを崩し、前へのめった。
リョウは脚を振って跳ね起きると、神崎くんのバックを取り、脇から腕を入れ腹にまわす。振り子の要領で神崎くんの身体をかかえ上げ、一気に突き落とす。
「ぐげッ」
神崎くんは背中を走る痛烈な痛みに身体をのばし、もんどりうった。腰を押さえてばたつくが、すぐに身体を起こして、低く屈んだ体勢から相手をうかがう。
「なかなかやるな……」
眉をあげて薄笑いを浮かべ、神崎くんは弾かれたようにダッシュした。そしてリョウの腰にすかさずタックルする。リョウの背中を取って両手でしっかりと押さえる。
「だッ、りゃああッ!!!」
神崎くんは力を込めて、地面から大根をズッポリ引っこ抜くようにして、背後へ豪快に放り投げる。
「ぐおッ」
リョウの体が宙を舞う。首から見事に落とされて、痛烈に後頭部をクラッシュさせ、大の字になる。
脳震盪を起こしたのか、息があがって体が痺れ、まったく言うことをきかない。
「ほら、どうした! もうこれでおしまいか?」
神崎くんは先に立ち上がると、リョウの首と腕をとって強引に立たせる。
「さあ、そろそろキメさせてもらおうか!!!」
神崎くんがヘッドロックでリョウの首を決めようとしたその瞬間だった。
「俺は、絶対にぃ、負けんのだああッ!!!」
最後の力を振り絞ったリョウの叫びが響く。体ごとぶつかるように神崎くんの脇に肘打ちを入れ、ひるんだところを向かい合った正面から両腕を取る。
頭を押さえつけ、後頭部を自分の胸に固める。そしてズンと腰を落として、神崎くんを一気に持ち上げた。
「うわあああああ!」
神崎くんの足が浮く。そのまま肩に担いで、両手を太腿の位置に持っていき、一気にのびあがって背中をそらす。脚を開いてジャンプして、床に尻から落下する。
グキッ。
神崎くんの身体がリョウの体重もろとも、頭から逆さ落としで床に直撃する。
げしいいいッ。
神崎くんは首を真横に折り、ピクピク身体を痙攣させている。
「俺以外の男に愛するアキラは犯らせない!」
身体をがっちりとキメたまま、シリアスに言った。そして、ゆっくりと腕を離す。神崎くんはすでに失神していた。
「どうした、アキラ? 突っ立ってないで、こっちに来い」
茫然自失した僕は、言われるままにリョウのもとへ駆け寄る。
「あ、リョウ、僕、ズボンはくよ」
僕はズボンを履こうとすると、リョウに阻止されてしまった。
「それよりも先にパンツを脱がなくては」
「えッ?」
「だって、もうベチョベチョになってるんだろう?」
リョウがすっと僕の股間に手を当てた。
「あッ……」
僕は慌てて腰を引いて、リョウの手から逃れようとした。
でも、リョウは左腕で僕の腰をぐいと引き寄せ、ますます強く右手を股間に押しつけてくる。
「ほらほら、こんなに濡れちゃって」
「リョウ、らめぇッ♡」
手を振り払いたいが、大好きなリョウに対してそんな失礼なことはとても出来ない。困惑して、消え入りそうな声で「やめて……」と繰り返し、なんとかリョウの手から逃れようとする。
離れようとしても、リョウは思いがけないほど強い力で僕の腰を引き寄せて離そうとしない。
「アキラはべとべとになったパンツをはいていて恥ずかしくないか?」
僕の頰が真っ赤に火照った。
ジュワッと熱い液体が滲み出て……。
ハッと気がつくと、リョウが僕の顔を覗き込んでいた。僕の考えていることなどすべてお見通しだという目をしていた。
僕は首筋まで真っ赤になった。
「僕、パンツをはきかえるから」
立ち上がろうとしたが、リョウが許さない。
「俺がはきかえさせてあげよう」
「えッ……。でも、でも、リョウ……」
「いいんだよ。だって、アキラは俺の可愛い恋人なんだから」
いくらリョウでもパンツをはきかえさせられるだなんて。幼稚園児じゃないんだから。すごく恥ずかしい……。
「僕、自分で……」
腰にまわされたリョウの腕をなんとかやんわりとはずして立ち上がろうとする僕だが、リョウはますます強く抱きしめるばかりだ。
「いいか? 俺が脱がしてやるからな」
リョウが僕の耳に甘い吐息を注ぎながら囁いた。
「あ、うん……」
リョウの甘い囁きにうろたえて思わずこくんとうなずいてしまった。
「さあ、横になって」
リョウに押し倒されてしまう。
「可愛いパンツだな♡」
リョウの言葉が恥ずかしくて、僕は頰を染めたまま顔をそむけた。
リョウはパンツを引きおろして、僕の脚から引き抜いた。
「リョウ、そんなこと!」
股間を覆い隠そうとした僕の手をリョウが払いのけた。
「じっとしていろ。パンツがこんなに濡れてるんだから、アソコもベチョベチョなんだろ。きれいにしなくちゃ、パンツをはきかえてもまた濡れてしまうだろ」
リョウは脱がせた僕のパンツの股間をひろげて見せた。
恥ずかしさのあまり、僕はもう逆らえなかった。
それだけではない。
リョウはいったい何をするつもりなのと不安でたまらないはずなのに、僕の心の中にわずかな期待が混じっていた。
僕の中に巣くったモノが、リョウによってまた官能を呼びさまされるのをじっと待っていた。
リョウは、僕の白くすんなりとのびた脚を両手でぐっと開いた。
太腿がいっぱいに開かれる。
「リョウ!!!」
見てはいや!……僕は両手で顔を覆った。
「まあ、こんなに雫をたらしちゃって。よっぽど気持ち良かったんだろうな。俺がもっともっと気持ちよくしてあげるから」
リョウが僕の股間に顔を埋めた。
リョウ! そんなこと……!
どうしていいか分からなかった逃げようという考えも、暴れて抵抗しようという考えも浮かんでこない。ただ身体をこわばらせただけだった。
「あッ……」
リョウの熱い唇が、僕のアソコをとらえた。唇で挟みながら、舌でアソコをいたぶり始める。
たちまち、アソコが熱くなり、熱い滴りが湧き出してくる。
次に、リョウは舌先でアソコをクリクリと転がした。
「ああん、あん、リョウ、やめて、やめてッ♡」
やめてと言いながら、僕はリョウの舌がもっと自在に激しく動けるようにと腰を浮かせていた。
リョウは顔をあげた。
「いけない子だな。下半身丸出しで、よがってるなんて。お仕置きが必要のようだ♡」
勝手に人の股間に顔を埋めてもいいのかなどという反論は、到底今の僕には浮かばない。
恥ずかしさに身をよじりながら、太腿を合わせて股間を隠そうとするだけだ。
リョウは強引に太腿を押しひらいて、股間に舌を差し入れてきた。
舌は今や開ききったアナルを這いまわり、奥の熱い肉襞に差し込まれて蠢いた。
「あん……あッ、そんな……」
僕が再び甘い声をあげた。下半身が痺れたように熱くなって、もう何も考えられない。
肉襞の中に潜り込んだ舌の動きが早くなる。
「あ~ん、あ、あ~ん♡」
僕は腰を高く持ち上げ、身体を弓なりに反らせたまま頭上に昇りつめようとしていた。
もう一度指に蜜をたっぷりとつけると、その指を肛門にぐいッと押し込んだ。
「ウウッ」
身体に電流が走ったような衝撃を受けた。
お尻の穴に、そんなところに指を入れるなんて……。恥ずかしい……。
僕はなんとか逃れようと身をよじった。
ところが、神崎くんは僕の動きに合わせて、小さな穴にぐいぐい指をねじ込んでくる。指がたっぷりと蜜で潤されているためか、なんとか受け入れていく。
肛門は指を根もとまで呑み込んでいった。
一方、前から差し込まれた指は淫靡なアソコを痛いほどに強くつまみあげている。
僕は身体を動かすことも出来ず、ただ荒い息をついていた。
肛門の奥で指が動き始めた時、僕は奇妙な感触に身を震わせた。
ぞっとする。なのにじわりじわりと快感が湧きあがってくるような奇妙な感触……。
「どうだい、ボクにお尻の穴をいじられるのも悪くないだろう」
神崎くんがいやらしい言葉を囁きながら、僕の形のいい耳を舌でねっとりとねぶった。
生温かい息が耳の穴に吹き込まれる。
「ハア……ハア……」
僕は再び乳首を愛撫し始めた。そうせずにはいられなかった。何もせず、神崎くんのなすがままにされていると気を失ってしまいそうだった。
「ああッ、ああッ、ああッ♡」
しだいに昇りつめていく。
「ああああああああああああンッ♡」
僕はひときわ高い声をあげると、身体をがくがくと震わせた。
自分から神崎くんの唇を求めた。舌を突き出し、神崎くんの舌と絡ませあった。送り込まれた唾液を音を立てて呑み込んだ。
もう立っていられなかった。前後からパンツに差し込まれた神崎くんの手でかろうじて支えられているだけだった。
手が身体から離れたとき、僕は神崎くんの足もとにぐったりとくずれ落ちた。
神崎くんは僕をうつ伏せにすると、パンツを足音まで引きずりおろした。
薄暗い書庫の隅に、真っ白い僕のお尻と太腿が浮かびあがる。
神崎くんの手がお尻と太腿を撫でまわした。
「前戯はこれくらいにしよう。今度はボクのチンポをたっぷりと味わわせてやるよ」
もうだめ。もう、耐えられない……。
でも、声が出ない。僕は荒い息をつきながら横たわったままだった。
股間がヒクヒクと震えているのが分かった。とても淫らで、僕とは別の生き物になっていた。
お尻が持ち上げられた。
恥ずかしい穴の入り口に熱い肉棒が押し当てられ、肉襞を分けて押し入ってこようとした時、
「そこで何をしているッ⁉︎」
凛としたリョウの声が書庫に響いた。
「バレちゃ、しょうがないね」
すかさずリョウの腰めがけて蹴りを繰り出す。リョウは、すっと飛びずさって蹴りをやり過ごし、ニヤリと笑った。
「神崎、おまえだけは許しちゃおかねえ。俺のアキラをめちゃくちゃにしやがって。ゆるさんッ!!!」
リョウは、上着を紙のように脱ぎ捨てる。
「おまえごときに、ボクが倒せるかな?」
神崎くんは挑発しながら飛びかかると、首筋めがけてエルボーを叩き込む。
「あうッ」
腕のガードの上でエルボーが炸裂する。かなりの破壊力にリョウはよろけるものの、グッと体を沈めて踏みとどまる。
着地の瞬間にバランスを崩した神崎くんの太腿にすかさず手を入れて投げる。
「だああッ!」
神崎くんは空中で身体を丸め受け身を取ろうとするが、取りきれずに尻から床の上に落下する。
リョウは踏み込んで、神崎くんの胸倉をつかんで引き起こす。神崎くんは、右手でリョウの手をつかみ腕を振りほどく。そのままジャンプして身体をひねり、リョウに連続してレッグラリアットを放った。
そして、リョウがひるんだところを、至近距離から喉もとへ痛烈なドロップキックをブチこんでくる。
「ぐあッ」
後ろへ弾かれたリョウは、床に崩れ落ちる。両手を開いて受け身を取ると、痛烈な衝撃が右腕に走った。
「くうううッ」
リョウは、思わず右手を押さえてのたうったが、倒れたまま体を腰からスピンさせ、神崎くんの脛めがけて蹴りを繰り出す。
「うわぁあッ!」
神崎くんは脚を取られてバランスを崩し、前へのめった。
リョウは脚を振って跳ね起きると、神崎くんのバックを取り、脇から腕を入れ腹にまわす。振り子の要領で神崎くんの身体をかかえ上げ、一気に突き落とす。
「ぐげッ」
神崎くんは背中を走る痛烈な痛みに身体をのばし、もんどりうった。腰を押さえてばたつくが、すぐに身体を起こして、低く屈んだ体勢から相手をうかがう。
「なかなかやるな……」
眉をあげて薄笑いを浮かべ、神崎くんは弾かれたようにダッシュした。そしてリョウの腰にすかさずタックルする。リョウの背中を取って両手でしっかりと押さえる。
「だッ、りゃああッ!!!」
神崎くんは力を込めて、地面から大根をズッポリ引っこ抜くようにして、背後へ豪快に放り投げる。
「ぐおッ」
リョウの体が宙を舞う。首から見事に落とされて、痛烈に後頭部をクラッシュさせ、大の字になる。
脳震盪を起こしたのか、息があがって体が痺れ、まったく言うことをきかない。
「ほら、どうした! もうこれでおしまいか?」
神崎くんは先に立ち上がると、リョウの首と腕をとって強引に立たせる。
「さあ、そろそろキメさせてもらおうか!!!」
神崎くんがヘッドロックでリョウの首を決めようとしたその瞬間だった。
「俺は、絶対にぃ、負けんのだああッ!!!」
最後の力を振り絞ったリョウの叫びが響く。体ごとぶつかるように神崎くんの脇に肘打ちを入れ、ひるんだところを向かい合った正面から両腕を取る。
頭を押さえつけ、後頭部を自分の胸に固める。そしてズンと腰を落として、神崎くんを一気に持ち上げた。
「うわあああああ!」
神崎くんの足が浮く。そのまま肩に担いで、両手を太腿の位置に持っていき、一気にのびあがって背中をそらす。脚を開いてジャンプして、床に尻から落下する。
グキッ。
神崎くんの身体がリョウの体重もろとも、頭から逆さ落としで床に直撃する。
げしいいいッ。
神崎くんは首を真横に折り、ピクピク身体を痙攣させている。
「俺以外の男に愛するアキラは犯らせない!」
身体をがっちりとキメたまま、シリアスに言った。そして、ゆっくりと腕を離す。神崎くんはすでに失神していた。
「どうした、アキラ? 突っ立ってないで、こっちに来い」
茫然自失した僕は、言われるままにリョウのもとへ駆け寄る。
「あ、リョウ、僕、ズボンはくよ」
僕はズボンを履こうとすると、リョウに阻止されてしまった。
「それよりも先にパンツを脱がなくては」
「えッ?」
「だって、もうベチョベチョになってるんだろう?」
リョウがすっと僕の股間に手を当てた。
「あッ……」
僕は慌てて腰を引いて、リョウの手から逃れようとした。
でも、リョウは左腕で僕の腰をぐいと引き寄せ、ますます強く右手を股間に押しつけてくる。
「ほらほら、こんなに濡れちゃって」
「リョウ、らめぇッ♡」
手を振り払いたいが、大好きなリョウに対してそんな失礼なことはとても出来ない。困惑して、消え入りそうな声で「やめて……」と繰り返し、なんとかリョウの手から逃れようとする。
離れようとしても、リョウは思いがけないほど強い力で僕の腰を引き寄せて離そうとしない。
「アキラはべとべとになったパンツをはいていて恥ずかしくないか?」
僕の頰が真っ赤に火照った。
ジュワッと熱い液体が滲み出て……。
ハッと気がつくと、リョウが僕の顔を覗き込んでいた。僕の考えていることなどすべてお見通しだという目をしていた。
僕は首筋まで真っ赤になった。
「僕、パンツをはきかえるから」
立ち上がろうとしたが、リョウが許さない。
「俺がはきかえさせてあげよう」
「えッ……。でも、でも、リョウ……」
「いいんだよ。だって、アキラは俺の可愛い恋人なんだから」
いくらリョウでもパンツをはきかえさせられるだなんて。幼稚園児じゃないんだから。すごく恥ずかしい……。
「僕、自分で……」
腰にまわされたリョウの腕をなんとかやんわりとはずして立ち上がろうとする僕だが、リョウはますます強く抱きしめるばかりだ。
「いいか? 俺が脱がしてやるからな」
リョウが僕の耳に甘い吐息を注ぎながら囁いた。
「あ、うん……」
リョウの甘い囁きにうろたえて思わずこくんとうなずいてしまった。
「さあ、横になって」
リョウに押し倒されてしまう。
「可愛いパンツだな♡」
リョウの言葉が恥ずかしくて、僕は頰を染めたまま顔をそむけた。
リョウはパンツを引きおろして、僕の脚から引き抜いた。
「リョウ、そんなこと!」
股間を覆い隠そうとした僕の手をリョウが払いのけた。
「じっとしていろ。パンツがこんなに濡れてるんだから、アソコもベチョベチョなんだろ。きれいにしなくちゃ、パンツをはきかえてもまた濡れてしまうだろ」
リョウは脱がせた僕のパンツの股間をひろげて見せた。
恥ずかしさのあまり、僕はもう逆らえなかった。
それだけではない。
リョウはいったい何をするつもりなのと不安でたまらないはずなのに、僕の心の中にわずかな期待が混じっていた。
僕の中に巣くったモノが、リョウによってまた官能を呼びさまされるのをじっと待っていた。
リョウは、僕の白くすんなりとのびた脚を両手でぐっと開いた。
太腿がいっぱいに開かれる。
「リョウ!!!」
見てはいや!……僕は両手で顔を覆った。
「まあ、こんなに雫をたらしちゃって。よっぽど気持ち良かったんだろうな。俺がもっともっと気持ちよくしてあげるから」
リョウが僕の股間に顔を埋めた。
リョウ! そんなこと……!
どうしていいか分からなかった逃げようという考えも、暴れて抵抗しようという考えも浮かんでこない。ただ身体をこわばらせただけだった。
「あッ……」
リョウの熱い唇が、僕のアソコをとらえた。唇で挟みながら、舌でアソコをいたぶり始める。
たちまち、アソコが熱くなり、熱い滴りが湧き出してくる。
次に、リョウは舌先でアソコをクリクリと転がした。
「ああん、あん、リョウ、やめて、やめてッ♡」
やめてと言いながら、僕はリョウの舌がもっと自在に激しく動けるようにと腰を浮かせていた。
リョウは顔をあげた。
「いけない子だな。下半身丸出しで、よがってるなんて。お仕置きが必要のようだ♡」
勝手に人の股間に顔を埋めてもいいのかなどという反論は、到底今の僕には浮かばない。
恥ずかしさに身をよじりながら、太腿を合わせて股間を隠そうとするだけだ。
リョウは強引に太腿を押しひらいて、股間に舌を差し入れてきた。
舌は今や開ききったアナルを這いまわり、奥の熱い肉襞に差し込まれて蠢いた。
「あん……あッ、そんな……」
僕が再び甘い声をあげた。下半身が痺れたように熱くなって、もう何も考えられない。
肉襞の中に潜り込んだ舌の動きが早くなる。
「あ~ん、あ、あ~ん♡」
僕は腰を高く持ち上げ、身体を弓なりに反らせたまま頭上に昇りつめようとしていた。
0
お気に入りに追加
111
あなたにおすすめの小説
あまやかしても、いいですか?
藤川巴/智江千佳子
恋愛
結婚相手は会社の王子様。
「俺ね、ダメなんだ」
「あーもう、キスしたい」
「それこそだめです」
甘々(しすぎる)男子×冷静(に見えるだけ)女子の
契約結婚生活とはこれいかに。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
最後の恋って、なに?~Happy wedding?~
氷萌
恋愛
彼との未来を本気で考えていた―――
ブライダルプランナーとして日々仕事に追われていた“棗 瑠歌”は、2年という年月を共に過ごしてきた相手“鷹松 凪”から、ある日突然フラれてしまう。
それは同棲の話が出ていた矢先だった。
凪が傍にいて当たり前の生活になっていた結果、結婚の機を完全に逃してしまい更に彼は、同じ職場の年下と付き合った事を知りショックと動揺が大きくなった。
ヤケ酒に1人酔い潰れていたところ、偶然居合わせた上司で支配人“桐葉李月”に介抱されるのだが。
実は彼、厄介な事に大の女嫌いで――
元彼を忘れたいアラサー女と、女嫌いを克服したい35歳の拗らせ男が織りなす、恋か戦いの物語―――――――
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる